( ^ω^)ブーンがカービィに代わりスパデラを攻略するようです
- 4:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 20:55:02.72 ID:MIwptQPP0
- CHAPTER 5『蘇生』
( ゚∀゚)「ああ……何でこんな事になったかなぁ……」
彼の名はカプセルJ。
タクシー業界から追い出され、ゴンドラ業界からも最近ポイされた。
要するに、全く仕事が長続きしない人なのである。
そんな彼はマグロ船に乗り、漁師としてバリバリ活躍していた。
「していた」
過去形である。
現在彼は、この雄大な海を漂流している。それも小さなボートで。
実はマグロ漁師の師匠と対立し、本丸から追い出されたのだ。
喧嘩の発端は、Jが釣り上げた獲物を、師匠がマグロと認めてくれなかった為である。
( ゚∀゚)「クソ師匠が! この鮮やかなピンク色、綺麗な球体、どう見てもマグロだろ!」
カービィ「……」
どう見てもカービィです。本当にありがとうございました。
( ゚∀゚)「まぁ、俺の漁業テクに嫉妬しての事だろーが……ん?」
辺りが暗くなる。
陰るというよりも、一瞬にして夜になったような感じだ。
ふと空を見上げると、巨大な鳥が落下してくるではありませんか。
- 5:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 20:57:10.18 ID:MIwptQPP0
- ( ゚∀゚)「な、何ぃ?」
パンッ、ボート諸共撃沈。
ボーっとしてるのが悪いんですよ。←ボートとボーっとをかけました。面白いですね。
( ゚∀゚)「ぶはっ! なんだってんだ!!」
海上に顔を出し、第一声。
頭上に鳥の糞を落されたいうレベルでは無い。
鳥そのものが降ってくるとは予想も出来ないだろう。
( ゚∀゚)「はっ、マグロは!? 俺のマグロ!」
一時の方角から、ずっと見渡していく。だが姿も影もない。
ならば沈んだと考えるのが妥当だ。
逃した魚は大きいというが、それを上回る巨大な鳥に阻まれるとは思いもしなかった。
おまけに、カプセルJに気付いた海パン小僧が向かってくる。くんな。
どうせなら大人のお姉さんに来て欲しかった。
カービィ「ぶふふっ!!」
浮上したマグロが、海パン小僧の顎を砕いた。
海パン小僧を倒した。テッテレテッテレテッテレテッテレ
( ゚∀゚)「マ、マグロォォ!!」
カービィ「生きて……る」
- 6:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 20:58:59.10 ID:MIwptQPP0
- ダクト内を進むはヘビーロブスター。
ただでさえ狭い造りになっているというのに、この巨体がゴリ押しで歩くのだ。
最終的にどんな結果になるかなど、小学生でも想像出来よう。
( ,_ノ` )y━・~~~『ぶひゃひゃひゃひゃっ! 潰せ潰せぇ!!』
(*゚ー゚)『ちょwwwwwwwwおまwwwwwwwwwww』
【;●ω●】『ああ、我らの戦艦が壊れていく……』
( ,_ノ` )y━・~~~『いいよ、侵入者を排除出来れば』
【 ´⊇`】「ガッチャン、ガッチャン」
話題の問題児は、道無き道を強引に進んでいく。
まさに命を懸けた鬼ごっこ。逃げ回る役を押し付けられたのは、
バーニンレオとプラズマウィスプである。
从メメ゚∀从「こ、この通路の場合、アイツは進入禁止だろ! 交通法違反じゃね!?」
狭い上に、上下左右くねくねと入り組んだ迷路。
迷宮兄弟っていたよね。
あいつら今後の人生とか考えた方がいいよね。
(*'ω' *)「クソゥ、こんな奴はプラズマを浴びせてやるっぷ!!」
ほどよくため――プラズマスパーク
- 7:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:02:09.81 ID:MIwptQPP0
- 球状のプラズマを、至近距離で当てに行った。
しかし何も起こらない。起こらないが、ヘビーロブスターを怒らせてしまったようだ。
移動速度が先刻より増したのが分かる。
(*'ω' *)「ど、どういう事なんだぜ!?」
( ,_ノ` )y━・~~~『ガーハッハッハ!! 今回のヘビーロブスターは、
プラズマを受け流し、尚且つそれで受けた刺激をエネルギーに変換
出来るという仕掛けになっているのだよ!!』
从メメ゚∀从「んなロケット団みてーな事すんなwwwwwwwwwww」
( ,_ノ` )y━・~~~『ヘビーロブスター! ロケット頭突きからの火炎放射!
さらにジャンプして、奴らを踏み付けろ!!』
【 ´⊇`】「了解シマシタ」
ゴゴゴゴ……ドゥゥゥン!!
ズズッ モゾモゾ……ボゴオオオオオオオン!!
ペロ……ビョオオオオン!!
ヒュ〜ズズゥゥン!! ドドドド……パンッ!
从メメ゚∀从「な、何ぃ……? 描写が面倒臭くなったから、効果音で誤魔化しただと!?」
(*'ω' *)「我々の傷以上に、この戦艦のダメージがdでもない事になっているような……」
- 8:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:04:43.40 ID:MIwptQPP0
- 夕焼け小焼けの赤蜻蛉。
一緒に飛ぶのはデデデ大王だ。
⊂⊃ ⊂⊃
⊂ \ /⊃
\\(^ω)//
⊂⊃ (( \( )´・ω・`( ) ))
/| ヘ
//( ヽノ \\
⊂/ ノ>ノ \⊃
レレ スイスーイ ⊂⊃
(#^ω^)「コラー、大王!! もっと高く飛ぶお!!」
( )´・ω・`( ) 「これが限界だ……とてもじゃないけど右ウィングまでは辿り着けん」
( ^ω^)「じゃあ下から潜り込むお!」
( <●><●>)『――――――!! 戦艦底部にブーンが潜ろうとしてるだス!』
(*゚ー゚)『兵は手薄だけど、そっちにはリアクターがあるから大丈夫じゃん』
( ,_ノ` )y━・~~~『うむ、リアクターは無敵だ。どんな攻撃も通用せんからな』
【;●ω●】『てか今、問題視するのはブーンじゃなくてヘビーロブスターなんじゃ……』
振動が起こるたび、アックスナイトの心拍数が上がっていった。
何かが崩れる音がするたび、アックスナイトの心臓は止まりそうになる。
一番マトモなのに一番不憫だね。
- 10:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:05:55.06 ID:MIwptQPP0
- ( )´・ω・`( )「よし、では戦艦底部に……」
いざ潜入しようとした矢先、突風に煽られ、でたらめな方向へ飛んでいったナリよ。
( <●><●>)『??? あいつら急に消えただス』
( ,_ノ` )y━・~~~『おそらく雲の中に迷い込んだんだ。ゲームじゃありがちだろう?』
その言葉通り、彼らは雲の中を彷徨っていた。
修学旅行、上野公園でグループの奴らとはぐれ、
結局二時間くらい芸術なんちゃら館?で助けを待っていた俺のように……
(;^ω^)「うぁー、一面真っ白だお……これが雲の中かお」
(´・ω・`)「ぬーん……この事態は想定の範囲外でした」
( ^ω^)「これだけホワイトプランな世界だから、
抜いた後の処理に困りませんね」
(´・ω・`)「ああ、我輩のは最近黄色が混じってるから、カモフラ出来ないが」
(;^ω^)「うっ、いくお!」ピュッピュッ
高度経済成長を成し遂げたブーンのケーニッヒケルベロスは、瞬く間に吠えた。
(´・ω・`)「ば、バカな……開始二十秒で……!?」
( ,,゚Д゚)「おい、誰だ!? こっちにカルピス飛ばしてきた奴は?」
奥から出現したのは、明らかに見覚えのある顔だった。
- 11:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:07:14.03 ID:MIwptQPP0
- (;^ω^)「な、ナックルジョー!? 何故ここにいるんだお!!」
( ,,゚Д゚)「俺だけじゃないさ……この忍者野郎もさ」
<ヽ`∀´>「ブーン……無事で何よりニダ」
(;^ω^)「どういう事だお……?」
簡潔にまとめると話はこうだ。
バイオスパークは最初のヘビーロブスターの一件で、
ナックルジョーは二連主砲のレーザー光線で、
共に飛ばされ、偶然にも雲の中に入り込んだのだと。
御都合主義なんて聞き飽きたよボブ。
(´・ω・`)「丁度良かったじゃないか。今現在ハルバードはこの付近を飛行している。
今からでも間に合うさ、一緒に行こうよどこまでも」
( ,,゚Д゚)「そうはいかないさ……俺達は『口内炎に苦しむ34歳の少女を救え!』
の募金活動をここでしなければならない……許してくれ」
<ヽ`∀´>「現状では158円溜まってるニダ。アメリカで手術を受けるには、
一億円が必要ニダ……すまない、我々には別の戦場が出来たのよね!!」
( ^ω^)「そういう事なら仕方ないお……」
がっくりとブーンは肩を落した。
急いで大王が拾い、アロンアルファでくっつけ直した。
- 12:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:09:14.30 ID:MIwptQPP0
- ( ,,゚Д゚)「だけど、お前がここを訪れたら……渡そうと思ってたモンがあるんだ」
<ヽ`∀´>「この雲の中に偶然あったニダよ」
光り輝く金の菓子。
ナックルジョーが腋の下から取り出した物は紛れも無くスーパーアイテム。
(;^ω^)「む、無敵キャンディー!!」
一流の料理人がコックリコックリしながら作り出す究極の飴。
よーしペン氏に殺されてこよーっと。
(´・ω・`)「一舐めすれば、スター状態のマリオになれるスグレモノだ。
これを使わない手は無いぞブーン。よっ、色男!!」
(;^ω^)「よ、よぅし……無敵体験アンビリーバボーだお……」
( ,,゚Д゚)「昔のアンビリーバボーの形式の方が好きだった。
恐怖系、ミステリー系、感動系とかに分かれてた」
<ヽ`∀´>「またどうでもいい戯言で行稼ぎか」
- 14:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:11:39.76 ID:MIwptQPP0
- 【 ´⊇`】「削除、削除、削除、削除」
「ギャー!」
「おかーさーん!」
「あべしっ」
「うわー死にたくないー逝きたくないー!!」ドクン
(*'ω' *)「ち、ちくしょう……」
从メメ゚∀从「仲間のクルーまで殺して進んできやがる……」
残虐なアーティファクトクリーチャー相手に、逃げ回る事しか出来ない、
自分達に腹が立っていた。そう思った所で何かが解決する訳でもなし。
ダクトの更に深い個所まで辿り着き、もう逃げる場所は無くなった。
(*'ω' *)「行き止まり……!!」
【 ´⊇`】「削除」
巨体が近づいてくる。
それは死が迫ってくるのと一緒だ。
从メメ゚∀从「助けておふくろさーん!!!」
(*'ω' *)「助けて森進一 ――――――!!!」
- 16:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:12:49.79 ID:MIwptQPP0
- 二人の願いが届いたのか、床をぶち破り、
ピンクの悪魔がヘビロブに特大アッパーを浴びせた。
【 ´⊇`】「ド……テチン……」
从メメ゚∀从「あんたは……!?」
r ‐、
| ○ | r‐‐、
_,;ト - イ、 ∧l☆│∧ 良い子の諸君!
(⌒` ⌒ヽ /,、,,ト.-イ/,、 l 最初のヘビーロブスターを倒しても
|ヽ ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) 結局飛ばされるんだぞ。
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /| 世の中って理不尽だろう!
│ ) |│ |`ー^ー― r' |
│ /───| | |/ | l ト、 |
| irー-、 ー ,) | / i
| / `X´ ヽ / 入 |
カービィ J
カービィ「俺の名はカービィ。ちょっとおちゃめなハンターだぜ!!」
( ゚∀゚)「おかしいだろ……あのクロスハンターは……
何から何までドラゴンボールのパクリだったにも関わらず、
ゲームの宣伝文句は今だかつて無い究極のゲームとかほざいてた気が……」
カービィ「拳があちーぜ!」
その台詞も意味不明だし。
絵柄がある回を境に、極端に変化したし。
- 18:巡査(福島県) [助けて森進一] :2007/03/31(土) 21:14:25.52 ID:MIwptQPP0
- ( ,_ノ` )y━・~~~『カービィだと……!?』
深海から這い上がって来たとでもいうのか。
それとも、今見えているのは亡霊か何かか。
( <●><●>)『な、何も焦る事はないだス! ここで仕留めればいい話だぞえ!!
やれぇヘビーロブスター!! そいつの脳味噌カチ割ってやれぇぇ!!!』
【 ´⊇`】「ブモモモモ!!!」
カービィ「火炎放射か……下らないな」
身軽な動きで回避、そして狙われてはまた回避、狙われ、回避、それを繰り返す。
【 ´⊇`】「フーッ、フーッ」
カービィ「動けば動くほど、エネルギーの消費量は激しくなり、熱を発する。
そんな金ピカの鎧を身に纏ってんだ。簡単には熱を逃がせないだろう?」
【 ´⊇`】「シュー、シュー……」
カービィ「オーバーヒートさせてしまえばこっちの天下だ」
( ゚∀゚)「そうだな。この技は中々タイミングが決まらない、厄介なじゃじゃ馬でね。
本来動かないような敵に使うんだが……今のお前になら……」
ジェットダッシュ+Y――ジェットクラッカー
解説
なんかビュッて加速してグルングルンでボーンなジェットの必殺奥義である。強い。
- 19:巡査(福島県) [やっぱいーや] :2007/03/31(土) 21:15:32.96 ID:MIwptQPP0
- ヘビーロブスター爆破。
爆風で四人は壁に、床に、叩きつけられた。その衝撃がクセになる。
( <●><●>)『ヘビーロブスターの爆発で、右ウィングが壊れただス!!』
( ,_ノ` )y━・~~~『ふ、ふ〜んだ。左右が壊れて丁度いいわい』
【 ●ω●】『よくねーよクズ』
戦艦ハルバードの外見は、大変可哀相な事になっていた。
左右の翼は、どう見ても役目を果たせるような状態じゃない。
目玉である主砲は残骸に姿を変え、当初の面影はほぼなくなった。
( <●><●>)『もう、終わりだね……メタナイト様が……小さく見える……』
( ,_ノ` )y━・~~~『だが、まだだ。ウイリーを使った動力が残っている。
しかもそれを護っているのは絶対防御のリアクターだ。
奴らは誇るべき強敵だった。心から敬服する。よって死刑だ』
(*゚ー゚)『ブーンも良く頑張ったね』
【;●ω●】『そのブーンなんですが……』
一呼吸置いて、アックスナイトが続けた。
【;●ω●】『戦艦底部を暴れながら進行中!!!!』
- 20:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:16:52.60 ID:MIwptQPP0
無敵キャンディーキーック!
_( ^ω^)
/ ) ドゴォォォ _ /
/ ,イ 、 ノ/ @ @ ―= ̄ `ヽ, _
/ / | ( 〈 ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
| | ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
↓ | | `iー__=―_ ;, / / /
◎ニ(!、) =_二__ ̄_=;, / / ,'
/ / / /| |
/ / !、_/ / )
/ _/ |_/
ヽ、_ヽ
無敵キャンディータックル!
_ ‐=≡ (´・ω・` )
→ ◎ニ(((( ク ‐=≡(  ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ヽ⌒ヽ
\ \ ( ^ω^) 、ヽ从 / ‐=≡  ̄ ̄ ̄ ̄ \ヾ イ |
‐ \_ ̄ ̄7 `⌒ヽ ; . ‐=≡‐=≡; : ) | |
=  ̄ ̄| 八 ノノ′ . : , ‐=≡ / /| |
. _ = .| | .// W ヾ ‐=≡ / / / し丿
. _ = ._ 〜ヽ|__/ イ ‐=≡ / / /
__ = ( ̄ (______/Y ‐=≡ / / /
_ = | )ー―‐( 丿 ‐=≡ ( ̄ / /
、 、. | .| \ \ `:ヽ ‐=≡  ̄(__/
( ヽ: _丿 ヘ. ` ; \ \ ⌒/ ヽ
(´ \.从(___) /`) (、へ(__⌒_)从人/ ;`)
- 22:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:17:45.34 ID:MIwptQPP0
- ( <●><●>)『我々がヘビーロブスターに気を取られてる内に……』
( ,_ノ` )y━・~~~『侵入を許したのは、この際どうでもいい!
しかし、ウチのクルーって弱すぎじゃねー?』
【;●ω●】『よく見てくんろ、無敵キャンディー持っとるでねぇかい!!』
(*゚ー゚)『それでもリアクターなら……リアクターなら、なんとかしてくれる』
( ,_ノ` )y━・~~~『そうさ、リアクターはどんな攻撃も受けん』
( ^ω^)「自分を狙ってくる反射レーザーを当ててやればいんじゃね?」
( ,_ノ` )y━・~~~『ちょwwwwwww戦う前に攻略法見つけんなwwwwwwww』
(´・ω・`)「うん、攻略本によるとそれで正解だデ」
( ,_ノ` )y━・~~~『攻略本読むなwwwwwwwwwwwwww』
戻る/CHAPTER 6