( ^ω^)がタイムスリップしたようです

3: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:17:14.10 ID:PAWQlbk70
  
・現在地下壕には2つの部隊が存在する。

 ○フサギコ隊
   フサギコ少尉
   ぃょぅ軍曹(通信兵)
   モナー兵長
   内藤(ブーン)上等兵
   ドクオ上等兵

 ○長岡隊(砲兵部隊)
   長岡(ジョルジュ)中尉(砲撃指揮官)
   ワカンナイデス伍長(砲撃手)
   シャキン上等兵(砲撃手)
   ジエン一等兵(砲撃手)

 両部隊とも、前線にて活動していたが現在退却命令が出ている。



4: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:20:51.15 ID:PAWQlbk70
  
・この世界の武器は、現実世界の武器を『参考』にしています。
 
 塹壕陣地に配備されている兵器
  迫撃砲×2
 
 各部隊が所持している武器
  ブーン:M1ガーランド→M1ガーランド
  ドクオ:M1911A1→M1ガーランド
  ぃょぅ:M1ガーランド
  モナー:M1ガーランド
  フサギコ:トンプソンM1短機関銃
        軍刀

  長岡:ステンMk.2短機関銃
      軍刀  
  ワカンナイデス:ステンMk.2短機関銃
  シャキン:M1ガーランド
  ジエン:M1ガーランド



5: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:24:18.76 ID:PAWQlbk70
  
−1941/1・・・徴兵から9ヶ月経過−

 相変わらず戦況は劣勢。
  前線は遂に目前まで迫ってきていた。
   しかし退却してくるはずの友軍とは未だに合流していなかった。
    両軍の砲弾が上空を飛び交うなか、ブーン達は目前の敵に怯えていた。

―地下壕―

(;^ω^)「い・・・いつ友軍は来るんだお!?」

ミ;゚Д゚彡「おかしいな・・・一応、今ぃょぅが本部と連絡を取っているんだが・・・」

(;=゚ω゚)「ダメです!繋がりません!」

('A`)「・・・どういうことですか?」

ミ;゚Д゚彡「敵の砲弾で無線中継基地がやられたか・・・それとも妨害されているのか・・・」

(;´∀`)「ようするに通信手段が途絶えたってことだモナ。完全に孤立状態だモナ・・・」

ミ;゚Д゚彡「くそっ・・・」



7: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:28:03.67 ID:PAWQlbk70
  
( ^ω^)「・・・んっ!」

('A`)「どうした?」

ブーンは、どうせドクオ以外に言っても信じてくれはしないので、あえてドクオだけに聞こえるように言った。

( ^ω^)「今思えば、未来で少尉は生きてるんだお。」

('A`)「そうだったな。・・・ということは、この隊に居れば生還できるかもしれないな」

( ^ω^)「そうだお。だから一緒に行動してれば死ぬことは無・・・」

ブーンとドクオが「死ぬことは無い」と確信したその時だった。

一瞬、砲弾が風を切る音がした。

そして次の瞬間・・・



8: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:31:42.65 ID:PAWQlbk70
  
ドゴォォォォオオン!

凄まじい爆音と共に地面が揺れる。

同時に頭上から石と砂が降り注いだ。

ミ,,゚Д゚彡「チッ!きたか!?総員、鉄兜を装着しろ!」

ブーン達はまだ大きな傷の無い、新しい鉄兜を被った。

(;´∀`)「外では長岡隊の者達が迫撃砲の整備をして居たはずモナ・・・」

(=゚ω゚)「自分が様子を見てくるんだょぅ!」

ミ,,゚Д゚彡「待て!今外に出ると危険だ!しばらく外に出るな!」

フサギコ少尉の怒鳴り声と共に、二発目の榴弾砲が着弾した。



10: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:35:54.06 ID:PAWQlbk70
  
(;^ω^)「でもいくら砲弾が来てもこの中に居れば安全だおwwww」

ブーンは至って冷静だった。ここで死ぬことはないと確信していたからだ。

('A`)「そうだな」

ドクオがそう返事をした瞬間だった。

3発目の砲弾が着弾。

天井が崩れ、頭上から大きな石が降ってきた。

握り拳ほどの大きさの石がブーンの頭に直撃した。

(;゚ω゚)「アッー!!」

ブーンは急な衝撃に気を失った――――



12: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:40:33.47 ID:PAWQlbk70
  
ミ,,゚Д゚彡「おい!大丈夫か!」

(;'A`)「ブーンが・・・ブーンが・・・!」

(;´∀`)「鉄兜を被ってたからケガはしてないモナ。・・・気を失ってるだけモナ」

・・・それから10分ほどして、敵の砲撃も止んだ頃、ブーンは意識を取り戻した。

(;゚ω゚)「あれ・・・ここは・・・」

(;'A`)「大丈夫かブーン!」

(;゚ω゚)「ドクオ・・・!夢を見てたお・・・」

(;'A`)「夢だとぉ!?こんな時によく夢なんて見れるな。どんな夢だ?」

(;゚ω゚)「それは・・・」



13: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:43:59.99 ID:PAWQlbk70
  
ブーンの見ていた夢とは・・・

皆 が 死 ぬ 夢 。

しかし自分たちは絶対に死なない。そう確信していたブーンは、ドクオにその夢の内容を言わないことにした。

(;^ω^)「綺麗なねーちゃんとセクロスする夢だおwwww」

咄嗟に出た言葉がこれだった。

('A`)「・・・」

ドクオは呆れていた。・・・でも少し羨ましそうだった。

ミ,,゚Д゚彡「砲撃も止んだ。ドクオ!内藤!外の様子を見てこい!」

( ^ω^)('A`)「イエッサ!」

外に出ると、小さなクレーターのようなものが数個できていた。

塹壕も少しばかり崩れていた。



14: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:47:48.81 ID:PAWQlbk70
  

(;^ω^)「長岡中尉は・・・どこだお・・・?」

ブーンが塹壕に近づくと、聞き覚えのある声がブーンの名前を叫んだ。

(;゚∀゚)「おい、内藤上等兵!ここだ!」

( ^ω^)「あっ!おっぱいサン居たお!」

('A`)「どこだ?・・・あっ!おっぱいサン居た!」

(;゚∀゚)「大変だ・・・!ワカンナイデス伍長が負傷した!」

(;><)「うぅ・・・」



15: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:54:29.62 ID:PAWQlbk70
  
ブーン達が見たものは、片腕を吹き飛ばされ、血まみれになった人間。

(;゚ω゚)「う・・・うあ・・・」

(;'A`)「う・・・これは・・・」

(;`・ω・´)「早く治療をしないとマズいぞ!!」

(;・∀・)「ミンナデカツゲ!」

(;゚∀゚)「皆担げ!地下壕まで運ぶぞ!」



16: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 18:58:04.87 ID:PAWQlbk70
  
―地下壕―

(;゚∀゚)「中尉!医療道具を!!」

ミ;゚Д゚彡「止血剤と包帯しかないんだが・・・」

(;゚∀゚)「それでもいい!早く!」

ブーンは、ただ見ているだけだった。

(;^ω^)「あうあう・・・」

ドクオはというと・・・

(;'A`)「うえぇ・・・」

普段見たことの無い光景に戸惑い、嘔吐していた。



17: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 19:02:54.85 ID:PAWQlbk70
  
―1時間後―

ミ;゚Д゚彡「なんとか応急処置は終わった。」

(;゚∀゚)「だがあくまで応急処置だ。はやく本格的な処置をしないと危ないぞ・・・」

(;=゚ω゚)「ここから北に十Kmほどのところに野戦病院がありますが・・・」

(;゚∀゚)「オレが連れて行く。ジエン一等兵も来い。シャキン上等兵は待っててくれ。明日には戻るからな。」

そういうと長岡中尉とジエン一等兵は、ワカンナイデス伍長を担ぎ、壕の外へと出て行った。



19: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 19:06:50.31 ID:PAWQlbk70
  
翌日、二人は戻ってきた。

( ゚∀゚)「伍長はもう大丈夫だ。」

( ^ω^)「良かったお・・・」

('A`)「ああ・・・」

(・∀・)「オミヤゲ!」

( ゚∀゚)「おお、そうだ。実は野戦病院に行った際、使われてない短距離用電波無線を見つけてな。」

ミ,,゚Д゚彡「おぉ、それは助かる。・・・どうだ、ぃょぅ軍曹。使えそうか?」

(=゚ω゚)「ふむ・・・あまり良い代物ではないようですが、十分使えそうなんだょぅ」

( ゚∀゚)「近くの壕との連絡くらいには使えるだろ。無いよりはマシだと思って持ってきたんだ。」

( ´∀`)「これで連絡手段は一応回復しましたね。」



20: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/11(水) 19:07:48.83 ID:PAWQlbk70
  
ミ,,゚Д゚彡「そうだな。・・・ッと、いつまでもおしゃべりしてる余裕はないぞ。」

( ゚∀゚)「俺の隊は機材の整備をする。ぃょぅを除くフサギコ隊は全員見回りをしてきてくれ。ぃょぅは他の壕との情報交換を頼む。」

一同「イエッサー!」

一同が大声で返事をする中、ブーン達はこの時代に「慣れ」てしまっているのに不安を感じていた――――――



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