( ^ω^)ブーンが心を開くようです
- 33: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 00:53:00.77 ID:RHVsE1FT0
( ^ω^)ブーンは保護生活の暇つぶしに大富豪をやるようです
ある日の保護生活……それは突然訪れた!
('A`)「暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ」
(´・ω・`)「ドクオ、うるさいよ、ぶち殺すぞ」
('A`)「お前は暇じゃないのか?」
(´・ω・`)「いや、暇だけど、ぶち殺すぞ」
('A`)「だが断っておこう」
( ^ω^)「2人共、暇なら何かで遊べばいいお」
保護生活の暇さ加減は半端ではない。
一日中部屋の中でじっとしているほど、時間の浪費と精神的な疲労が積まれることはない。
ドクオとショボン、そしてブーンもこの保護生活に飽き飽きしていた。
- 34: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 00:56:01.86 ID:RHVsE1FT0
('A`)「何かって言ってもなあ。ここにはゲームもパソコンもないんだぜ? どうやって遊べっつうんだよ」
( ^ω^)「いつもみたいにポーカーでもやればいいお」
(´・ω・`)「最近ポーカーにも飽きてきたんだよね。ドクオが弱すぎるから」
('A`)「いや、132戦120勝5敗7引き分けで、俺が圧倒的に勝ち越してるんだが」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」
('A`)「いや、意味ワカンネ」
ブーンは考える。
暇なことは認める。
自分だってツンに薦められた本を読んでいるのだが、どうも活字は自分には合わない。
今にも眠りの世界に突入しそうなところだ。
何か、気を紛らわせるようなことがしたい。
ブーンが一生懸命考えていると、あることを思いついた。
- 35: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 00:59:21.51 ID:RHVsE1FT0
( ^ω^)「大富豪しないかお?」
(´・ω・`)「大富豪?」
('A`)「ああ、いいな。たまにはポーカーと七並べ以外のゲームもしてみたいしな」
※
大富豪は、詳しくはググって調べてもらえばいいのだが、さっくり説明してみよう。
プレイヤーはそれぞれ配られた手札から、順番にカードを場に出していく。これが基本ルール。
カードは3が1番弱く、それから4、5、6…と続いていき、最後に2が1番強いという設定だ。
前のプレイヤーよりも強いカードを出していき、最後に誰も出せなくなった所でリセット。
1番強いカードを出した人を初めにして、また順番にカードを出していく。
そして、手札がなくなればあがり。最初にあがった人が1番で、最後に残った人がドベだ。
同じ数字のカードなら2枚同時に出せたり、4枚同時に出せば「革命」モードになったりするのだが、そういう細かいルールは話の中で説明していこう。
- 36: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:03:10.21 ID:RHVsE1FT0
※
( ^ω^)「大富豪するなら、もっと人数が必要だと思うお」
(´・ω・`)「だね。ツンとしぃさん……手が空いてたら、クーさんや狐さんにも入ってもらおうか」
('A`)「じゃあ、呼んでくるか」
数十分後……
ξ゚听)ξ「たまには大富豪するのもいいわね」
(*゚ー゚)「トランプするのは久しぶりですね〜」
川 ゚ -゚) 「まあ、仕事しかしていないからな、基本的に」
狐「たまには息抜きということで」
(´・ω・`)「思ったより多くなっちゃったね」
( ^ω^)「これだと1人1人の手札が少なすぎて、面白みに欠けるお」
('A`)「じゃあ、2人組でやっていくか」
- 38: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:06:54.00 ID:RHVsE1FT0
というわけで、組分け。
1.( ^ω^)・ξ゚听)ξチーム
2.('A`)・(´・ω・`)チーム
3・川 ゚ -゚) ・(*゚―゚)チーム
4・狐チーム
- 39: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:07:56.19 ID:RHVsE1FT0
- 狐「おやおや、私は1人かい?」
(´・ω・`)「人数の関係です。ご了承ください」
狐「まあ、いいけどね」
( ^ω^)「じゃあ、配るお〜」
('A`)「ちょっと待った〜!」
カードを配ろうとしたブーンの手を止めて、ドクオがいきなり大声をあげる。
何やら楽しそうな笑顔を浮かべていた。
('A`)「せっかく集まってやるんだし、何か罰ゲームやった方が面白くないか?」
(´・ω・`)「そうだね、プロ)ry」
ξ゚听)ξ「ま、いいんじゃない?」
( ^ω^)「その方が燃えるお!」
川 ゚ -゚) 「それもそうか」
(*゚ー゚)「私もいいですよ」
狐「ま、何でもいいよ」
満場一致で決定。
ルールとしては、3回勝負して最後にドベだったチームが罰ゲームを受けることになる。
罰ゲームの内容は、終わった後に決めるということに。
- 41: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:11:07.09 ID:RHVsE1FT0
( ^ω^)「じゃあ配るお」
ブーンが手際よくカードを配っていく。
そうして、各チームにカードが渡っていった。
※
―1回戦―
ブーンとツンは、まず自分達の手札を見た。
4│5、5│6│7│8、8│10、10│13│A、A│2
どうにも微妙な手札だ。強くも弱くもない。
2枚のエースをどう使うかがポイントになりそうだ……
( ^ω^)「じゃあ、まずはジャンケンだお」
- 42: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:13:28.81 ID:RHVsE1FT0
各チームの代表がそれぞれジャンケンする。
ちなみに、1番初めに出す人を決める方法にもばらつきがあり、例えば特定のカードを持っている人が最初に出すなど、色々あるのだが、ここではジャンケンにしておく。
ジャンケンが済み、ブーン達→ドクオ・ショボン→狐→クー・しぃという順番になった。
( ^ω^)「よし、まずはこれを出すお!」
ξ゚听)ξ「え? ちょ、ちょっと待ちなさいよ、ブーン!」
ブーンが出そうとしたのは、スペードの7だった。
ツンはそれを必死になって止めようとしたが間に合わず、場に7のカードが出された。
- 43: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:17:52.37 ID:RHVsE1FT0
('A`)「いきなりそんなの出していいのか? ほれ、9だ」
狐「こっちは10だね」
川 ゚ -゚) 「私達は11にしておこう」
( ^ω^)「お? もうこんなに数字が大きくなっちゃったお」
ブーンが不思議そうに言うと、ツンが耳を引っ張ってきた。
痛がる暇もなく、ツンが小声で耳打ちしてくる。
ξ♯゚听)ξ「当たり前でしょ! 最初からそんなに飛ばしてたら、おっきい数字ばっかり使っちゃうじゃない!
まずは小さい数字を出して、大きい数字はなるべく残す。それが基本よ」
(;^ω^)「そうなのかお……」
ブーンは言われたことをしっかり頭にとどめておき、ツンと相談してそのターンはパスすることにした。
- 45: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:22:25.83 ID:RHVsE1FT0
大富豪では、カードが出せなかったり、戦略上必要だったりする場合はパスすることができる。
次のドクオ・ショボンチームが12、狐がエースを出した所で、全員がパス。これで場は流れた。
今度は狐から仕切りなおしだ。
狐「はい、4のダブルね」
( ^ω^)「お? 2枚出しかお?」
ξ゚听)ξ「やっかいね……私達はあまりダブル持ってないし」
ひそひそとツンと相談する。
同じ数字ならば、2枚もしくは3枚、4枚を同時に出すことができる。
今回は2枚なのでダブルだ。
最初にダブルが出されると、それ以降はダブル以外に出すことはできない。
今狐は3のダブルを出したので、これから場が流れるまで4以上のダブルしか出せなくなる。
(途中でダブル→トリプル、というように変更することはできない)
- 46: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:26:22.14 ID:RHVsE1FT0
(*゚ー゚)「私達は7のダブルで」
( ^ω^)「む、僕達の番だお。どうするかお?」
ξ゚听)ξ「そうねえ……ここは勝負にいきましょう」
そう言って、ツンは貴重な10のダブルを放出した。
その作戦は功を奏したのか、他のみんなは全員パスだった。作戦でも立てているのかもしれないけど。
( ^ω^)「じゃあ、次は4をd」
ξ゚听)ξ「6を出すわ」
( ^ω^)「ちょwww」
ツンが勝手に6を1枚出す。
( ^ω^)「どうして4を出さないのかお?」
ξ゚听)ξ「保険よ、保険。まあ、見てなさいって」
(´・ω・`)「5を出すよ」
狐「7ね」
川 ゚ -゚) 「13だ」
- 47: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:28:10.59 ID:RHVsE1FT0
ブーン達の手札。
4│5、5│8、8│13│A、A│2
( ^ω^)「お? またこんなに大きい数字かお?」
ξ゚听)ξ「う〜ん、どうも怪しいわね。ここは私達もエースを出しておきましょう」
ツンがエースを出す。
ドクオ、狐はパス。クー達が2を出し、その場は流れた。
今度はクー達からだ。
川 ゚ -゚) 「11のダブルだ」
( ^ω^)「出せねえよバーローwwwww」
ξ゚听)ξ「このハイペース……まさか……ここはパスよ」
ツンが何やら考え込んでいる。
何のことかわからないブーンは、場の流れを見ておくことにした。
- 48: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:33:16.52 ID:RHVsE1FT0
('A`)「12のダブルで」
狐「パスしようかな」
川 ゚ -゚) ・(*゚ー゚)「私達もパスで」
ξ゚听)ξ「パスよ」
また場は仕切りなおし。次はドクオ達から。
(´・ω・`)「6でも出すかな」
狐「じゃあ、7で」
川 ゚ -゚) 「8切りで、この場は流しておこう」
( ^ω^)「お? 8切りかお?」
ξ゚听)ξ「う〜ん、もしかして来るのかもね」
「8切り」とは、8を出せば無条件に場を流すことのできるルールのことだ。
ダブルでもトリプルでもいいから、8を出せば、今度は自分達の番から始められる。
場の流れをつかみたい時には特に有効だ。
川 ゚ -゚) 「9の3枚と、ジョーカーで革命だ」
( ^ω^)「うはwwwww革命ktkrwwwww」
ξ゚听)ξ「やっぱり革命狙いだったのね」
- 49: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:37:41.12 ID:RHVsE1FT0
革命、とは同じ数字のカードを4枚出せば成り立つ。
その効果は絶大で、カードの強さを真逆にしてしまうのだ。
ようは3が最強になり、2が最弱になる。
弱いカードしか持ってない人には大きな武器となる、一撃必殺技だ。
川 ゚ -゚) 「さて、それではエースを1枚出すか」
( ^ω^)「次は僕達かお? え〜と、革命中だから次は……」
ξ゚听)ξ「13を出しましょう」
ツンに言われるままに13を出す。
('A`)「12だ」
狐「9で」
(*゚ー゚)「ごめんなさい、4を出しますね」
( ^ω^)「うはwwww出せねえwwww」
ξ゚听)ξ「これはやっかいね」
- 50: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:40:27.93 ID:RHVsE1FT0
ドクオ達と狐も出すことが出来ず、また場は流れてクー達から。
いつの間にかクー達は残り2枚だ。
川 ゚ -゚) 「3のダブルで上がりだ」
( ^ω^)「アリエナスwwww」
ξ゚听)ξ「やられたわ。完全に革命狙いだったわね。保険も意味無かったなあ」
そこからゲームが進み、ブーン達が2番。狐がそれに続き、ドクオ達が最下位となった。
( ^ω^)「2番かお」
ξ゚听)ξ「まあまあね」
狐「ま、こんなもんかな」
('A`)「ウツダ……」
(´・ω・`)「ショボーン……」
1番 川 ゚ -゚) ・(*゚ー゚)
2番 ( ^ω^)・ξ゚听)ξ
3番 狐
最下位 ('A`)・(´・ω・`)
- 51: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:41:04.42 ID:RHVsE1FT0
※
大富豪はクー達、富豪がブーン・ツン、貧民が狐、大貧民がドクオ・ショボンとなった。
2回戦もこの順番は変わらなかった。大富豪となったクー・しぃの2人はすさまじく強く、2のトリプルや、13のダブルなど、大貧民から巻き上げたカードを惜しげもなく使っていったのだ。
ブーン・ツンも健闘したものの、クー達には及ばず2位のまま。
ショボン達は大富豪に強いカードを巻き上げられたのか、終始パスばかりだった。
- 52: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:43:33.58 ID:RHVsE1FT0
※
――3回戦――
( ^ω^)「カード配るお」
ブーンの手札は以下の通り
3(スペード)│5、5、5│6、6│7│8、8│11、11│13│A│2
( ^ω^)「やっぱり微妙だお」
ξ゚听)ξ「ここは貧民の狐さんからのカードに期待しましょう」
大富豪では、順位によるアドバンテージが設けられている。
1位と最下位が2枚の手札を交換(最下位は無条件に1番強いカードを渡さなければいけない)。
2位と3位が1枚の交換をすることになっている。
このアドバンテージのせいで、最下位の大貧民はなかなか最下位から脱出できないようになっているのだ。
- 53: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:47:14.22 ID:RHVsE1FT0
狐「はい、ご献上しま〜す」
狐がそう言いながら差し出したのは、ジョーカーだった。
( ^ω^)「ktkrwwwwww」
ξ゚听)ξ「うん、これで戦略に幅ができるわね」
ジョーカーは、いわば「何でもあり」なカードだ。
単体だとどんなカードよりも強いし(例外はあるが)、どんなカードにでも「なれる」。
1回戦でクーが革命を起こした際、彼女はこのジョーカーを9のカードに代用して、革命を起こしたのだ。
戦略に幅が出る上に強力なカード……それがジョーカーだ。
( ^ω^)「どうするなだお?」
ξ゚听)ξ「私に任せなさい。いい考えがあるわ。ここはとりあえず、あんたがいらないと思うカードを狐さんに渡して」
( ^ω^)「わかったお」
ブーンは1番弱いカードである3を狐に渡した。
- 54: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:48:07.05 ID:RHVsE1FT0
( ^ω^)「じゃあ、はじめるお。万年大貧民のドクオチームからどうぞだお」
('A`)「てめえ……今に見てろよ! ほれ! 4のトリプルだ!」
ちなみに、順番は
ドクオ・ショボン→狐→ブーン・ツン→クー・しぃだ。
狐「う〜ん、これはさすがに出せないねえ」
- 56: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:49:27.58 ID:RHVsE1FT0
狐がパスして、ブーン達の番。
( ^ω^)「ドクオ……お前は甘い! 安物のクリームパフェの器の下に溜まっているシロップの固まりより甘いお!」
ξ゚听)ξ「なによ、それ」
ブーンは叫び声をあげながら、5のトリプルを出した!
('A`)「な、なにぃぃ!」
( ^ω^)「やはり甘いな、ドクオよ。カトンボごときが僕と戦えるとでも……」
(*゚ー゚)「ごめんなさい。10のトリプルです」
( ^ω^)('A`)「…………orz」
ξ゚听)ξ「あんたたち馬鹿よね、ほんと」
- 57: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:51:58.18 ID:RHVsE1FT0
そんなこんなで、やはりクー・しぃチームは強かった。
圧倒的な強さで他を寄せ付けず、次々と強いカードを出していく。
川 ゚ -゚) 「9のダブル」
(´・ω・`)「む……ドクオ、出せるものがないよ。どうしてくれるんだ。ぶち殺すぞ」
('A`)「俺に当たるな」
( ^ω^)「じゅ、11のダブルだお」
狐「パス」
(*゚ー゚)「エースを2枚出しますね」
( ^ω^)(つ、強いお。さっきからクーさん達のペースに乗せられっぱなしだお)
ξ゚听)ξ(私に任せなさい。ほら、クーさん達が捨て札の5を出したわよ)
- 59: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:53:01.10 ID:RHVsE1FT0
川 ゚ -゚) 「5だ」
('A`)「ま、6かな」
狐「パス」
はい?
( ^ω^)「狐さん、さっきからぜんぜん出してないお」
狐「私には私の考えがあるんだ。まあ、気にしないでくれ」
よくわからないが、そういうことにしておこう。
( ^ω^)「よし、ここは8で流しておくお。そして、6のダブル! 召還!」
(´・ω・`)「ゲームが違います。そういう系統のゲームは某カードゲーム系( ^ω^)小説スレでやってください。ぶち殺すぞ」
( ^ω^)(ちょっとした冗談なのに……)
(*゚ー゚)「ここで2を出しますね」
( ^ω^)・(´・ω・`)「……ショボーン」
冗談を言っている間にゲームが進められると、どうもさびしい気持ちになるのは何故だろう。
- 61: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:55:42.52 ID:RHVsE1FT0
川 ゚ -゚) 「では、あとは13のトリプルを出して上がりだ」
(*゚ー゚)「みなさん、お疲れ様です」
( ^ω^)(ど、どうしてクーさん達はこんなに強いんだお……運がよすぎるお)
ξ゚听)ξ「ま、くよくよしててもしょうがないわ。ほら、ドクオ達、出しなさいよ」
('A`)「ふふふふ……この時を待っていた!」
(´・ω・`)「はーはっはっは! 僕達を甘くみすぎていたねブーン!」
いきなり高らかに笑い出したドクオとショボン。
( ^ω^)「な、なんだお? 何か作戦でも考えていたのかお?」
('A`)「その通りだ、ブーン! 1番になるのはクーさん達であると予想し、あえて使わなかった強いカード……今ここに、俺たちの歴史が刻み込まれるのだ!」
(´・ω・`)「クーさんたちがあがったら、次は僕達からはじめられるからね。ほら、まずはこれでいくよ。6だ」
よくわからないけど、ゲームを続けよう。
- 62: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:56:40.57 ID:RHVsE1FT0
狐「はい、7ね」
( ^ω^)「僕達は……何が残ってるのかお?」
ブーン達の手札
7│8│13│A│2│ジョーカー
( ^ω^)「よし、ここは8で流すお! そして、13のカード、召還!」
('A`)「ふ、甘いな! エース召還! 13のカードにダイレクトアタック!」
( ^ω^)「な、なんだとおおお! 俺の13のカードがあああ!」
ξ゚听)ξ「だから、ゲームが間違ってるって」
- 63: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 01:59:36.46 ID:RHVsE1FT0
ドクオ達のエースでその場は流れて、またドクオ達から始まる。
(´・ω・`)「ほい。9のダブルね」
狐「パス」
( ^ω^)「む……ここは勝負に出るお、ツン」
ξ゚听)ξ「そうね、エースを出すわ!」
思い切ってエースを出す2人。
だが、敵は甘くはなかった。
('A`)「カカオチョコレートのようにお前は甘いといっているだろう……とっておきの2だ!」
( ^ω^)「な、なにぃぃぃ! けど、カカオチョコレートは苦いお」
('A`)「ま、後は3を出しておわr」
ξ゚听)ξ「甘いのはあんたよ! ジョーカーで勝負!」
ツンがすごい勢いでジョーカーを出した。
ジョーカーは最強のカード。2すらそれにかなわない。
- 64: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 02:01:50.57 ID:RHVsE1FT0
(゜A゜)「……」
ドクオはジョーカーを凝視したまま止まってしまった。
( ^ω^)「ドクオが止まっちゃったお」
ξ゚听)ξ「まあ、そうでしょうね。だって残り1枚は3なんでしょ? もう負けたも当然よ」
(´・ω・`)「ドクオ……あとでお仕置きだよ」
(゜A゜)「……」
動かないドクオ。
それを横目にしつつ、ブーンは新たな1枚を出そうとした……その時!
- 66: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 02:03:44.03 ID:RHVsE1FT0
狐「甘いね、君達も……やはり年の功にはかなわないようだ。スペードの3でジョーカーを撃破!」
( ^ω^)・ξ゚听)ξ・(´・ω・`)「な、なんだってーーー!」
ジョーカー単体に勝てるカードが唯一存在する。
それが、通常では最弱に位置するカード……スペードの3だ。
こればっかりはジョーカーでも勝てない。ジョーカーはなすすべもなく倒れてしまった。
( ^ω^)「おお、死んでしまうとは情けないジョーカーよ」
ξ゚听)ξ「まずいわ。おそらく狐さんは、これを狙って……」
狐「8のダブルで切り、12を4枚出して革命!」
( ^ω^)・ξ゚听)ξ・(´・ω・`)「な、なんだって―――――!」
狐「そして、4を出して、最後に3のダブルであがりだ」
( ^ω^)・ξ゚听)ξ・(´・ω・`)「な、なんだって―――!」
- 67: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 02:06:56.07 ID:RHVsE1FT0
いきなりの超攻撃的スタイルを発揮した狐に驚く4人。
しかし、ひとつだけツンには気付いたことがある。
ξ゚听)ξ「あれ? ちょっと待って。いきなりの攻撃に驚いたけど、よく考えれば4を出した後にドクオ達が3を出せば……」
( ^ω^)「革命状態だから上がれるお」
('A`)「ふははははは! やはり俺たちの勝ちだな!」
ドクオ復活。
狐「え? だけどもう出しちゃったから遅いんじゃない?」
ξ゚听)ξ「周りに確認する前に出しまくるのはルール違反です。
よって、ドクオ達がカードを出して上がり。で、次は……あ゛」
- 68: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 02:09:27.06 ID:RHVsE1FT0
(´・ω・`)「僕達の次は狐さん。狐さんはあと2枚。その2枚は3のダブルだから……
あ〜あ、狐さんがあがって、ツンたちの負けだね、うん」
( ゜Д ゜)「……」
('A`)・(´・ω・`)・川 ゚ -゚) ・(*゚ー゚)・狐「こっちみんな、ブーン」
- 69: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 02:10:44.84 ID:RHVsE1FT0
※
で、結局負けてしまったブーンとツン。
罰ゲームは何かというと……
狐「じゃーん!」
(*゚ー゚)「なんですか? それ?」
狐「私が作った罰ゲームを決めるサイコロ。略して罰コロだよ」
某テレビ番組で使われているような、色とりどりで大きなサイコロ。
そこには罰ゲームらしき事柄がいくつか書かれており、それを投げろ、と狐が言ってくる。
- 70: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 02:11:28.30 ID:RHVsE1FT0
( ^ω^)「よくわかんないけど……投げるお」
ブーンはそのサイコロを思いっきり投げた。
転がり転がり、どんぐりやおむすびのように転がり、それはドアを開けて外に出て、廊下の壁に当たって、止まった。
( ^ω^)「なになに?」
('A`)「『某巨大掲示板にておっぱいをうpする』だとさ」
ξ゚听)ξ「はぁ?」
狐「いやあ、なかなか運がいいね。本当は私の妹になってもらったり、ツンデレ喫茶のメイドさんになってもらいたかったんだが、仕方ない。
とりあえず『今日の朝10時までに800いったら、ツンデレと呼ばれる私のおっぱいうp』というスレをたててもr」
川 ゚ -゚) 「変態が!!」
ドゴン!という、爆音が響き渡り、狐の言葉はそれ以上続かなかった。
クーのドロップキックが綺麗に決まったからだ。
- 72: ◆ILuHYVG0rg :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 02:12:58.38 ID:RHVsE1FT0
川 ゚ -゚) 「昨日、私がロッカーで着替えをしていた時に見つけた盗撮カメラもおまえかぁああ!!」
狐「ご、ごめん! 『し→た→ぎ→う→pを完成したらクーデレの下着姿うp』のスレを立てたかったんだああああ!!!」
( ^ω^)「こ、怖いお…」
ξ゚听)ξ「まあ、自業自得ね」
('A`)「……変態さでは狐さんには負けるね。いや、佐賀県民ですら彼には勝てない。現に最近、佐賀祭りが始まってるし」
(*゚ー゚)「私、撮られてないよね……」
(´・ω・`)(僕が変わりに立てようかなあ……ツンデレおっぱいスレ……)
血に染まった肉の塊が出来上がったその日の午後。
保護生活は順風満帆、暇さ加減爆発で過ぎていったとさ。
終わり
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