( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

45: ('A`)ドクオは死を決意したようです。1/3 :2008/02/01(金) 20:12:11.49 ID:psoyh2qk0
('A`)「・・・生きるのマンドクセ」

彼女に振られ、大学で問題を起こし退学になった。
遊びまわって、数百万の借金がある。
俺のような男は生きていてもしょうがないんじゃないか?
そう思って、何度首を括ろうとしただろうか?
台の上から一歩踏み出すだけで全てが終わるのに、その一歩が踏み出せない。
どうすれば楽に死ねるだろうか?
飛び降り? 薬? リストカット?
どれも怖い、一人で死ぬのは嫌だ。
ふと気づくと、俺は自殺サイトを開いていた。
マウスを動かし、適当にスレを見つけ、「参加します、19歳」とだけ書き込んでパソコンの電源を落とした。

('A`)「皆で死ぬなら・・・怖く、ないよな・・・」

誰に言うとも無く、そう独り言を言った。

数日後、俺は一緒に自殺を決意した仲間と富士山の樹海の前にいた。
俺と同じように借金が返せなくなって自殺を決意した男。
結婚まで誓っていた彼氏に逃げられ、生きる望みを失った女。
他にも数人、何れも悲惨な境遇だった。

( ´∀`)「じゃあ・・・行きましょう」

男性が用意したレンタカーに乗り込む。
助手席と運転席の間に七輪と練炭の袋が置いてあった。
眠れる間に死ねる練炭自殺なんて、よく思いついたもんだ。

('A`)「タバコ、いいですか?」
(*゚ー゚)「どうぞ・・・あなた、若いわね」

46: ('A`)ドクオは死を決意したようです。2/3 :2008/02/01(金) 20:12:53.36 ID:psoyh2qk0
若い、確かにそうだ。
周りのメンバーを見回すと全員40代以上、10代なのは俺だけだった。
煙草に火をつけ、煙を窓の外に吐き出す。

('A`)「死ぬのに、理由なんていらないでしょう?」
(*゚ー゚)「それも、そうね」

女はさらりとそう言って、再び窓の外に広がる木々を眺め始めた。

最後の一服、ってやつか、映画とかで見たことがあるが、なかなかオツなもんだ。
道なき道を進み続ける。
その内開けた場所で車が止まり、運転していた男がポケットから錠剤を取り出した。

( ´∀`)「さて・・・そろそろ良いだろう、この薬を飲んでくれ」
('A`)「これは・・・?」
( ´∀`)「睡眠薬だよ、眠るように、死ねるんだ」

心なしか、男の言葉には重みがあった気がした。

( ´∀`)「・・・君はまだ若い、今ならまだ間に合うよ」

なんだこの男は、俺がどれだけ苦しんでいるかも知らずに。
俺がどれだけ辛い思いをしてきたかなんてお前には分からないだろう。
心の中でそう言った。

('A`)「・・・いいんです、俺なんか・・・」
( ´∀`)「俺なんか、か あんまり聞きたい言葉じゃないが・・・君がそう考えたのなら、そうするがいい」

そういって、男は七輪に練炭を入れて火をつけた。
車内をもくもくと煙が充満し始めた。

47: ('A`)ドクオは死を決意したようです。3/3 :2008/02/01(金) 20:13:16.39 ID:psoyh2qk0
男は睡眠薬を飲み込み、静かに目を閉じた。
俺は、まだ、飲まない。
飲む勇気がしない、ここまで来たのに、もう後戻りはできないのに。

(*゚ー゚)「まだ、間に合うのよ?」

驚いて、振り向いた。
なんで、まだ?

(*゚ー゚)「あなたはまだ、若いの これから生きてればきっと良いことがある」
('A`)「・・・・・・良いことなんて」
(*゚ー゚)「死んだら終わり、生き抜いて、最後まであがきなさい もっとも、アタシが言える事じゃないけどね」


女はにこりと微笑み、薬を飲んで、瞼を閉じた。
気づいたら、自然と涙が溢れていた。
なんでだよ、何で皆俺に生きろ、って言うんだよ。
ちくしょう・・・ちくしょう・・・。

ドクオが死を選んだか、最後まであがくのかを選んだかを想像するのは貴方しだいです。
今、死を決意してる人、死のうと思っている人。
俺なんか、私なんか、なんて思わないでください。
絶望して死んだりしないでください、生きて、生きて最後まであがいてください。
そうすればきっと良いことがあるはずです。

('A`)ドクオは死を決意したようです。 END



戻る