( <●><●>)は最後に一つわからなかったようです
- 83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:09:45.62 ID:Gwb+OuW10
エピローグ
( ><)「ちんぽっぽちゃん気をつけてください。
汚れたら駄目なんです。」
(*‘ω‘ *)「ぽぽっぽ。」
真っ白な衣装を着ているちんぽっぽちゃんはとても綺麗です。
それに汚れがついてたら折角の綺麗が台無しなんです。
僕たちは村のはずれにある墓地に来ました。
今日のことを言いに来たんです。
ちんぽっぽちゃんが歩きづらそうにしています。
空はどこまでも青く、真っ白いブローチをあちこちにつけています。
その下で、彼女の純白の衣装は、墓地の静謐な空気と交わってどこか夢想的な気分にさせてくれるんです。
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:11:14.40 ID:Gwb+OuW10
( ><)「やあ、わかってます。こんにちわなんです。」
(*‘ω‘ *)「ぽっぽぽ。」
( ><)「僕たちは結婚したんです。
あれから早いもんですね。何回もここに来ました。」
(*‘ω‘ *)「ぽ。」
( ><)「ワカッテマスならこう言うんでしょうね。
君たちがここに何回も足を運ぶことはわかってます。
君たちが結婚することもわかってますって。」
僕はふざけた調子で頭を左右に振りながら言いました。
そして持っていた藤の花を、ワカッテマスのお墓に添えました。
( ><)「ワカッテマスは何でも知っていました。
多分今の僕よりも知っているんでしょうね。
でも、小さい頃はそんなワカッテマスが少し嫌いでした。
始めにあった頃は何でもわかってますわかってますって
嘘をつくワカッテマスが。
だからワカッテマスを困らせようと色々意地悪な質問もしました。
そんなときに見せるワカッテマスの困っている顔と
震えた声で言う、そんなことはわかっています、という言葉が面白かったんです。」
- 89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:12:35.85 ID:Gwb+OuW10
( ><)「でもワカッテマスはどんどん頭がよくなっていって
次第に本当に何でもわかっているようになったのはすごいんです。
それからは本当にワカッテマスが好きになりました。
だって素直に尊敬できたからなんです。」
( ><)「旅に出してもらったことも感謝しています。
ワカッテマスはこうなることもきっとわかっていたんでしょう。
なんとなくワカッテマスが信じられるんです。」
そこまで言い、僕は青い空を向きました。
涙が零れるのを堪えるために。
- 91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:13:23.37 ID:Gwb+OuW10
( ;;)「ワカッテマス。
僕は君のお墓に来るたびに涙するんです。
どうしても涙するんです。堪えられないんです。」
(*;ω; *)「ぽっぽぽ……」
( ;;)「ワカッテマス。君は最後に一つだけわからなかったんです。」
( ;;)「僕とちんぽっぽちゃんは
君のお墓に来るたびに涙するんです。
この手紙に書いてあったことは昔の君の
知ったかぶりした、あのわかってますなんです。」
( ;;)「くやしいですか?
悔しかったら何か言ってください。」
涙が流れぼやけた視界が少しすっきりしました。
その先に空があり、ワカッテマスに似た雲がありました。
しかしさっきと違って。風に流されたのか少し輪郭が崩れていたんです。
それは、まるで、こう言っているようでした。
- 92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:13:53.54 ID:Gwb+OuW10
(;<●><●>)「き、君たちがそう言うのはわかってます。」
- 93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:14:30.44 ID:Gwb+OuW10
( ;;)「あはははははははは、ざまぁみろなんです。
ワカッテマスは最後に一つだけわからなかったんです。」
(*;ω; *)「ぽぽぽぽぽぽぽぽ。」
風が吹き、雲が流されていきました。
まるで後味の悪さをかみ締めるように、居心地が悪いように。
その雲はどこまでもワカッテマスにそっくりでした。
( <●><●>)は最後に一つわからなかったようです 〜幕〜
戻る