( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/31(日) 20:50:08.73 ID:7z3ARQ0I0







         終結章(裏) 


      そのに 『怒りの意味』








212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/31(日) 20:51:30.40 ID:7z3ARQ0I0

(;*゚∀゚)「……なんだ、この有様は」

つーがその場にたどり着いたのは、全てが終わった後だった。
廃墟のようになった一室、ちなみにこの施設の人間は異常を察し、速やかに退避が済んでいる。

何とも危機感の強い人々である、もっとも、その理由はすぐに知る事になるのだが。
今はそれより、ここに居るであろう二人を探すのが、つーにとって優先すべき事柄だった。

だが、すぐにそれは解決した。

何故なら、はやくも見つけてしまったからだ、あの見慣れたダスキンモップが血溜りに沈む光景を。
つーはそれを見るなり全身の毛を逆立て、息をのみ、一歩一歩たしかめるように近づいていく。

見間違いであってほしい、そう何度も願った。

だが、非情にもその姿はどう見ても、よく見知った彼の。


(* ∀ )「……」

言葉もなく、呆然と立ちすくむ。



218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/31(日) 21:05:20.47 ID:7z3ARQ0I0

そんな時だった。


ミ,, Д 彡「うっ……」


完全に、どう見たって死んでると思われたそのボロ雑巾が、うめき声を上げてうごめいたのだ。
これには流石のつーも驚いた様子で、いわゆる、ギョッ、としていた。

::(;*゚∀゚)::(お、おいおいおいおい、何だ何だ、何だってんだ!? え、これ、え? 生きて?)

お化け、出そうになった言葉を寸での所で見守ると、今度はまたべつの意味で喉をならした。
そして、モゾモゾとうごめく姿はついに、ガバッと勢いよく身を起こした。

ミ;゚Д゚彡「ぷはぁ!! し、死ぬかと思った!!」

;;(li* ∀ );;;「ぴ、で、ででででで!!!」

ミ;゚Д゚彡「おろ、つーちゃん?」デデデ?


(*;∀;)「出たあぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!」



221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/31(日) 21:07:35.33 ID:7z3ARQ0I0

フサは何だかよく分からないまま、とりあえず、珍しいことに怯えるつーに興奮していた。
それから、ようやく平静を取り戻したつーだったが、その際に行われた暴行によってフサは再び気をうしなった。

やがて目覚めると、第一声にこう言った。


ミ;゚Д゚彡「あっ!! 腕が無い!!」ドウシヨウ!?

(*゚∀゚)「まあ……そこに落ちてるのが、そうじゃねえの?」

ミ;゚Д゚彡「あ、ほんとだ………くっつかないかな?」

(;*゚∀゚)「グロっ……」

ミ;゚Д゚彡「……ていうか、あんまり驚かないんだね?」サイショノハ トモカク

(*゚∀゚)「まあ……付き合い長いからなぁ、知ってるさ、お前のその……ちょっと異常なまでの再生力っつーか、な」

少しばかり振り返ってみる、これまでの旅の最中において、果たしてフサは何度つーちゃんにぼこられてきたか。
そして、果たして何度、死に掛けるほどにボロボロにされてきたか。その度に彼は、異常な生命力をもって立ち上がってきたのでは無かったか。



223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/31(日) 21:09:45.04 ID:7z3ARQ0I0

フサは知っていた、それがおそらく、あの血を大量に浴び続けた、その後遺症なのだと。


(*゚∀゚)「まあ、その腕もそのうち生えてくんじゃねえの?
     ほら……昔おまえのしっぽ間違って切り落とした時も生えてきたし」

ミ;゚Д゚彡「……嫌なこと思い出させないでほしいから…」

ミ,,゚Д゚彡「ていうか、それよりブーンだよ、あいつ……」


ミ# Д 彡「……ぜってえ許さねぇ…このままじゃ済まさねぇぞ…」



開けられた大穴からのぞく空を見据えながら、フサは怒りをあらわに呟いていた。





                                 (裏)そのに おしまい。



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