( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

436: ド忘れではないようです1/3 ◆tOPTGOuTpU :2008/02/02(土) 01:29:58.67 ID:uM5QM7lj0
携帯電話を紛失した。
多分、昼寝している間だと思う。
起きて、さぁ時間を確認しようと思い立った辺りで気付いたからだ。

(;'A`)「っかしぃなぁ……」

しょうがないので、自宅の電話から掛けて探すことにする。
だが、番号を押している最中で、バイト帰りでマナーモードそのままだったことを思い出す。

(;'A`)「ッ……!」

死にたくなった。
だが、一応震えるのだから何とかなるだろうと考え直した。
結果、何ともならなかった。

しらみ潰しに動き回り、リビングやダイニングは粗方探し終えた。
残るは自室かなと、ふと思い立ったのだが、
バイトから帰ってきて、また一度も足を踏み入れてないことに気付く。
さすがに、携帯が自分で歩き回りでもしない限り、それはないだろう。

さぁどうしよう。
そろそろ日も暮れて、夜が訪れようとしている。
もう何時間探索したのだろう。
焦りと疲れが、ドっと汗とともに噴出しているようだった。

438: ド忘れではないようです2/3 ◆tOPTGOuTpU :2008/02/02(土) 01:30:41.67 ID:uM5QM7lj0
('A`)「もう疲れたお」

早く携帯で2chをやりたいのに。モバゲーをやりたいのに。
悶々としながら、とりあえず休養のために自室に戻った。
すると、

从 ゚∀从「よう」

妹がベッドの上で漫画を読んでいる光景に出くわした。
「何やってんだ」と呆然と眺めていると、積まれた漫画の傍に、俺の携帯電話を発見したのだった!

(;'A`)「おー! おれのー!!」

恥も知らずに叫ぶ、
妹が、片頬をヒョイと上げて笑みを作ると、俺の携帯電話を手にして、ベッドの上に立ち上がった。

从 ゚∀从「どうだったよ、携帯無い生活は。あン?」

玄人気取りだかの口調で、謎の発言をした。
趣旨が、よく分からなかった。
多分、教訓めいたことを俺に味わわせるつもりなんだと思う。

440: ド忘れではないようです3/3 ◆tOPTGOuTpU :2008/02/02(土) 01:31:24.08 ID:uM5QM7lj0
('A`)「すごく……つまらなかったです」

从 ゚∀从「だろう。人間は、便利のために作ったものにだな、逆に振り合わされることもあるんだぜ」

演説めいたその言葉には、デジャヴを感じた。
何故だろうと考えたところ、妹の手にしている漫画「さよなら絶望先生」に目が行き当たった。
そういえば、絶望先生にそんな話があったなぁと思い出す。

その後、俺は妹の付け焼刃のような説教を食らわされた。
部分部分は漫画の知識に頼っているのだが、「人間同士の触れ合いが大切だ」という妹の信念をありありと感じ取った。

最後になぜか俺が謝り、ことが終了した。
妹が嬉しそうに退出した後、早速携帯を開いて画面を操作する。
何も弄られてはいなかった。

次に、習慣的にパソコンを立ち上げた。
ディスプレイを眺めている間、こんなんだから妹に説教されたのだなと自嘲した。


妹は携帯すらロクに操作出来ない機械オンチで、度々俺に泣きついてくることがある。


              (終)



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