( ^ω^)がアフロにしたようです

4: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:40:55.86 ID:AHuh8cUr0
  
第九話

その一


前回からさかのぼること数週間前。

ここはVIP高校の飼育小屋の前。
その中で飼育されているニワトリを見ながらたたずむ一人の少女がいた。


ξ゚听)ξ「……はあ」


彼女はしばらく飼育小屋の前に立ちすくむと、
施錠された扉の鍵を引きちぎり、飼育小屋の中へと進む。

突然の侵入者に攻撃を仕掛けるニワトリたちを蹴散らしながら飼育小屋の中を進む彼女。

そして、その奥に「ポツリ」と置かれた卵を両手でそっと取り上げると、
床に倒れたニワトリたちを踏みつけながら飼育小屋の外に出た。



5: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:43:53.90 ID:AHuh8cUr0
  
川 ゚ -゚)「どうしたんだ」

ξ゚听)ξ「須名さん……」


突然後ろから話しかけられたツンは、それに驚く気力も失せているのであろうか?
ツンは両手のひらで包んだ卵を、クーに向かってそっと差し出す。


ξ゚听)ξ「……これ」

川 ゚ -゚)「卵……焼きにするのか?」

ξ゚听)ξ「違うわよ!」

川 ゚ -゚)「わかってる。冗談だ」


クーはツンの手のひらからそっと卵を受け取る。
その卵を優しさに満ち溢れた眼で見つめて、クーは言った。



川 ゚ -゚)「……オムライスにしよう」



6: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:45:07.00 ID:AHuh8cUr0
  
               _ー ̄_ ̄)',  ・ ∴.'  , ..
            --_- ― = ̄  ̄`:, .∴ '    川#)-゚) <いいパンチだ……
         ξ'' ̄  = __――=', ・,' r⌒>  _/ /
        /  _-―  ̄=_  )":" .  ' | y'⌒  ⌒i
       /   ノ  ̄ ̄=_  ` )),∴.   |  /  ノ |
      /  , イ )        ̄=       , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/



7: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:47:12.80 ID:AHuh8cUr0
  
川#)-゚)「落ち着け。冗談だ」

ξ゚听)ξ「まったく……」

川 ゚ -゚)「で、この卵がどうかしたのか?」

ξ゚听)ξ「うん……この卵の親……死んじゃったの」

川 ゚ -゚)「……そうか」


クーは、飼育小屋の中に散らばったニワトリの亡骸を見ながら、
大半が目の前にいる巻き毛の少女に殺されたという事実を飲み込み、言った。


川 ゚ -゚)「この卵を……羽化させたいのか?」

ξ゚听)ξ「うん……だけど……自信が無くて……」


再び飼育小屋の中に広がるニワトリたちの惨状を見て、
この巻き毛の少女には、卵を羽化させるという繊細な作業は不可能だろうと納得したクーは、
一つの提案をした。



8: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:47:48.39 ID:AHuh8cUr0
  
川 ゚ -゚)「私に任せてくれないか?」

ξ゚听)ξ「え……でも……大丈夫?」

川 ゚ -゚)「(少なくとも君に任せるよりは)大丈夫だ。それに、いい方法がある」

ξ゚听)ξ「いい方法?」

川 ゚ -゚)「ああ」


そう言って、クーはツンをあるところにつれてきた。


ξ゚听)ξ「ここは……私たちの教室」


連れてこられた先は、自分たちのクラスの教室だった。

そこには、二人の人物がいた。



9: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:48:52.34 ID:AHuh8cUr0
  
            .⌒⌒ヽ
        __(:::::::::::::::)
        \/(::::人::::ノ            
    Zzz... ('A`) (-ω-)…zzZ       
      /⌒⌒⌒⌒⌒ヽ     
     // ̄ ̄ ̄フ /          
   / (___/ /
   (______ノ



10: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:49:23.98 ID:AHuh8cUr0
  
ξ゚听)ξ「……こいつら……何で二人で一つの布団使ってんのよ!!」

川 ゚ -゚)「その前に、なぜ教室に布団があるのかを突っ込まんのか?」

ξ゚听)ξ「で、どうするつもりなの?」

川 ゚ -゚)「ちょっと待ってろ」


そう言うと、クーはブーンのほうに歩き出す。
そして、卵をブーンのアフロの奥底に収容した。


川 ゚ -゚)b「これで万事オーケー」

ξ;゚听)ξ「須名さん……あなたって……」



11: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/29(佐賀県庁) 20:50:13.36 ID:AHuh8cUr0
  
ヽ、__ /         `ヽ/  `ヽ  \
`ー,.   /  /      ヾ〃ヽ   ヽ  〉  
/   〈   {   { {  i'ヽ/`i/ /  / }  {  _、
     ヽ  `ーj } } {   { /  ノ /  `ー' i
  ノ  ノ`ー-‐'ノ ノ ノノ   !_l i { {   _,./    エ凡
 `ー-‐' \__,/ノノ‐-' ,,.-‐''`‐-`!`ー`-- 'ヽ     ハ_ヽヽ
    i/ / / ((_j }  / ,.-‐‐‐‐,'/i i | } ヽヽ
     {  { ゝ、_,.ノ  l| `‐--‐'、i/ ノ ノ ノ ノ ノ   |
    `ヽ`ニ-‐ノ   l|    il|||jノノ ノ- ' /   `ー '
   ノ  `---'"   ili;    ||ヽ__,./`ー-'{      l
、__/ ノ ノ ノ }  ,.   '" ヽ /||ヽ__,./i / ヽ_,.i   レ  ヽ
ヽ__/_/ .ノ-'   { { ̄ ̄} } / /ヽ__,./ヽ{ i  ノ    フ
`、_/_/ノ-'ヽ.    '、___,ノ  /| ヽ ヽ  } ヽ"    ‐┼‐
  `ー-‐'‐-‐' ヽ    --  / l  }  }  }  |     '
   `‐-----‐' `ヽ ___ /   l / /  /  /     | |
    ヽ _____ノ |         l' /  /  {     ・ ・



戻るその2