( ^ω^)ブーンは小説を書くようです
- 265: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 20:46:22.88 ID:in1+hfUK0
- 9、ブーン小説と一般小説の違い
(´・ω・`)「ブーン小説と一般の小説は大きく違うことはわかるね?」
( ^ω^)「ブーン小説は地の文少な目、顔文字をつけるとかが普通のようですお」
(´・ω・`)「顔文字のおかげでキャラクターの表情などの描写が省かれるからね。
顔文字で怒りや涙も表せることが出来るため、比較的感情移入できやすい」
( ^ω^)「おっお」
(´・ω・`)「それでいて……これはブーン小説に限らないが、ネットで読む小説は横書きだ」
( ^ω^)「そうですね」
(´・ω・`)「横書きの場合、行と行のスペースが無いと非常に読みにくい」
( ^ω^)「まったくですお」
(´・ω・`)「だからブーン小説では、会話文と地の文は改行で離すのが一般的。
加えて、地の文も多くなるようならばある程度のところで区切りをつけるのが理想的だ」
( ^ω^)「まったくむずかしいですお」
(´・ω・`)「まあね。でも、その場合地の文ガチガチの小説はどうなるのか……?」
( ^ω^)「読みにくいだけですお」
(´・ω・`)「うん。そう言われてしまうのが仕方ないことだとは思うんだけどね……」
- 269: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 20:55:47.20 ID:in1+hfUK0
- (´・ω・`)「これは邪道かもしれないが、文章を立て読みにできるソフトがある」
( ^ω^)「立て読みなら地の文は気にならないお!」
(´・ω・`)「うん。地の文カチカチだからって放っている作品も意外と面白いものがあるものなんだよ」
( ^ω^)「そのソフトとは?」
(´・ω・`)「窓の中の物語(ttp://www.vector.co.jp/magazine/softnews/010303/n0103032.html)だよ」
( ^ω^)「txtファイルを読み込んで縦書きにしてくれるのかお!」
(´・ω・`)「でもね、ブーン小説は気軽に読めるのが売りだからね」
( ^ω^)「こんな面倒なことをしてまで読むか、って人もいるおね」
(´・ω・`)「読みやすい文章を心がけることだ。それがブーン小説の極意」
( ^ω^)「…………」
- 270: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 21:03:14.87 ID:in1+hfUK0
- (´・ω・`)「文章力で悩む人をよく見かける」
( ^ω^)「おっ…」
(´・ω・`)「僕もね、処女作は今見ると酷い物だと言いたくなるくらいだ。
それは当時の僕も実感してた。それで、二年間小説を読むことで修行したんだ」
( ^ω^)「それでショボーン先生は…?」
(´・ω・`)「確かに文章力は上がった。
自分が小説を書きたいと思うなら、先ずは読むことが大切だよ」
( ^ω^)「おっお」
(´・ω・`)「それで、スレで批評をもらってもしっかり受け止めること。
読者は一番の先生だ。読者あらずして書く小説も無いだろう」
( ^ω^)「そうだお」
(´・ω・`)「ブーン小説では投下感覚を早くすると、規制に巻き込まれる。だから投下もゆっくりね」
( ^ω^)「把握」
(´・ω・`)「馴れ合いはしないこと。読者を遠ざけるよ。
そして最後は、逃げずに書ききることだ。わかったかい?」
( ^ω^)「わかったお」
(´・ω・`)「これで君はもう、立派なブーン小説書きになっただろう」
- 272: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 21:06:09.41 ID:in1+hfUK0
- (´・ω・`)おさらい(^ω^ )
(´・ω・`)「文章力がほしければ読んでつけろ」
(´・ω・`)「横書きな分、行間などの配慮をして読みやすくしよう」
(´・ω・`)「さて、そろそろ君もブーン小説を書いてみて良いんじゃない?」
( ^ω^)「おっお…。お……」
(´・ω・`)「書き上げた後は、文章が変じゃないかとか、誤字が無いか確認するんだよ」
( ^ω^)「わかりましたお……」
(´・ω・`)「もう一人前だね。では、さらばだ。ぼくの弟子、ブーン」
ブーン小説と一般小説の違い、終
- 276: ◆rN.flykscI :2006/10/14(土) 21:09:21.54 ID:in1+hfUK0
- 10、そして
あれから三年が経っていた。
ブーンは立派なブーン小説書きとして、今やそのコテをVIP中に知らしめていた。
( ^ω^)「おっお。今日もVIP楽しいお」
そんな中、一つのスレを見つけました。
それは、初心者の書いたブーンスレでした。
( ^ω^)「手ほどきしてやるかお……」
ブーンはそのスレで、作者にブーン小説の基本的なことを教えてあげました。
作者「凄い! BOONさん、あなたは誰にブーン小説を習ったんですか?」
( ^ω^)「僕は……フッ」
ブーンは遠い空を見上げました。
そこに、アメリカへ飛び立ったショボーン先生の顔が見えた気がしました。
- 279: ◆X5HsMAMEOw :2006/10/14(土) 21:14:40.92 ID:in1+hfUK0
- ( ^ω^)「ショボーン先生、僕は必ずあなたを超えてみせるお」
ブーンの笑顔は、いつにも増して強かった。
彼が今後、伝説のブーン小説書きとなるのは、この時まだ誰も知らなかった。
( ^ω^)ブーンは小説を書くようです、終
戻る/あとがき