( ^ω^)達は特になにもなかったようです
- 2: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:42:43.44 ID:+H3G9gmX0
- チュンチュンチュン
ξ゚听)ξ「ん…朝かぁ」
ξ゚听)ξ 「今日のシフトは…深夜からだったわね」
ξ゚听)ξ 「どうしよっかな…」
ξ゚听)ξ 編
- 3: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:43:11.94 ID:+H3G9gmX0
- ξ゚听)ξ 「ジョルジュは学校行ってるのよね」
ξ゚听)ξ 「会いたいな…」
ξ゚听)ξ 「なんか最近のジョルジュ元気ないもんね」
- 5: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:43:49.30 ID:+H3G9gmX0
- 私が彼と付き合い始めたのは1年前
一方的な私の片思いからだった
彼を初めて見たときに体中を電気が走ったような感覚だった
ポ○モンのサ○シもこんな感じなのかなと思った
彼はよく私が働いているコンビニに来る客だった
最初は私も店員として接していた
でも、次第にそんな思いが止められなくなった
私は意を決して、彼に告白した
- 6: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:45:21.10 ID:+H3G9gmX0
- ゚∀゚)「…うん、いいぜ」
ξ///)ξ 「…えっ?」
( ゚∀゚)「あんたは今日から俺の彼女だ」
世界が止まった様な気がした
今ならDIO様に無駄無駄無駄されても良いと思った
そして私達は恋人となった
- 7: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:46:07.19 ID:+H3G9gmX0
- それから私達は何回もデートして、お喋りした
お互いのこと、学校のこと、バイトのこと
彼が不良だって分かったのも後になってからだった
でも私にはそんなこと関係なかった
ジョルジュがいてくれる
それだけで私の世界に虹が架かっていた
- 8: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:48:38.44 ID:+H3G9gmX0
- ヤレヤレダゼ ヤレヤレダゼ
ξ゚听)ξ「あっ、もしもし」
店長「ツンちゃん?今日シフト夕方からだったけど夜からでもいい?」
ξ゚听)ξ「…わかりました」
店長「ごめんね〜。バイトの子が休んじゃってさ」
ξ゚听)ξ「大丈夫です、それじゃあ夜に入ります」ピッ
- 10: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:50:36.58 ID:+H3G9gmX0
- ξ゚听)ξ「また朝までか〜」
ξ゚听)ξ「あの時間ってお客さんあんまり来ないのよね」
ξ゚听)ξ「・・・・・」
ξ゚听)ξ「ジョルジュ…遊びに来ないかしら」
- 12: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:51:27.37 ID:+H3G9gmX0
- ξ゚听)ξ「メールしてみよ」
ξ゚听)ξ 今日も夜バイトなの…シフトはあたし一人だから遊びに来て><
ξ゚听)ξ「来てくれるかな…」
- 14: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:52:30.94 ID:+H3G9gmX0
- 好きだー!好きです!好きだー!好きです!
ξ゚听)ξ「!…返事が」
( ゚∀゚) 「おk」
短い返事、だけどこれが一番彼らしい返事だ
彼のおkほどこの世で信用できる了承の言葉は無い
ξ゚听)ξ「さて…一眠りしたら行きますか!」
そして時間は過ぎ、夜が来た
- 16: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:54:08.55 ID:+H3G9gmX0
- ξ;゚听)ξ「客誰もいNeeeeeeee!」
ξ゚听)ξ「こんなんでよく潰れないわね…」
ウィーン
ξ゚听)ξ「あっ、いらっしゃいませー」
- 17: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:55:29.77 ID:+H3G9gmX0
- これは私が一番最初に習ったマニュアルだ
愛想よく笑顔で挨拶をする
だけど今の私にはとてもそんな気にはなれなかった
私の笑顔はジョルジュだけに見せればいい
ただの客にそこまで愛想を振りまく必要も無いだろうからだ
- 19: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:56:23.73 ID:+H3G9gmX0
- ( ゚д゚ )「セブンスターをくれ」
目の前の客は異様な雰囲気をかもし出していた
迷彩のボロボロのジャケットを身につけ
鋭い、野獣のような目でこちらを睨んできている
ξ゚听)ξ「(こっちみんな)」
私は心の中でつぶやいた
言わなきゃいけない気がしたから
ξ゚听)ξ「ありがとうございましたー」
- 20: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:57:33.95 ID:+H3G9gmX0
- それからしばらく客は来なかった
ξ゚听)ξ「ジョルジュまだかな〜」
私は自分で言いながら、まるで恋する乙女のようだと思った
ん?いやあたし恋する乙女じゃん
でもこの年で乙女って表現はどうだろうな〜
- 21: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:58:12.01 ID:+H3G9gmX0
- ウィーン
ξ゚听)ξ「いらっしゃいませー…あ」
( ^ω^)('A`)
ξ゚听)ξ「(いつものキモイ二人組みだわ!)」
あの二人はいつもこの時間にやってくる
二日に一回は同じ服を着てくるガリとデブ
来るたびにろくな物も買わずただ立ち読みするだけ
そしてたまにフヒヒとか笑い出す始末だ
- 22: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 20:58:57.80 ID:+H3G9gmX0
- ( ^ω^)「何にするお?」
('A`)「とりあえずぺヤングで」
( ^ω^)「じゃあ僕はバゴーンで」
ξ;゚听)ξ「(どんだけ焼きそばよ!)」
ξ;゚听)ξ「(でもカップ焼きそばって焼いてないわよね?茹で?)」
などとバルキスの定理に匹敵する難問を私は静かに考えていた
- 23: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:00:42.51 ID:+H3G9gmX0
- 'A`)「あの…」
気がつけばガリの方がレジの前に立っていた
('A`)「会計」
ξ;゚听)ξ「あっ…はい」
( ^ω^)「…」
('A`)「…」
ξ゚听)ξ「ありがとうございましたー」
- 24: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:02:37.03 ID:+H3G9gmX0
- ξ゚听)ξ「今日は珍しく立ち読みしなかったわね」
ξ゚听)ξ「でもやっぱきめえwwww」
しょうがないじゃない
生理的に無理なものは無理なんだから
- 25: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:05:43.25 ID:+H3G9gmX0
- それからまたしばらく客足は絶っていた
後ろのスペースで休もうかなと思っていたら
ウィーン
ξ゚听)ξ「いらっしゃ…ジョルジュ!」
( ゚∀゚) 「よっ」
ξ゚听)ξ「もう超寂しかったー!」
( ゚∀゚) 「悪かったなww」
やっぱり私の彼氏は最高だ
彼がいるだけで店内の明るさが200ルクス変わる
- 29: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:08:50.17 ID:+H3G9gmX0
- それから私達は他愛も無い話をした
ジョルジュがカツアゲしたこと
ゲーセンで喧嘩したこと
昼休みにニダーのパンがキムチ味でドン引きしたこと
一見すれば不良の自慢話だ
でも私にとってはどんな御伽噺よりも
楽しくてうれしい
- 31: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:12:54.10 ID:+H3G9gmX0
- ウィーン
自動ドアが開く音がした
でも私はまだジョルジュと話をしたかった
ξ゚听)ξ「いらっしゃいませー!」
マニュアル通りの言葉をいい
すぐにジョルジュの方に振り返った
ξ゚听)ξ「それでさっきキモイ二人がさー」
( ゚∀゚)「へえー」
ふっとジョルジュが今入ってきた客の方を見た
するとハッとした顔で客に話しかけた
- 33: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:16:11.64 ID:+H3G9gmX0
- ( ゚∀゚)「っておいショボンじゃねえか!」
(´・ω・`)「あっ、長岡君…」
ショボンと呼ばれた客は元気なさそうに答えた
知り合いなのだろうか
ξ゚听)ξ「知り合い?」
( ゚∀゚)「おう、学校の友達だ」
彼にもこんなおとなしい友達がいたのか
ショボンと呼ばれる客はどこかおどおどしているように見える
( ゚∀゚)「なんで最近学校来ないのよ?お前がいないと寂しいぜ…財布がなww」
ξ゚听)ξ「なにそれwww」
- 34: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:18:37.98 ID:+H3G9gmX0
- そういえばよくニダー達との話で聞いた事がある
彼がいつもカツアゲされている人かと
私はかわいそうだなとは思ったが
そんなことでジョルジュを嫌いにはならない
私はそんなことも含めてジョルジュの事が好きだったからだ
- 35: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:21:19.58 ID:+H3G9gmX0
- (´・ω・`)「・・・・・・・」
そして彼は何も買わず帰っていった
おそらくこの空気に耐えられなかったのだろう
また二人きりになれたと思いジョルジュのほうを向くと
( ゚∀゚)「行っちまったか…」
ジョルジュはどこか寂しいような
そんな感じの表情をしていた
- 38: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:25:16.04 ID:+H3G9gmX0
- それから私達は特に何も無いような話をずっとしていた
ジョルジュが店の時計を見るともう結構遅い時間だったらしく
( ゚∀゚)「んじゃまたな」
どうやら相当長い時間話をしていたようだ
彼といると本当に時間を忘れる
彼はスタープラチナのつかいてじゃないだろうか
ξ゚听)ξ「うん!今度デートしようね」
そういうと彼は小さく手を上げた
あれも彼なりの了承の合図だ
このときはわからなかった
まさかこれがジョルジュといられる
最後の時間だったということを
- 39: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:28:23.31 ID:+H3G9gmX0
- そして朝になりシフトの交代をして家に帰った
ξ゚听)ξ「つかれたー!」
部屋に戻った私は布団の上に倒れ、しばらくゴロゴロしていた
少ししてからコンビニで買ってきた弁当を空け、テレビを点けた
ーーーおはようございます、ニュースの時間です
昨夜8時ごろ、○○町で人身事故が発生しました
当時、道路が凍結しており、そこを通ったトラックが転倒
その時に近くを歩いていた20歳代の男性二人を巻き込んだ模様です
運転手とその二人は即死だった模様です
二人の青年の身元については現在調査中です…
ξ゚听)ξ「やだっ、この近くじゃない。怖いわねー」
- 41: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:32:50.82 ID:+H3G9gmX0
- ξ゚听)ξ「ま…私には関係ないかな」
ξ゚听)ξ「まさかニダー達じゃあるまいしww」
ξ゚听)ξ「さて…夕方に備えて寝るとしますか」
それからしばらく
特に何もなく日にちが過ぎていった
時間も無くジョルジュともメールでしか会話していなかった
寂しいけど私にはこれでも十分だった
- 44: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:35:16.36 ID:+H3G9gmX0
- ある日、ニダーが店に来た
話を聞くとジョルジュが不良をやめたらしい
ニダー達とも遊ばなくなったという
ξ゚听)ξ「なにかあったのかしら…」
心配ではあった
でも私にはどっちでもよかった
彼が不良だから付き合ったわけじゃない
ジョルジュだから好きになったのだと
- 46: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:40:30.65 ID:+H3G9gmX0
- またまたしばらく経った日
ニダーが店に来た
ξ゚听)ξ「あっ、いらっしゃいませー」
<ヽ`∀´>「…ツン」
彼は真っ青な顔をしていた
別にドラ○もんのようになっているわけではない
どこか疲れたような顔をしている
ξ;゚听)ξ「? どうしたの?」
<ヽ`∀´>「まだ…知らない二ダか」
一体何のことを言っているのだろう
まさか遂に富樫が連載を断念したのだろうか
- 51: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:42:45.73 ID:+H3G9gmX0
- <ヽ`∀´>「ジョルジュが…死んだニダ」
<ヽ`∀´>「ショボンの奴に刺されて…」
<ヽ`∀´>「死んでしまった二ダ」
彼は何をいっているのだろう
なにか変なマンガでも読んだのだろうか
ξ;゚听)ξ「…嘘よ」
- 53: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:46:13.05 ID:+H3G9gmX0
- <ヽ`∀´>「嘘じゃないニダ」
<ヽ`∀´>「この近くの通りで…血を流して倒れていたニダ」
<ヽ`∀´>「ショボンの奴も一緒に…死んでいたニダ」
嘘だ
嘘だ嘘だ
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
ξ)ξ「…嘘だ」
- 54: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:48:35.60 ID:+H3G9gmX0
- <ヽ;∀;>「本当ニダ…ニュースにもなっていたニダ」
彼は泣いていた
上手いわねー演技で泣けるなんて
劇団にでも入れば良いんじゃない
あっもしかしてジョルジュも一枚噛んでいるのかしら
私を驚かそうと
- 56: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:51:09.87 ID:+H3G9gmX0
- そして私は店を出ようとした
<ヽ;∀;>「どこ…行くニダ?」
ξ)ξ「…ジョルジュの家」
ξ)ξ「あそこに行けば嘘だって事がすぐ分かるでしょ」
それだけ言って私はコンビニを抜け出した
嘘に決まっている
なのになんで?
何でこんなに苦しいの?
何でこんなにも真っ暗ななの?
ξ)ξ
- 59: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:52:41.84 ID:+H3G9gmX0
- ξ)ξ「この角を曲がればジョルジュの家」
曲がり角を曲がり
私の目に入ったのは
黒塗りの車
泣いているジョルジュの家族
お坊さん
ξ)ξ「…嘘だ」
- 61: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:54:35.15 ID:+H3G9gmX0
- ξ;凵G)ξ「嘘よ!」
私は走った
今運ばれようかという棺おけに向かい
走った
ジョ母「ツンちゃん…」
私は棺おけを除いた
そこには真っ白な顔をしたジョルジュがいた
- 63: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:56:26.65 ID:+H3G9gmX0
- ねえ目を覚まして?
ドッキリなのはわかったから
もう目を覚まして?
声を聞かせて?
ねえジョルジュ…
ねえ
ξ;凵G)ξ「ジョルジューーーーーッ!!!」
- 68: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 21:58:55.21 ID:+H3G9gmX0
- ・・・・・
気がつくと私は自分の部屋にいた
誰かが送ってくれたのだろうか
でも今はそんなことはどうでもいい
ξ;凵G)ξ「…」
私の世界から光が消えた
彼は私の全てだった
虹であり
月であり
太陽だった
- 69: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:00:26.38 ID:+H3G9gmX0
- ξ)ξ「…こんな世界」
ξ)ξ「いらない」
ξ)ξ「まっててジョルジュ…」
私も今そっちに行くから
- 72: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:02:52.18 ID:+H3G9gmX0
- そして私は台所にある包丁に手を取った
ξ)ξ「痛かったよね…」
ξ)ξ「あなたの痛みは私の痛み…」
ξ)ξ「今行くわ…」
そして包丁を両手でしっかり握り
胸に
まっすぐに突いた
- 76: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:05:19.86 ID:+H3G9gmX0
- はずだった
ξ;凵G)ξ「…」
でも包丁は床に落ちていた
ξ;凵G)ξ「ごめんなさい…」
ξ;凵G)ξ「私…死にたくない」
ξ;凵G)ξ「怖い…ジョルジュ」
ξ;凵G)ξ「ジョルジュ…私、どうすればいいの」
それからしばらく泣き続けた
しだいに泣き疲れて眠ってしまった
その晩、夢を見た
- 78: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:07:22.17 ID:+H3G9gmX0
- 〜〜〜
( ゚∀゚)「ツン…」
ξ゚听)ξ「ジョルジュ…!」
( ゚∀゚)「それでいいんだ」
( ゚∀゚)「お前まで死ぬこと無いんだよ」
彼はいつもどおり
違う
いつもよりやさしく穏やかに話す
- 80: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:09:16.74 ID:+H3G9gmX0
- ξ;凵G)ξ「でも…あなたがいないと…私」
( ゚∀゚)「俺はやっぱりひどい奴だな」
( ゚∀゚)「お前がこんなに俺のことを思っていてくれてたなんて…」
ξ;凵G)ξ「当たり前じゃない…」
ξ;凵G)ξ「私が好きなのはジョルジュそのものなんだから!!」
- 81: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:11:40.83 ID:+H3G9gmX0
- ξ;凵G)ξ「でも…あなたはもういないのよね」
( ゚∀゚)「…」
ξ;凵G)ξ「あなたのいない世界なんて…戻りたくない」
( ゚∀゚)「ツン…聞いてくれ」
( ゚∀゚)「俺はずっと孤独だった」
( ゚∀゚)「だからお前と付き合ったときも断らなかった」
- 83: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:13:29.76 ID:+H3G9gmX0
- ξ;凵G)ξ「…」
( ゚∀゚)「俺は…信じられなかったんだ」
( ゚∀゚)「俺みたいな奴を好きだといってくれる事が」
( ゚∀゚)「たとえ嘘だったとしても」
( ゚∀゚)「でもお前は本当に俺のことを見ててくれた」
( ゚∀゚)「今だから分かるってのも…皮肉だよな」
- 84: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:15:33.92 ID:+H3G9gmX0
- ( ゚∀゚)「だからツン…生きてくれ」
( ゚∀゚)「俺のお願いだ。俺の分も生きてくれ」
( ゚∀゚)「俺はいつまでもお前を見守っている」
ξ;凵G)ξ「ジョルジュ…」
( ゚∀゚)「それに…こっちに来てから親友も出来たんだ」
( ゚∀゚)「もう…寂しくない」
- 88: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:18:40.91 ID:+H3G9gmX0
- ―――おーい、なにやってるんだお!
―――早く人生ゲームの続きしようぜ
―――今ビリはジョルジュだからね
( ゚∀゚)「そろそろ行かなきゃ…」
ジョルジュの体がだんだん透けてきた
今にも消えそうなほどに
彼は私に近づき
手を伸ばし
涙を拭ってくれた
( ゚∀゚)「もう泣くな」
( ゚∀゚)「俺はお前の笑顔は単純にかわいいと思ってたぜ」
- 90: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:21:09.25 ID:+H3G9gmX0
- ・・・・・
チュンチュン
ξ゚听)ξ「…」
ξ゚听)ξ「夢だ…だったのよね」
ξ゚听)ξ「! …違う」
ξ゚听)ξ「涙を拭ってくれた跡がある…」
ξ゚听)ξ「ジョルジュ…」
ξ゚听)ξ「私…あなたの分も生きてみようと思う」
ξ゚听)ξ「それがあなたの思いに答えられるなら」
- 91: ◆FOy3FlOjcQ :2008/02/13(水) 22:23:33.34 ID:+H3G9gmX0
- そして私は今日もいつもと変わらない
特に何も無い1日を過ごす
ただ前と違うことがある
ジョルジュ…見守ってくれているよね
ウィーン
あっお客さんだ
私は心からの笑顔でこう言う
ξ^凵O)ξ「いらっしゃいませー!」
ξ゚听)ξ編 終
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