( ^ω^)達は特になにもなかったようです
- 8: ◆FOy3FlOjcQ :2008/04/19(土) 00:15:30.34 ID:t2lpN7ocO
( ^ω^)達は特になにもなかったようです
最終話
- 11: ◆FOy3FlOjcQ :2008/04/19(土) 00:17:41.68 ID:t2lpN7ocO
- 「…」
「…」
「…ん」
「朝か……」
- 12: ◆FOy3FlOjcQ :2008/04/19(土) 00:19:14.43 ID:t2lpN7ocO
- 「今日は…土曜日か」
「バイトも休みだしなぁ…」
「なにしようかなあ…」
- 13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:20:47.78 ID:t2lpN7ocO
- 「洗濯、は昨日やったし」
「買い物にでも行くかぁ…」
「…特に買うものないけどさ」
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:23:46.44 ID:t2lpN7ocO
「服でも買おうかな…」
「でも基本的に外にあまりでないからな…」
「…」
「俺の人生…退屈だな」
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:26:17.36 ID:t2lpN7ocO
- 「ふぅ…」
「近くを散歩でもしてみるか…」
「どこに行こうかな…」
「確か図書館が近くにあったよな」
「別に読みたい本があるわけでもないけど…」
- 18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:28:02.87 ID:t2lpN7ocO
- 「あそこまでならいい運動になるかな」
「着いたらネットでもやってればいいし…」
「…」
「なら家でいいじゃん…てか」
- 20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:30:55.32 ID:t2lpN7ocO
- 「とにかく出かけるか」
とにかく
とにかく何かしたかった
この変化のない生活を変えたかった
なにか不思議なことが起こるなんてないだろうけど…
どこかで期待してる自分がいた
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:34:15.56 ID:t2lpN7ocO
- 「ここから歩いて15分ってとこだな…」
ギュルルルル
「…」
「そういや朝飯まだだった…」
「この辺りにコンビニとかあったかな…」
- 22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:38:18.80 ID:t2lpN7ocO
- ボォーーー
い〜しや〜きいも〜
「おっ、焼き芋か」
「そういや最近焼き芋なんて食べてないな…」
「久しぶりに食ってみるか」
「すいませーん」
「おぅ、いらっしゃい!何個欲しいんだ?」
- 23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:42:25.25 ID:t2lpN7ocO
- 「とりあえず一個」
「うし、んじゃおまけで一個付けてやろう」
「え?いや、でも」
「いいっていいって!俺の芋は何個でも食えるぞ!」
「はぁ…ありがとうございます」
「じゃあまたな!毎度!」
- 25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:46:55.01 ID:t2lpN7ocO
- い〜しや〜きいも〜…
「威勢のいい親父だな…」
「どれ、一口」
もぐっ
「!!!?」
「う…美味い!なんという絶妙な甘さと焼き加減…」
「これはまさに星三つだ!」
「って俺は誰に言ってんだ…」
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:49:35.62 ID:t2lpN7ocO
- ・・・・・
「やっと着いたな…」
「さて入りますか…ってあれ?」
休館日
「…mjd?」
「ったく…どうすりゃいいんだよ」
- 29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:51:49.68 ID:t2lpN7ocO
- 「ん〜…」
「ゲーセンでも行くか…」
「久しぶりにQMAでもやりに行くか」
「主にゴトゥーザ様の声を聴きに」
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 00:55:58.37 ID:t2lpN7ocO
- 「やっぱチャリで来ればよかったかな」
……!
………
……!!!
「ん?うわぁ…カツアゲだよ…」
「今時カツアゲなんかする不良がいるんだな…」
「あっ…こっち見てるよ…」
「巻き添えを食らうのは御免だ、さっさと行こ」
カツアゲを止める?
俺にそんなことできるわけないだろ
俺には関係ないんだしさ…
- 32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:01:54.89 ID:t2lpN7ocO
- 「と言う訳でゲーセンにやって来た訳だ」
「さて…それではやりますか」
「ってねえよおい!」
「ここまで来たってのに…」
「しょうがねえ…ハウスオブデッドでもやってるか」
「鬼塚流二丁拳銃!」
「1面で死んだ」
- 33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:07:23.64 ID:t2lpN7ocO
- 「ちぇっ…もういいや、か〜えろっと」
「うわっ、さっきの不良ども…なんでいるんだよ…」
「しかも今時鉄拳て…」
「…ぷっw」
「負けてやんのwwざまぁwww」
- 35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:11:21.15 ID:t2lpN7ocO
- 「おっ、立ち上がって…うわっ…」
「リアルに相手殴りやがった…」
「ゲームに負けたぐらいで…ガキかよ」
「あ〜あ、顔腫れてらあ」
「…」
「俺には関係ないか…帰ろ」
- 37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:15:42.63 ID:t2lpN7ocO
- 「コンビニでなんか買ってくか…」
ウィーン
「イラッシャイマセー」
「またあの女店員か…」
「あいかわらず無愛想にしてんなぁ」
「まぁ変になれなれしくされても困るけどさ」
「あんなんじゃ彼氏なんていないだろうなw」
「…」
「自分で言ってて虚しくなってきた」
- 38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:19:16.40 ID:t2lpN7ocO
- 「う〜寒い寒い!道路凍っちゃってるよ」
「はぁ…吐く息も白いや」
「…」
「明日は…バイトか」
「休日が終わってっちまうな」
「今日も特になにもなかったなぁ…」
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:22:23.76 ID:t2lpN7ocO
- 「俺はこれからもこんな風に過ごしてゆくんだろうな」
「漫画の主人公みたいに冒険することもなければ」
「エロゲの主人公みたいに恋をすることもない…」
「つまんない世界だねぇ」
- 40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:24:20.78 ID:t2lpN7ocO
- 「さっ…早く帰って寝るとするか…」
「明日も早いし…明日からはまたいつも通りの日常だ」
タッタッタッ
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:27:01.99 ID:t2lpN7ocO
- これで彼の一日は終わった
はたから見たら普通のなにもない日常だろう
しかし実は彼は今日、いくつもの不思議な物語
その登場人物Aとして関わっていた
ただ彼はそのことに気付いていない
- 42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:30:05.31 ID:t2lpN7ocO
- 彼が今日出会った人々はいずれも物語の主人公となった
ではなぜ彼は主人公になれなかったのか
それは彼が見ようとしなかったからだ
不思議な事は案外そこら辺にあるものだ
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:32:23.13 ID:t2lpN7ocO
- あなたの周りにもあるかもしれない
今日道ですれちがった人
電車で隣に座っていた人
コンビニで自分の後ろに並んでいた人
その人達はそれぞれの物語をもっている
- 45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:34:17.84 ID:t2lpN7ocO
- そしてあなたもその物語の登場人物になっているかもしれない
周りを見てごらん
それに気付いた時
あなたの物語が始まるから
( ^ω^)達は特になにもなかったようです
完
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