( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

879:('A`)ドクオが世界の時を止めるようです :2008/02/03(日) 19:26:39.12 ID:hzNjE7Bl0
('A`)「もうすぐバイトかー・・・かったりー・・・時間が止まれば良いのになー」

溜息と一緒に言葉を吐き出す、時計を見るともう四時、五時にはバイトに出かけなければいけない。
沸騰した水をカップラーメンに入れ、タイマーを三分間セットする。
雑誌の漫画を読みながら時間を潰す、漫画の内容はある日突然時間を止められるようになった主人公が世界征服をたくらむ、というものだ。
陳腐でよくあるストーリーだが、なかなか面白い。
・・・そろそろタイマーが・・・あれ?
まったく動いていない、壊れたか?
そういえばさっきからやけに外が静かだ、俺の家は通りに面していて車がひっきりなしに通っているはずなのに。
窓を開けて、外を見回す。

('A`)「こ、これ・・・は・・・」

ふと、時間よとまれ・・・と言ってみただけなのに。
本当に、本当に時間が止まってしまうとは思わなかった。
風も吹かず、車も止まり、道行く人々は不自然な体勢のままで動きを止めている。

('A`)「じ、時間を動け!」

再び動き出す世界。
いつの間に俺はスタンドを身につけたのだろうか?
それにしても、時が止まったら何が出来るだろう?
道行く女を無理やり犯すことも出来る、銀行に忍び込んで大金をせしめる事も出来る。
なんでも、できる。
そう思うが早いか、俺は家の裏手の大通りへと飛び出していた。

('A`)「ザ・ワールド! 時よ止まれ!」

一度言ってみたかったんだ、こういうの。
やはり人々は動きを止めてしまう、動けるのは俺だけ・・・だ。

880:('A`)ドクオが世界の時を止めるようです :2008/02/03(日) 19:29:59.52 ID:hzNjE7Bl0
近くにいた若い女性の胸を揉みしだく、反応は無い、手に感触だけが残る。

(*'A`)「うひょおぉぉぉぉ!」

夢中で胸を触り続け、唇まで奪う。
時が止められるってこんな楽しいのか、DIOの気持ちが分からないでもない。
そうだ、次は宝石でも奪ってやろうか。
しかし一番近くの宝石店まで歩いていくのはいささか時間が掛かる。
・・・やってみよう、か。
バイクに乗っている男性を引き摺り下ろし、自分が跨る。
男性はバイクに乗った格好のままで街路樹を見つめている。
一度友達のバイクを運転したことがある、なんとかなるはずだ。
アクセルを踏む、お、走り出した。

(*'A`)「おお、楽しいぜぇぇぇぇ!」

風は感じないが、確かに俺は走っている。
止まったままの車が少々邪魔だが、それ以上に無免許で堂々と走り回れる喜びのほうが大きかった。
ふと横を見た、女子高生の集団が会話しながら歩いている一シーンのままで止まっている。
何れも可愛い子の集団、ぜひ彼女たちで童貞を捨てたいものだ。
バイクを止めようと前を見る、角から車が出てくる一シーンが見えた。

(;'A`)「やばっ・・・」

881:('A`)ドクオが世界の時を止めるようです :2008/02/03(日) 19:30:36.36 ID:hzNjE7Bl0
そう思ったときにはもう遅い、地面が5,6メートルほど下に見える。。
地面に叩きつけられ、骨が砕け、折れるのを感じた。
例えようのない激痛が体中を駆け巡る。
頭から血が垂れていくのを感じた。

(;'A`)「いてぇ・・・いてぇよぉ・・・」

必死で辺りを見回すが、誰も硬直したまま動かない。
誰か、助けてくれ、死にたくない、嫌だ。
だんだんと体が動かなくなっていく、死ぬのか?
俺は?
嫌だ、助けてくれ。

(; A )「・・・れ・・・か・・・」

声が出ない、瞼が異常に思い。
眠い、眠い・・・。


そのまま俺の意識は途切れた。
時が止まったままの世界を残したまま。


('A`)ドクオが世界の時を止めるようです END



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