( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

615: ◆Yj0oWu/T5A :2008/02/02(土) 18:25:21.45 ID:kyzYKkQX0
あなたは そこで なにをしているの?

一人の少女がそっと話しかける。

雨が降る、土曜日のことだ。


――――――――――――――――――(*゚∀゚)は見たようです――――



(*゚∀゚)「ねぇ、何してるの?」

少女は、自分より若干背が高い男に話しかけた。
さっきから少女に背中を向けて、雨の中傘を差さずに立つ男。
人通りが全く無い、小さな道の上で立つ男。
その後ろ姿は怖かった。

だが、少女はそれでも、それがまるで見えていないように話しかける。

(*゚∀゚)「聞いてる?」

「聞いてるよ」

返事がようやく少女の耳へ届いた。

616: ◆Yj0oWu/T5A :2008/02/02(土) 18:25:52.11 ID:kyzYKkQX0
(*゚∀゚)「何をしてるの?」

「立っている。と、言えばいいのかな?」

そう言うと、男はゆっくりと振り向いた。

( ・∀・)「受け取り方なんて人それぞれ。君が感じたままに解釈すればいい」

男はひっそりとした声で、少女にそう言った。
少女はそれを聞き取ると、少し空を見て考えた。
が、少女は傘を差しているので、見えたのは透明のビニールを通した空だ。

しばらく考え込んでから、少女は再び顔を男に向けた。

(*゚∀゚)「じゃあ、あなたは悲しんでるんだね」

( ・∀・)「ほう」

(*゚∀゚)「アタシと同じだ」

そう言うと、少女はそっと男を傘に入れてやった。
身長差のせいで、少し醜い相合傘だ。


(*゚∀゚)「これで、私はもう独りじゃない。だからあんたも独りじゃないよ」

男は「確かに」と言う代わりに、首を一回、縦に振った。

                             fin.



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