(´・ω・`)の恨み代理店のようです

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/24(日) 00:06:58.08 ID:rCUca86J0

<プロローグ>


ξ;゚听)ξ「っ・・・はぁ・・はぁ」

一人の女性が息を切らしながら道を走る。
時折現れる街灯に照らされる髪は金色のツインテール。

女性の20メートル後方には一人の男。
右手には刃渡り20センチほどのナイフ。
男は女性と違って息を切らしておらず、ニタニタと笑いながらついていく。

ξ;;)ξ「だ・・れか・・・た・・す・・・けて」

最早まともに声も出せないのだろう、絞り出すように求めた助けは深い闇にのまれた。

それでも女性は必死に、己を守るために走り続ける。

しかし、女性が人通りの多い道に出ようとする前に、後ろから手首を捕まれそのまま人気のない茂みへと引っ張られる。
女性は口にタオルを詰め込まれ、音声を発生調節する事ができない。

ξ; ;)ξ「んー、んー」

男は月を背に、ナイフを女性に突き刺す。
脚に、腕に、腹部に。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/24(日) 00:08:01.32 ID:rCUca86J0

何度も何度も、刺して裂いて刺して裂いて。
ナイフはすでに銀色ではなくなっていた。

それでも男は一向にやめようとしない。

女性の目には光がない。
男はその目をじっと見つめる。

女性の顔にはいくつもの小さな血飛沫がついている。
しかし、その顔には一つも傷が付いていない。

月が雲に隠れる。

男は女性の口からタオルをとると、満足したかのように人のいない道へと足を運んだ。



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/24(日) 00:08:41.00 ID:rCUca86J0



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