( ^ω^)がアフロにしたようです
- 34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:36:15.66 ID:eh6CxzBZ0
- 第一話
その一
全国的に朝です。
春の朝はさわやかで、春休み明けとあいまってとっても眠い。
「春眠、暁を覚えず」とはよく言ったものだ。
そんなことを考えながら洗面台でいそいそと髪型を整える女の子が一人。
鏡の前でクルクルと天然の猫っ毛を器用に巻いた彼女は、
ξ゚听)ξ「よし!」
と納得の言ったような声をあげると、そのまま玄関へと向かう。
- 35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:38:19.23 ID:eh6CxzBZ0
- 彼女の名は津出 麗羅(つで れいら)。
高校2年生。通称、ツンである。
なぜそう呼ばれるようになったかは今となってはもう覚えていないが、
大方、アホな幼馴染がそう呼び出したのであろう。
しかし、そんなヘンテコなあだ名とは裏腹に彼女は美しかった。
クルクルと巻かれた、西洋のお姫様のような髪。
むしゃぶりつきたくなるような白い肌に、淡い茶色のその髪がよく映える。
目はパッチリとしていて、不釣合いにすこし釣りあがっているところがこれまたかわいらしい。
鼻筋は通っており、武道で鍛えた身体はすらりとしていて無駄な脂肪が無い。
そして何より背が小さい。
150p未満のその背丈に以上のような容姿があいまって、
それはもう、頭をなでなでしたくなるほど可愛らしい。
しかも、彼女はそんな自分の魅力に気づいていないというおまけ付だ。
こんな女の子は、現実世界には存在しない。するはずが無い。
全くもって漫画向けのキャラクターである。
現実世界に存在するのであれば、是非作者にご一報願いたい。
- 37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:41:58.06 ID:eh6CxzBZ0
- 彼女は玄関で、今ではすっかり履きなれた皮靴履いて、
つま先でトントンと地面を鳴らす。
ξ゚听)ξ「(あのバカは今日も寝坊なんだろうな。
また外で待たなきゃいけないのか)」
そんな不満を口にしつつ、彼女の顔はなんだかうれしそうだ。
目の前の扉を開ければ、そこから見えるのはちょっとくたびれてきた借家。
ツンの家の前の道路を挟んで向かい合わせにあるその家は、彼女の幼馴染の家だった。
ξ゚听)ξ「(遅刻を理由に殴ってやろう。
春休みは全然殴れなかったからな〜)」
そんな物騒なことを考えながら、彼女は自分の家の玄関を開けた。
誰もいるはずが無いと思ったその先には、予想だにしない人物の姿があった。
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:43:32.60 ID:eh6CxzBZ0
,.:::.⌒⌒:::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::)
(:::::ヽ:::::::人:::::::::ノ
(:::: (^ω^)┐:::: ) < グッモーニン!ツン!
ヽ ノ
< \
ババ――ン
- 40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:44:06.65 ID:3GgdA3Ip0
- wwwwwwktk
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:44:22.69 ID:XEpYL5GH0
- ちょwww
- 42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:44:49.35 ID:eh6CxzBZ0
- ξ゚听)ξ「……」
目の前の光景に、彼女は石像のように固まった。
とりあえず、現状を把握してみる。
目の前には巨大なマリモ。
そのマリモが自分に向かってしゃべっている。
以上、現状把握終了。
( ^ω^)「ヘイベイべー! どうして黙っているんだおチェケラー!」
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:45:57.20 ID:XEpYL5GH0
- 性格がwww
- 44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:46:22.44 ID:ztYso8Cy0
- 別人じゃんwwwww
- 45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:46:48.69 ID:pjDlbakv0
- 口調違うwwwwww
- 48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:49:47.70 ID:eh6CxzBZ0
-
,.:::.⌒⌒:::::ヽ
(::::::::::::::::::::::::::::)
(::::::::::::::人:::::::::ノ
_ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' (:::: ( ^ω):::::: )
ξ, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
とりあえず、殴っておいた。
- 49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:50:15.08 ID:pjDlbakv0
- アフロがwwwwwwwwwwwwwww
- 51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:51:10.56 ID:t1EMyfM50
- ワロタ
- 52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:51:53.99 ID:eh6CxzBZ0
- (#)ω^)「オーイェー!ツンのパンチはデストローイ!」
ξ゚听)ξ「そのしゃべり方やめなさい!」
そう言って、もう一発殴る彼女。
そんな二人は、学校に向けて登校する途中の駅のホームにいる。
周囲の学生や社会人、皆がブーンのアフロを注視している。
周囲の視線にさらされ、ブーンはとってもうれしそうだ。
- 55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 20:53:52.78 ID:eh6CxzBZ0
- ( ^ω^)「おっおっお。みんな僕を見ているお」
ξ゚听)ξ「当たり前よ!あーも、こっちまで恥ずかしいじゃない!
だいたい何よ、その頭! 妖怪黒マーリモが襲来したかと思ったじゃない!」
( ^ω^)「イメチェンだお、イメチェン。今日から俺は!ってやつだお」
ξ゚听)ξ「そんな頭、学校が認めないわよ!」
( ^ω^)「気にしなーい、だお♪」
そう言って、ブーンは駅のホームでコロコロとポーズを変える。
そんな彼に、ノリのよい一部の人間が拍手を送っている。
ツンは少し離れたところからお調子者の幼馴染を冷めた目で眺めながらも、
中学生くらいからおかしくなった幼馴染が
昔のような性格を取り戻しつつあることを少し嬉しく思った。
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