( ^ω^)達は特になにもなかったようです
- 2: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:35:57.16 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚)「…」
( ゚∀゚) 「つまんね」
理由は分かってる
こんな生活
もううんざりだ
- 4: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:37:22.90 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚) 「俺って寂しいのかな」
( ゚∀゚) 「彼女がいて、舎弟がいて、悪い友達もたくさんいる」
( ゚∀゚) 「だけど」
( ゚∀゚) 「満たされてない…かな」
( ゚∀゚) 編
- 7: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:38:37.89 ID:ozs3dbBb0
- 俺は学校では一番の不良とされてる
ただ喧嘩が強いって理由だけでだ
でも俺は、ホントは不良なんてなりたくない
でも、そうすれば周りは俺に寄ってくる
- 8: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:39:48.69 ID:ozs3dbBb0
- 以前の俺は孤独だった
今は取り巻きたちがいる
でもそれは、誰かを傷つけた結果からだ
( ゚∀゚) 「嬉しいわけ…ないよな」
( ゚∀゚) 「ショボン・・・・悪いことをしてるな、俺は」
( ゚∀゚) 「っと、学校行かないとな!」
- 9: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:40:18.83 ID:ozs3dbBb0
- <ヽ`∀´>「おはよう二ダ!ジョルジュ」
( ><)「おはようなんです!」
( ゚∀゚) 「おーす」
こいつらもそうだ
毎日挨拶するのも俺が怖いからだ
こんなんじゃ
俺に親友なんてできそうにないな
- 11: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:41:19.15 ID:ozs3dbBb0
- ヽ`∀´>「ジョルジュ、今日もショボンの奴休みニダ」
( ><)「もう5日目なんです!やめるんじゃないんですか!」
( ゚∀゚) 「毎日お金取られて泣いてるのかもなwww」
<ヽ`∀´>「wwwww」
( ><)「wwwww」
( ゚∀゚) 「・・・・」
- 12: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:42:15.31 ID:ozs3dbBb0
- 反吐が出る
こんな汚いことを口走る自分に
だけど、俺はこうしなければいけない
じゃなきゃ、誰も俺に興味もわかないだろう
ひどい奴だな…俺は
- 13: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:43:12.36 ID:ozs3dbBb0
- −−−−−
( ><)「やっと学校終わったんです!」
<ヽ`∀´>「ジョルジュ!ゲーセンでも行くニダ?」
( ゚∀゚) 「いいぜ」
正直行きたくない
こいつらは俺がゲームしてるといちいち褒めてくる
俺なんかにペコペコしたってしょうがねえのによ…
- 14: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:43:44.41 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚) 「じゃあ今日は軽くどっかでカツアゲしていくかwww」
<ヽ`∀´>「それはいいニダwww」
( ><)「それはいけないことなんです・・・・」
( ><)「だけどやっちゃうんですwww」
( ゚∀゚) 「wwww」
<ヽ`∀´>「www」
( ><)「wwwwww」
- 16: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:45:22.74 ID:ozs3dbBb0
- こんな何も変わらない毎日
また俺は人を傷つける
金が欲しいわけでもないし、楽しくも無い
でもこいつらは、そんな俺についてくる
- 17: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:48:11.54 ID:ozs3dbBb0
- <ヽ`∀´>「さっさと金出すニダ!」
中学生「そんな…今電車賃しか持ってません…」
( ゚∀゚) 「いいからだせっつってんだよ!!」
もういやだ
誰か俺を
この暗闇から連れ出してくれ
- 19: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:50:11.12 ID:ozs3dbBb0
- ( ^ω^)「なんか騒がしいお」
( ゚∀゚) 「っつ!!!」
見られたか
あの二人には
俺はどう見えてるんだろうな
('A`)「なんか言い争ってるみたいだね、ま、関係ないさ」
( ^ω^)「おっ、早く行くお!」
( ゚∀゚) 「…」
止めない…か
- 20: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:52:00.72 ID:ozs3dbBb0
- 所詮人間なんてこんなものなのか
自分が知らない人が危なくなっても助けない
親友なら何が何でも助ける
正義の味方なんていやしないんだ
<ヽ`∀´>「こいつたんまり隠してたニダ!」
( ゚∀゚) 「それじゃあ行くか」
- 21: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:54:31.39 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚) 「ちっくしょー」
<ヽ`∀´>「惜しかったニダ」
( ><)「あの途中で乱入してきた奴強かったんです」
( ゚∀゚) 「まあ終わった後リアルファイトでWinしてやったけどなwww」
<ヽ`∀´>「さすがジョルジュニダwww」
- 22: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 22:55:38.63 ID:ozs3dbBb0
- なんでこいつらはこんなことで喜ぶ
分からない
だけどその期待にこたえてる俺は
ピエロだ
- 25: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:00:28.54 ID:ozs3dbBb0
- こんなに〜エビデー
( ゚∀゚) 「ん?ツンか」
ξ゚听)ξ 今日も夜バイトなの…シフトはあたし一人だから遊びに来て><
( ゚∀゚) 「…はぁ」
正直気が進まない
あいつだって俺のことを好きなわけじゃない
俺の名前が好きなだけだろうな
- 26: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:03:14.90 ID:ozs3dbBb0
- ウィーン
ξ゚听)ξ「いらっしゃ…ジョルジュ!」
( ゚∀゚) 「よっ」
ξ゚听)ξ「もう超寂しかったー!」
( ゚∀゚) 「悪かったなww」
もし、俺が不良じゃなくなったら
こんなことも言わなくなるんだろうな
・・・・・
それでもいいかもしれない
- 27: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:06:30.17 ID:ozs3dbBb0
- ξ゚听)ξ「いらっしゃいませー!」
ξ゚听)ξ「それでさっきキモイ二人がさー」
( ゚∀゚)「へえー」
(´・ω・`)
あれは
( ゚∀゚)「っておいショボンじゃねえか!」
(´・ω・`)「あっ、長岡君…」
- 28: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:07:55.88 ID:ozs3dbBb0
- こいつの顔は出来れば見たくなかった
俺が今までしてきたことの全てを知る奴
なんか、やつれてるな
( ゚∀゚)「…(俺のせいか)」
- 29: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:10:34.33 ID:ozs3dbBb0
- ξ゚听)ξ「知り合い?」
( ゚∀゚)「おう、学校の友達だ」
友達
俺がこんな言葉を口にするなんて
ショボンは怨んでいるんだろう
いじめられている相手から友達なんて
( ゚∀゚)「なんで最近学校来ないのよ?お前がいないと寂しいぜ…財布がなww」
ξ゚听)ξ「なにそれwww」
- 30: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:12:25.01 ID:ozs3dbBb0
- ダメだ
俺はどんどん汚れていく
このままじゃダメだ!
謝るんだ
今までしてきたことの全てを
(´・ω・`)「・・・・・・・」
( ゚∀゚)「行っちまったか…」
- 32: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:15:43.49 ID:ozs3dbBb0
- いや、ここで諦めたら俺は変わらない
俺は前に進むんだ
いつか聞いた、あのショボンのピアノが聞きたい
俺はショボンと親友になりたい
- 33: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:18:49.36 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚)「んじゃまたな」
ξ゚听)ξ「うん!今度デートしようね」
( ゚∀゚)「リセットだ…」
( ゚∀゚)「今度あったときに謝ろう」
( ゚∀゚)「許してもらえるか分からないけど」
( ゚∀゚)「俺は…本当の友達を作るんだ」
- 35: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:21:46.75 ID:ozs3dbBb0
- それからしばらくして
俺は不良をやめた
誰かを傷つけることも
ニダーとわかんないですは次第に俺から離れていった
ツンはまだ俺にべったりだが
そのうち俺から振るだろう
( ゚∀゚)「なんか…すがすがしいな」
- 36: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:24:53.58 ID:ozs3dbBb0
- (´・ω・`)「・・・・・」
( ゚∀゚)「…?ショボン、なにやってんだ」
(´・ω・`)「・・・・・」
ショボンは道路の片隅でしゃがんでいる
そこにはたくさんの花束や煙が流れる線香が飾られていた
( ゚∀゚)「そういえば…ここでこの前交通事故があったな」
( ゚∀゚)「あいつの知り合いなのか…」
- 37: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:28:22.21 ID:ozs3dbBb0
- なんでもいい
話しかけよう
そして謝るんだ
( ゚∀゚)「ショボン…」
(´・ω・`)「・・・・・」
( ゚∀゚)「お前の知り合いだったのか、ここで死んだのは」
( ゚∀゚)「可愛そうにな」
くそっこんなことしか言えないのか俺は
謝るんだ
そして、親友になってくれって
- 38: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:29:48.90 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚)「なぁ・・・ショボン俺は」
(´・ω・`)「なんで」
(´・ω・`)「なんであの二人が死ななきゃいけないのかな」
(´・ω・`)「長岡君」
(´・ω・`)「君なのか?」
- 39: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:32:08.05 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚)「ショボン?何を言って」
(´・ω・`)「どれだけ君は僕から奪うんだ」
(´・ω・`)「返せ」
(´・ω・`)「僕の友人を返せ!!!!」
( ゚∀゚)「違うショボン!俺は!!」
トスッ
- 41: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:34:01.36 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚)「・・・・あっ?」
腹部に感じるひやりとした感触
なんだろうとゆっくり見たら
銀色の流線型が
俺を貫いていた
- 42: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:37:01.47 ID:ozs3dbBb0
- ( ゚∀゚)「…ショボン」
俺はここまで追い詰めていたのか
これが俺が今までやってきたことへの報いか
せっかく生まれ変われると思ったのにな
( ゚∀゚)「全く…因果応報だな」
ごめんな
ショボン
もう一度お前のピアノが
聞きたかったよ・・・・・・
- 43: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/08(金) 23:38:57.73 ID:ozs3dbBb0
- (´・ω・`)「・・・」
(´・ω・`)「退屈だな」
(´・ω・`)「ブーン達と遊びたいな」
(´・ω・`)「いつ遊びに来るんだろう」
(´・ω・`)「そっか」
(´・ω・`)「来ないならこっちから行けばいいんだ」
(´・ω・`)「今行くよブーン、ドクオ」
ドスッ
( ゚∀゚)編 終
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