( ^ω^)ブーンがアイドルマスターを目指すようです

8: 第16話 :2006/11/14(火) 00:18:30.62 ID:hvG0zI1z0
  

「・・・どうやらもうちょっと追い込まないと自発的にはやってくれないようですね」


 切れ目の男は椅子から立ち上がると、壁にかけてあった鎖つきの首輪を手にし、
目の前の少年を見下ろす。
 生まれたままの姿の少年はその行為にビクっとしたように身体をふるわせ、後ずさりをしようとする。
 しようとはしたようだが、身体は動いていない。


「さぁ、両手を出すんだ」


赤い首輪で手首をきつく締められ、少年は苦悶のうめき声をあげる。
「あ・・・ああ・・・・・・」

「それではもう一回命令──おっと、いけない。“お願い”しようか。」

「キツネさん・・・」

「岬君。私は原稿を書くのに疲れてるんだ。ストレス、ってヤツだね。
君が君の意志で、私の溜まったモノを解放してくれるとうれしいのだけど・・・」

「わ、わかりました」

(注:誤爆ではありません)



10: 第16話 :2006/11/14(火) 00:20:52.87 ID:hvG0zI1z0
  

 なれない手つきで少年は男のベルトをはずし、下着をずらした。恐る恐る奉仕を開始する。

「あぁ・・・次は小便だ・・・・・・」

「ふぇ・・・ふぇぁぁぁぁぁぁ!」




( ;^ω^)「・・・・・・」

(;'A`)「・・・・・・」



11: 第16話 :2006/11/14(火) 00:23:50.90 ID:hvG0zI1z0
  

从'ー'从「あっ、ブーンPにドクオP。おはようございます」


呆然と立ち尽くす二人に気づき、手元の紙から視線を上げて、アヤカはいつもの声で元気に挨拶した。


从'ー'从「どうでした?今の」

( ;^ω^)「な、何をやってるのかお?」

ξ゚听)ξ「見てわからないの?演劇の稽古に決まってるじゃない」

从'ー'从「クーさんが書いてくれた原稿『純情ロマネコンティ』で読み上げの練習してたんです。
自分と違う境遇を想像しながら声の演技するのはいい練習になります」

从//ー//从「ちょっとエッチですけど・・・」

ξ゚听)ξ「興奮した?」

(;'A`)「い、いや・・・ボクにはよくわからなかったよ・・・」

( ;^ω^)「(ナレーション役のクーさん・・・なんで『キートンやまだ』の声マネでやるんだお・・・)」



13: 第16話 :2006/11/14(火) 00:26:16.56 ID:hvG0zI1z0
  

(´・ω・`)「うむ・・・自主練習おおいに結構」


 ブーン達の後ろ、事務所の扉を開けてショボンが入ってきた。


从'ー'从「ショボン社長」

(´・ω・`)「おはよう諸君。いよいよあと三日だね」

川 ゚ -゚)「はい」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「(ツン・・・)」

(´・ω・`)「では、こっちに集まってくれ」


 『ニュー速プロ』事務所、社長室。そして兼・応接室。「コ」の字型に真新しいソファとイスが並べられている。



16: 第16話 :2006/11/14(火) 00:30:22.21 ID:hvG0zI1z0
  
(´・ω・`)「さて、それでは説明をはじめようか」


 上座に座ったショボンの一声にアヤカは背筋を伸ばした。


(´・ω・`)「クー君は声優時代、いくつかオーディションを受けたことがあるだろう。
アヤカ君達もここのオーディションをうけているね。
だが、本格的なアイドルのオーディションは全然違う。
知力体力魅力踊力演技力、そして時の運。そのすべてが試されるぞ」

('A`)「(そういえば『ニュー速プロ』への入所試験はどんなことしたの?)」

ξ゚听)ξ「(書類審査と普通の面接で通ったわ・・・)」

(´・ω・`)「今日、わざわざ君達に集まってもらったのは他でもない。今回のオーディションについての説明と練習をやろうと思ってね」

('A`)「ここでやるんですか?」

(´・ω・`)「うむ。とりあえず・・・」



17: 第16話 :2006/11/14(火) 00:32:33.54 ID:hvG0zI1z0
  

川 ゚ -゚)「『純情ロマネコンティ』の演技練習ですね」

( ^ω^)「(それはないお・・・)」

(´・ω・`)「そのとおり」

ξ゚听)ξ「ええっ?!」

从//ー//从「ええええ演技練習ってことととはははは」

(´・ω・`)「冗談だ。予想通りの反応をありがとう」



19: 第16話 :2006/11/14(火) 00:36:03.59 ID:hvG0zI1z0
  

(´・ω・`)「この前から知り合いにあたって、前回の『VIPPER’s』オーディションについて調べてみた。この紙をみながら聞いてくれ」

(´・ω・`)「まずは書類審査だね、もう君たちも送っているが・・・ここでは落とされないらしい。
この区に『住んでいる』アイドルはそこまで多くないし、少ないと形にならないからね」

(´・ω・`)「一次審査は総合力だ。個人のミニアピール、指定曲にあわせてのプレ・ダンス・ステージ、アイドル曲での歌自慢・・・個室で、連続してやってもらう」

(´・ω・`)「この一次審査で20人程度を選出し、ここから二組にわかれて合宿をするようだ」

( ^ω^)「質問ですお」



20: 第16話 :2006/11/14(火) 00:37:58.94 ID:hvG0zI1z0
  

(´・ω・`)「何だね」

( ^ω^)「オーディションの紙には『テレビで放映』と書いてたけど、どこでTVに出るんだお?」

(´・ω・`)「だいたい、1次審査の合格発表あたりからだそうだ。二組の合宿模様をとり、その後の
最終オーディションで合格者がきまるまでを90分に収める。
2年前のがあるから、後で見たまえ」

川 ゚ -゚)「歌にダンスにアピール。合宿に最終審査か・・・」

从'ー'从「・・・・・・夢みた舞台、ですね」


(´・ω・`)「そのためにはまずは一次審査だな。今日、その詳細が届くはずだが・・・」

郵便局の人「すいませーん、郵便でーす」

ξ゚听)ξ「(そういえば、ここ郵便受けがなかったっけ・・・)」

('A`)「あ、取ってきます」



21: 第16話 :2006/11/14(火) 00:40:04.85 ID:hvG0zI1z0
  

 ドクオが立ち上がってとりにいく。しばらくして、二つの茶封筒を手に部屋へ戻ってきた。


('A`)「これがアヤカちゃんので・・・これがクーさんの封筒です」

川 ゚ -゚)「ありがとうございます」

从'ー'从「『ニュー速プロ アヤカ・ワタナベ様』だって・・・本格的だぁ」

( ^ω^)「さっそく空けてみるお」



23: 第16話 :2006/11/14(火) 00:41:54.89 ID:hvG0zI1z0
  

〔手紙〕
 この度、『第二期VIPPER’sオーディション』にご応募いただき、真にありがとうございました。
            ,。、_,。、
             .く/!j´⌒ヾゝ
              ん'ィハハハj'〉
              ゝ∩^ヮ゚ノ)
              .人`rォt、 
              f'くん'i〉) 
                `し'
                   合格目指して君もジャンピンッ!
           // //
          // //
         // //
        // //
      ( (  ) )

(中略) オーディション当日には以下の準備をおねがいします。

・同封したエントリーシート
・ダンス用シューズ
・動きやすい服装
・アイドル魂



25: 第16話 :2006/11/14(火) 00:46:58.18 ID:hvG0zI1z0
  
 アヤカ・ワタナベのダンス課題曲は『魔法をかけて』。クーのダンス課題曲は『POP STAR』と
それぞれ記されていた。


川 ゚ -゚)「・・・アイドル曲なんですか、これ・・・」

川`・−)「さぁ・・・『ダンスのギッコ』に問い合わせて資料をみないと・・・・・・」

ξ゚听)ξ「喉自慢の曲はどうするの?」

从'ー'从「・・・ここのアドレスに今日中に送信するみたい」

( ^ω^)「アヤカは何を歌うのかお?」

从'ー'从「えーっと・・・・・・」

(´・ω・`)「(うむ、芸能事務所らしくなってきた・・・)」



 それぞれの思惑を胸に時は流れ、三日後───オーディション当日の朝を迎える。


【続く】

( ^ω^)「でも、もうちょっとだけこの話も続くんだお」



26: 第16話 :2006/11/14(火) 00:50:11.59 ID:hvG0zI1z0
  

(´・ω・`)「それじゃあ、ちょっとやってみようか。まずはアヤカ君から。『三分アピール』やってみよう」

从'ー'从「はい!」


从'ー'从「こんにちは。アヤカ・ワタナベです。高校一年生やりながら芸能事務所『ニュー速プロ』に所属して、
アイドル活動やってます・・・といっても、まだまだ新人さんですけどね。
 いっしょにアイドルになったツンちゃん、ツンちゃんのプロデューサーのドクオさん、元声優のクーさん、
副社長のマーヤさんにショボン社長。それから、わたしのパートナーのブーンP(プロデューサー)。
みんないい人ばかりで毎日が楽しいです。
 レッスンは厳しいけど、トップアイドル目指してがんばってます・・・・・・・・・」


从'ー'从「・・・・・・・・・・・・えっと・・・・・・」

ξ゚听)ξ「(3分って長いわね・・・・・・)」

川`・−)「というより、『あらすじ』のコピー&ペースト・・・・・」



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