( ^ω^)ブーンで学ぶ世界史
- 654: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:24:28.27 ID:74AxXOvw0
- すなわち。
税収を安定させるためコロナートゥスでは、
コロヌスを「世襲的に土地に縛り付ける」必要があるのだ。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
そのため『コンスタンティヌス帝』は、『コロヌス土地緊縛令』を出した。
これ以降、農民と土地はセットで扱われるようになる。
- 655: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:25:01.18 ID:74AxXOvw0
- 勘の良い人はお気付きだろうか?
この、農民と土地をセットで扱う制度は、中世における『農奴制』にそっくりなのだ。
※農奴制とは領主(地主)が農民を奴隷的に縛り付ける制度、と今は説明しておく。
『コンスタンティヌス帝』は>>622にもあるようにキリスト教を広め、
一方で農奴制の前身ともいえる制度を作り出したのだ。
また、ローマから遥か東の『コンスタンティノープル』へ遷都したことにより、
より一層西ヨーロッパ地域はローマ帝国から離れてしまった。
西ヨーロッパの中世を作ったのは、コイツだ。
******************************************************************************************************************
- 659: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:26:47.67 ID:74AxXOvw0
- 話が少し脱線したおwwwww
以上の点を踏まえて、何故ローマの経済が崩壊したのかをまとめるぜ。
- 661: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:27:20.95 ID:74AxXOvw0
- T、『コロナートゥス』が広がることにより、農民は引越しできなくなった。
→そうなると農民は、自分の畑で「自分が食べるもの」を生産せざるを得ない。
市場へ売りに行くわけにもいかないので、市場はだんだん寂れていったのだ。
U、3世紀に入ると世界的に混乱したため、外国と貿易ができなくなった。
→シルクロードはササン朝を通っているので、東方の物資が運ばれない。
海上の取引も『サータヴァーハナ朝』が滅亡して衰退してしまった。
もともとローマで生産できる品物は多くないので、国内経済は衰退するのである。
※というかローマの特産品ってほとんど無いから、貿易を続けるだけでも大赤字。
赤字が続けば国内から通貨が無くなって、物々交換しかできなくなってしまう。
V、ゲルマン人やペルシア人が侵入する事で、国内の交通網がめちゃめちゃになった。
→道路が駄目になれば、モノを運ぶことができない。
また、地中海の制海権を奪われれば、海上輸送もできなくなる。結果経済は崩壊する。
- 662: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:27:52.16 ID:74AxXOvw0
- 末期になると人手不足で、コロヌスや傭兵にゲルマン人を雇う有様だったそうだ。
人件費が安いから外国人を雇ってたんだろうが、こんなんでゲルマン人の侵入を防げるわけがない。
というかよく国が持ってたと思うよwww
移民や難民は軽々しく受け入れてはいけないということだあね。
- 669: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:38:54.10 ID:74AxXOvw0
******************************************************************************************************************
- 671: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:39:41.14 ID:74AxXOvw0
- さあ、大ラスですよ。
| ^o^ | ←東ゴート族
(,,゚Д゚) ←西ゴート族
ミ,,゚Д゚彡 ←その他ゲルマン人
それは4世紀後半のこと。
- 672: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:40:42.85 ID:74AxXOvw0
- |メ^o^×|「うう」
(;゚Д゚)「ん? おい! 傷だらけじゃないか!」
|メ^o^×|「早く逃げないと……………ゲフッ」
(;゚Д゚)「どうした、しっかりしろ!」
???「愚か者め………ファファファ…………」
|メ^o^×|「しまった、ここはクソス…………じゃなくて、もう追いつかれた。
わたしが止めているうちに逃げるのです。早く! 早く! わたしに構わず!」
(;゚Д゚)「んー、なんだか知らんがわかった。ここは逃げさせてもらうぞ……………」
375年、西ゴート族移動開始。
- 675: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:41:37.63 ID:74AxXOvw0
|メ^o^×|「早くしないと………彼の者が……………来てしま…………………」
???「カメェェェッーーーーーー!」
|メ^o^×|「ぐわあああああああ」
- 677: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:42:09.64 ID:74AxXOvw0
- (;゚Д゚)「これは…………東ゴート族の悲鳴……………?」
東ゴート族は、謎の遊牧民『フン族』に襲われていた。
(;゚Д゚)「ひぃぃ、たすけてくれー」
┏( ^o^)┛「イア いいえ」
(;゚Д゚)「そんなこと言わずにさ、助けてくれよ! な! な!」
┏(;^o^)┛「イア いいえ」
(;゚Д゚)「そんなこと言わずにさ、助けてくれよ! な! な!」
┏(#^o^)┛「イア いいえ」
(;゚Д゚)「そんなこと言わずにさ、助けてくれよ! な! な!」
┏(#^o^)┛「いいえと言っているでしょう」
無限ループって怖くね?w
- 678: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:43:02.31 ID:74AxXOvw0
- (,, Д )「こうなったら仕方ない」
/(^o^)\ !
(#゚Д゚)「押し通る!」
/(^o^)\「ちょっ」
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎ ティウンティウンティウンティウン
◎ ◎
- 681: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:44:03.07 ID:74AxXOvw0
- 西ゴート族はドナウ川を渡り、ローマ帝国に侵入した。
ついに、ローマ帝国のドナウ〜ラインの護りは崩壊してしまったのだ。
そしてゲルマン人達は、堰を切ったように帝国領内へ雪崩れ込んでいったのである。
<まとめ>
・アングル族、サクソン族、(ジュート族) → イングランド
・西ゴート族、(スエビ族) → スペイン
・東ゴート族 → イタリア
・フランク族 → 北フランス
・ブルグント族 → 南フランス
・ヴァンダル族 → 北アフリカ
・ランゴバルト族 → イタリア(東ゴート族の後)
折りしも『テオドシウス帝』が死亡し、ローマ帝国が東西に分裂した時期だ。
もはや西ローマには、追い返す体力などなかったのである。
- 683: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:44:59.92 ID:74AxXOvw0
- あ、全然関係ないけど。
・アングル → イングランド(アングル族の土地)
・サクソン → ザクセン
・ジュート → ユトランド半島(ジュート族の土地)
・ゴート → イェーテボリ(ゴート族の都市)
・フランク → フランス
・ブルグント → ブルゴーニュ地方
・ヴァンダル → アンダルシア地方
・ランゴバルト → ロンバルディア平原
現在のヨーロッパの地名の元になってるんだぜ。
- 685: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:45:42.44 ID:74AxXOvw0
- (,,^Д^)「ギコハハハ! ローマ人からは略奪し放題だ!」
ミ,,^Д^彡「荒らせ! 荒らせ! この世の全てを奪うんだ!」
| ^o^ |「いいえ、それは海賊王です」
┏(^o^≡^o^)┓
┏( ^o^)┓・・・・・
/(^o^)\ ナンテコッタイ
こうして、4世紀に侵入を始めたゲルマン人達は、5世紀にもなると各地で部族国家を造り始めたのだ。
ところが、そんな中……………
- 688: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:46:12.67 ID:74AxXOvw0
( ゚∋゚)「余の名は アッティラ
すべての都市 すべての国家
すべての部族を消し
そして 余自身も 消えよう
永遠に!!」
- 690: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:46:44.75 ID:74AxXOvw0
ノノノノ -___
(゜∈゜*) ─_____ ______ ̄
丿\ノ⌒\ ____ ___
彡/\ /ヽミ __ ___
./∨\ノ\ =_
.//.\/ヽミ ≡=-
ミ丿 -__ ̄___________
ミ;゚Д゚彡
(;゚Д゚)「フ、フン族だあああああ!! フン族がでたぞおおおおおおおお!!!!111!!」
| ^o^ |
- 693: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:47:21.03 ID:74AxXOvw0
- ミ;゚Д゚彡「ひぃぃぃ! はっはは早く逃げないとやややややべえ!!!」
(;゚Д゚)「で、でもどこに逃げるんだよ!」
| ^o^ |「ぎゃあ」
ミ;゚Д゚彡
(;゚Д゚)「東ゴートおおおおおおお!!!1」
- 694: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:48:07.24 ID:74AxXOvw0
- ( ゚∋゚)「ファファファ……… お前達も余の軍門に降るがいい!!」
ミ;゚Д゚彡「くっ、なんて奴だ……………」
(;゚Д゚)「くそっ………ここまでか……………」
5世紀半ばに、フン族の王『アッティラ』がローマへ侵入したのである。
その勢いは凄まじく、東ローマ帝国を攻撃して賠償金をせしめたほどであった。
ところが。
BGMはこれ↓かな?ww
ttp://www.youtube.com/watch?v=ja0HXaz6pMs&feature=related
- 701: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/01(土) 22:49:44.70 ID:NOt3uEgr0
- アレンジ版だと!?ふざけるな!
http://www.youtube.com/watch?v=JvsdLe2X-HI&feature=related
- 697: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:49:06.10 ID:74AxXOvw0
- ┏(;^o^)┛「その勝負待った!!!」
ミ;゚Д゚彡「ロ、ローマ!!」
(;゚Д゚)「何故こんな時に……………」
┏(;^o^)┛「間に合いました! このまま消えたんじゃ、かっこわるいまま歴史に残ってしまいます」
- 700: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:49:29.17 ID:74AxXOvw0
- ( ゚∋゚)「ふっ……………何をごちゃごちゃと。お前から始末してやろう!」
┗(^o^ )┓「上等です……………この西ローマ様が、倒せますか!?」
┏( ^o^)┛「西ゴート族! 貴方の王様、強かったですよ!」
(,,゚Д゚)「アラリック王……………」
┏( ^o^)┛「フランク族! キリスト教でも勉強して、少しは文明人になりなさい」
ミ,,゚Д゚彡「まだキリスト教徒じゃないんだよな。コレ、意外に重要だったりする」
- 704: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:50:16.95 ID:74AxXOvw0
- ┏( ^o^)┛「西ゴート族! いつまでも、ローマをいたわる優しさを忘れないように」
(;゚Д゚)「あれ? もしかしてキャラを使いまわしてる?」
┏( ^o^)┛「フランク族! お前とは一度、1対1で勝負したかったです。いい友だちを持ちましたね」
ミ;゚Д゚彡「だからキャラを使いまわすなって! 作者の低レベルっぷりが露呈するだろうが」
(#゚∋゚)「全く下らんことを…………死ね!! 全軍突撃!!」
┗(^o^#)┓「それは、こっちのセリフです!!」
- 706: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:50:51.12 ID:74AxXOvw0
- ┗(^o^#)┓「オワタ神拳奥義! オワタ百裂拳!!」
ワタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ オワタァ!!
┏( ^)┓「わたしはもう死んでいる」
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎ ティウンティウンティウンティウン
◎ ◎
- 709: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:51:22.39 ID:74AxXOvw0
- ミ,,゚Д゚彡・・・・・
(,,゚Д゚)・・・・・
┏( ^)┓キマッタ
( ゚∋゚)・・・・・
- 710: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:51:59.32 ID:74AxXOvw0
- ( ゚∋゚)ハッ
(;゚∋゚)「 な ぜ だ! 馬の力を手に入れたというのに……
遊牧民とは一体…… う ご ご ご !!」
ミ,,゚Д゚彡・・・・・
(,,゚Д゚)・・・・・
- 712: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:52:45.80 ID:74AxXOvw0
- \(^o^)/「撃退デキタヨー」
ミ,,゚Д゚彡「勝ったな」
(,,゚Д゚)「ああ、勝ったみたいだな」
\(^o^)/「これでローマは安泰ダヨー」
ミ,,゚Д゚彡「ところでよ。前から気になってたことがあるんだが」
(,,゚Д゚)「おう、何だ。言ってみろ」
- 714: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:53:18.15 ID:74AxXOvw0
- \(^o^)/「これでゲルマン人も言う事聞くようになりますね」
ミ,,゚Д゚彡「アイツ、邪魔じゃね?」
(,,゚Д゚)「……………それは前々から思ってた」
ミ,,゚Д゚彡「よし」
- 716: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:53:46.96 ID:74AxXOvw0
- ミ#゚Д゚彡「気ヲ付ケェェ!!!」
\(^o^)/「え………はい?」
ミ#゚Д゚彡「目を食い縛れェェ!!!」
- 718: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:54:13.67 ID:74AxXOvw0
- \(^o^)/「え、いや、その……………え?」
ミ,,゚Д゚彡「そうか、貴様もそうなのか、ローマ…………くたばり損ないの無意味な皇帝め」
\(^o^)/「あなたの言っている事の方が意味不明では……………」
ミ#゚Д゚彡「やかましい!」
ミ# Д 彡「貴様は犬のエサだ」
- 721: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:54:52.06 ID:74AxXOvw0
- ◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎ ティウンティウンティウンティウン
◎ ◎
476年。
ゲルマン人傭兵だった『オドアケル』により、西ローマ帝国は滅ぼされた。
- 722: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:55:23.88 ID:74AxXOvw0
- ティベル川河畔の小さな都市国家だったローマ。
その都市国家は何世紀にも渡り領土を広げ続け、
いつしか地中海を取り巻く巨大な帝国にもなっていた。
その領土ではヘレニズムが広まり、その後キリスト教も広まった。
まさに「西洋古代の大黒柱」とも言える存在が、崩れ落ちたのである。
西ローマ帝国の滅亡とゲルマン人部族国家の乱立を以て、
西洋における「古代」という時代を終わりにしたいと思う。
- 725: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 22:56:57.56 ID:74AxXOvw0
- o ゚ i | ◯'⌒ヽ、 ゚、 o * ○
・、 / ノ ( ) 、 、゚ o
゙、\ i i゚ / `;;;;;_/ ◯ 、 ゚
\`ー' i / / ´o 。 o o 、 o
`\ ◯ /) 、 o ○ 、゚
i 、 / o o o o 、゚
o | /゚ ,i'⌒ヽ、 ゚ 。 ◯ o o 、
゙、\_ノ i o ( ) ∩ ∧,,∧ 、 、 、
` 、゙ ノ /`;;;;;_ノ ヾミ,,゚Д゚彡 * ◯ o
\ i,//´ o ミ ⊂ ミ 、 o
i ◯/ 、 O,, ミ〜 ○ 、
/ / 。 `J O o 、
;;⌒::.;;.⌒⌒/ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /::. :; ;⌒⌒:.:⌒:;⌒;;⌒:;⌒;;⌒
/└────────┬┐
. < To Be Continued... | |
\┌────────┴┘
↓以下、下らない後書きを聞いてくだしあ
戻る/あとがき/しゅくだい