( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

573: ( ^ω^)は手紙を送ったようです :2008/02/02(土) 15:19:47.22 ID:kyzYKkQX0
拝啓

だんだん寒くなってきましたお。
そっちは元気でやってるのかお?

たまには返事くれお――――――――――




ξ゚听)ξ「はぁ・・・・」

少女は深くため息をつくと同時に、持っていた手紙を机の上に置いた。
机の上には、便箋が何枚も散らばっている。

ξ゚听)ξ「いい加減うっとうしいのよねぇ・・・」

少女は机の上の便箋をくしゃくしゃと丸めて、ゴミ箱へ放り投げた。


いつも「拝啓」から始まるその手紙は、頻繁に少女の家に届いた。
少女の名はツン。金色の巻き髪がチャームポイントの、かわいらしい少女。
最近北海道に引っ越してきたばかりで、まだ寒さに慣れてないらしい。
家の中でもマフラーを巻いている。

574: ( ^ω^)は手紙を送ったようです :2008/02/02(土) 15:20:36.61 ID:kyzYKkQX0
ここに引っ越してくる前は、彼氏がいた。
ブーンという、ちょっと小太りの男だ。
今、引っ越してきてから頻繁に届いている手紙は、全部彼が書いたものだ。
最初は嬉しくて、ツンも返事を返していたが、今はもう返事は返していない。

ツンに二人目の彼氏が出来たのだ。

(´・ω・`)「何を読んでたんだい? ツン」
ξ゚听)ξ「ううん、なんでもないよ」

ブーンよりは格好の良いの男。 彼の名はショボン。
ツンの新しい恋人。 だが、彼女はブーンと別れていない。
つまり、二股という禁忌だ。

その時、家のチャイムが、ピンポーンと音を鳴らした。

ξ゚听)ξ「あら? お客さん・・・」
(´・ω・`)「あ、僕が出るよ」

そう言うと、ショボンは玄関の方へ歩いた。

575: ( ^ω^)は手紙を送ったようです :2008/02/02(土) 15:21:23.27 ID:kyzYKkQX0
その時。

「うあああああああああ!!」
ξ゚听)ξ「!?」

ショボンの悲鳴が聞こえてきた。
ツンは何事かと思い、玄関へと駆けた。
そしてすぐに、それを理解した。

「はるばるここまで、会いにきたお・・・・」

(  ω )「ツン、これは誰だお?」

男の右手には、血をたっぷりと流したショボンが。
男の左手には、血をたっぷりと垂らしたナイフが。
男の名は、ブーン。

ξ゚听)ξ「そ、その人は・・・・その人は・・」


( ^ω^)「・・・浮気、したのかお?」



―――――――もしも、もしも。

浮気したら許さないお。

                      敬具



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