( ^ω^)ブーンは天国を探すようです

2: ◆xh7i0CWaMo :2008/03/26(水) 21:08:02.83 ID:N6vzJnH10
ふと気付いた。
そうだ、世界は終わっていたのだ。
気付いた瞬間に、周囲にいたクラスメイトの首が取れて窓から外へ飛び出した。

黒板が消えた。机が床に沈んでいった。
首の無くなった数十の人間は赤黒い血を垂れ流しながらキチガイみたいに徘徊している。
窓ガラスは青色に染まった。太陽が校庭に落ちた。

筆箱の中のシャープペンシルが勝手に動いて、ノートにナスカの地上絵を書き殴った。
三角定規が床をぴょこぴょこ飛び跳ねながら、教室の外へ出て行った。
隠してあった漫画本が全部聖書に変貌した。

そのうち東の方から核爆弾がおよそ二十八万億兆本ほど降ってきて、僕の頭の上で爆発した。
首無しメイトが吹っ飛んだ。教室も吹っ飛んだ。背景の山々も吹っ飛んだ。
聖書も吹っ飛んだ。馴染みの野良猫は燃え尽きた。僕は吹っ飛ばなかった。
そうして周りには何もなくなった。

という妄想をしていたらいつの間にか眠ってしまっていた。
教室で眠ってしまうのはいつものことだった。だから特別気にしなかった。
やがて目を覚ますと、そこにはやっぱり何も無くなっていた。

( ^ω^)ブーンは天国を探すようです



戻る第一話