( ^ω^)がアフロにしたようです

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:12:18.90 ID:eh6CxzBZ0
  
その三


( ><)「やい!内藤!ドクオさんが呼んでるんです!
     今から屋上に行くんです!」


翌日の平和な昼休み。
ブーンはまたしてもドクオに呼び出しを食らった。
今日は学校にドクオは来ておらず安心していた彼には寝耳に水のことだった。


(;^ω^)「今度は一体なんだお…」


しぶしぶ階段を上り、ブーンは屋上の扉を開けた。



133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:12:56.19 ID:eh6CxzBZ0
  

   __,, , , , _ 、 ,,, ... ,, _ ..,_
 ー=、 、ー-、`ヽ、、ヽ`!i' , ,i",r'",-'"=ミ
    `ヽ`ヾ`、 ! ヽ ! l! i! !_i_/_<'"``
     `,ゝ、iliー'" "、,"、',  i, リ
      !/!,li ,;;-=o=-,ッィ=。ゥィ
  __  i、`!', '; `ー /;;!i、''; ,!   <よう、ブーン。
ー''`ヽ`,ーi'`''"!、ヽ , `一'、 /   __
    `il `i ! ヽ、   ̄ ̄ / iヽ、/ ,.ヽ_
     i! !`   `ーァ、-ー'  ! ノ!トi,!'",ノ-、
   ,..=、i! iヽ-、 rィ',;'!ヽー-、!  `/_,i' _,.!'、
ーニー-、._ `ヽゞニ-、.;' i! ! ,  `ト_ノ`x-'" ノ
=ニヽ、 , `, /ヾ=ソ ノ !/   !、`ー`''イ、
-ー-、 `i, / / ヽ `イ_,  i -'" ̄`! !   ヽ
   ゝノ /-'"  `   ' !    ヽ     !



141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:14:58.16 ID:eh6CxzBZ0
  
(;^ω^)「……」


なぜかそこには、ガイルがいた。

ドクオに呼び出されたはずが、なぜか目の前にはガイルがいる。
信じられない光景に頭の中が真っ白になる。

しかし、ガイルはよく見るとドクオだった。
___
\ /
 ('A`)「どうだ、最高にクールな髪型だろ?」



144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:16:16.54 ID:eh6CxzBZ0
  
ドクオは心底嬉しそうに、
真っ平らな百人乗っても大丈夫そうな頭頂部をさすりながら言う。


( ^ω^)b「……ドクオ、最高にいかしているお!」

('A`)b「お前も最高にファンキーだぜ」


男二人は、春の日差しの祝福の下で抱き合った。
この瞬間、二人の間には確かに友情が芽生えていた。



149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:17:53.66 ID:eh6CxzBZ0
  
ブーンとの熱い抱擁を交わした後、ドクオはブーンに背を向けた。
そして、ブーンの方を振り返って言った。


('A`)「しかし、俺とお前は戦わなければならない」

(;^ω^)「ちょwwwなぜにwwww」

('A`)「俺の中に流れるアメリカ人の血がよ、俺以上にファンキーな奴の存在を許さないのよ!」

(;^ω^)「……」

('A`)「さあ、ブーンよ。俺と勝負だ」



150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:18:36.76 ID:eh6CxzBZ0
  
ドクオの目は真剣だ。

なにしろドクオが初めて自分から仕掛けた戦いだからだ。
これは男同士の威厳と尊厳をかけた勝負。


ここで断れば、男とアフロが廃る!



( ^ω^)「……受けてたつお」



163: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/10/16(月) 22:45:19.85 ID:2vj7Wijh0
  
                 赤コーナー
            VIP高校史上最強のガイル
                  『ドクオ』                   __
.                { | `7
.                 l! ̄l{
                 l!  ,ハ
                j酉 ,ノ
.                 }  ', 、─‐- 、
                   い  lヽ」ry'^ヽ,>
.                 {    八\__/
                 |`ーr '゙  \,ノト、
.                  ',  Y⌒7ヽ,.jィ゙
.                  ',. f´`7 .// .j   __
                  j  ̄ 円‐|__'⌒'ーl」 .!
                   /   .! しヘ,ー─‐.┴┘
.                |「 !   Y  |l
                 ', .|   |   リ
                  }「  ll    |
                 f´    !|   .|
                |、   j. |  ノ
.                 l ` 7´ r' ̄〔
                 }H{  `' 、 へ,
                {.  }       ̄

   パシャ パシャ ガイル パシャ パシャ  パシャ ガイル パシャ  パシャ  パシャ
 ∧_∧      ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\ \   └\ \   └\ \
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ



166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:51:03.45 ID:2vj7Wijh0
  
                 青コーナー
               ライトニング・アフロ
                  『ブーン』
                   ,..-──- 、         
                /. : : : : : : : : : \        
               /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ      
               ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
              {:: : : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :}     
                {:: : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}      
.         , 、      { : : : :|   ,.、   |:: : : :;!     
        ヽ ヽ.  _ .ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ       
          }  >'´.-!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′      
          |    −!   \` ー一'´丿 \       
         ノ    ,二!\   \___/   /`丶、     
        /\  /    \   /~ト、   /    l \
       / 、 `ソ!      \/l::::|ハ/     l-7 _ヽ
      /\  ,へi    ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、    |_厂 _゙:、
      ∧   ̄ ,ト|    >‐- ̄`    \.  | .r'´  ヽ、
     ,ヘ \_,. ' | |    丁二_     7\、|イ _/ ̄ \
     i   \   ハ       |::::|`''ー-、,_/  /\_  _/⌒ヽ
パシャ クール  パシャ パシャ パシャ  アフロ パシャ パシャ パシャ イイヨー
   パシャ モウチョイ アフロ モット ワラッテ  パシャ パシャ 最高  パシャ  パシャ
 ∧_∧      ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\ \   └\ \   └\ \
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ



169: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/10/16(月) 22:51:53.54 ID:2vj7Wijh0
  

   __,, , , , _ 、 ,,, ... ,, _ ..,_              
 ー=、 、ー-、`ヽ、、ヽ`!i' , ,i",r'",-'"=ミ                      
    `ヽ`ヾ`、 ! ヽ ! l! i! !_i_/_<'"``                        
     `,ゝ、iliー'" "、,"、',  i, リ                      
      !/!,li ,;;-=o=-,ッィ=。ゥィ                      
  __  i、`!', '; `ー /;;!i、''; ,!                     ,.:::.⌒⌒:::::ヽ
ー''`ヽ`,ーi'`''"!、ヽ , `一'、 /   __                (::::::::::::::::::::::::::::)
    `il `i ! ヽ、   ̄ ̄ / iヽ、/ ,.ヽ_     ∧∧∧     (::::::::::::::人:::::::::ノ 
     i! !`   `ーァ、-ー'  ! ノ!トi,!'",ノ-、  < V S >   (:::: (^ω^):::::: )  
   ,..=、i! iヽ-、 rィ',;'!ヽー-、!  `/_,i' _,.!'、    VVVV       <ヽ ノ┘
ーニー-、._ `ヽゞニ-、.;' i! ! ,  `ト_ノ`x-'" ノ                || 
=ニヽ、 , `, /ヾ=ソ ノ !/   !、`ー`''イ、                ┛┗
-ー-、 `i, / / ヽ `イ_,  i -'" ̄`! !   ヽ         
   ゝノ /-'"  `   ' !    ヽ     !       

        DOKUO                         BOON



171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:53:54.62 ID:2vj7Wijh0
  
( ><)「皆さんコンニチワなんです!実況のわかんないですなんです!」

川 ゚ -゚)「解説のクーだ」

( ><)「ドクオとブーンのファンキーをかけた対決が始まったんです!」

川 ゚ -゚)「二人ともファンキーだ」

( ><)「おっとここでドクオ選手、しゃがみこんで何かを叫びだしたんです!」



172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:54:30.58 ID:2vj7Wijh0
  
('A`)「俺のこの手が真っ赤に燃える!
   勝利をつかめと轟き叫ぶ!」



( ><)「おっとこれは!灼熱ゴッドフィンガーの構えなんです!」

川 ゚ -゚)「彼はガノタだったのか」



('A`)「くらえ!ソニックブーム!」



( ><)「それは違うんです!」

川 ゚ -゚)「ヨソウガイデス」



174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:55:53.77 ID:2vj7Wijh0
  
                         _____
                      ,. -─rヘ. |__/ /5Tヽ
                   /   ,.ィ'Tヽ.{_`|`ヾァ . |
                     |  l ヽ ,ノ   `二´ リ          _____
                      |.   ` - _,>─‐r‐-- イ           `" ''    ‐ - 、  ~"'' 、
                    j`'ー一'゙L.._   └ 、__ノ                     ノ    ,ノ
                  {        `'                        `'ー一 '´
                      ',     l_     ヽ
                    >、     !`7'´   /
                   _/  ` _,ノ  !`丶/
                /´ Y ""´   .r'7 (´
               \f三ヽ    `丶(二コ



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:56:27.73 ID:2vj7Wijh0
  

         ,.:::.⌒⌒:::::ヽ 
        (:::::::::::::::::::::::::::) 
        (:::::ヽ:::::::人:::::::::ノ 
        (:::: (^ω^)┐:::: )  < そうはいかんざき!
          ┌ヽ ノ 
          ┛ └┓  ぽいーん
               ミ

           三三三◎←ソニックブーム

______________
///   ///   ///   ///



180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:58:53.21 ID:2vj7Wijh0
  
( ><)「かわしたんです!ブーン選手、華麗なジャンプでかわしたんです!」

川 ゚ -゚)「うむ。十点満点だ」


(;^ω^)「体が……軽いお」
('A`;)「俺のソニックブームをかわすとは…」


( ><)「それにしてもブーン選手のこの身のこなしはなんなんですか!?」

川 ゚ -゚)「アフロだな」

( ><)「どういう意味なんです!?」

川 ゚ -゚)「歴代のボクシングチャンピョンにはアフロが多い」

( ><)「つまり、ブーン選手はアフロにすることで
     ボクシングチャンピョン並みのテクニックを身につけたんですか!?」

川 ゚ -゚)「うむ」

( ><)「ご都合主義です! 作者出てきやがれなんです!」



181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 22:59:50.97 ID:2vj7Wijh0
  
( ^ω^)「今度はこっちから行くお!」

('A`;)「むむ!」


( ><)「おっとブーン選手、おもむろにズボンを脱ぎだしたんです!」

川 ゚ -゚)「F5F5F5」

( ><)「クーさん、更新しないでくださいなんです!」

川 ゚ -゚)「冗談だ」

( ><)「アッ――!下半身を露出したんです!おまわりさんに通報なんです!」

川 ゚ -゚)「ジ―――」

( ><)「クーさん、ビデオカメラを回さないでくださいなんです!」



182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 23:01:38.12 ID:2vj7Wijh0
  

   ,.:::.⌒⌒:::::ヽ 
   (::::::::::::::::::::::::::::) 
   (::::::::::::::人:::::::::ノ  <アフロ百烈脚!
   (:::: (^ω^):::::: ) 
     /⌒    ヽ
    / /    ノヽ    _ー ̄_ ̄)',  ・ ∴.'  , ..  ∴.'.'  , .
    ( /ヽ   | ) --_- ― = ̄  ̄`:, .∴ '      ((( #'A`;) .∴ '<ひでぶ!
    \ /  _, -'' ̄  = __――=', ・,' .r⌒>  _/ / ・,' , ・,'
      (   _~"" --  _-―  ̄=_  )":" .' | y'⌒   ⌒i .' .   '
      |   /,,, _―  ̄_=_  ` )),∴. ).  |  /  ノ | ∴.'∴.'
      |  / /   ―= _ ) ̄=_)   _), ー'  /´ヾ_ノ
      (  ) )      _ _ )=  _) ,./ ,  ノ  '
      | | /          = _)  / / /   , ・,'
      | | |.               / / ,'  , ・,'
     / |\ \            /  /|  |
     ∠/   ̄            !、_/ /   )
                           |_/



184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 23:03:17.84 ID:2vj7Wijh0
  
( ><)「クリーンヒットです!ドクオ選手立てないんです!」

川 ゚ -゚)「立派なものをお持ちで」


('A`;)「ちくしょ……うっ……」

カンカンカーン!


( ><)「ドクオ選手ダウンなんです!
     ブーン選手、ユーウィンパーフェクトなんです!」

川 ゚ -゚)「あんなものをくらったら私でも腰が立たんよ」

( ><)「おっと、ここでお別れの時間なんです!」

( ><)「実況はわかんないですと」

川 ゚ -゚)「クーでお送りした」

( ><)川 ゚ -゚)「またお会いしましょう!」



186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 23:04:39.19 ID:2vj7Wijh0
  
('A`;)「…ここは……」


ドクオは気が付くと、空は茜色に染まっていた。
夕焼けの空を寂しげにカラスが渡っていく。


('A`;)「そうか……おれは負けたのか…」


今までドクオは負けたことが無かった。
そうでなければ彼は今ここにはいない。
なぜなら、スラム街では負けは即、死につながっていたからだ。


('A`)「……へへ……負けるってのも悪かねぇな……」


ひんやりとしたアスファルトの冷たさが、なぜかドクオには心地よかった。



187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 23:05:41.00 ID:2vj7Wijh0
  
( ^ω^)「気が付いたかお?」


屋上に倒れたまま夕焼け空を見ていたドクオの視界がアフロで埋め尽くされた。
驚いて上半身を起こすと、そこにはブーンがいた。


( ^ω^)「大丈夫かお?」

('A`)「……へへ、敵に心配されるなんてざまあねぇな」

( ^ω^)「……」


ドクオはブーンに背を向けて、夕日を眺めた。


('A`)「俺の完敗だ。約束どおり、このガイルヘアは切ってくるよ」



190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 23:06:19.19 ID:2vj7Wijh0
  
そう言ってドクオはよろよろと立ち上がる。
そんなドクオの体を、ブーンは支えた。


( ^ω^)「髪は切らなくていいお」

('A`;)「何?俺をバカにしているのか!?」


ドクオはブーンの顔を見た。
ブーンのその瞳は、決して人をバカにしているものではなかった。



191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/16(月) 23:07:40.91 ID:2vj7Wijh0
  
( ^ω^)「いい勝負だったお。一歩間違えれば僕が負けていたお」

('A`)「……」

( ^ω^)「僕とドクオは真剣に、こぶしとこぶしで語り合ったお。
     だから、髪を切らなくて言い代わりに、僕と友達になって欲しいお」


ブーンとドクオは見詰め合った。
夕焼けに染まる校舎の屋上で、男二人は目と目で通じ合ったのだ!


('A`)「お前とならファンキーでジューシーな学校生活が送れそうだぜ」

( ^ω^)「おっおっお。それはこっちの台紙だお」


後に伝説として語り継がれるコンビの誕生の瞬間だった。


第2話 おしまい



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