( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

507: ('A`)ドクオは携帯作者のようです1/2 :2008/02/02(土) 05:03:32.62 ID:3ha/HvueO

('A`)「もう駄目ぽ」

そう言って、俺は自身の座る寝台の上に携帯を放り投げた。
小さな液晶に広がる世界は、俺が作り出した架空の幻想。
解説すると、メールの作成画面に俺が書いたブーン系小説の文字が映っている、というわけだ。

('A`)「だがこれ以上筆、いや指が進まない」

見切り発車で現行を始めたのがいけなかった。
何事にも飽きっぽい俺は、今や、作品に対する情熱をほぼ失ってしまったのだ。

('A`)「どうしようか……やはりここは打ち切りエンドか」

評判自体は悪くなかった。適当に付けた設定、適当に考えた話ではあったから、
結構叩かれはしたものの、擁護してくれる者も少なからず居た。
だから、書き続けたいとは思ったのだが。

('A`)「何かもう、どうでもいいや。放置しよ」

508: ('A`)ドクオは携帯作者のようです2/2 :2008/02/02(土) 05:10:43.63 ID:3ha/HvueO

俺は再び携帯を手に取り、書きかけのメールを削除すると、ネットの画面を呼び出し早速VIPに飛んだ。
そうしていつものように『ようです』でスレを検索すると、顔文字の付いたスレタイがずらりと並ぶ。
やはり俺は作者より読者なのだ。そう思いながら、次々と各スレを読み耽ける。

('A`)「うは、おもすれーwww」

シリアス、ギャグ、ファンタジー。様々な作品が、様々な世界へと俺を誘う。
そうやって、しばらくは悦楽に浸っていた俺だったが、不意に、ある思いが胸を過ぎった。

('A`)「やっぱり、読んでると書きたくなるわ」

俺はすぐにネットをやめ、再度メールの作成画面を呼び出す。
思い付くままに文字を入力すると、新たな物語が白い画面一杯に溢れ出していき――

結局、俺は現行の続きを書くことが出来なかった。完成したのはたった数レスしかない短編。
だが、それでいい。そうやって新しい話を書き続ければ、またあの現行が恋しくなるやも知れないのだから。

('A`)「ま、そんな上手い話ないですけどねー」
( ^ω^)「逃亡して終わりかお……」



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