('A`)ブラックジャックのようです
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 22:53:24.20 ID:mrTyrOXh0
- ,,.. 毒尾鬱路の
,;;,;''''''彡 4____i、,4__i、 ,4___i、 __ ,4___i、
ミ 'A`) 《 00 |、 》 《 》《 》《》《》 《 》
/フ┃フ v ̄| /,4====v、 / /“7 / 》==《 /! / /“7 /
./.| |.┃|}ハヽ* | /《 |_/ / / / 《__》 //┌i_ _/ / / /
| ,∪、 |゚ -゚) / / v ̄] ノ\/ / / _//《_ 》\/ / /
| ̄ ̄| と/ / / / /00「| / /_人_ / / | |レ00「| / /
|__|Lつ レ レ ヒノ レ' `V´ V ̄ ┘ ヒノ レ'
9.ゆゆキとボン(ややグロ注意)
- 8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 22:54:58.61 ID:mrTyrOXh0
‖
ξ ξ)∩
ガタンゴトン ガタンゴトン
<ヽ`∀´>(おっ)
<ヽ`∀´>「アニキ、アニキ!」
『なんだ?』
<ヽ`∀´>「美人揃いで有名なVIP女子高の子が一人でいるニダ。ナンパのチャンスニダ!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「へぇ……ドコよ?」
- 10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 22:58:06.07 ID:mrTyrOXh0
- <ヽ`∀´>「ホルホル、アソコで吊り革に掴まってる子ニダ」
‖
ξ ξ)∩
ガタンゴトン ガタンゴトン
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「へへ……よぉ姉ちゃん」
<ヽ`∀´>「ウェーハハハ、いい尻してるニダ!」
‖
ξ ξ)∩
ξ ゅωゅ)ξミ クルッ
<;ヽ`д´>「おえっ」
((((((((((((@))
jjj;゚ω゚`)) ドキッ
- 11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 22:59:17.54 ID:mrTyrOXh0
-
ξ;ゅωゅ)ξ(きゃっ、何!? コレってもしかしてナンパってヤツ!?)
<;ヽ`∀´>「アニキ、見なかったフリした方がいいニダ」
((((((((((((@))
jjj;´゚ω゚`) 「な、なかなかマブいじゃねぇか……」
Σ<;ヽ`∀´>「マジで言ってるニカッ!?」
ξ;ゅωゅ)ξ(やだ、乙女のピンチ、略してピンチだわ!)
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「そう怖がるなよ。今から映画観に行こうぜ、映画」
(((((((((@)
jjj*´゚ω゚)ゅωゅ;ξ「観てる間、こんな風にしっかり抱いててやっからよ?」
ξ(ゅ皿ゅ;ξ「やめてよ! アタシそんなに安い女じゃないですー! イーッだ!」
- 12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:00:57.90 ID:mrTyrOXh0
- ((((((((((((@))
jjj*゚ω゚`) 「へっへ、強気な女は嫌いじゃねぇぜ?」
((((((((((@
jjj *´‐3ゅωゅ;ξ チュッ!
< ヽ;д;>「ゲエ゙ッ!! オェエ゙ッッ!!」
三ξ;ゅωゅ)ξ「もー信じらんなーい! ゆゆ、マジFU☆KI☆GEN!」
三((((((((((((@))
三jjj*´゚ω゚`) 「おおぃ、逃げるこたねぇだろ!」
ξ;ゅωゅ)ξ「駅員さんヘルプミー! ロールケーキのバケモノが!」
(;´・_ゝ・`)「ぎゃあ! ロールケーキのバケモノ!!」
ξ#ゅωゅ)ξ「ひっど〜い! ゆゆ、ジェダイマスターに似てるってよく言われるのに!」
- 14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:02:16.80 ID:mrTyrOXh0
- ((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「おう地味な駅員さんよ、痛い目に遭いたくなかったらそこを退きな」
(;´・_ゝ・`)「地味って言うな!」
((((((((((((@))
jjj#゚ω゚`)「うるせえ!」
バチン⊂彡☆));_ゝ;`)「僕の出番コレだけですか!」
[警]__
( ) 「コラーーッ! 何をやっている!!」
<;ヽ`∀´>「アニキ! サツが来たニダ!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「ちっ……」
(#)_ゝ;`)「お巡りさん! コイツが僕を地味って! 地味って!」
[警]__
( ) 「話はじっくり署で聞くからな!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「へぇへぇ、どうぞご自由に」
(´;_ゝ;`)「もういいよ馬鹿!」
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:03:32.68 ID:mrTyrOXh0
- (三ヵ月後)
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「ようやくムショから出れたぜ、へへ」
/ ,' 3「よぉ、ボンじゃねぇか。なんでまたこの町に戻ってきた?」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「ま、ちっとヤボ用でな」
/ ,' 3「ただでさえお前さんはサツから目を付けられてるんだ。
悪い事は言わねぇから、河岸を変えろや」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「ほっとけよ。それよりジイサン、あの時俺が追いかけてた子、覚えてるか?」
/ ,' 3「ああ、オッサンみたいな顔の女子高生みたいな、女子校生のコスプレしたオッサンみたいな」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「あの子、あれから見たか?」
/ ,' 3「いんや……見てないな。何だ? まだアレに用があるのか?」
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:05:25.51 ID:mrTyrOXh0
-
((((((((((((@))
jjj*‐ω‐`)ゞ 「へへ、別に用はねぇんだけどよ。あの時の挨拶がしたくってな」
/ ,' 3「そ、そうか」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「じゃあなジイサン、あばよ」
/ ,' 3「……」
/;,' 3「アイツの感覚はどうなっとるんじゃ……」
- 18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:06:36.33 ID:mrTyrOXh0
- ※
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) (あの時……)
・゜゚・*:.。..。.:*・゜ξ ゅωゅ)ξ゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
CUTE & LOVELY
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) (俺は間違いなく天使に出会った……)
三<ヽ`∀´>「アニキーー!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「ニダー! どうした?」
<ヽ`∀´>「アニキの探してるオッサn……女の子が見つかったニダ!」
((((((((((((@))
jjj;゚ω゚`) 「ど、何処だ!? 何処にいるんだ! 言え! 早く!」
<;ヽ`∀´>「VIP病院に入院してるらしいニダ」
- 20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:07:45.82 ID:mrTyrOXh0
- (VIP病院)
<ヽ`∀´>「名前は直奈ゆゆキって言うらしいニダ」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「ゆゆキ……彼女にピッタリの名前じゃねぇか」
ξ ξ)「あー忙しい忙しい」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「おう看護婦さん、ちょっといいか」
ξ ξ)「あら、アタシに何か御用?」
ξ^ω^)ξミ クルッ
<ヽ;д;>「オボェエエェェェッ!!! ゲッ! ゲェエッ!」(ビチャビチャビチャ)
((((((((((((@))
jjj*゚ω゚`)キュンッ…
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:09:11.80 ID:mrTyrOXh0
- ((((((((((((@))
jjj;‐ω‐`) (おっと、いけねぇいけねぇ)
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「直奈ゆゆキって子に面会してぇんだけど?」
ξ^ω^)ξ「ウフん、その子はワケアリで面会できないの。ごめんね、ボウヤ」
((((((((((((@))
jjj#゚ω゚`) 「あ゙?」
ξ^ω^)ξ「面会謝絶って言葉、分かるかしら?」
((((((((((((@))
jjj;゚ω゚`)、 「そ、そんなに悪ぃのかよ……この前会った時は何ともなかったのに」
ξ*^ω^)ξ「それより……アタシと『イイ事』しない?」
((((((((((((@))
jjj;゚ω゚`)) 「えっ……」
ξ*^ω^)ξb「そっ。オ・ト・ナ・の・火・あ・そ・び」
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:09:45.90 ID:mrTyrOXh0
- ((((((((((((@))
jjj;゚゚ω゚゚`)) 「え、あ、その」(ドキドキバクバク)
ξ*^ω^)ξ「ウブなのね……可愛い」
((((((((((((@))
jjj;‐ω‐`) (バカヤロウ、しっかりしろ、ボン! ゆゆキを幸せにするって誓ったんだろ!?)
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「……悪ィ、俺ァもう、心に決めた人がいるんだ」
ξ^ω^)ξ「クスッ、正直な男のコって嫌いじゃないわ。いいわ、通してあげる」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「マジか!? サンキュー看護婦さん! 恩に切るぜ!」
ξ^ω^)ξ(フフ、青春ね……)
:<ヽ゚д。>:(アボジ……オモニ……ウリはもう……)
- 28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:10:31.21 ID:mrTyrOXh0
- (病室)
ξ ゅωゅ)ξφ...
○月×日
考えるのはいつもあの人のコトばかり
なんでだろう、あんなヒドいコトされたのに……
(あっ、ヒドいコトってゆうのはね、ゆゆ、ファーストチッスを奪われちゃったのだ!(*ノノ)キャッ!)
あれからもう3ヶ月、日々想いは募るばかり……はぁ、ユウウツだなぁ。
お医者様がゆうにはね、ゆゆ、ガンなんだって……ガーン、ショックだ……ナンチャッテ
最後にもう一度でいいからあぃたぃょ……(ノ_・、)
いつかあの人がお見舞いに来てくれたらいいなぁ、なんて思っているゆゆなのでした、まる
ξ ゅωゅ)ξ「はぁ……」
- 32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:12:07.42 ID:mrTyrOXh0
- ガチャ
ξ ゅωゅ)ξ!
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「よ、よぉ……」
ξ;ゅωゅ)ξ(えっ……どうして……?)
∫ハ#゚ヮ゚ノル「ここは面会謝絶だヨ! 勝手に入ってこないで!」
((((((((((((@))
jjj#゚ω゚`) 「ブスは引っ込んでろ!」
∫ハ*>ヮ<ノル「ひどい!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「俺のこと、覚えてるか?」
ξ;ゅωゅ)ξ「な、何よ? 今更謝ったって許してあげないんだからね!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「謝って許してくれるとは思っちゃいねぇ。コレは詫びの印だ、受け取ってくれ」
- 33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:12:51.64 ID:mrTyrOXh0
- (((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) ξ(ゅωゅ ξ!
つハナ´・ω・タバ
(((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) ξ(ゅωゅ;ξ
つハナ´^ω^タバ ニコヤカ
(((((((((((@))
jjj;゚ω゚`) ミξ;ゅωゅ)ξプイッ
つハナ´;ω;タバ
ξ;ゅωゅ)ξ「ふんだ! そんなモノでご機嫌取ってもムダなんだから!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「……一応、ココに置いとくぜ?」
ξ;ゅωゅ)ξ「か、勝手にすれば?」
- 37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:14:10.73 ID:mrTyrOXh0
- ((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「なんだか元気ねぇみたいだけどよ。もうあんなマネはしねぇから、安心しな」
ξ ゅωゅ)ξ「……」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「……」
ξ;ゅωゅ)ξ「よ、用が終わったんなら、早く帰れば?」
((((((((((((@))
jjj;´゚ω゚`) 「お、おぅ。それじゃ、な」
ガチャ バタン
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:15:03.19 ID:mrTyrOXh0
- ∫ハ*゚ヮ゚ノル「ね、ね! お姉ちゃんが言ってた気になる人って、もしかして……」
ξ;ゅωゅ)ξ「オコチャマはそんなコト気にしなくていいの!」
_,
∫ハ*゚ー゚ノル「ふ〜ん?」
ξ;ゅωゅ)ξ「うるさいうるさいっ! もう寝るから出てって!」
∫ハ*゚ヮ゚ノル「はいはい、それじゃあお大事にね、お姉ちゃん」
ガチャ バタン
ξ ゅωゅ)ξ「……」
ハナ´・ω・タバ
ξ ゅωゅ)ξ「……何よ」
ハナ´・ω・タバ
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:15:42.54 ID:mrTyrOXh0
- ξ ゅωゅ)ξ「アンタも出て行きなさいよ」
Σハナ´・ω・タバ
ξ ゅωゅ)ξ「ごまかそうったってそうは行きませんからね!
ずっとイヤらしい目でアタシの胸ばっかり見てたの、知ってるんだから!」
ハナ;´・ω・タバ
ノシ
ξ ゅωゅ)ξ「エッチ! 不潔! 男のコってみんなケダモノよ!」
三。゚ハナ´ぅω´タバ
ガチャ タバン
ξ ゅωゅ)ξ「……」
ξ ゅωゅ)ξ「はぁ、アタシってヤなヤツだ……」
- 46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:17:19.91 ID:mrTyrOXh0
- (VIP病院・エントランス)
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「ち、うまく行かねぇモンだぜ……んっ?」
ξ^ω^)ξ「院長先生、5番にお電話が入ってますわ」
( ´∀`)「ああ、ありがとうモナ」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) (院長先生か……よし)
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「よお、あんたこの病院で一番偉い人だよな?」
Σ( ;´∀`)「モナッ!?」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「そうビクビクすんなって。一つ教えてくれねぇか?」
( ;´∀`)「な、何の事モナ?」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「直奈ゆゆキって子がいんだろ。あの子の病名って何なんだ?」
( ;´∀`)「ああ、あの酷い顔の女の子モナね? あの子はただの胃潰瘍モナ」
- 47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:18:29.78 ID:mrTyrOXh0
- ((((((((((((@))
jjj#゚ω゚`) 「嘘だっっ!!!」
Σ( ;´∀`)「ヒイィーーッ!!!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「胃潰瘍ならあんな顔色にゃならねぇ。なあ先生、本当の事を教えてくれよ」
( ;´∀`)「ぶ、部外者には教えられないモナ。と、特に君みたいな人種には」
((((((((((((@))
jjj#゚ω゚`) 「あ? アンタも見てくれで決め付けるタイプかよ?」
( ;´∀`)「脅したって無駄モナ!」
((((((((((((@))
jjj´゚ω゚`) 「そうかいそうかい。それじゃあ……」
⊂(#´゚ω゚`) 「こんなモノはこうだ!」
/ ノ∪
し―-J |l| |
人ペシッ!!
(((((((((((@))
Σ( ;´∀`)「取れるのソレ!?」
- 50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:19:54.71 ID:mrTyrOXh0
- (´゚ω゚`)「なあ先生、頼むよ。この通りだ。アイツはなんて病気なんだ?」
( ´∀`)「……分かったモナ。本当の事を教えてやるモナ」
( ´∀`)「彼女は……ガンなんだモナ」
(´゚ω゚`)「ガン……だと……?」
( ´∀`)「体のあちこちに転移してもう手遅れなんだモナ……」
(;´゚ω゚`)「い、いつまでもつんだ?」
( ´∀`)「早ければ一週間……かわいそうだがどうしようもないモナ」
(;´‐ω‐`)「そうかよ……」
( ´∀`)「ブラックジャックであれば……」
- 52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:20:37.94 ID:mrTyrOXh0
- (´゚ω゚`)「ブラックジャック? 誰だソイツは」
( ;´∀`)「いや、今の話は忘れてくれモナ」
(#´゚ω゚`)「そいつだったら治せるんだな? どこだ、どこにいる!?」
( ;´∀`)「ぐえ、苦し……教える、教えるから……!」
(;´゚ω゚`)「悪ぃ、つい熱くなっちまった」
( ;´∀`)「ごほっ……、このメモに書いてある住所に住んでるモナ。
ただ、一筋縄ではいかんヤツモナ。くれぐれも気をつける事モナ」
(´゚ω゚`)「恩に切るぜ、院長先生よ」
( ´∀`)「……」
(´∀` )「!」
((((((((((((@))
(´∀`; )(どうしよコレ……)
- 54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:21:28.99 ID:mrTyrOXh0
- (ブラックジャックの自宅兼診療所)
ピンポーン
( 'A`)「ピノクー、お客さんー」
川 ゚ -゚)「自分で池」
( 'A`)「今映画がいいトコなんだよ」
川 ゚ -゚)「キグーだな。私もだ」
( 'A`)「そりゃ同じの観てるからな」
ピンポーン ピンポーン
( 'A`)「ほら呼んでるって。お前一応助手なんだし出てきてくれよ」
川 ゚ -゚)「ことわゆ。仕事の依頼ならセンセイが行くべき」
(#'A`)「タダ飯食らいの居候っていう自分の立場が分かってないようだな?」
川 ゚ -゚)「こんなプリテーなレレイがセンセみたいなキモメンと住んでるコト自体奇跡なのに?」
- 56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:22:35.12 ID:mrTyrOXh0
-
ピピピピーンポーン
(;'A`)「この……!」
川 ゚ -゚)「またタイホさえたいの?」
(;'A`)「ぐう、小癪な」
三(((((#´゚ω゚`))))「呼んでんだから出ろやコラァアアアァア!!!!」
(゚- ゚ 川「うわビックイした」
('A` )「あれ? 何だか懐かしい気分」
(´゚ω゚`)「あんたがブラックジャックかい」
('A`)「いかにも。勝手に人の家に上がりこんで来て何の用だね?」
(´゚ω゚`)「病人を助けてくれ。助かりそうにもないんだが、何とか助けて欲しいんだ」
('A`)「助からんものを助けろ? そりゃ妙な話だな」
- 59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:23:46.90 ID:mrTyrOXh0
- 川 ゚ -゚)「まあ話くやい聞いてあげえばいいじゃない」
( 'A`)ゞ「……分かったよ」
(´゚ω゚`)「そ、それじゃあ!」
('A`)「あと1時間くらいで映画終わるからそこら辺で待ってて」
(((((´゚ω゚`))))「ホアチャアアアアア!!!」
((((゚A゚))))「いきなり叫ぶんじゃねえようるせーな!!」
(;´゚ω゚`)「俺を誰だと思ってんだ? あ? 泣く子も黙るボン様だぜ?
こちとらついこの間までムショにブチ込まれてたんだ。
それがどういう意味か分かるよなぁ? あ? あ?」
( 'A`)「……」
川 ゚ -゚)「……」
(´゚ω゚`)「へっ、ブルっちまったか? 今なら謝れば許してやるぜ?」
川 ゚ -゚)「この人もムショガエイです」
(´゚ω゚`)「え?」
- 61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:25:27.93 ID:mrTyrOXh0
- (*'A`)「よせやい、照れるだろ?」
川 ゚ -゚)「別にほめてないかや」
(;´゚ω゚`)「……あの」
('A`)「で? その患者が何だって?」
(#´゚ω゚`)「……ガンらしいんだ。病院ももう無理だと言ってる」
('A`)「じゃあ諦めるんだな。私はそこまで万能じゃない」
(;´゚ω゚`)「アンタなら治せると聞いてここまで来たんだ!
今更ハイそうですか、って帰るワケにゃいかねえ!」
('A`)「どこで私の噂を聞いたかは知らんが、私は無免許の闇医師でね。
その病院の許可がなければ何もできんよ」
(;´゚ω゚`)「じゃあ彼女をココへ連れてくればいいんだな!」
( A )「彼……女……?」
川 ゚ -゚)(あ)
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:26:45.43 ID:mrTyrOXh0
-
(# A )「それはお前さんの女か……?」
(;´゚ω゚`)「あ、ああそうさ! 俺の女だ! 俺達はいずれ結婚するんだ!
アイツの為ならなんだってする! この命を賭けたっていい!」
(##'A゚)「そんなに治して欲しけりゃ500万即金で持ってきな」
(;´゚ω゚`)「ごひゃっ!?」
(########'∀`)「払えます? 払えませんよねぇ? 見た所オタク、
見るからに高卒で土方まっしぐらなDQNって感じですもんねえ?
あなたが一年必死こいて働いても500万なんて稼げないんじゃないですかぁ?
まあ可哀相とは思いますけどね? その位の治療費も稼げないならお引取り願えます?」
川 ゚ -゚)(あーあ)
(;´゚ω゚`)「ち、ちくしょう! 足元を見やがって!」
(##'∀`)「聞いてません? ボクすんごい高い治療費取るので有名なんですよね?」
(#´゚ω゚`)「500万だな!? 持ってくるから絶対に治せよ!?」
(#'∀`)「できるモンならどうぞ(笑)」
- 68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:30:19.72 ID:mrTyrOXh0
-
ガチャバタン
('∀`)「あースッとしたしっ♪」
川 ゚ -゚)「なんであーゆーヒドいコト言うの」
('A`)「何とでも言え。彼女持ちなんて全員この世から消滅すればいいんだ」
_, ,_
川 ゚ -゚)
('A`;)「なんだよ。大体、500万だって俺からしたら格安の料金だぞ?」
_, ,_
川 ゚ -゚)「センセーのそーゆートコ大キヤイだ……」
('A`;)「そ、そんな目で俺を見るな!」
_, ,_
川 ゚ -゚)「キヤイ、キヤイ、キヤイ! ちね! 人でなし! ペドヒィア!」
('A`;)「わ、分かったよ……患者の事を調べればいいんだろ?」
川 ゚ -゚)「分かえばよよしい」
(;'A`)(良いように転がされてんなー俺)
- 70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:32:28.61 ID:mrTyrOXh0
- ※
(´゚ω゚`)(まともに働いて500万なんて作れるかってんだ。
そんな大金ホイホイ稼げるヤツは大概悪い事して儲けてるに決まってる)
( ・∀・)「〜♪」
(´゚ω゚`)(ふん、なかなか良さそうな身なりしてやがるな……よし、アイツにしよう)
(´゚ω゚`)「ちょいと待ちな」
( ・∀・)「ん? 何か用かね?」
(´゚ω゚`)「へへ……あんた見た所、どっかの社長さんみてぇだな」
( ・∀・)「ご名答。よく分かったね」
(´゚ω゚`)「ぶっちゃけ、アンタが誰だろうと関係ねえんだ。
有り金全部置いてってもらおうか?」
( ・∀・)「断る……と言っても、退いてはくれないんだろうね」
(´゚ω゚`)「抵抗しなけりゃケガはさせねぇよ」
( ・∀・)「じゃあこうしよう。私に勝てたら何でも言う事を聞こうじゃないか」
(;´゚ω゚`)「あ? お前自分の立場が分かってんのか?」
- 72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:33:10.42 ID:mrTyrOXh0
-
( ・∀・)「ほら。御託はいいからかかって来たまえ」
三(#´゚ω゚`)ニつ「後悔すんじゃねぇぞ!!」
(#´゚ω゚`)ニつ)・∀・ )ズドッ
(・∀・ )「ふむ、なかなか鋭い突きだね。それは我流かい?」
(;´゚ω゚`)「な……」
(・∀・ )「さて、今度はこちらの番だね」
(;´゚ω゚`)「!? おい……何だよ、ソレ……」
(・∀・ )「ん? ああコレかい? 君が知る必要は無いさ」
(;´゚ω゚`)「ちょ、ま―――」
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:34:09.38 ID:mrTyrOXh0
_∧_∧
/ ̄ ( ・∀・)⌒\
__ / _| | |
ヽヽ / / \ | | ,,,,,,,iiiiillllll!!!!!!!lllllliiiii,,,,,,,
\\| |____| .| | .,llll゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙lllll,
\/ \ | | .|!!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!!|
| ヽ_「\ | |、 | ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ .|
| \ \――、. | | ヽ .| .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ |
| / \ "-、, `| | ヽ | |
_/ / "-, "' (_ ヽ ヽ .| ロ |
/ __ノ "'m__`\ヽ_,,,, ヽ | ス |
`ー― ̄ ヽ、__`/ー_,,,, ゙゙゙゙!!!!!!!lllllllliii| テ |
\゙゙゙゙゙゙゙!!!!!lllllllliiiii| ッ |
\ ヽ | ク |
ヽ \ | |
| \.| |
`ヽ、,,_ノ| |
゙゙!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!゙゙
゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ ドグシャアァァ
/.// ・l|∵ ヽ\
- 83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:35:50.99 ID:mrTyrOXh0
- ※
( ;´∀`)「いきなり押しかけて来てどういうつもりモナ!?」
( 'A`)「手術しないとピノクーが家に上げないって言うから……」
( ;´∀`)「アンタの家の事情なんて知らんモナ!
第一、あの子はもうガンが体中に転移して、もう手の施しようが無いモナ!」
( 'A`)「じゃあ尚更だ。可能性があるなら試してみる価値はあるさ」
( ;´∀`)「むぅ……」
( 'A`)「患者は?」
( ;´∀`)「今検診中モナ」
( 'A`)「君が直奈君だね?」
ξヽゅωゅ)ξ「……」
(;'A`)(これはひどい)
ξヽゅωゅ)ξ「また手術なの?」
(;'A`)「俺がやるんだから、手術はコレで最後だ……ウプ」
ξヽゅωゅ)ξ「……そう」
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:36:55.65 ID:mrTyrOXh0
- ('A`)「手術室に運んでくれ。輸血用血液を大量に準備しておく事、長丁場になるから人手を集めてくれ」
( ;´∀`)「わ、分かったモナ」
ξ;^ω^)ξ「院長先生、急患が!」
(゚A゚;)「ギャア!」
( ;´∀`)「まったく、今日はなんでこう忙しい―――!?」
(メメメ;:;:ω゚`)「……」
( ;´∀`)「こ、この少年は!?」
(;'A`)「……!」
[警]__
( ) 「少年強盗らしいです。ですが、何故こんな大怪我をしているのかまでは……」
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:40:31.96 ID:mrTyrOXh0
- (メメメ;:;:ω゚`)「せ、先生……500万は無理だった……すまねえ……」
( 'A`)「あまり喋るな」
(メメメ;:;:ω;`)「俺ぁ役に立たねぇダメな男だ……人間のクズさ……へへへ……」
(メメメ;:;:ω `)ガクリ
( 'A`)「そうでもないぞ、お前は役に立つ!」
('A` )「死体を手術室に運んでくれ」
( ;´∀`)「ブラックジャック、君はまさか」
('A`)「院長、どうせこのままでもオッサン……いや、ゆゆキは死ぬんだ」
('A`)「イチかバチか、彼女の病巣に彼の臓器を移植する!」
( ;´∀`)「そ、そんな事は不可能モナ!」
('A`)「言ったでしょう。やって見なけりゃ分かりませんよ」
- 93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:42:42.85 ID:mrTyrOXh0
- ('A` )「君、アクチノマイシンの投与を開始してくれ」
( 'A`)「……ん? コレは?」
( ´∀`)「ああ、それは落し物……うん、落し物だモナ」
( 'A`)「……そうか。まあいい」
<('ロ`)ゞキュッ
n('ロ`)n「これよりオペを開始する!」
- 96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:44:00.92 ID:mrTyrOXh0
(8時間後)
- 99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:44:54.14 ID:mrTyrOXh0
- ( 'ロ`)「……術式終わり。閉胸を頼む」
( ;´∀`)「し、信じられん……奇跡モナ……」
( ;´∀`)「あの少年が死んだ事が、奇跡を生んだモナ!」
( 'A`)「……あの少年は私に言った。あの子が助かるならば命を賭けるってね」
('A` )「望み通り、二人の体は結ばれたんだ」
___((((((((((((@))
| jjj ゅωゅ) |
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〜Fin〜
- 118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/11(木) 23:48:59.41 ID:mrTyrOXh0
- 今日の投下はコレで終わりです。
オチの為だけに書いたと言っても差し支えないお話でした。
ちなみにξ ゅωゅ)ξは十オナさんブログをご参考ください。
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