( ´_ゝ`)兄者は果てしなく不審者のようです
- 27: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 01:47:16.68 ID:xsmFc8tj0
- おさらい
・不審者と小二女児の犯罪ギリギリデート
・つとむではない
・磯野!野球やめてアメフトやろーぜ!
(*゚ー゚)「それで……先日はすみませんでした……助けてくれたのにあんな言い方……」
( ´_ゝ`)「ああ、もう気にしなくていいよ、俺も気にしてないし」
日曜日、天気は曇ってはいるが気温は丁度よく、絶好のお出かけ日和といった所。
(*゚ー゚)「でも……学校での一件、兄者さん凄いカッコよかったです!」
( ´_ゝ`)「そ、そうかwwwはっはっはwwwww」
畜生なんだよ、可愛いじゃねぇか。
そういう眼差しで俺を見るなよ……あああああ早くバス来い。
バス来い来い濃い故意請い乞い鯉恋恋恋恋……
(#´・ω・`)「ついに子供に手を出したか不審者め!」
(;´_ゝ`)「ご、誤解だ!マジでマジで!」
ポリスが来た。
- 29: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 01:50:50.37 ID:xsmFc8tj0
- こちらニュー速区VIP公園前派出所
(;´_ゝ`)「だから今回は遊園地に子供を連れてく保護者役で……」
(´・ω・`)「どこにそんな黒い保護者がいる!!」
(*゚ー゚)「ほ、本当なんです、おまわりさん!」
(´・ω・`)「お嬢ちゃん、今催眠を解いてあげるからね」
(#´_ゝ`)「このポリスウウウウ!!」
いかんいかん、ブチ切れそうだ……目の前に子供がいるんだ……
大人の対応、大人の対応……
('A`)「兄者は不審者だが嘘をつく奴じゃあ……ねぇぜ……」
( ´_ゝ`)「大人の対……な!なぜここにいるんだ変態!!」
奥の部屋でカツ無しカツ丼を食べながら出てきたのは紛れも無く変態不審者協会会長。
虹色マントに黄色ブリーフのドクオだ。
(´・ω・`)「まぁな……確かに兄者は嘘をつくような卑怯者ではない……不審者だが」
('A`)「そうだろう?」
なんか意味わからんけど着々と解決には向かってる……気がする。
- 30: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 01:54:06.81 ID:xsmFc8tj0
- ('A`)「どうだい?アツアツカップルの二人!デートなら俺が車で目的地まで送るぜ!」
( ´_ゝ`)「だが断る」
(*゚ー゚)「で、でも兄者さん!この人のおかげで疑いが晴れたんだし……」
(;´_ゝ`)「う……」
言われてみればそうだ、だがコイツの事だ……
わけのわからん不審車に乗せられるに決まってる。
おおかたそのせいでポリスに捕まり、ここにいるんじゃないのか?
('A`)「その通りだ」
(;´_ゝ`)「心を読むな」
(´・ω・`)「んじゃ釈放でいいよドクオ、せいぜいワカンナイデスの野郎には気をつけなよ」
('A`)「把握、じゃあ兄者に譲ちゃん、こっちに来な」
(*゚ー゚)「はーい♪(しかしなんでこの人ハダカなんだろ……まぁいいけど……)」
(;´_ゝ`)(大丈夫なのか?普通の車キボン!)
- 31: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 01:56:56.56 ID:xsmFc8tj0
- ギャンブルというのは実に奇妙だ。
当たらないと分かってるクセに心のどこかで期待をする。
人間の深層心理、ちっぽけな希望にすがるちっぽけな生き物だ。
('A`)「これが俺の愛車『永遠の愛――――あなたを見つめて……』だ」
(;゚ー゚)
(;´_ゝ`)
名前なんてこの際どうでもいい、もう突っ込まない。
なんだこの車は……カラーはレインボー、まぁここは想定の範囲内。
なぜワイパーがおてもとなんだ……なぜタイヤがキャタピラなんだ……
なぜエアロがバキバキなんだ……
なぜフロントにコロコロのドラゴンのシールが貼ってあるんだ……ミニ四駆気分か!!
('A`)「永遠の恋――――あなたを見つめて発進!」
愛だろ。
- 34: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 01:59:41.79 ID:xsmFc8tj0
- なかなかどうして乗り心地が良い……と思ってる自分に腹が立つ。
( ´_ゝ`)「排気ガスも出さないしな……」
('A`)「へへへ……そうだろそうだろ?」
運転席でニヤつく変態、
握ってるのがハンドルじゃなくてスーファミのコントローラーなのには突っ込まない。
対して後部座席に座る俺とつとむちゃん、窓から見える景色もいいもんだ。
(*゚ー゚)「あっ可愛い犬!」
赤信号で止まったとき、丁度犬の散歩をしてるおばさんの姿が見えた。
('A`)「へぇ好きなのかい?犬」
(*゚ー゚)「うん!大好き!」
('A`)「もしかして飼ってるとか?」
(;´_ゝ`)(こ、この流れは……!!)
馬鹿変態!それはタブーだ!てかお前がこの子の飼い犬を殺した張本人だろ!
- 35: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 02:02:26.39 ID:xsmFc8tj0
- (* ー )「飼ってるっていうか……飼ってた……と言った方が……」
(;´_ゝ`)(あわわわわわ……まずいナリィ……)
つとむちゃんから笑顔が消えた。
これはヤバイ!なんとか別の話題に変えねば……
('A`)「まさか死ん……いや、悪いな譲ちゃん……こんな話……」
(* ー )「いえ、いいんです……ただビーグルは……私のたった一人の……」
(;´_ゝ`)「デデデデ……デジモンペンギュラムって昔あったよね!!」
(* ー )「ビーグルは……寿命で死んだとは思えない……明らかに人の手で殺されたような
感じでした……それが悔しいんです……それだけが、それだけが……」
ダァン!
何かが打ちつけられた音がした。
('A`)「犬を……だと……?」
変態だ、変態がコントローラーを思い切り窓ガラスに打ちつけたのだ。
- 38: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 02:06:14.80 ID:xsmFc8tj0
- ('A`)「許せねぇ……絶対に許せねぇ!!」
(;´_ゝ`)(えええ――――――!?)
('A`)「動物だって……犬だって……一生懸命生きてるのに……」
(*゚ー゚)「え……?」
('A`)「大切な命を……尊い命を……誰にも奪う権利なんてねぇのに!!」
(*゚ー゚)「も、もういいんです……そんなに怒って頂いて……ビーグルも天国で
喜んでると思います、だから落ち着いて下さい」
('A`)「ああ悪いな、一人で勝手にキレちまって」
( ´_ゝ`)「……」
言いたいことはムチャクチャあった。
が、堪えた。よく耐えた。俺グッジョブ。よく空気を読んだ。
ただスッキリしない、後でこの変態にエルボーのひとつでもプレゼントしてやりたい。
- 40: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 02:07:57.01 ID:xsmFc8tj0
- ('A`)「よーし着いたぞお前ら!」
( ´_ゝ`)「もうか?結構早く着いたな」
(*゚ー゚)「わぁーい!遊園地遊園地!!」
( ´_ゝ`)「ゆうえん……」
『ユニバーサル不審者ジャパン』
('∀`)「楽しいんだぜーここ、世界の不審者大博物館とかあったり……」
エルボーが炸裂した。
- 41: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 02:10:36.13 ID:xsmFc8tj0
- ( ´_ゝ`)「じゃあここから徒歩で行こうか」
(*゚ー゚)「う、うん」
('A`;)「ま、待ってくだしあ!ここで遊べばいいじゃない!入場料2300円!」
( ´_ゝ`)「充分にたけーよ!やってられっか!」
('A`;)「不審者の不審者による不審者のための娯楽施設なのに……」
(#´_ゝ`)「それじゃユニバーサルじゃねぇだろボケ!!」
('A`;)「うう、借金までしたのに……」
(#´_ゝ`)「お前が作ったんか!!」
その頃病室
ガチャッ
J( 'ー`)し「弟者さーん、お昼ご飯の用意が……」
J( 'ー`)し「あら?」
そこに弟者はいない、明らかに脱走しましたと言わんばかりに窓が開き、
ヒラヒラとカーテンがなびいている。
- 42: ◆ozOtJW9BFA :2006/09/30(土) 02:13:09.70 ID:xsmFc8tj0
- J( 'ー`)し「こ、ここは三階よ!?まさか飛び降りたとでもいうの!?」
( ´∀`)「あ……看護婦さん……」
今は看護婦って呼ばないらしいね、どうでもいいけど。
J( 'ー`)し「モナーさん!弟者さんは!?」
( ´∀`)「サーフボードに仕込んだハングライダーで飛んでったモナ……(うろ覚え)」
J( 'ー`)し「それなんて秘密警察ホームズ?(うろ覚え)」
果たしてデートの行方は!?
どうでもいいけど。
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