(# ゚ω゚) 必殺オムニバスター!! (゚A゚) ゲエエー!! のようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:40:45.91 ID:07T/rJPY0



  / ,' 3 荒巻が無駄をなくしてしまうようです



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:44:39.55 ID:07T/rJPY0
某日。人里を少し離れた、とある建築物にて。

/ ,' 3 「ぬ…………」


( ^ω^)「博士、一体何を作ってるんですお?」

/ ,' 3 「時期に分かる」

( ^ω^)「もったいぶらないで教えてくださいお」

/ ,' 3 「やれやれ、せっかちなやつよの」


/ ,' 3 「まぁ、簡単に言えば人類の生活をより素晴しくする装置ぢゃ」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:45:50.24 ID:07T/rJPY0

白衣を身に纏ったこの男。
名は荒巻。職は発明家である。

彼の生み出したアイディアは、
例外なく人の生活を快適なものへと変えてきた。

今では、その功績を認めた某企業が提供する研究所で、
さらなる開発に取り組む日々を送っている。



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:47:24.22 ID:07T/rJPY0

( ^ω^)「おっおっwww それはすごいですおwww」


ちなみにこのピザは内藤といって、荒巻の助手をしている。

しかし、学歴は中卒のみ。
さらにヒキニート期間が3年間。
もちろん学など全くない。

こんな男が助手として採用された理由というのは、
たまたまご近所さんで、且つ人畜無害な性格をしていたからである。

丁度いい”猫の手”というわけだ。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:48:17.90 ID:07T/rJPY0

だからといって、彼には不満一つない。

なぜかといえば、とにもかくにも楽だし、
ごくたまにしんどいことがあったとしても、
重い荷物を運ぶとか研究室の片付け掃除とか、
そんな程度のもんである。



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:50:26.55 ID:07T/rJPY0

それはさておき、今荒巻が製作に
とりかかっているのは、彼の全てを賭けた集大成といっても
過言ではない究極の発明品であった。


/ ,' 3 「よし、でけた」

( ^ω^)「おめでとうございますお」

/ ,' 3 「うむ、ありまと」

( ^ω^)「でも無駄にスケールのでかい前振りのわりにはあっさりだお」


/ ,' 3 「まぁ、物事なんてのはそういうもんぢゃ」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:51:52.00 ID:07T/rJPY0


( ^ω^)「…で、これはどういうものなんですかお?」


それは一見すると金属の箱。

側面には扇風機のタイマーのようなダイヤル。
その隣には赤いボタンがついていた。

上面には小さなパラボラ型のアンテナがついていて、
特に目立った色彩をするでもなく、
グレイの金属質な光沢を放っている。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:52:54.81 ID:07T/rJPY0

/ ,' 3 「説明するより、実験してみた方が分かりやすい。
     ”百聞は一見にしかず”というやつぢゃ。
     内藤君、まずはダイヤルをレベル1に合わせてくれ」

( ^ω^)「はい、わかりましたお」


/ ,' 3 「よし、ではスイッチを入れてみたまえ」

( ^ω^)「了解ですお」


装置は静かなモーター音を発し、
頭のアンテナをゆっくりと回し始めた。


/ ,' 3 「これでよし」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:53:53.64 ID:07T/rJPY0


( ^ω^)「博士、これは何をしてるんですお?」

/ ,' 3 「うむ。今は周囲に特殊な電波を発して、
     レベルに見合った空間の改ざんを行っておるのだ」

   _,,_
(; ^ω^)「……?????」


/ ,' 3 「おんぬしの頭にはちとむずかしかったかの。
     まぁ見ておれ。もうちっとしたら分かる」

( ^ω^)「は〜い、ですお」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:54:40.18 ID:07T/rJPY0



          30秒後。



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:57:13.57 ID:07T/rJPY0


/ ,' 3 「では内藤君、そこにある今週の
     ジャ○ンプをみてみたまえ」

( ^ω^)「わかりましたお」


言われたとおり、内藤は某少年誌を手にとったのだが、
いいようもない不可思議な感触があった。


( ^ω^)「博士、なんかこのジャン○プ変ですお」

/ ,' 3 「そうか。おそらく効果がでたのだろう。
     中身を確認してみたまへ」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 22:58:52.81 ID:07T/rJPY0


( ^ω^)「はいですお。ふむふむ………」


( ^ω^)「こ、これはっ!?」


果たして、ジャ○ンプに起こった変化とは!?

続きはCMのあとで!



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:00:32.94 ID:07T/rJPY0

─── 以下、何事もなかったかのように再開 ───


( ^ω^)「こ、これはっ!?」


( ^ω^)「鰤が7ペーシしかねぇおwwwwwww」


/ ,' 3 「うむ、どうやら実験は成功のようだね」

( ^ω^)「成功? どういうことですかお?」


/ ,' 3 「よろしい。説明してあげよう」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:03:25.77 ID:07T/rJPY0


/ ,' 3 「さっきも言ったように、
     この装置は特殊な電波を発して
     空間を改ざんし、ありとあらゆる
     ”無駄”を消し去ってしまうものなのだ。

     そして今、ジャンフ○゚にその効果が表われ
     無駄とみなされたペーシが
     消えてしまったというわけだ」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:04:08.17 ID:07T/rJPY0



/ ,' 3 「名付けて”ムダムダ・ケシサール”ーーー!!」



(; ^ω^)「……………」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:06:43.99 ID:07T/rJPY0

/ ,' 3 「ゴッホン…! ちなみに鰤は大ゴマばかりで話が進まんからの。
     無駄を廃するとこんなもんになるんぢゃろ」

( ^ω^)「ホ○゚セイドン学園、マデ○ィに読者コーナー…。
       たしかに、いらないところがバッチリ消えてますお」


/ ,' 3 「さらにまだあるぞ。
     内藤君、本棚の上を見たまえ」

( ^ω^)「おおっ!! 一年くらい掃除してないのにホコリ一つないお!!」

/ ,' 3 「うむ。もう一つついでに、さっき入るはずだったCMも消えたぞい」

( ^ω^)「いつの間にか、そんなところにまで効果が現れていたんですNE!」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:08:10.47 ID:07T/rJPY0

/ ,' 3 「…とまぁ、こんなもんぢゃ」

(* ^ω^)「すごいですお! やっぱり博士は天才ですお!!」

/ ,' 3 「当たり前ぢゃ」


/ ,' 3 「こいつをそこにある増幅装置に組み込み、最大出力で起動すれば、
     この地上からありとあらゆる無駄が消え去るだろう」

( ^ω^)「じゃあ早速やってみるお!」

/ ,' 3 「いや、待て。全人類全世界から無駄が消えるというのは歴史的な瞬間だ。
     それを地味に成しえるのは流石にどうかと思う」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:09:27.85 ID:07T/rJPY0

( ^ω^)「なら、大々的に公表して、記念にパーチーを開くのがいいと思いますお」

/ ,' 3 「おお、それがいい。内藤君、すぐに手配をしてくれたまえ」

( ^ω^)ゞ「はいですお!」


後日、荒巻はマスコミを集めて”無駄消しマシン”を発表した。


/ ,' 3 「…というわけでして、コレがあれば地球上から無駄が消えるのです。
     無駄がなくなれば人類はより進歩し、快適な生活が送ることができるでしょう」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:10:31.94 ID:07T/rJPY0

/ ,' 3 「以上です。ご清聴ありがとうございますた」


    ハラショー!!!      ねー………あるあるwwwwwww
           鬼才現るwwww    ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)
            宣伝乙    でっていう  ドドドドドドドドドドド
 こwwwれwwwはwwwwすwwごwwwwいwwww
    これって普通にやばくね?            アッー!!
     ブラボー!! ブラボーMr.ARAMAKI!!
           ツマンネ    
                     ↓アンチ乙


そんなこんなでその存在はあっという間に知れ渡り、
記念式典には世界中から名だたる人物が集まり、賑やかなものとなった。



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:12:02.00 ID:07T/rJPY0

( ^ω^)「世界各国のテレビ局に一流芸能人たちや大学教授、総理大臣、
      ※国大統領、果てはアラブの石油王に隣国独裁者、etc...

       博士、すごい顔ぶれですNE!」
       

/ ,' 3 「新世界の幕開けじゃからの。このくらいは当然じゃ」


( ^ω^)「パーティーも盛り上がってきたことだし、
       そろそろいいんじゃないですかお?」


/ ,' 3 「そうじゃの。内藤君、装置の準備はできておるかね?」

( ^ω^)b「はい、バッチリですお!」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:14:41.64 ID:07T/rJPY0

/ ,' 3 「では、派手に起動してやろう」

( ^ω^)ゞ「りょうかいですお!」


( ^ω^)『レディース アーンド ジェントルメーーン!!
       ただいまより、無駄消しマシンの起動イベントを行ないますお!!』


巻き起こる歓声。
集まった誰もが期待の眼差しを装置へと向けた。


( ^ω^)『なお、起動スイッチは今ブレイク中のスーパーアイドル、
       ”ワタナベ アヤカ”さんに押してもらいますおー!!!』

从'ー'从 『は〜い。でも、ほんとにわたしなんかでいいのかなぁ?』



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:15:52.25 ID:07T/rJPY0

(* ^ω^)『もちろんいいですとも!www 皆さん、そうですよNE!?』


再び巻き起こる歓声。
この記念すべき瞬間を世間で話題の美少女が飾る。
誰が文句なぞつけようか。


( ^ω^)『では、お願いしますお!!』


从'ー'从『わかりました〜。じゃあ…ポチッとね!』



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:17:03.81 ID:07T/rJPY0

( ^ω^)『では、これでイベントは終了ですお。
       ワタナベさんありがとうございましたですお』

从'ー'从『あれれ〜? なんにもおこらないよ〜?』


/ ,' 3 『効果が出るのは少し後になるのじゃ。
     なにせ世界全体が範囲じゃからの』

( ^ω^)『では皆様、引き続きパーティーをお楽しみくださいですお』



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:18:05.91 ID:07T/rJPY0

彼女の一押しとともに、装置は静かに動き出した。

人類の記念すべき瞬間だ。
すばらしい未来が我々に訪れるのだ。

ほとんど誰もがそう信じて疑わなかった。


────1時間後。



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:19:24.17 ID:07T/rJPY0

/ ,' 3 「そろそろ効果があらわれるはずなのだが…。
     ううむ、どうしたものか」

( ^ω^)「もしかしてもう終わったんじゃないですかお?」


,' 3 「いや、少しくらい目に見えた変化があってもいいはずじゃが…」

 ;^ω^「アレ……? なんか博士が透けてみえますお………?」


。゚ 3 「ぬおっ、内藤君、君もじゃ!!」

 ;゚ω゚「ほんとだせdrftgyふじおklp@;!!」


,' 3 「ぬ、これはどうしたというのだ…?」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:21:03.58 ID:07T/rJPY0

変化がみられたのは二人だけではなかった。



  ざわ………
                    ざわ………
            ざわ………

     ざわ………
                       ざわ………



皆、透明になりかけているせいで表情はよく分からない。
しかしながら、落ち着いていられる状況でないことは確かだ。



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:21:52.97 ID:07T/rJPY0

刻一刻と透明化は進んでいく。
もはや近くの他人はおろか、自分の身体すら
目視することが危うい状態にまでなっていた。


,' 3 「そうか、そういうことか」

 ;^ω^「博士、なにかわかったんですかお!?」


,' 3 「うむ。つまりじゃ………」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:23:27.11 ID:07T/rJPY0



   ,' 3 「人類こそがこの地球でもっとも無駄な存在だったんぢゃよ!!」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:24:28.39 ID:07T/rJPY0
         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i
 



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:26:12.05 ID:07T/rJPY0

 ;^ω^「博士、そんなのおかしいですお!!」

,' 3 「じゃが、現にこうして消えかけておるではないか」


 #゚ω゚「クソッ!! こうなったら装置のスイッチを切ってやるお!!」


もうあるのかないのか、よく分からない脚で内藤は装置へと駆け出した。
しかし、そこで目にしたのは絶望。

あるはずの場所にスイッチがないのだ。


 ;゚ω゚ 「スイッチがNEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:28:14.37 ID:07T/rJPY0

,' 3 「なるほど。装置は”自分が切られる”ことが無駄と判断したのじゃな。
     もうこうなってはどうしようもないの」

 ;ω;「そ、そんなぁ…………」

,' 3 「どうやら今日は新世界の幕開けではなく、
    人類最期の日になってしまったようじゃな」


それを知ってしまった周囲はどうしているだろうか。
もはや、目にすることはできないが容易に想像がつく。

あるものは絶望の淵に崩れ落ち、涙を流しているだろう。
あるものは気をやって、奇声のような笑いをあげているだろう。
あるものはやり場のない怒りに我を忘れ、暴れまわっているだろう。

しかし、それらの行為もまた全てが無駄なのである。



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:29:13.19 ID:07T/rJPY0


  3 「しかしまぁ、考えてみれば人という生き物は無駄そのものだ」


無駄な感情に流され、争い、傷つけあうし、
無駄なものに価値を見出しては、それを欲する。

無駄と分かっていながらも、続ける。
生み出すのは害悪ばかり。


  3 「やはりこの装置に消されてしまうのは妥当ということぢゃな」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:30:57.23 ID:07T/rJPY0

 ω 「……僕は……僕はそんなの認めないお……」

  3 「それも無意味なことじゃよ、内藤君。
    全てはアレが下した結果。従うほかないのぢゃ」

   「では、さらばぢゃ、内藤君。
    君はいい助手だった。今までありがとう。
    運がよかったらまたあ


   「………………


その瞬間、ありとあらゆる無駄が地上から消え去ってしまった。

やがて、その役目を果たした装置もまた、
自らの存在を”無駄”とみなしたのか、その場から姿を消した。



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:33:05.52 ID:07T/rJPY0

装置が消えてしまったのだから、もしかしたらまた無駄が生まれるかもしれない。
それが人類だったりして、文明が進めば、また同じような最期をたどるかもしれない。

この繰り返しもまた、無駄なのあろう。
いや、もしかしたら、この無駄さえも消え去ってしまったのだろうか。

それは誰にも分からない。

だがそんなことは関係なく、
この青い星はただただ穏やかに回り続けるのであった。


めでたしめでたし。



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/18(火) 23:36:06.83 ID:07T/rJPY0
あとがき

元ネタは一応なしのはずなんだが、
指摘されたように既存の内容だったらしい。
まぁ、なんとなくそんな予感はした。



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