( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/31(月) 23:47:55.18 ID:MyJtiV6Y0
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     其の一(裏)  「 一枚の絵画 」






86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/31(月) 23:48:26.61 ID:MyJtiV6Y0
(`・ω・´)「……ブーン、だったか…」

ブーンたちが部屋を出てから、少しばかりの時間がながれて。
居残ったシャキンは、室内をしずかに歩いていた。

やがて、きっちりと整列した本棚の中から、一冊の本をとりだす。


(`・ω・´)(偶然……なのだろうか…しかし)

本のなかみは空洞になっていて、そこには、銀色のちいさな鍵が仕舞われていた。


(`・ω・´)(あの、我々とはあきらかに異なる姿……そして)

更に進んでいくと、そこには壁に、ちいさな扉がついている。
一見すれば、ただのクローゼットだった。

シャキンは扉に鍵をさしこみ、カチリとひねった。
扉はキィ、と音をたててゆっくり開かれていく。

(`・ω・´)「やはり……似ている…」

そこにあったのは、古い、一枚の、絵。

にこやかな笑顔をみせる、大きな猫の絵だった。

                             其の一(裏) おわり



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