( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

228: 聞こえるようです。 :2008/02/01(金) 21:40:20.22 ID:iOQieM4e0
私には不思議な力がある。
どんな力かと言われると、答えられないのだが、不思議な力だ。

例えば、ほら。あそこの二人を見てみよう。

(,,゚Д゚)「なぁ、放課後どうする?」

一見純情でイケメンの彼。
だが彼の思ってる事はきっとこうだろう。

『セクロスセクロス!! さっさとセクロス!! 』

こんな所だろう。なんとなくだが、分かる。
一方彼女はどうだろう。

(*゚ー゚)「ごめん、バイトなんだ」

清楚で、優しそうな彼女。だが思ってる事は

『お前、俺の前で息するな』

そんな所だろう。

なんとなくだが、人のそういう事が聞こえるのだ。
それも、無理矢理に聞こえる。
だから、耳を塞いでも、聞きたくなくても聞こえてしまうのだ。

229: 聞こえるようです。 :2008/02/01(金) 21:40:32.76 ID:iOQieM4e0
結果、私という人間は誰とも接せずに生きている。
だってそうだろう、こんな力があれば、嫌でも人を避けてしまう。

だが最近、私にある変化が訪れたのだ。
それは二つある。

一つは

('A`)

彼の存在である。彼からは良い物を感じる。
先のように、なんとなくだが、優しく、守ってくれる。そんな感じがするのだ。

そして一つ。
これは悪い変化なのだが、最近気持ち悪いものが私の体を這いずり回るのだ。
なんとなくだし、誰がそうしてるのか分からない。

だが、彼がいる。

彼の存在、彼の持ってる物。
それだけで私は嬉しいのだ。

そんな気持ち悪い物など、どうにでもなる。
私の全ては、彼の物かもしれない。

('A`)「あ、クーさん」

あぁ、この声を聞いただけで私の胸は弾む。

230: 聞こえるようです。 :2008/02/01(金) 21:40:45.31 ID:iOQieM4e0
川 ゚ -゚)「何だ?」

綺麗な髪だ。

川 ゚ -゚)「あぁ、そういえばそうだったな」

綺麗な声だ。

川 ゚ -゚)「ん?どうした?」

大変だった。
この力を手に入れるのに苦労したよ。
君の事は知ってるよ。
君の全てを僕は調べ上げた。
カメラは高かった。取り付けるのも大変だった。
でもおかげで分かった。君の力。君の欲しい物。

一番大変だったよ。

('A`)「この気持ちをコントロールするのは、ね」

好きだ好きだ好きだ好きだよクー。大好きだ。愛してる。犯したい。君の全てをぐちゃぐちゃにして僕を君の
全てにしたい。乱れる髪を見てみたい。泣き叫ぶ君を見てみたい。嬉しい顔の君を見てみたい。悲しい顔の君
を見てみたい。色々な表情の君を、僕は間近で見てみたい。君の全てを手に入れたい。そこまで好きなんだ。
大好きなんだ。君の流れる血、鼓動する心臓、活動する内蔵、その全てさえも僕の物にしたい。美しい物を見
て感動する気持ち、色々な気持ち、そう、心だ。心も僕の物にしたい。そしてそれをズタズタにしてみたい。
君は一体どうなるのだろう。気になる。気になる。気になるのだ。その心を弄びたい。体を思い通りにしてみ
たい。犬のように排便させてみたい。家畜のように扱ってみたい。君の肉はさぞ美味いだろう。

('A`)「愛してるよ、クー」



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