( ^ω^)ブーンは小説を書くようです

244: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 19:54:17.53 ID:in1+hfUK0
  
7、起承転結


(´・ω・`)「小説は起承転結から成り立っている」

( ^ω^)「おっお」

(´・ω・`)「物語には起伏が無いとつまらないよね」

( ^ω^)「まったくだお」

(´・ω・`)「メリハリのあるストーリーにするには、起承転結が大事だよ。
      良い作品かどうかは、起承転結で決まるといっても過言ではない」

(;^ω^)「ほほう」

(´・ω・`)「ふふ」



246: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 19:57:47.55 ID:in1+hfUK0
  
(´・ω・`)「起は、物語の始まりだ」

( ^ω^)「起があるから物語があると」

(´・ω・`)「そうだ。起で読者を物語りの中に引き込めるか否かは決まる。
      だから起は特に力を入れて書いたほうが良い。そう僕は思うぞ」

( ^ω^)「承お?」

(´・ω・`)「承は物語の筋だ。
      ファンタジーなら、魔王を倒すまでの道のり。恋愛物なら、心を弾ませる日常」

( ^ω^)「承には何かあるのかお?

(´・ω・`)「承では飽きさせないことが大事だ。
      起で引き込んでも承で逃げられては行けない。クライマックスの転まではね」

( ^ω^)「おっお」



248: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 20:03:48.72 ID:in1+hfUK0
  
( ^ω^)「転はクライマックスなのかお」

(´・ω・`)「そう。転は文字通り、物語が転ぶんだ。
      今まで考えられなかった事態が起こるとかね。ここでは伏線が役に立つ」

( ^ω^)「伏線?」

(´・ω・`)「辞書」

(;^ω^)「後の筋への展開に備えて、前もってそれとなく書いておく事柄――新明解国語」

(´・ω・`)「例えばこんなのが伏線だ」


少女と目が合ったとき、ブーンは右腕の古傷を押さえた。

( ^ω^)「クーに似ている……」

川 'A`)「?」


(´・ω・`)「ここまでのストーリーには、このクーという人物は出ていない。
      この後の展開でもクーについてはほとんど情報が出てこない」

( ^ω^)「おっお」

(´・ω・`)「これで後に、ブーンは昔力が足りずにクーを守れなかった。その時右腕に傷を負った。
      という過去回想の展開をつけると、それがブーンの右腕の傷、クーのことの伏線となるわけだ」

( ^ω^)「伏線はむずかしいお。総合とかで練習だお」



250: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 20:07:44.68 ID:in1+hfUK0
  
(´・ω・`)「転では意外性が求められる。そのショックが大きいほど、読者を引き込めるだろう」

( ^ω^)「なるほど」

(´・ω・`)「転はいくつあっても良い。多いほど、読者は物語に感情を移入させる」

( ^ω^)「では、結は?」

(´・ω・`)「物語の終わり。終わりよければ全て良しとね」

(;^ω^)「はぁ」

(´・ω・`)「終わりは丁寧に、伏線を全部回収してから書こうね。
      謎を残したまま終わらせるというなら話は別だけど、短編とかなら尚更綺麗な結が求められるよ」

( ^ω^)「結って以外と大事だお」

(´・ω・`)「この起承転結の起伏を使い分けることが上手になる近道さ」

( ^ω^)「把握お!」



251: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 20:11:25.24 ID:in1+hfUK0
  
(´・ω・`)おさらい(^ω^ )


(´・ω・`)「起は物語の最初。読者を引き込むため、丁寧に」


(´・ω・`)「承は物語の道筋。飽きさせないように少しの起伏を入れよう」


(´・ω・`)「転はクライマックス。読者に衝撃を与えよう」


(´・ω・`)「結は綺麗にね」



( ^ω^)「もう僕も良い作品が書けそうだお」

(´・ω・`)「まだ教えることが少しある」

(;^ω^)「………」

(´・ω・`)「なぁに、もうそろそろ終わりさ」

( ^ω^)「そうなのかお………」


起承転結、終



戻る8、禁じ手