( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

42: ピスタチオ1 :2008/02/01(金) 20:08:10.91 ID:twR50OG6P
いつもは週末にだけ顔を出しているショットバーに平日に足を運んだ。
なんのことはない、お盆休みの振替だ。営業マンにお盆休みなどは存在しない。

グラスが残り少なくなった頃、一人の女の客が店に入ってきた。
25歳くらいだろうか。薄い化粧をしている。

川 ゚ -゚)「隣に座ってもいいかしら?」
( ´_ゝ`)「ん、いいよ。でも席はたくさんあるけどね」
川 ゚ -゚)「いつもの席には先客がいるみたいなの」
( ´_ゝ`)「あ、よかったらどうぞ、ミックスナッツ」
川 ゚ -゚)「ありがとう、いただくわ」

女はジンバックを注文し、ミックスナッツの中から
ピスタチオを探し出して手に取った。

( ´_ゝ`)「ピスタチオが好きなの?」
川 ゚ -゚)「ええ、一番好きね。その次はアーモンドが好物よ」
( ´_ゝ`)「知っているかい?イタリア人はピスタチオを殻ごと食べるんだってさ」
川 ゚ -゚)「知っているわ。私のお父さんも殻ごと食べるし、私だってもちろんよ」

女はそう言って、ピスタチオを殻ごとボリボリ食べ始めた。

43: ピスタチオ2 :2008/02/01(金) 20:09:19.49 ID:twR50OG6P
川 ゚ -゚)「あなたはイタリア派?」
( ´_ゝ`)「殻ごと食べる日本人に初めて出会ったよ、この店には二人のイタリアンがいるようだ」

俺は酒のおかわりを頼み、ピスタチオを殻ごと食べた。とても硬かったけれど、無理矢理噛み砕いた。

川 ゚ -゚)「ふふ」

女は微笑し、口の中から殻だけを取り出した。

川 ゚ -゚)「チンパンジーだってバナナの皮を剥くわよ」
( ´_ゝ`)「なぜ嘘だって分かった?」
川 ゚ -゚)「だってあなた、灰皿に殻が残ってるじゃない」
( ´_ゝ`)「騙されたな、いや、騙そうとしたのは俺が先か」
川 ゚ -゚)「指定席を取られちゃったからね、悪く思わないで」
( ´_ゝ`)「それはそうと口の中でよく殻を開けられるな」
川 ゚ -゚)「そういうの得意なの。試してみる?」
( ´_ゝ`)「オーケー。次はちゃんと殻を剥くことにしよう」
川 ゚ -゚)「上手に言うわね、私の殻は硬くてよ」

俺と女はチェックを済まし、店を出ていった。



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