( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)
- 104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,623秒 :2008/02/01(金) 20:40:35.91 ID:0SMSj8LlO
- 当時、首都に本社を構える商社で勤める俺は、腐った魚のような目をした都会人の中で日々働いていた。きっと俺も同じような顔をしていたんだろう。
けれど、つーは違った。
てきぱきと機械のように仕事をこなし、いつも仏頂面だが、不思議と、彼女の目は爛々と輝いているように見えた。
社交的でないつーは、美人なのだが、男性に媚びを売ってまで好意を示さないため、俺と付き合うまで浮いた話は聞かなかった。
だから、声をかけてみたんだ。
ミ,,゚Д゚彡「俺とさ、付き合ってよ」
という振られることを前提にした軽い言葉に対して、しかし彼女の返答は意外にも軽く。
(*゚∀゚)「え、いいですよ」
それから数回のデートを重ねた上でわかったことがいくつかある。
つーは気を遣い過ぎるため人付き合いが苦手なこと、彼女はチョコを食べると仏頂面が解けて可愛い笑顔になること、本当は彼女から俺に告白しようと思っていたが照れてできなかったこと……。
そうしてつーを知る度に俺はどんどん彼女に惹かれていった。
かくして俺たちは付き合って半年が経った。
- 107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,547秒 :2008/02/01(金) 20:42:27.39 ID:0SMSj8LlO
- ある日、俺たちの運命を変えたその電話は鳴った。
ミ,,゚Д゚彡「親父が……倒れた?」
入院と、長い間の通院が必要だそうで。
俺の両親は、ドがつくほどの田舎に二人暮らしをしていたため、通院も用意ではない。俺は選択を迫られた。
一つはこのまま働き続けながら月に一度くらい見舞いにいくこと。これは時間と精神力、体力を削られるため難しい。
そしてもう一つは、仕事をやめて故郷に帰ること。
その頃の俺は、仕事自体に嫌気が差していたため正直辞めてしまっても構わないといった投げやりな心境だったが、
心残りは彼女だった。
――――
ミ,,゚Д゚彡「つー、俺は田舎に帰ることにしたから……別れなくちゃなんない」
(*゚∀゚)「………」
ミ,,゚Д゚彡「ごめん。勿論、許されるとは思ってないけど」
(*゚∀゚)「じゃなくて」
- 110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,026秒 :2008/02/01(金) 20:44:12.84 ID:0SMSj8LlO
- (*゚∀゚)「俺はついて行っちゃいけないの?」
ミ,,゚Д゚彡「え……」
(*゚∀゚)「鈍いな。プロポーズしてんだよ。『結婚してくださいフサギコさん』って言いかえようか?」
―――――
(//∀/)「…………」
ミ,,゚Д゚彡「……というのが俺たちの馴れ初め。だから俺はつーの荒れた手も、増える皺も、全部に感謝して、愛してる。
お前もしぃさんと仲良くやりなよ?ちびたんもこれから幼稚園だろ。色々大変な時期だが愛があれば乗り切れる」
(*,,゚Д゚)「へえ、親父たちってそんな過去が……」
(,,・д・)「でちー」
ミ,,゚Д゚彡オシマイ(゚∀゚*)
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