( ^ω^)の受験が終了したようです

1: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 19:59:20.79 ID:a3KKHRcU0
  
( ´ω`)「ふぁー、まだ三月のはじめかお。はぁー」

ため息を漏らす。

( ^ω^)「まだ・・・ダメだお・・・・。」

そういって少年は布団に入り寝なおす



2: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:01:59.37 ID:a3KKHRcU0
  
時は夏にさかのぼる。さんさんと照りつく太陽。それをさえぎるように一日中予備校で勉強をする。
帰っても勉強。勉強。大好きなパソコンも封印した。
夢?別にないよ。ただ周りがやってるから自分も頑張ろうと思ってるだけ。そんなもん。
高校生活なんて部活もやってないし、はっきり言ってつまらなかった。
だからせめて勉強は頑張った!って言えるようになりたかった。

(;^ω^)「疲れたおー」

ξ゚听)ξ「ねぇねぇブーン!一緒に昼ごはん食べようよ!」

彼女の名前はツン。ツンとは予備校で知り合って―うん、結構遊んだっけ。
僕は実は基本的に女の子にはあまり興味がないんだ。なんていうと

('A`)「おまえはまだそんなこといってるのか?ティンティンついてんのかよ?」

(´・ω・`)「いいじゃないか。ハァハァ。僕のためだろう?ハァハァどうだい今夜h」

( ^ω^)「だが断る」

ってな感じなんだよね。おかしいかなぁ?



3: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:03:22.05 ID:a3KKHRcU0
  
でもツンとはね

('A`)「おい!あの子超かわいいじゃん!なんでお前が仲良いんだよ!」

( ^ω^)「知らんおwなんか勝手にメルアド聞かれて仲良くなっただけだおww」

(´・ω・`)「確かにブーンには勿体無い逸材だよね。」

『僕には勿体無い』その言葉が僕の気持ちを動かしたんだろうな。ツンとは友達以上の関係になっていた。
僕の気持ちは確実にツンにひかれていってたんだ。

ツンが他の男と仲良くしていると勉強に集中できない。でもちゃんと付き合ってるわけじゃないから文句なんて言えないよね・・
ツンが一緒に帰ってくれないと勉強に集中できない。言い訳かな?でも実際そうだったんだ。
ツンが――

( ^ω^)「おっ?違う違うお!受験生なんだから女にトラワレズ勉強するのみだおww」

自分に陥ったことのない状況に僕自身戸惑っていた。
その日は結局勉強なんて手につかなかった。



4: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:04:32.82 ID:a3KKHRcU0
  
('A`)「おまえ最近不調じゃのー。このまま置いていくぜ?」

(´・ω・`)「黙れ偏差値13が。だけど本当にどうしたの?」

( ^ω^)「実は・・・いや、なんにもないんだけどおwww」

('A`)(´・ω・`)「?」

僕は女が原因で勉強に集中出来ていないなんて言えなかった。
なんだか一生懸命やってるのに悪い気がして・・それこそドクオにはバカヤローって殴られるかもね



8: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:08:23.29 ID:a3KKHRcU0
  
―冬に入って息も白くなっていく。あせる。あせる。
ツンがメールを急にくれなくなったのはこのころ。

「なんで?どうして?」

               「いやそりゃあ受験勉強でしょ。」

「ならなんで?せめて勉強するからメールやめようとかって言うじゃん。」

               「人それぞれだしさ。」

「くっそ。。」

ツンに怒りを覚えた。勝手すぎる自分が嫌でさらに自己嫌悪になってしまう。

( ^ω^)「パソコンもゲームもテレビもマンガも雑誌もカラオケも・・すべて我慢しているのに女なんかで崩されてたまるかお」



9: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:11:57.75 ID:a3KKHRcU0
  
心に誓ったのも束の間、ツンが絡みにやってくる。

ξ゚听)ξ「あっ!ブーンなんか久しぶりじゃない!」

なにいってんだこの女。もうやめてくれよ。

ξ゚听)ξ「なんか今日暗いねーどうしたの?」

( ^ω^)「いや、別にちょっと疲れてるのかもお」

ξ゚听)ξ「そっか!無理しないようにね!
べっ、別にあんたのこと応援してるわけじゃないんだからね!」

( ^ω^)「それもう秋田」

誓いのメッキがぼろぼろと崩れていく。
ツン・・好きなのかも
好き!とは断言できないな

・・ふぅ、少しでも話すとこの様だったっけ



11: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:14:19.11 ID:a3KKHRcU0
  
ちょっと真剣につらくなったのでネット友達に久しぶりにメールを送ってみたこともあった

件名:help me〜
本文:もぅダメぽ。女うざいお。勉強させてくれよ

4秒後・・
件名:Re:
本文:( ´⊇`)甘ったれんな!女は敵だ!エネミーだ!勉強できなくなる要素MAXだ!
忘れろ!デリートするのだ!フォー!


ぬ・・・テンションについていけなくなったので寝た。

しかしアドバイスもあってか勉強も気丈になってきて第一志望の判定もB判定にまでなった。

ツンとは話すことさえなくなったけどね・・



12: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:18:01.34 ID:a3KKHRcU0
  
センター試験は落ち着いて終わり私立受験はこれからだぜー!って感じだったっけ

センター利用で第三志望までの大学はおさえられたので、なんとか助かった。
母ちゃんはすごい喜んでくれたっけ。

J( 'ー`)し「すごいじゃない!ブーン!頑張ったわね!!今夜はご馳走を作るわ!!」

(;^ω^)「うん、まぁ。ありがとうだお。」

心に突っかかりがある、100%、いや120%頑張りたいんだ。
まだ80%くらいしか頑張ってないんだから、頑張ってるねとか言わないで欲しかった


たまに見かけると鬱になってしまうツンの姿。



「頑張ろうね!」



その一言があれば僕はどれだけ頑張れたのかな



14: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:22:02.83 ID:a3KKHRcU0
  
わかってくれない女・・女は敵だ。。そう言い聞かす毎日
勉強だけに集中しろという思いが反比例してシャーペンが止まる

弱いよね・・・そうだよ、うるさいよ、わかってるんだから・・・ほっといてくれ・・・

第一志望本番が近づく・・


第一志望当日。朝、目覚めもいい、なんか体も軽い感じ。

J( 'ー`)し「ブーンおはよう!いよいよね!」

( ^ω^)「朝からなかなかご馳走だお・・」

J( 'ー`)し「当たり前でしょ!頑張っておいで!!」

電車に揺られて1時間くらい。満員電車で押しつぶされながら。
受験生専用車両作れよとか思っちゃう。

( ^ω^)「やっとついお!wktk!!」

受験もあとすこしだしテンションも上がり調子だった。




テストが始まるまでは―



16: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:26:21.08 ID:a3KKHRcU0
  
席についてほっと一息。ぬ?なんか腹痛えwwwあさちゃんとしてきたのにww
トイレって混んでるから行きたくないんだけど、しかたないから行った。

―おかしい・・?まだ腹痛い、なんか足も痙攣してるし、なんで?

ドアの前の監督員が僕を止める。

なんかそのまま保健室みたいなところに連行されたっけ。


ふざけんな、僕はできるぞ。


( ><)「あーこれは緊張からくる症状ですよ!薬飲んどきますか!?」

( ^ω^)「はい、お願いしますお・・・」

テストが始まって半分くらいすぎていた。
僕のやる気は完全に皆無だった。

不思議と涙は出ない。むしろ笑っちゃうんですけど。はは・・は・

笑いたきゃ笑えばいいじゃん。



20: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:30:25.27 ID:a3KKHRcU0
  
J( 'ー`)し「おかえり!お疲れ様!」

( ^ω^)「たらいも」

J( 'ー`)し「手ごたえはどうだった?」

( ^ω^)「腹いたで保健室みたいなとこ連れて行かれて散々だったおwwふひひww・・」

J( 'ー`)し「ぇ・・・」

母ちゃんが落ちこんでいる。

母ちゃんが泣いてる。

あ、そっか、母ちゃん自分が朝飯作りすぎたせいでとか思ってるのか。
まったく厄介な親だn・・・

不思議と涙が出る。顔は笑っているのにね。

( ;ω;)「僕はなんてなんて情けないんだろうかお」



21: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:34:18.42 ID:a3KKHRcU0
  
実はあとひとつだけ受けるところがあった。
でもレベルが上で最高でも判定がCしか出たことないし
というよりも、なによりもう「やる気」がなかった。


「やれよ・・母ちゃんに悪いだろ・・・」

 
              「関係ないだろうが親は」


「受かってどいつもこいつも見返してやあればいいじゃん」


              「うるさいよ・・わかってんだよ、わかってるケドやる気がおきないんだよ」


「勉強しないとなにも変わらないだろ」


              「うるさいうるさいウルサいウルサイウるサイウルサイウルサイ」



22: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:38:37.20 ID:a3KKHRcU0
  
―笑顔の母ちゃん


―期待に応えたい自分


―崩壊した自信




―結論が出る



       「お前は頑張っても報われないんだよ」



あぁーはいはい、神様ワロスワロス。
こうなんだなやっぱり。
そういうタイプとかなのかな
高校もそうだったっけ。
本当は私立に行きたかったのに公立でいいや、の妥協での進学
やりたいことなんて何もない、空っぽな高校生活
つまらない、ただ呆然と立ち尽くす毎日
だからせめて・・せめて勉強だけは頑張ろうって心に誓ってた・・。



23: ( ´⊇`) ◆fI.l7W9rlE :2007/03/05(月) 20:42:54.08 ID:a3KKHRcU0
  
気付いたら受験は終わっていた。
落ちたなって自分でわかるんだよね・・問題がムズいとか関係なしに
気持ちの問題なんだよね・・・

親にも予備校にも落ちたって報告するのめんどくさいなぁ。


受験が終わった。何かやりたいことあったっけ?
あれだけやりたいことがあったのに今はまったく覚えていない。
そういや最近ご飯全然食べてないや
もう女とは当分関係を持ちたくないな。
ドクオやショボンはどうなったんだろう・・みんな今頃遊んでいるんだろうか・・

とりあえず眠るよ

この気持ちが晴れるまでは眠るよ・・・



     〜fin〜



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