( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/01(金) 23:20:42.90 ID:1G9pl9SxO
(*゚ー゚) 「……それは、」
( ・∀・) 「ぜんぶ水に流して、日記も焼いて捨ててしまって、パン屋で出逢って同じカレーパンを手に取るところからやり直すんだ。ぼくらにはその価値があると思う」
(*゚ー゚) 「でも私はもう、本当にこうするしかないの……ごめんなさい」
( ・∀・) 「……しぃ、君はこうすることで、幸せになれるんだね?」
(*゚ー゚) 「あなたには悪いけど……ええ」
( ・∀・) 「そっか。君が幸せになれるなら、ぼくはどんな仕打ちでも甘んじて受けよう」

男は腕を広げる。知性を感じさせる顔が、公園のライトに照らされて露わになる。

その目は、同じように照らされた女の顔を見ていた。そして、その手の中で震える一本のナイフも。

( ・∀・) 「しぃ、おいで。いま楽にしてあげる」
(*゚ー゚) 「……モララー、わたし、あなたと暮らせてとても楽しかったわ」

女の体が男に寄りかかる。握られたナイフは男の皮を突き破り肉を突き進み骨に阻まれて停止する。
それでも、死ねる怪我であることに違いはない。

346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/01(金) 23:24:51.25 ID:1G9pl9SxO
( ・∀・) 「ハハ……そうかい、それは光栄だ……」

胸から血がとめどなく流れ出ている。不思議と痛みはない。後悔はあるが、彼女の幸せな比べればちっぽけなものだ。そう、自分の命さえ、彼にとっては。

(*;ー;) 「ありがとうモララー。さようなら」

ああ、泣いちゃだめだよ しぃ。ぼくまで泣きたくなってくるじゃないか。男は言おうとする。しかし、それは血泡にしかならない。

( ・∀・) (こちらこそありがとう。さよなら)

徐々に掠れてきた最愛を焼き付けんと目を見開く。広がって行く血溜まりの中にいるその姿は、神々しくさえある。

( ・∀・) (何度見てもキレイだなぁ)

女の泣き顔を見て、男はそんなことを思った。彼女の泣かせたのはこれで何回目だっけ、そんなことを。


そして、

( ・∀・) 「……しぃ、」


――――世界が、


fin.



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