( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと804,491秒 :2008/02/01(金) 22:35:57.37 ID:78KcO8fg0
(,,゚Д゚)「お前はこの家の人間じゃない」

唐突に、父が兄に言った。その時の父の目は怒りに満ちていたのを今でも覚えている。
僕は訳が分からないまま兄と父を交互に見た。
こんな空気、一度たりとも感じたことがなかった。どうして僕は今まで気づかなかったのだろうか。
この空気は汚れていて重かった。

(,,゚Д゚)「出て行け。今すぐに、だ」

酷く冷たく、酷く短い文。何故父はこんな事を言うのだろうか。
頭の中が混乱してきて、思い出もぐるぐる回転してくる。え? えええ? 何でどうしていつから?

(`・ω・´)「ハッ」

僕をよそに兄は父を馬鹿にしたように鼻で笑った。
そして、その笑いとは別な、とても暖かい笑顔を僕に向けた。
思い出の中の兄は、そうだ。いつもこんな風に笑っていてくれた。けれど何処かいつも悲しそうで。
僕は言葉も出なかった。

298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと804,776秒 :2008/02/01(金) 22:36:15.10 ID:78KcO8fg0
兄は何も言わずに僕の頭を優しく撫でた。
なんとなくというか、空気的にこれが最後だと僕の脳細胞は告げていた。
そこに父が割り込んできて、また暴言を吐いた。

(#,,゚Д゚)「そいつに触るなッ!」

僕の体はびくりと跳ねる。
そう大声を出した瞬間、母がやって来て、涙を流しながら訴えに近い声をだした。
その母は僕が見てきた中で一番苦しそうだった。もう誰が被害者だか解らない。

(*;ー;)「どうして……そんな風になっちゃったの?」

兄は目を細めて、僕から手を離した。兄の手をつかもうと思ったが、それは出来なかった。
母に、兄が最後の言葉を向けた。父に見せたあの笑みを見せて、終始笑いながら。
おいおいおい。と、兄は話し出す。

(`・ω・´)「自分で創って、何言ってんの? オバサン」

そうとだけ言い放って、兄はもうこの家に帰ってこなかった。



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