( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

380: 電話 1/2 :2008/02/02(土) 00:03:27.53 ID:N2wgpRCvO
( ФωФ)「コーヒーでいいかね」

爪'ー`)y‐「ああ。どうせ相変わらず酒は無いんだろ?」

( ФωФ)「勿論だ」

長い黒髪をかきあげながら彼女は煙草を美味しそうに吸う。
右手には携帯を持ったまま。

珍しくフォックスから誘いがかかった。
曰わく、久しぶりにお前の手料理が食いたいから何か作れ、と。
昔からの友人であるこの女性の頼みを断る筈も無く、楽しく食事を終えて今に至る。

爪'ー`)y‐「変わんねえな。お前は」

( ФωФ)「おぬしもな。そろそろ結婚でもしたらどうなのだ」

右手の携帯をせわしなく開け閉めしながらフォックスか顔を歪めて笑った。

爪'ー`)y‐「てめえには言われたくねえよこの偏屈が。恋愛なんかしねえくせに」

( ФωФ)「それこそおぬしも同じであろう」

コーヒーに口をつける。
うん、我ながらやはり旨い。

爪'ー`)y‐「あたしをもらう男なんざいねえよ」

382: 電話 2/2 :2008/02/02(土) 00:03:54.90 ID:N2wgpRCvO
爪'ー`)y‐「よっぽどの物好きだ。お前みたいな」

フォックスもコーヒーに口を付けた。
だが視線はテーブルに置いた携帯に向いている。

( ФωФ)「それは35過ぎても独りなら結婚って話をさしているのか?」

爪'ー`)y‐「他に何があるんだよ」

( ФωФ)「まぁ無いな。しかしその必要は無いように見受けるが」

爪'ー`)y‐「あ?どーいう意味だよ」

カップを置いて軽く凄む。
だがその表情の中にはかすかな焦りともっとかすかな照れが見えた。

( ФωФ)「その携帯、誰かからの連絡を待っているのであろ?」

爪'ー`)y‐「ばっ……」

( ФωФ)「目の前にこんな色男がいるのに失礼だな」

そう言った顔は心なしか笑みに緩んでいるのが自分でも分かった。

黙るフォックスは頬が赤い。
時間は穏やかに流れていた。



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