( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)
- 86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,623秒 :2008/02/01(金) 20:33:48.81 ID:O5prCQHW0
- うだるような八月の午後。
从 ゚∀从「あ、飛行機」
('A`)「ん?」
汗をぬぐいながら、彼女が指さした空を見上げる。
高く、遠く、そして突き抜けるように蒼い空の中に、一つだけ強く輝く太陽がある。
彼女の指はその太陽のやや下の辺り、日光を受けて白さを増す雲の丁度横を指していた。
('A`)「あー、俺目ェ悪ぃからなぁ」
从 ゚∀从「見えないのかよ」
ウソ。ホントはくっきりと、白い筋をはき出しながら進む銀色の飛行機が見えている。
从;゚∀从「……クソ暑ィ」
彼女は悪態をついて、熱せられた道を歩き出す。
('A`)「帰ったら麦茶でも飲むか……」
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,623秒 :2008/02/01(金) 20:34:25.90 ID:O5prCQHW0
- この道は舗装されていない上、水を湛えた田んぼのど真ん中を突っ切るので、
他の舗装道路よりは熱くはない。
(;'A`)「ズボンの中ぐしょぐしょだ」
ただ、それでも直射日光は学ランの下+Yシャツという格好の俺を容赦なく襲う。
从;゚∀从「キモイことゆうなよ」
彼女はセーラー服なので、歩くたび股下に風が通る。
正直、羨ましい。
黒の鞄二つが時折、だいぶ大きくなった稲の葉をこすり、かさかさと音を立てる。
登校日なんて、なけりゃいいのに。
遠くから、みーんみーん、という声に交じり、つくつくぼーし、と、少し違う声が聞こえる。
('A`)「夏もそろそろ終わりかぁ」
道が交差し、直角に交わっていた他の道から流れを変えた
コンクリで固められていない用水路から、ポチャン、とかわいい音が。
- 91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,547秒 :2008/02/01(金) 20:35:26.07 ID:O5prCQHW0
- 从;゚∀从「切ないなぁ、夏の終わりって」
水路の中から目だけを覗かせているトノサマガエルを一瞥し、彼女がそう応えた。
('A`)「あーあ、部活も引退したしなぁ……これから高校受験かぁ……」
空のさらに上にありそうなほど高い巻雲を眺めて、ぽつりとつぶやいた。
从;゚∀从「ドクオ」
('A`)「何?」
前を歩いていた彼女が立ち止まり、振り返る。
从;゚∀从「高校行っても、またこんな夏に会えるかな?」
(;'A`)「えー………?」
いきなりロマンチックなことを言うので驚いた。しかし彼女の目は真剣だ。
だから、至極簡単に、
(;'A`)「俺らなら大丈夫だろ……」
と、応えてみる。
彼女は、
从*゚∀从「そうかぁ、ああ、そうだよなぁ!!」
と、きれいな顔で笑ってみせた。
ああ畜生。そんな顔すんなよ、ますます夏の終わりが悲しくなるじゃねえか。
- 93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,560秒 :2008/02/01(金) 20:36:09.83 ID:O5prCQHW0
- >>86>>88>>91
はちがつのおしまいのようです
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