( ^ω^)ブーンがアイドルマスターを目指すようです

21: 2話 :2006/10/14(土) 23:44:45.25 ID:EaSa+PVA0
  

(´・ω・`)「じゃあマーヤ君。今日はブーン君とドクオ君にプロデューサーとマネージャーの仕事についていろいろ教えてやってほしい。
細かいことはそのつどわかればいいから」

('A`)「よろしくおねがいします」

ξ゚听)ξ「あたし達はどうするんですか」

(´・ω・`)「とりあえず今日は私が稽古場を案内しよう。先方への挨拶はブーン君やドクオ君もいたほうがいいだろう。
それと、そこに携帯電話が4つある。社用としてひとつずつ持ちたまえ」



22: 2話 :2006/10/14(土) 23:46:32.98 ID:EaSa+PVA0
  

( ^ω^)「ブーンはこれにするお!」

ξ゚听)ξ「ちょっとドクオ、それ渡しなさいよ」

('A`)「う、うん・・・・・・」

从'ー'从「携帯電話・・・社長。これって私用に使ってもいいんですか」

(´・ω・`)「かまわないよ。節度をわきまえてくれればね」

川`・−)「社長と私の番号とアドレスはもう入ってるわ。
あなたたちもアドレス決めたらお互い登録しておきなさいね」



23: 2話 :2006/10/14(土) 23:48:03.14 ID:EaSa+PVA0
  
(´・ω・`)「じゃあ行こうか」

(ショボン・ツン・アヤカ、退出)

川`・−)「さて、説明しましょうか・・・といっても、そこのファイルに他の事務所やだいたいの連絡先なんかは書いてあるんだけど」

('A`)「分厚い・・・」

川`・−)「全部覚える必要はないわ。当面のあなたたちがやる事は担当する子の送り迎えやスケジュール管理。
二人とも学生だけど、芸能界と縁のない普通の学校だからあんまりムリなスケジュール組んじゃだめよ」

( ^ω^)「スケジュール、っていうとテレビの出演とかライブイベントとかかお?」

川`・−)「気が早すぎるわ、ブーン君。とりあえず今だったらレッスンとか先方への挨拶回りくらいね」

('A`)「なるほど。じゃあ他人に強制されることはないのか」

川`・−)「ドクオ君の場合、ツンちゃんに強制されそうだけどね」

('A`)「・・・・・・」

川`・−)「彼女がムリしないように制御かけてあげるのもマネージャーの務めよ」

('A`)「善処します・・・」

川`・−)「とりあえず私たちも移動しましょうか」



24: 2話 :2006/10/14(土) 23:48:53.25 ID:EaSa+PVA0
  

スチャ

( ^ω^)「マーヤさん、サングラスかけて運転するのって難しくないのかお?」

川`●−)「もうなれたわ。じゃあ行きましょうか」


ブロロロロロ……


( ^ω^)「先生、ひとつ質問があるお」

川`●−)「先生って・・・学校気分が抜けきれてないわね。何かしら」



26: 2話 :2006/10/14(土) 23:50:13.67 ID:EaSa+PVA0
  

( ^ω^)「マネージャーとプロデューサーの違いは何だお?表現もマチマチだから、ブーンは自分が“プロデューサー”なのか“マネージャー”なのか、迷ってしまうお」

川`●−)「プロデューサーっていうのは担当する子の売り出す路線を決めたり、大掛かりなイベントを決定したりする人。
事務所の社長も口をだすけど、たいていはプロデューサーがそのアイドルと話し合って決めるわね」

川`●−)「マネージャーは細かなスケジュール管理やアイドルの世話ね。たとえば稽古場への送り迎えとか、イベント打ち合わせとか。秘書みたいなものかしら」

('A`)「でも、それって普通の会社でいうところの“経営”と“営業”ですよね。ボク達が一人でやっていいんですか?」

川`●−)「普通別ね。プロデューサーなんかは普通それなりに業界について詳しい人がやるわ。新人に全部まかせるなんて・・・私だって前代未聞よ」

('A`)「(大丈夫か、この会社・・・・・)」

(作者注:以降ブーン達の職業は“プロデューサー”に統一します)



27: 2話 :2006/10/14(土) 23:51:01.69 ID:EaSa+PVA0
  

川`●−)「・・・・・・ブーン君、ドクオ君」

( ^ω^)「何ですかお?」



川`●−)「アイドルのプロデューサーやマネージャーにとって、一番大切な事は何だと思う?」



( ^ω^)「もちろん担当する子をアイドルマスターにすることだお!」

('A`)「・・・アイドルを制御すること?」

川`●−)「・・・・・・答えなんてないわ」



28: 2話 :2006/10/14(土) 23:52:32.94 ID:EaSa+PVA0
  

川`●−)「この『第3次アイドルブ−ム』。数え切れないアイドルとプロデューサーが生まれては消えていったわ。
プロデューサーに関しては担当するアイドルがいなくなれば仕事がなくなるのは当然。
でもね、アイドルは違う」

( ^ω^)「・・・・・・」

川`●−)「『アイドルマスター』や『歌姫』とかみたいなトップアイドルになるのはほんの一握り。
その下には人々に忘れられ、挫折して、アイドルを引退する子が山ほどいる。
一度も光り輝く舞台に出れずに終わる子はもっといるわ。
それでもがんばれた分、まだ幸せよ」

('A`)「ずっと下積みで終わっても、ですか」

川`●−)「中にはプロデューサーやマネージャーの無理なスケジュールや
根も葉もないスキャンダルで潰された子もいる。中にはその後の人生がメチャクチャになった子だって。
ダイヤの原石は磨かなきゃ光らない。でも、光ったからこそ狙われる事だってあるの」



30: 2話 :2006/10/14(土) 23:53:38.88 ID:EaSa+PVA0
  
川`●−)「忘れないで。彼女たちは年頃の女の子。アイドルとして活動するのは長い人生のほんのわずかな時間だけ。
私たち大人の都合で彼女たちの可能性をつぶす権利はないわ。
彼女たちを心身ともに守ってあげること。私はそれが一番大切なことだと思うの」

('A`)「・・・・・・アイドルを、守る・・・」

川`●−)「もちろん二人言ったことも大切よ。でも、できるのなら私の言ったことを心のどこかに留めておいてほしい」

( ^ω^)「・・・心に刻んでおくお」

('A`)「・・・・・・(コクリ)」

川`●−)「・・・ありがとう。あなたたちならきっといいプロデューサーになれるわ」

31: 2話 :2006/10/14(土) 23:54:36.05 ID:EaSa+PVA0   

川`●−)「ついたわ。ここが音楽事務所『ハインリヒ』。社長と昔から親交のある事務所よ。」

( ^ω^)「(ん、メールがきてるお)」


〔受信メール:1件〕
From:アヤカ・ワタナベ(ayaka.go.go.jump@idolmaster.ne.jp)
件名:届いてますか〜

 生まれて初めてのメール送りますね、ブーンP(プロデューサー)。
わたしは今ダンスの稽古場にいます。ツンちゃんといっしょに他のアイドルのレッスンを見学しています。ブーンPは何をしていますか。
 ここには他のアイドル候補生やテレビにも出ているアイドルもいます。
みんな上手くて感動しちゃいました。わたしもいつかみんなみたいに
上手くステップ踏めるようにがんばります。ブーンPもお仕事がんばってください。



32: 2話 :2006/10/14(土) 23:55:28.44 ID:EaSa+PVA0
  
( ^ω^)「(ワタナベさんやる気マンマンだお。ブーンも負けてられないお。がんばって彼女をサポートして、彼女がアイドルマスターになれるように精一杯応援するお)」

川`●−)「どうしたの、ブーン君」

( ^ω^)「なんでもないお!早速挨拶しにいくお!」

('A`)「な、なんだか急に元気になったね・・・」

( ^ω^)「ワタナベさんもがんばってるお。ブーンだって負けてられないお!!」

川`●−)「(・・・やる気は花丸ね)」

   【続く】



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