( ^ω^)ブーンがアイドルマスターを目指すようです
- 15: 第20話 :2006/11/28(火) 23:01:31.41 ID:6VqQU9QE0
〔水曜日・午前11時・都立きらめき高校〕
あのオーディションから3日。今日は『VIPPER’S』オーディション・第一次審査の結果発表日である。
从'ー'从「(あー、ドキドキするなぁ・・・もう結果でてるかな・・・)」
教室の外を眺めながらアヤカは手のひらのシャープペンシルを転がす。
从'ー'从「(全く、こんな日に補習なんてついてないよぉ)」
もちろんそれは彼女自身のせいである。彼女もわかっているし、しょうがないとは思っている。
それでも、はじめてのオーディションの結果発表、なんていう大切な日とかぶってしまうと
一人だけ花見の場所取りをやってるような気になってしまう。
从'ー'从「(終わったらすぐ事務所に行こっと・・・やばっ、先生が見てるよぉ)」
- 16: 第20話 :2006/11/28(火) 23:03:59.39 ID:6VqQU9QE0
- 〔午後2時・『ニュー速プロ』事務所〕
ダッダッダッダッダッ
二段飛ばしで事務所の階段をかけのぼり、いきおいよくドアを開ける。
从'ー'从「おはようございます、遅くなりましたっ」
(´・ω・`)「おはよう、アヤカ君」
( ^ω^)「おはようだお」
从'ー'从「け、結果は来ましたか?」
川`・−)「まだ何も来てないわ」
从'ー'从「そ、そうですか・・・・・・」
とたんにヘナヘナとよれてアヤカはソファに倒れこむ。
从'ー'从「ハァハァ・・・・・・駅から走って損したよぉ」
( ^ω^)「期待しすぎだお、アヤカ。このままじゃもたないお」
川`・−)「あら、さっきから何度も一階に降りて、郵便がこないか確認していたブーン君が言うのもおかしな話ね」
( ;^ω^)「・・・・・・そうでしたお」
- 17: 第20話 :2006/11/28(火) 23:08:03.47 ID:6VqQU9QE0
(1時間後・・・・・・)
( ^ω^)「そわそわそわそわそわそわそわそわそわそわ」
从'ー'从「ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ」
ガチャッ
( ^ω^)・アヤカ「!!」
ξ゚听)ξ「おはようございまーす」
( ^ω^)「ktk・・・ってツンちゃんか。おはようだお」
ξ゚听)ξ「ツンちゃんか、って・・・何よ、それ」
从'ー'从「あっ、おはようツンちゃん」
ξ゚听)ξ「おはよう、アヤカ」
- 20: 第20話 :2006/11/28(火) 23:12:00.75 ID:6VqQU9QE0
ツンに続いてドクオも事務所に入ってくる。黒のいつものバックにかわいらしい人形のついたリュック。
荷物を持たされているのもいつものとおりだった。
( ^ω^)「・・・おっ、ドクオも来たお」
('A`)「おはようございます」
( ^ω^)「ところでドクオ、下に郵便局の人が来てなかったかお?」
('A`)「いや、きてなかったけど・・・もしかして、『VIPPER’sオーディション』?」
从'ー'从「はい、今日なんです。発表」
ξ゚听)ξ「そっか・・・それにしてもクーさんはおちついてますね」
川 ゚ -゚)「やる事はやったからな。あとは待つだけだ」
从'ー'从「そういえば、今日は『ビジュアルリプレッセント』と“ギッコ”でのレッスンでしたよね。
何時からだったっけ?」
ξ゚听)ξ「3時。あと1時間くらいしたらいくわよ」
从'ー'从「1時間かぁ・・・来るかなぁ・・・」
- 21: 第20話 :2006/11/28(火) 23:14:07.40 ID:6VqQU9QE0
(1時間後・・・)
('A`)「ほ、ほら。帰ってきたらもう届いてるよ」
ξ゚听)ξ「見張ってる手紙は来ない、って言うじゃない・・・」
( ;ω;)「やだお!手紙を・・・合格発表を待つお!!」
从'ー'从「ブーンP・・・・・・」
ごねるブーンを説得し、出発。途中ファーストフード店で腹ごしらえ。レッスン場所を二箇所回って
事務所にもどるころ、外はかなり薄暗くなっていた。
いつものようにドクオが事務所前に車を止める。
('A`)「おつかれさ」
ξ゚听)ξ「もういないわよ」
助手席のブーンと、ツンの横に座っていたアヤカは車がとまる前にすでに外へと飛び出していた。
- 23: 第20話 :2006/11/28(火) 23:19:47.56 ID:6VqQU9QE0
- ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
バタン!!
( ^ω^)「ただいまですお!」
从'ー'从「ただいま戻りました!」
(´・ω・`)「おかえり。オーディションの通知がきていたよ。ブーン君の机の上においt」
( ^ω^)「ふぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
从'ー'从「たぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ショボンの話が終わる前にソファを乗り越え、二人は封筒を手にしていた。
薄い薄い、VIP区仕様の封筒を。
( ^ω^)「こ、これは・・・・・・」
从'ー'从「開けてみます・・・」
- 25: 第20話 :2006/11/28(火) 23:23:41.00 ID:6VqQU9QE0
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/ 合 格 / / /
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( ;^ω^)「ちょwwだまされたおwwww」
- 26: 第20話 :2006/11/28(火) 23:25:34.34 ID:6VqQU9QE0
(´・ω・`)「うむ、一次審査突破おめでとう。よかったよかった」
ξ゚听)ξ「やったわね、アヤカ」
从*'ー'从「ありがとうございます」
( ^ω^)「でもびっくりしたお。薄っぺらい封筒だから落ちたのかとおもってしまったお」
(´・ω・`)「あぁ。二次オーディション・・・合宿の資料がその手紙とは別に届いていたからね。
受かったのはわかっていたよ」
从*'ー'从「なるほど・・・」
(´・ω・`)「ひととおり目は通しておいた。ちゃんと目を通して置くように」
( ^ω^)「はいだお!」
- 28: 第20話 :2006/11/28(火) 23:28:55.79 ID:6VqQU9QE0
从*'ー'从「ところで社長。クーさんは・・・」
(´・ω・`)「彼女も合格したよ。手紙を見た後、用事があるといって帰ったがな」
( ^ω^)「・・・一次試験をパスした、という事は・・・もしかしてテレビ出演かお?!!」
(´・ω・`)「うむ、きっと名前も出る。真のアイドルへの大きな一歩、だね」
川`・−)「お茶でも淹れましょうか。アヤカ、とりあえず荷物を置いて座りなさい。
それから資料をみてみましょう。きっとテレビについても書いてあるはずよ」
从*'ー'从「は・・・・・・はい!」
( ^ω^)「(ブーンより全然プロデューサーっぽいお・・・)」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・」
ξ゚听)ξ「いよいよ、か・・・・・・」
- 29: 第20話 :2006/11/28(火) 23:31:24.02 ID:6VqQU9QE0
時は流れて一週間後。『VIPPER’sオーディション』の合宿初日。この大切な日に・・・
( ;^ω^)「急ぐお!遅刻してしまうお!!」
アヤカ達は遅刻寸前だった。
(´・ω・`)「しかし、なんで私が運転しているのかね」
( ^ω^)「免許を忘れてしまいましたお・・・」
从'ー'从「マーヤさんはクーさんと一緒に昨日から別組の合宿に行きましたし、ドクオPも今日は来てなかったから・・・」
(´・ω・`)「まぁ、ドクオ君はしょうがないか・・・」
- 32: 第20話 :2006/11/28(火) 23:36:17.12 ID:6VqQU9QE0
( ^ω^)「でも、寺で合宿するなんてなんかアイドルっぽくないと思わないかお?」
从'ー'从「クーさんたちは海の近くなんですよね、いいなぁ楽しそう・・・」
(´・ω・`)「まぁ、まだ夏ははじまったばかりだ。そのうち海に行く機会もあるだろう。
それに、どちらに行くとしても遊びに行くわけじゃないぞ」
从'ー'从「わかってますよぉ・・・・・・はぁ・・・」
( ^ω^)「・・・・・・そうだお、食事だお。きっとおいしい栗ご飯が・・・・・・」
(´・ω・`)「今は夏だよ、ブーン君。っと、見えた見えた」
区役所の駐車場にバスとワゴンがとまっていた。ショボンはその横に車をとめる。
(´・ω・`)「私はやる事があるのでこの辺りで失礼させてもらうよ。それじゃあ、健闘を祈る」
从'ー'从「はい!」
( ^ω^)「ありがとうございました」
- 33: 第20話 :2006/11/28(火) 23:40:15.29 ID:6VqQU9QE0
ショボンが窓をしめ、駐車場を出て行ったところでスタッフの輪から若いADかけよってきた。
AD「おはようございます、アヤカ・ワタナベさんに、付き添いのホライゾン・ナイトウさんですね」
从'ー'从「はい。そのとおりです」
AD「とりあえず、出だしのカットとるんで、あっちから歩いてきてください。ワタナベさん中心で、
後ろからナイトウさんがつきそってくる感じで。そのままあのロケバスに乗り込んじゃってください」
从'ー'从「かっ、かしこまりましたでございます」
AD「あと、普段どおりでいきましょう」
ADが下がり、ロケバスの周りで待機していたスタッフが動き出す。遠くからADが歩き出すように
伝え、二人はロケバスへと向かう。テレビカメラを携えたスタッフとともに、マイクをもった女がゆっくりと
近づいてきた。
( ><)「おはようございますなんです。アヤカさん。遅い到着なんです」
从'ー'从「ごめんなさい、忘れ物チェックしてたら遅くなっちゃって・・・」
( ^ω^)「(対応が早いお・・・アヤカもしっかりと成長しているお!)」
- 35: 第20話 :2006/11/28(火) 23:43:55.28 ID:6VqQU9QE0
カットの声が入ってテレビカメラがおろされる。言われたようにそのまま二人はロケバスに入った。
遅れてきた二人に、すでに待っていたアイドルやマネージャーの視線があつまる。
从'ー'从「おはようございます。『ニュー速プロダクション』のアヤカ・ワタナベです」
( ^ω^)「遅れてすみませんでしたお・・・」
同じ候補生と思わしき女の子やマネージャーはロケバスの前のほうに集まり、後ろのほうには
パソコンと向き合ったり、資料に目を通したりメモを一心不乱にとっているラフな姿のスタッフ達が座ってる。
ハンディビデオカメラを持ち、アイドルたちを撮っているスタッフもいた。
二人は空いていた前から3列目、左の席に座る。周りからすぐ声がかかった。
アイドルA「おはよう、ワタナベさん」
アイドルB「病気にでもなったのかと思ったわ」
从'ー'从「(あ、『ダンスのギッコ』で一緒の・・・)おはよう。ごめんね、遅くなって」
( ^ω^)「本当にごめんなさいですお」
- 36: 第20話 :2006/11/28(火) 23:47:49.89 ID:6VqQU9QE0
('A`)「おはよう」
ξ゚听)ξ「アヤカ、ちょっと気が緩んでるんじゃない?」
( ゚ω゚)・从゚ー゚从「──────」
【続く】
( ゚ω゚)「な、なんで二人がここにいるんだお?!?!?!」
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