(# ゚ω゚) 必殺オムニバスター!! (゚A゚) ゲエエー!! のようです

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:22:57.02 ID:PmhDib4n0

街外れた廃墟にツワモノが二人。
一人は女。一人は男。


(^o^)「貴様、使い手だな…?」


一人は狙う者。


从 ∀从「何のことだ?」


一人は狙われる者。


(^o^)「しらをきっても無駄だ。
     貴様も分かっているはずだ。」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:23:56.31 ID:PmhDib4n0

             ヘ(^o^)ヘ 使い手は
                |∧
               /
                     /
                (^o^)/ 自ずと
               /(  )
             / / >

       (^o^) 三
       (\\ 三 シュッ
       < \ 三

 \
 (/o^) 惹かれあう……!!
 ( /
 / く



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:24:42.50 ID:PmhDib4n0

从 ∀从「…何が目的だ?」

(^o^)「知れたこと…」

        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''

(^o^)「どちらが強者でどちらが弱者か、命を賭して決めるだけだ」

        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:25:42.29 ID:PmhDib4n0

从 ∀从「そうかい。なら、先に言っておく………」


        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''

从 ゚∀从「俺の”缶封”は半端じゃないぜッ!!」


        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」 
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  
                              



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:26:15.03 ID:PmhDib4n0




从 ゚∀从彼らの武器は缶ジュースのようです\(^o^)/




79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:27:28.51 ID:PmhDib4n0

───缶封。


それは己が氣を注ぎ込み、
飲料に封じ込められた力を引き出し、武器とする闘法。


缶封使いは互いに惹かれあう。
そして彼らが出会うということは、闘いの始まりを意味する。


まさに今が、その瞬間なのだ…!



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:28:09.83 ID:PmhDib4n0

\(^o^)/「ならば早速見せてもらおうかッ!!」


先手を打ったのは男。
懐から赤と白で彩られた缶を取り出し、天高く舞い上がる。
そして、瞬く間にタブがはじかれた。

プシッ

ガスが噴出する音。
同時に勢いよくは噴き出すのは、黒き炭酸の雨。

否。

目にも留まらぬそれはもはや凶器。
一縷の逃げ場も与えない多量の散弾。



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:29:13.65 ID:PmhDib4n0


从 ゚∀从.。oO(早いッ!!)


黒き雨は容赦なく女と周囲へ降り注いだ。
そして、激しい音を上げながら地を削り、土煙を巻き上げる。


(^o^)「この程度では死んでいまい。
     どうだ、私のコーラの威力は?」


 「…ああ、流石は弧可だぜ。屁負士とは段違いだ。
  それによく冷えてやがる。飲んだらさぞうまいだろうな。

  だが、それだけであんな威力になるわけが……てめぇ、まさか…!?」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:30:41.43 ID:PmhDib4n0

(^o^)「ふふふ、お察しの通り。
     よく振っておいたのさ。30分ほど縦横無尽にな」


 「チッ…、炭酸をシェイクしやがるとは…。このクサレ外道め…!」


\(^o^)/「なんとでもいえ。勝てばいいのだ」


辺りを覆っていた粉塵が地へと落ち始め、女の姿が露になる。


从 ゚∀从「だが、その程度では底が知れているな」



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:32:33.24 ID:PmhDib4n0


(;^o^)「な、なんだと……!?」


無傷。

あの集中豪雨の真っ只中にいて、まさかの無傷。
頭からつま先までかすり傷すら見当たらない。

男の顔に困惑の色が浮かぶ。



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:34:14.67 ID:PmhDib4n0
从 ゚∀从「俺が何ともないのが不思議でたまらないって顔だな?
      しりたきゃ教えてやる。こいつを使ったのさ」


女が見せた缶ジュース。
それは…


(^o^;)「ダ、堕可羅…だと!?」

从 ゚∀从「ああ、コイツの浄化能力でテメェの攻撃を無力化させてもらったのさ」

(^o^)「クッ、だがもうその手は使えまいよ!」


そう、それこそ缶封の欠点。
力を発現できるのは一つの缶につき一度きりなのである。
缶封とは儚いものなのだ。



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:35:53.26 ID:PmhDib4n0

从 ゚∀从「そうだな。今のは最期の堕可羅だったぜ。
     またスーパーで箱買いしなくちゃいけねぇな」


从 ゚∀从「……だが、守リの手がないなら、こっちから攻めるだけだぜ!!」


プシッ


タブが弾かれ、ガスが漏れる音。
それが耳に入ったとき、男は後方へと吹き飛ばされていた。

(^o^;)「ッ!!!?」



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:37:35.61 ID:PmhDib4n0

その勢いは半端なものではなく、
廃墟の壁を幾重にも突き抜けていった。

やがて、2度3度、地面に身を打ちつけ、転がされ、
ようやく止まったが、当然、全身にはひどいダメージをうけている。

呼吸はままならず意識は霞みかけ、立ち上がるのもやっとだ。


(^o^;).。oO(一撃でこれほどとは………!!)


(^o^;).。oO(咄嗟にガードしていなければ間違いなくオワテイタ…!!)



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:41:12.81 ID:PmhDib4n0
ここで先の一瞬、何が起こったのか解説しよう。

女は瞬時に取り出した缶を後方に向け、開封。

炭酸をジェット噴射させ加速し、
ミサイルが如き蹴りを放ったのである。

その威力たるは一目瞭然。凄まじいものであった。


(^o^;)「クッ、まさかを双剣日茶を使うことになろうとは…」


ボロボロ手でなんとか缶を空けると、男は淡い緑の光に包まれた。
すると全身の傷がみるみる癒えていく。

そして、ようよう元の通りとなったとき、敵は眼前へと現れた。



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:44:35.53 ID:PmhDib4n0

从 ゚∀从「どうだ、屁負士もなかなかのもんだろ?
      炭酸にはこういう使い方もあるんだぜ!」


(^o^#)「グググ…、俺に双剣日茶を使わせたのは貴様が初めてだ…!
      この屈辱の代償は高くつくぞ……!!」


男、怒る。その表情はまさに修羅。
そして、体から溢れる禍々しいオーラは、まさに魑魅魍魎の群れのようだ。


从 ゚∀从「ヘヘッ、ようやく面白くなってきたぜ」



96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:46:43.35 ID:PmhDib4n0

しかし、女はそれを目の当たりにしても何一つ恐れない。

むしろこの状況を喜んでいるかのようだった。
これでようやく全力が出せる…と。


一気に張り詰める空気。
それは早くも決着を予感させた。

同時に二人は悟った。
次の一撃で全てが決まる。


(^o^)『!!!勝負!!!』从 ゚∀从



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:47:50.11 ID:PmhDib4n0


プシッ


同時のタイミングで放たれた膨大なエネルギー。
もはやここまでくれば、技巧や小細工など通じない純粋な力と力の総力戦。

攻防は一進一退のように見えたが…


(^o^#)「我が母酢ブラックに砕けぬものはなしイイイイッ!!!!」


从;゚∀从「うおおおッ!!!?」



98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:50:26.87 ID:PmhDib4n0

ここで男の気迫が増した。
その様はまさに獅子の咆哮。


(^o^#)「糖分・ミルクなどという不純物を一切なくし、
      極限まで高めたカフェインが!!
      味わうことで大人になったことを予感させる、この苦味がこそが!!
      我を最強へと導くのだアアアアアアッ!!!!」


从;゚∀从「グ………、このままじゃまずいぜ…………!!


(^o^#)「どうした、その程度か!?
      期待はずれもいいところだな!!!
      貴様の缶封も所詮はこの程度ということかあああ!!」



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:52:25.20 ID:PmhDib4n0


(^o^#)「これで終わりだアアアアアアッ!!」


さらに気迫を込め、どんどん押し込む。
もはやその気は女の身に届かんというところまで迫っていた。


从 ∀从「………」



100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:53:50.26 ID:PmhDib4n0


\(^o^)/


勝利、我が手中に来たり!
男、確信の笑み。

しかし。


从 ゚∀从「…なーんてな!!」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:57:11.13 ID:PmhDib4n0

(^o^;)「なぬぃいいいいいいっ!!!?」

ここにきて女の気が倍以上に増す。

从#゚∀从「ウオオオオオオリャアアアアアアアッ!!!!!11」

それは男の気を飲み込み、そして…。


(^o^;)「馬鹿なああッ!! あんなところから巻き返すだと!!?
      我が母酢が!! ブラックが!! 押されているだとおおおおッ!!!??」
       

\(^o^;)/



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 00:58:08.21 ID:PmhDib4n0
                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
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  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
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103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 01:00:59.14 ID:PmhDib4n0


凄まじい爆発が辺りを包み込んだ。


やがて風が吹き荒れる荒野となった大地には二人。ただ二人。

敗北という劣等感に伏した男と、
勝利という絶対の感情に満ちた女の姿のみ。



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 01:02:03.01 ID:PmhDib4n0


(^o^)「やられたよ………。
     まさか貴様の缶が”あったか〜い”だったとはな…」

从 ゚∀从「それだけじゃないぜ。コレを見な」


(^o^)「これは………コーンスープ……だと…!!」


熱の力に加え、まろやかな舌触りと味わい。
これが女の気の力を高めていたのだ。



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 01:04:10.46 ID:PmhDib4n0

さらにそれだけではない。

最後の瞬間。

そこに残ったコーンの粒粒がはじけ、
噴き出した甘味が気を倍プッシュさせた。
これが逆転の決め手となったのだ。


从 ゚∀从「いい勝負だった。こいつがなけりゃ俺は危うかったぜ」

(^o^)「…フ、フフ……フ…なるほど…俺の……完…π……だ………」


男、崩れ落ち、ここに全てが決す。


从 ゚∀从「さて、いくとするか」



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 01:05:18.48 ID:PmhDib4n0



从;゚∀从「おっといけねぇ、大事なことを忘れてたぜ!」



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 01:06:33.43 ID:PmhDib4n0



从 ゚∀从b「空き缶はちゃんとクズカゴに捨てないとな!!」



\(^o^)9m「分別も忘れんなよ!!」



ゴミのポイ捨て ダメ ゼッタイ。



                        ─劇終─



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 01:12:15.63 ID:PmhDib4n0
あとがき。

三つ目は…そうだ、せっかくだからバトルを書こう!
武器は少しネタっぽいヤツでw

そんな突拍子のない考えでできたのがコレ。
後半投げやりなのは、謝罪せざるを得ない。
読み返したがイミフすぎてなにがなんだか。

あと、缶ジュースが武器って設定を
見事なまでに使いこなせてないってのも、我ながら度し難い。

オチなんかしらん。



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