( ^ω^)唐傘男は団子好きのようです
- 104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:53:44.04 ID:+KjdU9BX0
- (,,゚Д゚) 「それによ、何より俺達がお前には此処に居て欲しいんだ」
( ^ω^)「どういうことだお?」
(,,゚Д゚) 「聞いたんだろ。しぃは子が産めねぇとよ。
俺達はこの先、二人で生きていくしかねぇんだ」
( ^ω^)「・・・・・・僕を子として扱う気かお?」
(,,゚Д゚) 「ひっひっひっ、子というより弟くらいの年齢だけどな」
相も変わらずの引き笑いはよ
今はちょいと寂しく感じられたなぁ
(,,゚Д゚) 「団子ならいくらでも食わしてやるぜ?
それくらいしか出来ないとも言うがねぇ」
( ^ω^)「ここの団子は飽きもしないし、だお・・・・・・」
- 105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:55:27.59 ID:+KjdU9BX0
- 実はよ、唐傘男も内心じゃ嬉しかったんだよ
久しぶりに感じた人の心の温かさってのにやられちまったんだねぇ
家族だって欲しいと思ってるさ
ただ照れ屋の唐傘男にゃあ、ちょいと荷が重い話でさぁ
( ^ω^)「・・・・・しぃさん、ちょっと遅くないかお?」
でもんで、こうやって誤魔化すしかなかったね
まったく意気地無しったりゃありゃしない
だがこいつにも最後の一歩のを踏み出せない理由はあるからよ
一概に駄目と押し付けるのは勘弁してやれや
- 107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:56:52.35 ID:+KjdU9BX0
- (,,゚Д゚) 「そういうや遅いなぁ・・・・・・」
( ^ω^)「ちょいと見に行くだけだのはずだお・・・・・・」
自分で言っといてなんだけどよ
唐傘男は胸騒ぎがしてきたらしいぜ
(,,゚Д゚) 「おーい、しぃ何やってんだぁ!?」
入り口に向かって吼えたがな
まるで反応無しさね
(,,゚Д゚) 「しぃ・・・・・・?」
( ^ω^)「どうしたんだお・・・・・・?」
ここで二人はまさかと思ってな
急いで店頭に駆けて行ったのさ
- 108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:58:09.54 ID:+KjdU9BX0
- 店頭出てみりゃこりゃ不思議
人っ子一人、いりゃあせん
桜散り舞う花びらが
嫌に目に付き、春日和
だけども心は踊りゃせん
隣に妻の姿無し
忽然消した、どこ行った
愛するものはどこ消えた
- 112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:59:16.05 ID:+KjdU9BX0
- (;,,゚Д゚)「しぃ・・・・・!?」
( ^ω^)「ギコさん、ここに手紙があるお」
二人が見てみりゃその手紙にはよ
汚ぇ字、乱暴にこう書いてあったのさ
『女は預かった 』
『返してほしけりゃ唐傘男 』
『今夜お前一人で、荒れ野の寺にやってきな』
小津杯のジョルジュよりってな
(,,゚Д゚)「小津杯のジョルジュっていやぁ、ここいら仕切ってる悪党じゃねぇか。
何でアイツがこんな所を・・・・」
( ^ω^)「この前のじゃないかお?」
(,,゚Д゚)「あ?」
( ^ω^)「この前、僕が退治した悪党がジョルジュの手下だったんだお。
それでここの奴にやられたってちくったとか・・・・・・そんなとこだお」
おっと、なかなか勘が鋭いねぇ
- 114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:00:33.17 ID:+KjdU9BX0
- ( ^ω^)「しょうがねぇ、行くしかないお・・・・・・」
(;,,゚Д゚)「お、おい!?
いくらお前さんでも、ここで行ったらひとたまりもねぇだろ!!
奴さん、たっぷり手下従えて待ちわびてるんだろうからよ!!」
( ^ω^)「僕が行かなかったら、しぃさんはどうなるんだお?」
(;,,゚Д゚)「・・・・・・・くっ」
何も言えないよなぁ
人間のエゴだろうがよぉ
自分の連れより大事なものなんてありゃしないんだよ
ギコが引き止めねぇのは、至って当然の結論なのさ
- 116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:02:02.33 ID:+KjdU9BX0
- (,,゚Д゚)「・・・・・・こういう時によ、正義の味方とか来てくれりゃあなぁ」
( ^ω^)「正義の味方なんて、夢見がちだお」
(,,゚Д゚)「そうでもないぜ?
最近、ここいらじゃ『兎』って名前の正義の味方がいんのさ」
( ^ω^)「兎ねぇ・・・・・」
唐傘背中に担いで言ったさ
( ^ω^)「兎は正義の味方じゃないんだお。
ただ、満月の日に踊るだけなんだお」
(,,゚Д゚)「・・・・・・何言ってるんだ?」
- 117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:03:31.01 ID:+KjdU9BX0
- ( ^ω^)「兎は満月の日に踊るんだお。
そうすると、観客から報酬にお月見団子を貰えるんだお。
兎は正義の味方なんかじゃない、ただ団子が欲しいから舞を踊るだけなんだお」
(,,゚Д゚)「・・・・・アンタまさか!?」
おっと野暮な事は言うもんじゃねぇ
正体不明、分かっているのは団子好き
だから、兎ってあだ名がついてるんだぜ
- 120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:05:47.75 ID:+KjdU9BX0
- .
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
時は廻って、またも丑三つ時
こいつらは変わらず蠢いてやがる
( ゚∀゚)「そろそろ、時間だねぇ」
(*゚ー゚)「・・・・・・アンタら、人質なんかとって格好悪いとは思わないのかい?」
<ヽ`∀´> 「またその質問かよ・・・・・その口切り取ってやろうか?」
刀が鈍く光るさ
月光が反射して妖しくな
( ゚∀゚)「まぁいいじゃねぇか、答えてやろうぜ?」
<ヽ`∀´> 「ですが兄貴」
( ゚∀゚)「なんだい、俺に逆らおうってのかい?」
ニダーも渋々下がったね
おっかないったりゃ、ありゃしない
- 124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:07:52.61 ID:+KjdU9BX0
- ( ゚∀゚)「さて、質問の答えだがよぉ。
当然、俺らだって人質なんて無粋な事はしたかねぇんだよ」
(*゚ー゚)「だったら!」
( ゚∀゚)「だがよぉ、俺らは半端もんだからなぁ。
汚い真似して生きるほうが性にあってると思うんだよねぇ。
正々堂々なんて言葉より、卑怯なんて方がよっぽどの褒め言葉だね」
(*゚ー゚)「なんだそりゃ、悪党の美学か何かかい?」
( ゚∀゚)「そうかも知れないねぇ」
ジョルジュは少し笑った後にさ
だが、と続けたのさ
( ゚∀゚)「俺には望んでるものがある。見たいもんがある。
それを見るためには、こういう風にするのが一番なのさ」
- 125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:09:43.09 ID:+KjdU9BX0
- (*゚ー゚)「何なんだい、その見たいものってのは?」
( ゚∀゚)「それはな、たいそう美しいもんなんだよ」
聞こえるかい?
からんことんと鳴る下駄の音
(*゚ー゚)「美しい?アンタには似合わないと思うんだがね」
( ゚∀゚)「言うねぇ、だが俺達にもぴったりのもんなんだぜ?
俺も初めて見た時にゃあ、心が躍ったね」
知ってるかい?
満月の日に現れる正義の味方
(*゚ー゚)「へぇ、それは是非とも見てみたいもんだね」
( ゚∀゚)「見れるさ、俺が舞台は整えた。
これから始まるんだよ、兎の演舞がな」
見えるかい?
真っ赤に染められた唐傘がくるくる回ってるのがよ
- 127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:12:11.93 ID:+KjdU9BX0
- ( ゚∀゚)「よう、兎さんよぉ、こんばんは」
( ^ω^)「ここで踊れば団子が貰えると聞いてね。
意気揚々と来たんだけど・・・・・・」
チラと唐傘男は目をやった
20は超える男共が飛び掛ろうと構えてやがる
( ^ω^)「これは楽な演目になりそうだお」
まるで気にしちゃ無い様だがな
そんなの聞いちゃあ男達も怒るけどよ
ニダーが前に出てスッと腕出して押さえ込んだんだ
<ヽ`∀´> 「相変わらず、生意気なやつだ・・・・・・」
( ^ω^)「おや、アンタはどちら様で?」
<#ヽ`∀´> 「しかもとびっきりの、な」
おいおい、抑え役まで憤慨してどうするんだよ
- 128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:14:10.34 ID:+KjdU9BX0
- ( ゚∀゚)「ヒヤハハハ、面倒くせぇこたぁ言わねぇよ。
この女を返して欲しいなら、俺達をぶっ倒せ。
・・・・・・簡単だろ?」
( ^ω^)「簡単すぎて、申し訳ないくらいだお」
( ゚∀゚)「言うねぇ・・・・・んじゃ早速だな」
ジョルジュの右手が上げられて
( ゚∀゚)「てめぇら、いきな」
振り落とされる、これが合図さ
何の合図かって?
決まってるじゃねぇか
兎の演舞が始まる合図さ
- 130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:15:59.32 ID:+KjdU9BX0
- バサリと唐傘閉じられて
一挙に武器に早変わり
男、幾重も襲い来る
けれども兎は冷静さね
二、三の刀を受け止めて
一度に全てを吹き飛ばす
唖然とする暇ありゃしない
兎はその隙、見逃さねぇ
相も変わらぬ俊足で
ドカンと一撃叩き込む
喰らって立つなぞ不可能さ
- 131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:17:39.92 ID:+KjdU9BX0
- (;'A`)「こ、こいつ滅茶苦茶強いじゃねぇか!!」
<#ヽ`∀´>「ひるむな!!俺らの人数考えれば負ける訳がねぇだろうが!!」
ジョルジュの手下共はへっぴり腰さ
どいつもこいつも、殺ろうって気迫がまるでねぇ
( ^ω^)「・・・・・ところで小悪党。
僕が何で傘を武器にしてるか分かるかお?」
<#ヽ`∀´>「知るかボケェ!!」
(#^ω^)「なら答えてやるお。
お前達みたいな屑に御天道様の光を浴びせねぇ為だお!!」
自分の食い逃げ棚に上げといて、よく言うさね
だが、コイツの演舞は本物さ
瞬きする暇すら与えねぇよ
- 132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:19:50.78 ID:+KjdU9BX0
- 兎は躍る、月夜に踊る
真ん丸月様 夜空に浮かぶ日にゃ
悪党退治に兎が舞うさ
銀の光の輝きも
赤い闇には敵わねぇ
真紅に染まった唐傘は
一撃の名の下 悪党の意識を吹き飛ばす
兎よ、よっぽど団子が欲しいのかい
今日の張り切り、一騎当千の働きだねぇ
- 134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:21:16.92 ID:+KjdU9BX0
- 兎は躍る、月夜に踊る
真ん丸月様、背中に背負い
下駄をからんころんと響かせて
唐傘用いて悪を断つ
それは殺戮なんかじゃねぇ
人っ子一人、死にはしねぇ
それは争いなんかじゃねぇ
兎は無傷で暴れるからな
それは演舞に他ならねぇ
目を奪われるたぁ、この事よ
纏った闇は漆黒で、浴びた月光 純白さ
- 137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:22:27.99 ID:+KjdU9BX0
- 演舞開始からほどよい時間が過ぎた頃さ
兎の周りにゃ、誰一人として立ってる人間はいなかったね
ただジョルジュとしいがよ
目を奪われて立ちすくんでるだけだったと
( ゚∀゚)「ヒヒハハ、流石だなぁ兎さんよぉ」
( ^ω^)「言った通り、楽なもんだったお。
・・・・・・さっさと、しぃさんを解放するお」
( ゚∀゚)「あ?ああ、こんな奴はどうでもいいんだよ」
(;゚ー゚) 「痛っ!!」
しぃは投げ捨てるようにされてな
唐傘男が手を差し伸べてやったよ
- 140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:24:43.89 ID:+KjdU9BX0
- ( ゚∀゚)「お前も丸くなったなぁ、兎・・・・・いや、白夜叉」
( ^ω^)「お前は随分と堕ちたじゃないかお、ジョルジュ」
どうやら、二人は知り合いらしいね
( ゚∀゚)「その傘、思いっきり振るっても人を殺せないだろ?
だから、そんな物で戦ってるんだろ?」
( ^ω^)「だったら、何だってんだお?」
( ゚∀゚)「別に・・・・・・昔のお前からしたら考えられねぇなってよ。
俺と一緒に、幕府の犬と戦ってた時からしたらよ」
( ^ω^)「・・・・・・忘れちまったお、そんな昔の事」
- 141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:25:48.22 ID:+KjdU9BX0
- ( ゚∀゚)「唐傘で戦う正義の味方、侍よりも強いって聞いてよ。
真っ先にお前のことが思い浮かんだぜ」
( ^ω^)「それはまた、光栄なことだお」
( ゚∀゚)「だからよぉ、ここいらで終わりにしたいと思ったんだ」
ジョルジュが取り出した刀はよ
よーく研ぎ澄まされた、そりゃあ美しいもんだったよ
( ゚∀゚)「白夜叉の無敗伝説はここで終いだ。
ずっと憧れてた背中は俺がたたっ切って終わらせる。
白夜叉は、俺の中だけで生き続けるさ」
( ^ω^)「そりゃあ、ちょいと困るお」
反して、こいつの唐傘はよ
何度見ても、ズタボロの穴だらけなんだなぁ
- 142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:27:23.97 ID:+KjdU9BX0
( ^ω^)「白夜叉が死んだら、兎まで死んでしまうじゃないかお」
だけどよ、それは綺麗なんだ
見ためにゃ分からねぇ美しさってのがあるんさね
刀よりも、お月さんより、ずっとずっとな
( ゚∀゚)「ヒヤハハハ、決闘さ!男と男のな!」
( ^ω^)「男ねぇ・・・・・まぁ受けて立つお」
二人は少しの間だけ睨みあってよ
ヒュウと風が吹きぬけた後
全く同時に駆け出したんだ
- 143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:28:20.78 ID:+KjdU9BX0
- 兎と踊る相手はよ
そりゃもう獰猛な顔した獅子さんでな
これでもかって牙を尖らせて
兎を食いちぎろうとしてやがる
だけどもちょいと甘かった
兎に牙が通らない
紅い牙が受け止めて
紅い牙が、獅子の体を食いちぎる
たった一瞬の出来事だったでさぁ
- 144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:29:24.85 ID:+KjdU9BX0
- (;゚∀゚)「ヒヒハハハ・・・・・・獅子より強い兎なんざ聞いたこたぁねぇなぁ・・・・・・」
それだけ言い残してジョルジュは崩れ落ちてな
だが、その面は幸せそうだったとよ
( ^ω^)「・・・・・・白夜叉の名前を捨てる気はないお」
だがまぁ、と言ってな
( ^ω^)「狼の牙は抜け落ちて、今じゃ可愛い兎だお。
この赤い唐傘は、狼の牙の代わりだお」
それは綺麗に満月が見える夜でな
何の因果か、笑ってるようにさえ見えたってよ
- 147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:30:48.61 ID:+KjdU9BX0
- .
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
あれから何年か過ぎた桜の季節なんだがよ
江戸の町にゃあ、不思議な団子が流行ってるらしいねぇ
('、`*川 「おやっさぁん!!」
(,,゚Д゚) 「へいへい、何ですかね?」
('、`*川 「この文団子ってのは一体なんだい?」
(,,゚Д゚) 「ああ、ブーン団子ですね。
ちょいと装飾施した、可愛らしい団子ですぜ」
('、`*川 「へぇ・・・・・・じゃあこれ1個頂戴」
(,,゚Д゚) 「毎度!」
ギコの働きっぷりにも磨きがかかってるってもんよ
- 150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:32:27.59 ID:+KjdU9BX0
- (*゚ー゚) 「へい、お待ち!文団子だよ!」
('、`*川「・・・・・・何これ?」
女が疑問に思ったのは無理もねぇ
竹串のてっぺんに傘がついてるからよ
団子が食い辛いったりゃ、ありゃしねぇ
(*゚ー゚) 「日本一の団子を目指してますからね、同じ日本一にあやかって付けてみたのさ」
('、`*川「へぇ、この傘は何の日本一なんだい?」
(*゚ー゚) 「日本最強さ」
('、`*川「おおう!随分と物騒じゃないか!」
大阪の御人もびっくりの突っ込みっぷりさね
- 154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:34:33.50 ID:+KjdU9BX0
- (*゚ー゚)「まぁ、団子は美味いから食べておくれよ」
('、`*川「どれどれ・・・・・・」
女は食べてみて驚いたね
本当に日本一でおかしくないくらい、美味かったんだから
(,,゚Д゚) 「美味いだろ!美味いだろ!」
(*゚ー゚)「アンタはさっさと皿を洗いなさいよ!!
(,,゚Д゚) 「へいへい、もう一人くらい居ると便利なんだがねぇ・・・・・・」
('、`*川「・・・・・・じゃあ!!」
その美味さと言ったらね
この店で働いてみたくなるほどでな
・・・・・・また、この団子屋も五月蝿くなりそうでさぁ
- 156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:36:55.76 ID:+KjdU9BX0
- なんだ、唐傘男のその後が聞きたいってか。
そうだなぁ・・・・・・アイツは自由奔放だからよ
あんまり詳しくは分からねぇんだよなぁ
言える事は少しだけだねぇ
あの後すぐ、団子屋に自分がいると、危ないって言って涙の別れしたんだよ
過去に色々背負った奴だったからなぁ
『家族』の為を思ったのさ、泣かせるじゃねぇの
誰にも言わなかった名前も、家族だけには明かしてったよ
何で今まで言わなかったのかって?
恥ずかしかったんだってよ
ブーンなんでお間抜けな名前で呼ばれるのはよ
可愛い理由さね
- 157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:37:55.47 ID:+KjdU9BX0
- すまねぇ、俺にはそれぐらいしか分からねぇ
だから、兎の話もここいらで終わりにしようや
アイツはどこかで元気に生きている
それで良いじゃねぇか
・・・・・・何だよ、そんなに兎のその後が気になるか
そんなら良い事教えてやる
自分で兎のその後を見れる画期的な方法さ
耳を澄ましな
- 159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:38:31.97 ID:+KjdU9BX0
- 『食い逃げだあああああ!!!』
ほら、来た
―――( ^ω^)唐傘男は団子好きのようです―――
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