( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 11:35:35.41 ID:y2VAke2IO

ここらで燃料追加してみようか

追加お題
@雪
AWiiとPS3
Bささやかな幸せ
C悲

913: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 20:03:08.04 ID:mkrwMpRL0
では投下する。>>766を三つ使った。



914: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 20:03:26.98 ID:mkrwMpRL0
深々と降る雪。
見渡す限り続く雪原。

まるで異界のようだと、二人で語り合った。

(´・ω・`)「雪ってさ」
川 ゚ -゚)「ああ」
(´・ω・`)「優しいね」

雪の上に座る僕らは、短く言葉を交わす。
それだけで通じていられた。人が作り出した言葉は、必要最低限でいい。
後は近くにいるだけで通じていられるからだ。
だから、語り合ったというのはある意味正確ではない。

でも、それで十分すぎたのだ。

(´・ω・`)「静かだね」
川 ゚ -゚)「人が来ないな」
(´・ω・`)「そのほうがいいでしょ」
川 ゚ -゚)「ああ、そうだな」
(´・ω・`)「する音は、僕らの鼓動だけかな?」
川 ゚ -゚)「私にはもう一つ聞こえる」

それはなに? と、目線でたずねる。
彼女は無言で天を見上げた。
そして僕は理解する。

雪が降る音だ。

915: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 20:04:06.94 ID:mkrwMpRL0
僕らは二人揃って、雪の上に寝そべる。
服が濡れるのもかまわずに、ただ静かに大の字を描く。

頭が触れ合う。それだけで、僕の心は優しい暖かさで満ち溢れた。

(´・ω・`)「ねぇクー」
川 ゚ -゚)「もう少し、こうしていよう」
(´・ω・`)「そうだね」

荷物はほとんどない。
ポケットに唯一つ入っているだけで、後はほとんど着の身着のまま。
もちろん彼女も同様だ。
僕たちは、ずっとつながっているのだから。

川 ゚ -゚)「ショボン」

クーが、初めて自分から口を開いた。
それだけをずっと待っていた。

(´・ω・`)「もういいの?」
川 ゚ -゚)「ああ。充分だろう」
(´・ω・`)「わかった」

僕らは、まったく同時に、唯一の荷物を取り出して相手に向けた。
雪の積もった大地に、身を横たえたまま。



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