( ^ω^)ブーンは食虫植物を育てるようです
- 1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 20:55:05.34 ID:4cP/Ojy/0
- ( ´ω`)「あーあー・・・10年間ずっと一緒だったペットのチロが死んじゃったお・・」
( ´ω`)「なんかもう何にもやる気起きないお・・」
ξ゚听)ξ「元気出しなさいよ・・アンタには私がいるじゃない」
( ´ω`)「ツンじゃあチロの代わりにはなれないお・・」
( ´ω`)「別にツンと一緒じゃ元気は出ないなんて言ってるんじゃないお」
( ´ω`)「ただ・・もうブーンにはチr「フヒヒwww
ξ;゚听)ξ「い、今の下品な笑い声は・・・」
ξ;゚听)ξジローッ・・・→(*'∀`)
ξ;゚听)ξ「や、やっぱりドクオ!!」
(;'A`)て「う、うわっ!!いきなり大声で名前叫ぶなよ!ビックリしちまったじゃねえか!」
ξ゚听)ξ「アンタが気持ち悪い笑い声出すからでしょうがッ!で、なんで笑ってたのよ?」
('A`)「ん・・いや何、食虫植物図鑑を見てたんだよ」
- 2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 21:00:49.50 ID:4cP/Ojy/0
- ξ゚听)ξ「・・食虫植物・・?何よ、それ・・」
('A`)「なんだ、食虫植物も知らないのか」
('A`)「食虫植物ってのはな、虫を捕獲してそれを栄養とする植物のことをいうんだ」
ξ;゚听)ξ「うげッ・・気持ち悪ッ・・そんなの見ててあんなキモい笑い声出してたの・・?マジキモい」
(#'A`)「ちょ、お前なあ!俺の悪口はいいけど食虫植物の悪口は許さねぇぞ!!」
(#'A`)「それにあいつ等は気持ち悪くない!育てれば育てるほどあいつ等も応えてくれるし愛着も沸くんだよ!!」
(#'A`)「それになあッ!食虫植物の中にはハエトr・・・
ξ゚听)ξ「もういいわ・・行きましょッ、ブーン!」
( ´ω`)(・・・チロ・・)
- 4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 21:10:25.37 ID:4cP/Ojy/0
- ξ゚听)ξ「ブーン!ちゃんと家に帰ったらご飯食べて、お風呂入って、グッスリ睡眠摂るのよ!いいわねッ!?」
( ´ω`)「おっお・・それじゃあバイバイだお・・」
ξ;゚听)ξ「ちょ、ちょっとブーン!ちゃんと話聞いてるの!?」
バタンッ
ツンへの返事はなかった
ブーンは悲しみを抱いたまま家の中へと入っていった
( ´ω`)「チロ・・ただいま・・」
いつもならただいまの言葉を言う前に真っ先に自分を出迎えてくれるチロ
あの優しい顔も可愛い吠え声も、今はもう見ることも聞くこともできなかった
( ´ω`)(チロのエサ・・買いに行かなきゃだお・・)
ブーンは悲しみのあまり、チロがいないということを忘れホームセンターに犬のエサを買いに行った
ホームセンターのペットコーナーに着くと同時にもうチロはいないんだ、ということを思い出し
悲しみと情けなさのあまり、泣いてしまった
( ;ω;)「うぅ・・もう大好きだったチロはこの世にはいないんだお・・」
( ;ω;)「もう僕には・・楽しいことなんて何にもないんだお・・」
一頻り泣いた後、ブーンはここにいても仕方ない、と思いホームセンターをあとにしようとした
すると・・ふと見慣れた顔を見つけたブーン
( ^ω^)「ドク・・オ・・?」
- 5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 21:18:36.71 ID:4cP/Ojy/0
- (*'A`)〜~♪〜♪
鼻歌交じりに園芸・植物コーナーの方へ向かうドクオ
( ^ω^)「ドクオ・・何しにここへ・・っていうか・・植物コーナーの方に向かってるお」
ドクオとは普段仲が良いブーンだったがドクオが何故植物コーナーの方へ向かうのか理由がサッパリだったブーン
少ない頭を捻っているうち、今日の放課後ツンとドクオが喋っていた内容を思い出した
( ^ω^)(食虫・・植物・・)
見たことも聞いたこともないその植物の名に、不思議と心かき立てられるブーン
ブーンはこっそりとドクオの後を付いて行くことにした
行き着く先は中のビニールハウスのようなところにある植物展示・販売コーナー
そこのとある一角でドクオが足を止め、気持ち悪い笑みを浮かべながら何か見定めしているようにも見えた
( ^ω^)(何を見てるんだお・・食虫植物ってやつかお・・気になるお・・)
無性に興味が涌いてきたブーンは仕方なくドクオに声をかけることにした
( ^ω^)「やっ、ドクオ!」
(;'A`)「ぶおふぉあっっ!!!な、なんだなんだ!!」
- 11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 21:30:37.52 ID:4cP/Ojy/0
- 普段、ちょいヒッキーで人見知り激しいドクオにとって独りの時間を満喫している最中に
誰かに声をかけられるということは警察官の職務質問にも等しい仕打ちであった
(;^ω^)「ちょ、落ち着けお!!」
(;'A`)「う、うわあやめr・・って、ブーンじゃねえかよ、おい!」
(;'A`)「ったくいきなりでビックリしたぜ・・つーかこんなところで何やってんだよ」
(;^ω^)「な、何って別に・・チロの・・あ・・」
ブーンは言いかけた言葉を押し黙った
( ´ω`)「いや・・ただ・・暇だったから・・きてただけだお・・」
(;'A`)「暇で来る場所がホームセンターかよ・・本当に暇人なんだな・・」
お前にそんなことは言われたくない、と内心ムカッとしたブーンだが
自分の心を抑え付けドクオとの会話に落ち着きを取り戻すブーン
(;^ω^)「そんなことより、ドクオこそどうしてここへ?一体、何を見てるんだお?」
('A`)「なんだ、放課後話さなかったっけ?俺が食虫植物育ててるってこと」
( ^ω^)「あ、うん・・ツンと話してたおね?」
(#'A`)「ああ・・あの糞尼・・俺の大好きな食虫植物タンを悪口を言いやがって・・」
- 13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 21:34:07.49 ID:4cP/Ojy/0
- (;^ω^)「そ、その食虫植物のことなんだけど・・今ドクオが見てたのはそれかお?」
('A`)「ん?あ、ああ・・ハエトリグサとネペンテスとモウセンゴケとサラセニアだな・・」
(;^ω^)「な、何を言ってるのかよく分からないお・・」
('A`)「植物の名前だよ。お前、本当に何も知らないのか?ハエトリグサとか聞いたことない?」
(;^ω^)「お・・・そういえば、テレビか何かで聞いたことあるような・・・」
('A`)「うーん・・・そうだ、お前ポケモンは知ってるよな?」
(;^ω^)「おっお、そんなの当たり前だお。知ってるに決まってるお。ってか知らない方が(ry」
('A`)「あーあー、わかったわかった。それじゃあ当然ウツボットも知ってるよな?」
(;^ω^)「知ってるけど、それが何か・・」
('A`)「このネペンテスってやつを見てみろ」
(;^ω^)て「アッ!ウツボットだお!!!」
ブーンの目の前には補虫器をぶら下げたネペンテスの姿があった
('A`)「なっ?お前は食虫植物の大体のフォルムは見たことがあるってことさ」
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 21:39:53.32 ID:4cP/Ojy/0
- ('A`)「それと、お前・・マリオ・・知ってるよな?」
(;^ω^)「あ、当たり前だお!世界のスーパースターだお!」
('A`)「じゃあ、見せた方が早いな・・」スッ
ドクオは今度はトゲの付いた二枚貝のような口を開けた植物を手にとって見せてきた
(;^ω^)「あ・・!パックン!・・パックンフラワーだお!!」
('A`)「なっ?食虫植物がどうゆう奴(見た目)か、これで大体は分かっただろ?」
(*^ω^)「おっお、分かったお!なんかすっごく身近な存在に感じたお!」
('A`)「だろ?」
(*^ω^)「ホームセンターなんかで気軽に見ることができたお陰でもあるお!!」
(*'A`)「だろだろぉ?最近はホームセンターの植物・園芸コーナーには必ずと言っていいほど置くようになってきたからなぁ!」
(*'A`)「ガキの夏休みの自由研究課題とかにもうってつけらしいしな!」
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 21:52:30.90 ID:4cP/Ojy/0
- (*^ω^)「おっお!決めたお!!ブーンも食虫植物始めるお!!」
キタ――('A`)――!!
('A`)「おっしゃ!俺に任せとけ!俺の知ってる知識全て、お前に叩き込んでやんよ!!!」
(*^ω^)「おっしゃ!分かったお!ドクオはブーンの食虫師匠だお!」
(*'A`)(フヒヒ・・師匠か・・)
(*^ω^)「じゃあ、早速ウツボットを買っていくお!!ウツボット、君に決めただお!!」
('A`)「ちょい待ちぃ!!!」
(;^ω^)「おっ?な、なんだお!?」
('A`)「このネペンテスは小さすぎる・・」
ドクオの言われた通り、見るとネペンテスは全体的に小さく、まだ成長途中といった感じだ
(;^ω^)「で、でもちっこい方が育てていくうちに愛着「アホゥが!!」
('A`)「馬鹿者・・・お前のような初心者じゃあこんなちっこい奴、途中でつまんなくなってすぐに枯らしちまうわ!!」
(#^ω^)「む・・そんなことないお!!ブーンは途中で投げ出す男じゃあないお!!」
- 22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:00:59.13 ID:4cP/Ojy/0
- ('A`)「それに見てみろ・・」
ドクオは土の表面を指差す
水があげられていないらしく、土の表面は乾燥していた
それによく見ると茎の部分の下の方が黒ずんでいるのが見てとれた
(;^ω^)「こ、これは・・!?」
('A`)「枯れてきてる証拠さ。こんな枯れ始めてる奴をこんな値段で買うのはボッタクリもいいところだぜ」
値札を見ると980円と書いてあった、確かに高い・・
( ´ω`)「確かに高いお・・じゃあ・・」
(*^ω^)「パックン!君にきめ「馬鹿たれ!!」
(;^ω^)(またかお・・・)
('A`)「コイツは・・・コイツァちいせぇーーーーー!!!不良品の臭いがプンプンすんぜぇー!!」
(;^ω^)「そうなのかお・・?」
('A`)「こいつは育てても大きくなんねぇぞ。それにハエトリグサは今の時期、もう一通りの成長は終えてるとこだしな」
(;^ω^)「そうなのかお・・・」
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:02:25.40 ID:4cP/Ojy/0
- ('A`)「それにコイツは葉っぱがきちんと上を向いてないし張りもないし色も良くない」
('A`)「更に言えば補虫葉も少ねぇし新芽もすくねぇ」
('A`)「最近、毎日ここに来てる俺に言わせりゃ、こいつぁ売れ残りもいいとこだ」
(;^ω^)「まじですか・・」
('A`)「それに、値段もたけぇよ。420円・・ここでコイツを買うのはやめといた方がいいな」
( ´ω`)「じゃあ、ブーンはどうすれば・・・」
('A`)「まあここに売ってた奴でいい株は殆ど俺が買っていったもんだしな」
(;^ω^)「ちょ・・お前が買ってってたのかお!!」
('A`)「まあな・・お前がツンやクーと戯れてる間・・俺はこいつ等と戯れてたってわけよ!」フヒヒw
(;^ω^)(きめえ・・・)「じゃ、じゃあ・・ドクオが株を譲ってくれお!!」
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:05:39.96 ID:4cP/Ojy/0
- ('A`)「やだよ」
(;^ω^)「ちょっwww」
('A`)「別にあげてもいいんだけどなあ・・でもやっぱ最初は自分で買うようにしようぜ・・?な?」
(;^ω^)(くれてもいいんならくれお・・けち臭い奴だお・・)
('A`)「まっ、今日は用土を買いに来ただけだしな!」
('A`)「明日、お前時間空いてる?」
( ^ω^)「放課後ならOKだお!」
('A`)「近くに俺の行き付けのショップがあるんだ。そこに一緒に来いよ!」
('A`)「今日はもう暗いし、俺も色々やることがあるからな。明日ならゆっくりたっぷりとお前のパートナーを選ぶことができる」
(*^ω^)(ぱ、パートナーかお・・)
('A`)「と、言うわけでまた明日、学校でな!!」
そう言うと凄い勢いでドクオは愛車(ママチャリ)を漕ぎ出し、風のように去っていった・・・
- 32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:11:36.40 ID:4cP/Ojy/0
- ( ^ω^)(パートナー・・・)
( ^ω^)(チロの代わりはいない・・けど・・)
( ^ω^)(何かに没頭すれば・・チロがいなくなった悲しみも少しは・・)
夜は更けていった・・・
第二幕「お・み・せ」
( ^ω^)「おーっすだおー!!!」
ξ゚听)ξ「あ、ブーン!元気出たんだ!!よかったーッ!」
('A`)「よう」
( ^ω^)「ツン、おはおー!あ、ドクオ!!」
(*^ω^)「今日、楽しみだおー!!昨日はwktkで寝辛かったお!!」
(;'A`)(結局は寝れてたんじゃねえか・・)「そ、そうか。そいつは結構なことだ」
ξ゚听)ξ?「何よ?何二人で話してんの?」
('A`)「ケッ・・お前にゃ関係ねーよ」
ξ#゚听)ξ「ハァ?なんでよ!!なんで私には関係ないのよ!!理由をいいなさいよッ!!!」
(;'A`)(これだから女のヒステリックは・・・)
- 34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:20:00.37 ID:4cP/Ojy/0
- (;^ω^)「ツンにはちょっと刺激が強すぎるんだお・・!」
ξ゚听)ξ「は・・?刺激・・?何・・?」
ツンは突然の言葉に困惑していた
刺激・・男が求める刺激・・ここでツンはある一つの結論に達した
ξ;゚听)ξ「ま、まさか・・あんた達・・!!」
ξ;゚听)ξ「昨日、エッチな本とかDVDとか見てたんでしょーッ!!!」
(;^ω^)「ちょ・・声大きすぎだお・・!!それにちげーし!」
(;'A`)「ばっ、馬鹿野郎・・!!そんなんじゃねえよ!!(一応、見てたとは言えないな、こりゃ)」
ξ;゚听)ξ「怪しい。絶対怪しいわよ!!二人して私には話せない秘密だなんて!!絶対エッチなことでしょーッ!?」
(;'A`)「ば
ドクオが言い掛けた途中、ブーンがツンに小さい、周りには聞こえない声で言い放つ
( ^ω^)「食虫植物だお」
- 36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:21:08.62 ID:4cP/Ojy/0
- ξ;゚听)ξ「食虫・・植物・・って・・あのドクオがニヤニヤしてた原因のこと?」
( ^ω^)「そうだお」
ξ;゚听)ξ「そ、それとブーンと何の関係・・」
( ^ω^)「昨日、ブーンはドクオとたまたまホムセンで会ったんだお」
( ^ω^)「そこで食虫植物を見たお。ドクオに食虫植物のことを聞いて・・・」
( ^ω^)「ブーンは興味を持ったんだお。凄く楽しくなる予感がしたんだお」
( ^ω^)「チロの代わり、とはいかないけど・・退屈で淋しかった毎日に少しでも没頭できる何かがあるのなら・・」
( ^ω^)「ブーンはそれにかけてみたかったんだお!!」
ξ゚听)ξ「ブーン・・・(他に何かなかったんかいッ!!!)」
( ^ω^)「それで今日、ドクオと食虫植物を売ってるお店に行くんだお!!」
(*^ω^)「だから楽しみで楽しみで昨夜は・・フヒヒwww」
ξ;゚听)ξ(;'A`)((きめえ!!))
- 37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:28:54.85 ID:4cP/Ojy/0
- ξ゚听)ξ「フーン・・まっ、大体の理由は分かったわ・・」
( ^ω^)「うん。分かってくれて嬉しいお!」
('A`)(チッ)
ξ゚听)ξ「そうゆうことなら仕方ないわね。私も付いて行ってあげるわよ、ブーン!・・・ついでにドクオ」
(;^ω^)(;'A`)「ええええええええええッッッ!!!!!!!」
(;^ω^)「べ、別に付いて来なくても・・」
(;'A`)「お前に来いなんて俺たちゃ一言も言ってねーし、お前食虫植物嫌いなんだろ!!」
ξ゚听)ξ「付いて行くのはただ単にブーンが心配なだけ。それに・・・嫌いじゃあないわよ」
(;'A`)「えっ・・?」
ξ゚听)ξ「嫌いなんじゃなくて気持ち悪いだけ。」
(#'A`)「んだとこらああああああああ!!この尼!!表出ろコラァ!!」
- 38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:34:53.28 ID:4cP/Ojy/0
- (;^ω^)「ど、ドクオ、落ち着けお!!」
ξ゚听)ξ「アンタと一緒でほんとキモいわ、ドクオ。市ね」
(#'A`)「んがああああああああああ」
(;^ω^)「ちょ!!クールダウン!クールダウン!」
( ´Д`)「お前らー静かにしろー朝のHRはじめんぞーッ!」
八先生の介入により一同は一旦、静かになり、その後はいつもと同じ普通の学生生活を送っていった
そして放課後・・・
(*^ω^)「おっしゃー待ちに待った時間だおー!!」
(;'A`)「ったく・・テンション高すぎだろjk」
ξ゚听)ξ「ま、何はともあれブーンが元気出してくれてよかったわ。さっ、行きましょ?」
('A`)(ったく、この尼は・・ブーン、ブーン・・畜生ッ・・羨ましい・・)「よし、じゃあ行くか」
三人は横並びになり、これから行く店の話。食虫植物の話。ブーンの好きな人について、など他愛のない話をしながら目的地に向かって行く。
('A`)「よし、着いたぞ。ここだよ」
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:38:46.89 ID:4cP/Ojy/0
- 植物のお店『素直プラント』
ξ゚听)ξ「ん・・?素直・・?」
('A`)「ちわーっす!おやっさーん!!いるー?」
???「いらっしゃいませ、店長なら今奥の方へ・・」
('A`)「ン?」
川 ゚ -゚)「む?ドクオか?」
(;'A`)「うわああああああああああく、くくくクーぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!???!?」
(;^ω^)「な、なんでクーがいるんだお!?」
川 ゚ -゚)「おや、内藤にツンもいるじゃないか。いらっしゃい。」
ξ゚听)ξ「ああ・・やっぱり・・ここ・・クーの家が経営してる店だっけ」
川 ゚ -゚)「うむ。ここは父方の祖父が最初の経営者だったが隠居して今は父が跡取り店長として居座っているんだ」
(;'A`)「じゃあ・・クーはお手伝いか・・?」
川 ゚ -゚)「まあ、アルバイト・・ってことだな、うん。」
川 ゚ -゚)「・・・ということは、父がいつも言っていたヒョロヒョロしていて不幸な顔した男の子、というのは君のことだったのか、ドクオ」
(;'A`)「ちょ・・なんだそれ・・おやっさん、ひどくね!?」
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:45:07.08 ID:4cP/Ojy/0
- (;'A`)「つーか、クー、今まで俺が行ったときはいなかったじゃん!」
川 ゚ -゚)「君が来ていたときは期末テストや秋の文化祭の準備、委員会の活動やボランティアで忙しかったんだ」
川 ゚ -゚)「だから家の手伝いができなかったってわけさ」
ξ゚听)ξ「ドクオと大違いね・・」
(#'A`)「んだと・・」
川 ゚ -゚)「まあまあ。こんなところで会うのも何かの縁だ。とりあえず茶を出そう」
(;^ω^)「あ・・おかまいなくだお・・」
彡 ´_ゝ`ミ 「んー?クー・・お客さんかい?」
(;'A`)「あっ、おやっさん!」
彡 ´_ゝ`ミ 「ああ、なんだ・・ドクオ君か・・」
('A`)(なんだってなんだよ・・)
彡 ´_ゝ`ミ 「おや、他にも・・ちょっぴり小太りの男の子に、見目麗しい女の子。いらっしゃい」
ξ*゚听)ξ「ほ、褒めても何も出ませんよッ!!?」
( ´ω`)(小太り・・)
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 22:59:45.01 ID:4cP/Ojy/0
- 彡 ´_ゝ`ミ 「で、今日は植物を買いに?」
('A`)「あ、そうだったそうだった。今日はこいつ等に食虫植物を見せてやりたくて・・」
(*^ω^)「ブーンは食虫植物を買いたいんだお!!そんでもって育てたいんだお!!」
ξ;゚听)ξ「わ、私は別に見に来たわけでも買いに来たわけでもなくてですね・・」
彡 ´_ゝ`ミ 「そうかいそうかい。ま、実際に見た方が早いわな。食虫植物はコッチだよ、おいで」
川 ゚ -゚)「内藤が食虫植物ねえ・・珍しいこともあったもんだ。私はお茶を入れてくるよ」
クーはお茶を入れに、店の奥の方へと入って行った
一方の店長ことおやっさんとブーン一行は店の一角に大きく設置されていた食虫植物コーナーへと向かっていく
(*^ω^)「おっお!!いっぱい食虫植物がいるお!!!」
目の前には多種多様な食虫植物群が広がっていた・・・
ネペンテス、ディオネア、サラセニア、ドロセラ、ミミカキグサ、ムシトリスミレetc.
- 44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 23:00:39.35 ID:4cP/Ojy/0
- ξ;゚听)ξ「ゲッ、色や形も実物目の前にすると本当凄いわね・・」
ツンはそのあまりの数の多さと種類の多様さ、そして色や形に圧倒されていた
彡*´_ゝ`ミ 「ふふふ・・それが食虫植物の良いところだよ」
('A`)「さ、ブーン、どいつを選ぶんだ?」
(;^ω^)「こうして見ると・・ウツボットは全体的にでかくてスペース取るのが多いおね・・」
('A`)「そりゃあなぁ・・実際、ウツボットクラスの奴はぶら下がり式の吊り下げタイプの鉢使うし・・」
彡 ´_ゝ`ミ 「まあ、やっぱり初心者にはハエトリグサをお勧めするよ」
(*^ω^)「パックンかお!?」
彡 ´_ゝ`ミ (パックン・・・)「うん、まあね。食虫植物って言っても実際に目で捕獲する瞬間が見れるのはハエトリグサぐらいだし」
彡 ´_ゝ`ミ 「それにハエトリグサはルールを守れば誰でも気軽に気楽に育てることができるしね」
(*^ω^)「そうなのかお!?」
('A`)「それに運がよけりゃあ、花も咲いて種も手に入るしな・・」
ξ゚听)ξ「へぇーあんなトゲトゲしいのに花も咲くんだ。綺麗な薔薇にはなんとやらってやつ?」
- 47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 23:09:12.78 ID:4cP/Ojy/0
- (*^ω^)「どうゆうパックンがいいんだお!?」
彡 ´_ゝ`ミ「そうだね・・補虫葉がある程度立っていて、用土や鉢の底に接触していないやつ」
彡 ´_ゝ`ミ「それでいて捕虫葉が大きく、多く、張りがあって色の良い、更に新芽がたくさん出ているものを選ぶといい」
(*^ω^)「おっお!分かったお!!」
ブーンはジロジロとハエトリグサを眺めながら見定めていく
ふと、ブーンはあることに気付いた
(;^ω^)「こ、このハエトリグサ赤いお!!腐ってるのかお!?」
('A`)「んぁ?ああ、そいつは・・」
彡 ´_ゝ`ミ「そいつはまあレア物といったらレア物かなあ・・」
彡 ´_ゝ`ミ「結構あるんだけどね。普通の品種のやつにも赤くなるやつが」
(*^ω^)「へぇー赤くなるといいのかおー」
彡 ´_ゝ`ミ「まっ、普通の品種で全体的に赤くなる・・なんてことはそんなにないし、そいつだって補虫器の中が赤いだけだしな」
彡 ´_ゝ`ミ ピコーン(m)て「そうだ・・ちょっと待ってなさい・・」ニヤリ
- 55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/09(火) 23:57:23.47 ID:4cP/Ojy/0
- 彡*´_ゝ`ミ「ふっふっふwお待たせ!」
(*゚ω゚)「赤い・・ハエトリグサ・・かお!?」
(*'A`)「おおッ!間近でコイツが見れるとはな!!」
ξ;゚听)ξ「な、なんなの!?凄い赤い!!」
彡*´_ゝ`ミ「ふっふっふ、こいつはね・・『赤い竜』という名の園芸品種だよ・・」
(;^ω^)「え、園芸品種???」
('A`)「ハエトリグサはな・・本来一属一種しかない植物なんだが・・園芸家達によって改良・選別・作出されたものが園芸品種として認められたりすんだよ」
彡 ´_ゝ`ミ「その代表的なのがこの赤い竜。Akai Ryu、red dragonなどと言われている品種だ」
(*^ω^)「すっげぇー赤いお!!ファイアパックンだお!!」
ξ;゚听)ξ「へぇー・・結構凄いわね・・見た目も名前もインパクトあったのに更にこの色と名前・・」
彡 ´_ゝ`ミ「むふ。結構はまってきたんじゃないか、お嬢ちゃん?」
ξ;゚听)ξ「・・ッ・・ま、まだまだ!全然ですよ!!」
彡 ´_ゝ`ミ「ふむ・・そうか・・ならば・・」
- 60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 00:09:48.72 ID:dxEE273h0
- 川 ゚ -゚)っ且且且且「お茶入れてきたぞー・・」
彡 ´_ゝ`ミ「おぉ!クー、いいところに!さぁさ、私の秘密の花園について来い!!」
川;゚ -゚)「ちょ、父さん・・どうしたんだいきなり(ry」
そのまま親娘は奥の部屋の更なる奥へ向かっていった・・・
それから10分後
彡*´_ゝ`ミ「やあやあ、お待たせ!!」
店長が車輪付きのでかい棚ごと大量のハエトリグサを持ってきた
(;'A`)「げ、げえっ!!これ、全部ハエトリグサかぁ!?」
彡*´_ゝ`ミ「むふっふw普通(タダ)のハエトリグサじゃあないぞ!全部、レア品種だ!!」
川;゚ -゚)「ったく・・父さんもまだまだ子供だな」
- 66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 00:25:47.40 ID:dxEE273h0
- 彡 ´_ゝ`ミ「まずはコイツ!Dionaea Sawtooth!!」
(;^ω^)「トゲが短くてギザギザだお!!」
彡 ´_ゝ`ミ「そう。コイツはノコギリの歯のようなトゲが特徴なんだ。短くていっぱい並んでて余計に痛そうだろう?」
彡 ´_ゝ`ミ「次にコイツ!!Dionaea Dentate Traps!!」
(*'A`)「コイツはトゲの部分が歯みたいな三角形になってるやつだな・・・かっけえ・・」
彡 ´_ゝ`ミ「次!!Dionaea Pink Venus!!」
ξ;゚听)ξ「これも凄く赤い・・でも若干、色が紫みたいな・・」
彡*´_ゝ`ミ「むふふ、可愛いだろう?真っ赤っかもいいけど、こうゆう大人の色ってのも・・」
ξ;゚听)ξ(何言ってんだろ、この人・・)
ξ;゚听)ξ(でも・・・)
ξ゚听)ξ「私も・・食虫植物育ててみようかなぁ・・」
- 70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 00:36:55.10 ID:dxEE273h0
- (;'A`)「えっ・・?い、今なんて・・?」
彡*´_ゝ`ミ「そいつぁいいや!!君も今日から僕らの仲間!!食虫植物愛好家!!同類だよ!!」
ξ゚听)ξ「同類はやめてください」
彡;´_ゝ`ミ「こ、こりゃ失敬」
川 ゚ ー゚)「ハハハ、何はともあれツンも気に入ってくれて一件落着だな」
ξ////)ξ「も、もう・・そんな言わないでよッ!!」
顔を赤くしたツンが話題を変えるため、店長にすかさず話題を振る
ξ*゚听)ξ「ほ、他にはどんな品種があるんですか!?教えてください!!」
彡 ´_ゝ`ミ「ふむ。いいともー!!でも、品種はかなりたくさんあるからねえ」
彡 ´_ゝ`ミ「私も持ってない品種がたくさんあるし、知らなかった、聞いたことないってのも数多くあるだろう」
彡 ´_ゝ`ミ「まだまだ未知の物や特異な形質が出てきてるのもいるだろうしね」
彡 ´_ゝ`ミ「とりあえず、補虫器の形状や大きさ、色別に分けてみるよ」
- 71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 00:43:56.03 ID:dxEE273h0
- 彡 ´_ゝ`ミ「まず、ロゼット型とエレクタ型。これは別段品種ってわけじゃあないんだけど」
彡 ´_ゝ`ミ「普及種によっても年中横に広がった感じで立ちあがらない春葉のようなのがロゼット型」
彡 ´_ゝ`ミ「夏葉のように葉っぱが伸びていて、立ち上がった感じのをエレクタ型、というんだ」
( ^ω^)「へぇー、普通のパックンにも立つのと立たないのがあるのかお」
('A`)(毎度思うんだけどtinkoみてえだよなあ・・)
ξ゚听)ξ「ねえ、ドクオ。アンタ、今何か変なこと考えたでしょ?」
(;'A`)て「えっ、べ、別に何も考えてねーよ!!」
ξ゚听)ξ「ふーん。そう、ならいいわ」
(;'A`)(なんて女だ・・)
彡 ´_ゝ`ミ「で、次に葉っぱが全体的に大きくなる奴を紹介するよ」
彡 ´_ゝ`ミ「Big Mouth、Clayton's Red Sunset」
彡 ´_ゝ`ミ「上記のうち、前述は単に補虫器が大きくなるタイプ。後述のは赤系ででかくなる奴だね」
(*^ω^)「赤くてでかいのなんてたくましいお!!」
- 73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 00:54:45.58 ID:dxEE273h0
- 彡 ´_ゝ`ミ「次は個人的に一番好きな色で分けられた品種を紹介するよ!!」
彡 ´_ゝ`ミ「前に話した通りのAkai Ryu、Pink Venusの他にもRoyal Red、Kyoto Red、Red Piranhaなんてのもあるんだ!!」
ξ*゚听)ξ「へぇー、どれもこれもかっこいい名前ね・・!」
(;'A`)(おいおい・・この女・・)
彡*´_ゝ`ミ「そうそう。赤いハエトリグサとして最初に商業ベースで乗ったRoyal Redなんて品格漂うと思わないかい!?」
ξ*゚听)ξ「思いますわ、おじさま!」
(;^ω^)(;'A`) 川;゚ -゚)(((お、おじ!?)))
彡*´_ゝ`ミ「ぐへへw嬉しいこと言ってくれるじゃあないの!!コイツはサービスだ、とっときな!///」
てんちょう は ツン に Dionaea Royal Red を わたした
ξ*゚听)ξ「キャーッ、ありがとうございます!!」
(;^ω^)「ちょ、ず、ずるいお!!おじさま!僕にも頂戴お!!」
(;'A`)「お、おじさま・・い、いやお父様!!私めにもお譲りくださいませ!!」
彡#´_ゝ`ミ「男はてめえで金払って買えやボケェ!!!」
川;゚ -゚)(どっちも大人気ないな・・)
- 75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:10:08.59 ID:dxEE273h0
- 彡 ´_ゝ`ミ「おほん・・。気を取り直して、次は補虫葉のトゲの形による違いね」
彡 ´_ゝ`ミ「トゲがギザギザしてるのから説明すると・・・」
彡 ´_ゝ`ミ「Dentate trap、Shark's Teeth、Jaws、Sawtooth、それと前にも言ったRed Piranha」
彡 ´_ゝ`ミ「Dentateは三角形の棘。Shark(ryはサメの歯状にギザギザのやつ。ジョーズはDentateと大きい補虫器を持つやつの交配種。Sawtoothはノコギリ状。Dentateを更に細かくした感じかな」
彡 ´_ゝ`ミ「因みにRed PiranhaはDentateの赤系と覚えてくれればいい」
( ^ω^)「ふむふむ・・似ているようで皆、似てないんだおね?」
彡 ´_ゝ`ミ「次にトゲが細く、長いやつの紹介」
彡 ´_ゝ`ミ「Crested Petioles、Cross Teeth。トゲが細く長くひょろひょろしていて薄いんだよね、これが」
( ^ω^)(なんか、ドクオみたいだお・・・)
(;'A`)「おい、そこっ!心の中で嫌な感想言うな!!」
川 ゚ -゚)「エスパーかよ・・」
彡 ´_ゝ`ミ「まあ珍しい種類だとは思うけど・・インパクトがないよねえ・・」
彡 ´_ゝ`ミ「やっぱり短いトゲでギザギザのがおじさんは好きかなあ」
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:15:22.63 ID:dxEE273h0
- 彡 ´_ゝ`ミ「んで、次は補虫器が変形してるやつ」
彡 ´_ゝ`ミ「これは意外と少ないみたいでLong Red Fingers(RED LONG FINGER)、Cup Trapぐらいだろうね」
彡 ´_ゝ`ミ「前述のは葉柄が細くて長く捕中葉のトゲが不規則になってるタイプ。後述のは捕虫葉が丸まってカップのようになったタイプだよ」
('A`)「へぇー・・初めて聞いたや・・本当に変だなあ」
川 ゚ -゚)「君には少し劣るだろうがな・・」
(;'A`)「や、やかましいわッ!!」
彡 ´_ゝ`ミ「で、最後になったが日本のハエトリグサについて」
彡 ´_ゝ`ミ「日本では名人鈴木吉五郎氏(故人)が選別したハエトリグサが『鈴木系』として珍重されている」
彡 ´_ゝ`ミ「そして、内藤君ッ!!」
(;^ω^)「おっ?」
彡 ´_ゝ`ミ「奇しくも君と同じ苗字の兵庫の内藤先生が作られたロゼット型も『内藤系』としてレア物とされているのだよ!!」
(;^ω^)「内藤・・」
('A`)(マジかよ・・いいなあ・・鬱田系はないのかな・・)
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:17:04.95 ID:dxEE273h0
- 彡 ´_ゝ`ミ「まあ、それ以外にもでっかくなる品種に対してGiantと付けてジャイアント系としたり」
彡 ´_ゝ`ミ「とあるハエトリグサ生産者が売り出しているものが公式ではないにせよ一部品種として認められていたりもするんだ」
彡 ´_ゝ`ミ「つまり、私が言いたいのは!!」
(;^ω^)(ゴクリ・・)
彡 ´_ゝ`ミ「君も一人前の食虫植物愛好家としてレア品種作出に向けて頑張って欲しい、以上!!」
(;^ω^)「おっお!なんか一方的すぎるお!!」
彡 ´_ゝ`ミ「まあ、ド素人にそこまで期待はしてないよ。ただ食虫植物好きなら目指してみてもいいんじゃないかな」
彡 ´_ゝ`ミ「そのためにも珍しい品種同士を掛け合わせて珍しい交配種を作り出すため私の店を今後ともよろしくね」
(;^ω^)(つまりは食虫植物買うときはこの店を使えと・・言いたいわけか・・)
彡 ´_ゝ`ミ「ま、そゆことなんでどれにする?」
(;^ω^)「おっ・・えっと、その・・内藤系ってやつはもうないんですかお?」
彡 ´_ゝ`ミ「品種の説明として言ってみただけなんでウチには置いてないなあ・・」
(;^ω^)「そ、そうですかお・・」
彡 ´_ゝ`ミ「それに高すぎて君のポケットマネーじゃあ買えないと思うし、枯れたときなんか最悪だと思うよ」
( ´ω`)「あ、諦めて他のを選びますお・・」
- 80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:22:26.49 ID:dxEE273h0
- ξ゚听)ξ「ブーン、これなんていいんじゃない?京都レッド!」
(;^ω^)「京都かお!?なんで京都!?」
('A`)「京都で作出されたからだろjk」
(*^ω^)「おっお、でもこれも赤くてかっこいいお!!」
彡 ´_ゝ`ミ「そいつは素人向きじゃあないなあ・・赤系の中でも育てるのが難しいし、ハエトリグサ全体で言えば難な部類に入る」
(;^ω^)「じゃ、じゃあ・・どうすれば・・」
彡 ´_ゝ`ミ「赤い竜なんてどうだ?名前も色も最高だろ?」
(*^ω^)「そ、そうだおね!!じゃあこれくださいだお!!」
彡 ´_ゝ`ミ「毎度ー、赤い竜の中苗一つ1200円頂戴しまーす!!」
( ゚ω゚)「せ、千二百円!!??」
彡 ´_ゝ`ミ「これでもかなり安くしてる方だよ。小苗じゃないし中苗だから弱ってすぐ枯れるなんてこともないだろうし」
川 ゚ -゚)「それにしたって食虫植物デビューする相手に対してこの金額はいささか酷くないか、父さん。」
川 ゚ -゚)「ここは私の顔に免じて、友達・お得意様記念特別セールとしてもうちょい安く・・」
- 83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:27:15.63 ID:dxEE273h0
彡;´_ゝ`ミ「わ、分かったよ、もう・・ッ!!可愛い娘の顔に免じて600円で売ってあげるよ!!」
(*^ω^)「ありがとうだおッ!!パパッ!!」
(;'A`)「やすッ!!俺にも600円で売ってくれパパン!!」
ξ*゚听)ξ「わ、私にも頂戴、パパァン!!」
彡;´_ゝ`ミ「わ、分かった、分かったから!!皆に売ってあげるから!!それとツンちゃん以外が次、パパつったら殺すからな!!
(*^ω^)「ふう・・思い切って赤い竜1つと普及種のハエトリロゼットタイプとエレクタタイプを二つずつ買っちゃったお!!」
(*'A`)「よかったな、ブーン。これでお前も食虫植物デビューだ」
ξ*゚听)ξ「本当によかったわね!なんか私も新しい道を発見した気分!!」
(;'A`)「今回、一番得したのは他でもないお前だろ、ツン・・」
川 ゚ ー゚)「ふふ、これでお得意様が一気に二人増えたわけだ。やるな、父さんも・・」
彡 ´_ゝ`ミ「・・・赤い竜の中苗3つを600円・・結構赤字だ・・まあ、殆ど趣味だからいいけどね・・」
(*^ω^)「で、買ったはいいんだけども、どうやって育てるんだお!?」
- 86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:40:08.91 ID:dxEE273h0
- (;'A`)て「忘れてたな・・」
彡 ´_ゝ`ミ「別にそんな心配しなくてもいいよ」
彡 ´_ゝ`ミ「今は表面が乾いたら適度に腰水してあげたり、補虫器の中に入らないよう霧吹きで水あげりゃ大丈夫さ」
彡 ´_ゝ`ミ「それと半日日に当ててやって後は日陰、これで十分栄養は摂れるよ」
(;^ω^)「む、虫はあげなくていいのかお!?」
彡 ´_ゝ`ミ「別に無理してあげる必要なんかないさ・・ハエトリグサは簡単に育てられるけど結構、繊細な面も持っててね」
彡 ´_ゝ`ミ「何度も補虫器を弄ったりするとショックで閉じちゃうことがある。補虫器を閉じることはハエトリグサにとってはかなりのエネルギーを使うことなんだ」
彡 ´_ゝ`ミ「だから、無理して虫をあげる必要はないんだよ」
ξ*゚听)ξ「よかったぁ!てっきり毎日虫あげないとダメかと思った。虫嫌いだし!!」
- 87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:42:18.34 ID:dxEE273h0
- 彡 ´_ゝ`ミ「それに施肥もする必要は特にないよ。適度な水と二酸化炭素、日光で十分さ」
彡 ´_ゝ`ミ「それと虫を与える場合にも注意が必要だよ。彼らはチーズやゆで卵のような良質のたんぱく質を好むからね」
彡 ´_ゝ`ミ「アリは蟻酸を出して補虫器を傷めたりするし、ナメクジなんかは吸収できずにそのまま腐っちゃう場合もあるからね」
彡 ´_ゝ`ミ「もしあげるとするなら名前の通り、ハエやアブなんかをお勧めする」
( ^ω^)「そうなのかお!!結構、美食家なんだお!!」
('A`)「まっ、そうゆうこった!水やり忘れんなよ、ブーン!!」
ξ*゚听)ξ「ふっふっふw庭中、一面ハエトリグサにしてくれるわッ!!!」
川;゚ -゚)「おいおい、まったく君達は、本当に騒がしい連中だな」
川 ゚ ー゚)「だが、そこが良いところでもある」
(*^ω^)「おっお!今度はブーンが内藤系ならぬブーン系のハエトリグサを作出してみせるおーッ!!!!!!!」
これからブーンはハエトリグサの珍しい品種を作出することに人生の一部を費やすこととなる
チロのことはまだまだ忘れられそうにないが今のブーンには熱中できる何かがあった
そしてかけがえのない友達もいる。今のブーンにはそれだけで十分だった
ブーンが食虫植物を育てるようです「完?」
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