('A`)ブラックジャックのようです
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:28:10.31 ID:RrozwEQ60
,,.. 毒尾鬱路の
,;;,;''''''彡 4____i、,4__i、 ,4___i、 __ ,4___i、
ミ 'A`) 《 00 |、 》 《 》《 》《》《》 《 》
/フ┃フ v ̄| /,4====v、 / /“7 / 》==《 /! / /“7 /
/| | ┃|} | /《 |_/ / / / 《__》 //┌i_ _/ / / /
|,∪、 | / / v ̄] ノ\/ / / _//《_ 》\/ / /
| ̄ ̄| | / / / /00「| / /_人_ / / | |レ00「| / /
|__|Lつ レ レ ヒノ レ' `V´ V ̄ ┘ ヒノ レ'
8.からだが饅頭に…
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:29:54.42 ID:RrozwEQ60
- ( 'A`)】「ふむ……そうですか。よろしい、引き受けましょう」
川 ゚ -゚)「おしごとか」
('A`)「ああ。イタリアまで行かなきゃならなくなった」
川 ゚ -゚)「ふーん」
('A`)「……」
('∀`;)「イタリアだよ? 凄いと思わない?」
川 ゚ -゚)「べつに」
('∀`;)「うん……」
('∀`;)「観光名所とかたくさんあるよ?」
川 ゚ -゚)「どーでもいい」
- 80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:30:38.91 ID:RrozwEQ60
川 ゚ -゚) ('∀`;))))「も〜う、ピノクーってばぁ〜っ!」
_, ,_
川 ゚ -゚)<近寄ゆな気持ちわゆい! 三 )'A゚).・∴ドゴォォ
(#)A;)「なんだよぅ、もうちょっと反応してくれたっていいじゃないかよぅ!」
川 ゚ -゚)「なに? なんてゆったや満足なの?」
(*'∀`)、「えっ? そうだなぁ、例えば――」
- 81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:31:12.57 ID:RrozwEQ60
- 川 'A`)『イタリア!? あちしも行きたい!』
('A` )「ダーメだダメだ! 別に遊びに行くんじゃないんだぞっ!」
川*'A`)、『だってぇ、先生がいないとあちし……寂しい』
('∀`*)「やれやれ、仕方のない子だ」(ジュルリ)
川*'A`)『てんてぇ……しゅきぃ……』
\___________ ___/
\/
Σ('A` )
vヽ ヽ
〃∩*ノノハヽ* < <
⊂⌒川 ゚ -゚)
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
- 84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:32:58.36 ID:RrozwEQ60
- ('A`)「……」
川 ゚ -゚)「まだいたの?」
(;'∀`)「えっ? いやーちょっと忘れ物してさー! はは、ははは……」
川 ゚ -゚)「あ」
('∀`;)彡「うん? 何?」
川 ゚ -゚)「おみあげはヘアガモのおサイフでいいかや」
( A )「はい……いってきます……」
- 87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:33:36.66 ID:RrozwEQ60
- (イタリア北部の田舎町)
ミ,,゚Д゚彡「神父様、ブラックジャック先生をお連れしました」
( ФωФ)「うむ。奥さん、お医者様が来てくれましたぞ」
('、`*川「ああ、先生……お助けを」
( ФωФ)「奥さんはこの村でも一番信仰の篤い人でしてな。
それなのに、まったくお気の毒です」
('A`)「まずはその息子さんにお会いしましょうか」
(´・ω・`)
('A`)「ほう、この子が」
( ФωФ)「患部は両手足です」
('A`)「ちょっと失礼」
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:34:51.17 ID:RrozwEQ60
- ミ,,゚Д゚彡「この少年が足に不自由を感じたのは三年前。
それから半年の後、足に軟化の症状が現れたのです」
ミ,,‐Д‐彡「それから間も無く、彼の両足は饅頭のように柔らかくなり、動かなくなってしまいました」
ミ,,゚Д゚彡「色々なお医者様に診断してもらった所、何でも筋ジストロフィーの一種だそうで」
( 'A`)「うむ。筋ジストロフィーはただでさえ厄介な病気だが、この子のようなタイプは見た事がない。
('A`)「特にこの饅頭のようなブヨブヨの皮膚だ。 恐らくは象皮病も患っているに違いあるまい」
(´・ω・`)「……」
('A`)「ちょっと診察するからな。質問に答えるように」
(´・ω・`)「はい」
('A`)「痛むかい?」
(´・ω・`)「いいえ」
('A`)「ここは?」
(´・ω・`)「触られてる感覚はあるけど……」
('A`)「そうか」
- 89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:35:49.16 ID:RrozwEQ60
- (´・ω・`)「先生は、日本から来たんだよね?」
('A`)「ああ、そうだ」
(´・ω・`)「ボク、日本が好きだ……」
('A`)「どうしてだい?」
(´・ω・`)「だって、日本の女の子は全員売春婦だからレイプしても捕まらないんでしょ?」
(;'A`)「え」
- 92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:36:29.14 ID:RrozwEQ60
- (´゚ω゚`)「一度でいいから行ってみたいなぁ! クケッ、クキャキャキャキャ!!」
(;'A`)「そ、それは間違った情報だ!」
(((´゚ω゚`)))「先生って凄いお医者なんだよね!? 早く治してよ!
病気になってから随分とご無沙汰なんだよねえええぇえええ!!」
(;'A`)「おい! 鎮静剤を持って来い!! 早く!!!!」
(;'A`)つ|コ-(´。ω゚`))プスガクッ
(´。ω゚`)Zzz...
(;'A`)「おい、何なんだこのガキは!」
(;ФωФ)ミ;゚Д゚彡('、`;川「……」
('A`)「どうやら、お話をじっくり聞く必要がありそうですな」
- 95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:37:29.63 ID:RrozwEQ60
- ※
('A`)「金さえ積めば、どんな人間であろうと治療するのが私の主義だ。
しかし、あの少年を生かすのは何かと問題がありそうなのだが?」
ミ,,゚Д゚彡「政府があの少年の治療に100万リラの賞金を懸けているのは、
飛行機の中でお話しましたね?」
('A`)「それだ。いくら難病の治療とはいえ、政府がそこまでする理由は何なのだね?」
ミ,,゚Д゚彡「正直な所、私も何故なのか分からないのです。
ただ、私に分かる事は―――」
('A`)「……?」
ミ,,゚Д゚彡「この村、いや、イタリア国民全員が、あの若干18歳の少年にレイプされているという事だけです」
(;'A`)「馬鹿な! そんな話が信じられるとでも?」
ミ,,゚Д゚彡「彼は、老若男女問わず、犯すことが趣味なのです。
それが、生まれたての赤子であってもです」
- 99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:38:34.42 ID:RrozwEQ60
-
ミ,,゚Д゚彡
<⊃⌒*⌒⊂>
/_ノωヽゝ
「私もこの通りガッバガバです」
(;'A`)「いちいち見せなくていい!」
ミ,,゚Д゚彡「今では2Lのお〜いお茶も余裕で入ります」
(;゚A゚)「聞いてないってば!」
(´。ω゚`)Zzz
(;'A`)(……まさかこの少年、イタリア大統領をもその掌中に収めているとでも言うのか?)
- 101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:39:32.69 ID:RrozwEQ60
- ミ,,゚Д゚彡「彼は治せそうでしょうか?」
('A`)「どの筋肉の組織も、いずれも病に侵される兆しがある。お手上げだ」
( ФωФ)「やはり、あなた程の名医でもダメですか……」
('A`)「可能性があるとすれば、彼の筋肉をそっくり取り除く事だけだ」
ミ;゚Д゚彡「そ、そんな……!」
(;ФωФ)「それじゃあ彼は皮だけの饅頭になってしまうじゃないですか!」
('A`)「もちろん、そんな事をすれば生きられない。
いっそ、彼の脳神経を別の体へ移植するんですな」
(;ФωФ)「先生、いくらなんでもそれは」
('A`)「ああ、十中八九無理だろうね。だが奇跡的に成功する場合もある」
- 103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:40:04.61 ID:RrozwEQ60
。 O ∩_∩
゚ 。 \ // \\ ゚
- ・。__ || ( ) ( ) | @ 。
, ゚ 0 ─ヾ | ●_● | / 。 ,'´ ̄ ̄`',
゚ ,,、,r-'⌒,- / `、::ロ::::::ロフ ヽ o ,! ハ ハ !
。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ lヽ::::::::丿 | 。 ・゚ l フ ム l
ヾヽ、_,,,、-、/ミ,\ `─-__ノ、\ ∠ ハ ッ j
ー = ^ | / = /\ 〃ヾ ゚ 。 ヽフ /
/ / |-|: |-|{ミ,_  ̄`'''-ヽヾ  ̄ ̄
゚ ,,、,r-'⌒,- | '''''''L '''''' .|\-、_,,ン ノ 。
。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ;u;;;;トェェェィ;;。;;;;;| ̄ 。 ・゚
ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ;しw/ノ;u/-、\ ゚
- ・。__ |u /' = ヽ/\ 〃ヾ ゚
, ゚ 0 ─ヾ |;U( ) 。 ( ) u | / 。 ,'´ ̄ ̄`',
゚ ,,、,r-'⌒,-―――●―――-、 o ,! ハ ハ !
。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ;u;;;;トェェェィ;;。;;;;;| ̄ 。 ・゚ l フ ム l
ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ;しw/ノ;u/-、\ ∠ ハ ッ j
ー = ^〜 ̄/ R /\ 〃ヾ ゚ 。 ヽ フ /
jヽjvi、人ノl__ / / / /{ミ,_  ̄`'''-ヽヾ  ̄ ̄
) ハ 7 / | / /=ヽ \-、_,,ン ノ 。
) フ て / |/ ( ) ( )\|- ニ
7 ッ ( __ヽ、__\── ゝ── ノ
) !! ( \____/ ※イメージ映像
^⌒~^⌒^~⌒^
- 105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:40:40.72 ID:RrozwEQ60
- ('A`)「別の人間が死んだ直後に、彼の脳を移し変えるのです。
すると姿は別人でも心は彼のままで蘇るというワケだ」
('A`)V「問題は二つ」
('A`)「一つは二人の神経がちゃんと繋がるかの問題」
('A`)「もう一つは死体の拒否反応。何しろ赤の他人ですからな」
ミ;゚Д゚彡「そんなマジキチな事……」
('A`)「ま、何にせよ、あとは死体待ちですなぁ」
(;ФωФ)「……」
- 110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:43:29.13 ID:RrozwEQ60
- ※
('、`;川「もうダメよこんな関係……私達、母子なのよ?」
(´・ω・`)「いいからしゃぶれよ」
('、`;川「知ってるでしょ? お腹に赤ちゃんがいるのよ」
(´・ω・`)「だから?」
('、`;川「だから?って……この子はお前の」
(´・ω・`)「は? 何で俺の子って分かるんだよ?」
(;、;*川「それは……お前が無理矢理……」
(´・ω・`)「無理矢理って(笑) あんだけ喘ぎ声出しといてよく言うよ(笑)」
(;、;*川「ううぅ……!」
(´・ω・`)「あ。いい事思いついた」
(´・ω・`)「あの薄気味悪い医者の話じゃ、とにかく誰か子どもが死ねばいいんだろ?
お前ちょっと車に撥ねられて来いよ」
- 111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:44:19.94 ID:RrozwEQ60
- :(;、;#川:「な、なんていう事を! お前は鬼よ! 悪魔の子だわ!」
(´・ω・`)「おーお、信仰心の篤いママンが悪魔の子を産むなんて、皮肉だねぇ」
(;、;#川三「わああああああ!!!」
(;´・ω・`)「うわ、や、やめろっ!! 何をする!!」
(;、;#川「あんたを殺して私も死んでやる!!!」
(;´・ω・`)(クソ、体が動かせない!!)
(;、;*川「死ね! 死んでしまえ!」
:(´゚ω゚`):「く、首が……」
- 114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:45:43.71 ID:RrozwEQ60
- (天界)
(・ω・)「神様、例の男が輪廻の終着として間も無くこちらへ到着するようです」
_、_
( ,_ノ` )「なん……だと……?」
(・ω・)「やはり今回も地獄へ?」
_、_
(;,_ノ` )「いや、ヤツをできる限りコチラへ来させてはならん」
(・ω・)「ではいかがいたします?」
_、_
( ,_ノ` )「うむ……。ほう、医者が……なるほど、なるほど……」
(・ω・)「?」
_、_
( ,_ノ` )「天使よ。こういうのはどうだ?」
_、_
ヒソヒソ( ,_ノ` )(・ω・)!
(・ω・)「……神様もなかなか鬼畜ですね」
_、_
( ,_ノ` )「仕方あるまい。あの男は、本来運命の輪の外にあるはずの我々を脅かす存在だからな」
(・ω・)「ではそのように対応致します」
_、_
( ,_ノ` )y-~~(すまないな、人間達よ……)
- 116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:46:36.61 ID:RrozwEQ60
- (下界)
('A`)「何? 彼の母親が産気づいただと?」
(;ФωФ)「はい、突然に」
('A`)「そもそもあの母親は片親のハズだが」
ミ;‐Д‐彡「……」
(;'A`)「まさか」
(;ФωФ)「……幸か不幸かは分かりませんが、実は」
('A`)「! 死産だったのか?」
(;ФωФ)「ええ、残念ながら」
('A`)「……」
('A`)「手術だ! その赤ん坊の肉体を使う!!」
(;ФωФ)「なんですと?」
('A`)「もちろん彼の脳は赤ん坊の肉体には収まらないが、
人口頭蓋を使ってその問題を解決させる。成功すれば彼は赤ん坊からやり直しだ」
- 118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/04(木) 23:47:29.91 ID:RrozwEQ60
- (´‐ω‐`)「……」
('A`)「血のつながりのある肉体だ。うまく行くかもしれん。
赤ん坊はそのために生まれたのだ」
ミ;゚Д゚彡「本当に、これで良いのでしょうか?」
('A`)「言ったはずだ。私は金さえ出すならば必ず手術をする。
例えソイツが悪魔のような人間であってもな」
('A`)「手術は私一人でやる。みんな出て行ってもらおう!」
(‐、‐*川Zzz...
ミ,,゚Д゚彡「神父様、これでよかったのでしょうか?」
( ФωФ)「私には良いか悪いかは分かりません。ですが、あの子は恐らく、神様がくださったのでしょう」
ミ,,゚Д゚彡「神様が……」
(;ФωФ)(そう、多分……凄い自分勝手な理由で……)
戻る/9