( ^ω^)ブーンがカービィに代わりスパデラを攻略するようです

41:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:38:43.31 ID:MIwptQPP0
  
CHAPTER 7『新世界』

メタナイトの剣が、カービィの剣が共に混じり、火花を散らす。
一進。
一退は無い。両者とも突き進むのみ。
それでも剣の腕は断然メタナイトが上、しかもカービィはまだ初戦の傷が癒えていない。
カービィには分が悪過ぎた。
ならば進むしかないじゃないか。

カービィ「うあああああああああ!!!」

( ,_ノ` )y━・~~~「叫ぶのは身体に響くぞ……!!」

そしてまた一合。
鋼鉄のプライドが激突する。空気が震えた。


(*゚ー゚)「祭りだ! 祭りだ!」

カービィ「空気嫁ぇぇぇぇぇ!!!」

( ,_ノ` )y━・~~~「隙あり!!」

その刃はカービィの胴を真っ二つに切り裂いた。
もう内臓やら何やらもっさもっさ排出しています。

( ,_ノ` )y━・~~~「終わりだ。楽にしてやる」

仰け反るように振り被った。
本格的に死が見えた瞬間だった。



42:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:39:43.27 ID:MIwptQPP0
  
刃は床に刺さった。
戦艦がバランスを崩し、急激に傾いたためだ。
そしてメタナイトは気付く。動力を失った現状に。

( ,_ノ` )y━・~~~「んなっ……リアクターが破壊されたのか!?」

今までにない動揺。
真に迫る命の危機。

叶わなかった野望。

元より左右の翼をもがれた事で、プププランドまで辿り着くのは諦めていた。
だが動力さえ残っていれば、侵入者を始末した後でも、クルー達の脱出時間は確保出来る。
クルーさえ残っていれば、戦艦など再構築するのは容易い。また攻める事が可能であった。

時間は無い。
部下は困惑しているだろう。

直ちに脱出を伝えなければならない。

伝えるにはマイクで戦艦全体に緊急連絡をしなければならない。

それをするにはカービィに背を向けなければならない。


カービィ「首の皮一枚繋がった……か」

( ,_ノ` )y━・~~~「ハッ、てめぇに首なんて無いだろうが」

己の戦いを取るか、部下の命を取るか。決断は迫られていた。



44:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:40:56.79 ID:MIwptQPP0
  
( ,_ノ` )y━・~~~「カービィ、俺を殺したければ殺せ」

カービィ「!!?」

背を向け、走り出す。
緊急連絡のスイッチを押すと、戦艦中に赤いランプが点灯し、サイレンが鳴り響いた。
次にマイクを掴み腹の底から声を上げる。中学校の合唱コンクール以来だ。

( ,_ノ` )y━・~~~『クルー全員に告ぐ! 至急本艦より脱出せよ!!』

声を荒げて、もう一声。

( ,_ノ` )y━・~~~『クルー全員に告ぐ! 至急本艦よr……

声が出なくなった。代わりに血が垂れる。
何かが突き刺さっていた。間違いなく剣なのだが。

カービィ「はあっ……」

( ,_ノ` )y━・~~~(このクソ野郎……普通こういうパターンで刺すか……?)

そう言ってやりたかった。
それでもヒーローかと説教してやりたかった。

歯を食い縛り、声を発する。
喉が潰れるかと思った。

( ,_ノ` )y━・~~~『……ん、クルー……告ぐ…………っしゅつせよ……』

カービィ「この野郎、最後まで部下を……」



45:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:42:17.40 ID:MIwptQPP0
  
メタナイトが床に落ちた。
顔面から、落ちた。
ヒビの入る音、仮面だ。二つに割れていた。
あえて顔は見ないでおいた。

カービィ「脱出だ」

一人そう呟き、駆け出そうとする。
しかし足が動かない。目も霞んできた。
世界がぼやけ、視界から色が消えていく。

カービィ「畜生……今日の徹子、いや豆男の部屋録画しておくんだった……」

それだけが心残りだった。
悲しい人生(笑)。

カービィ「ゲストの……ちk

やがて、全ては黒に包まれた。



48:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:43:45.12 ID:MIwptQPP0
  
ブーンと大王は頑張った末、三人のヘルパーと合流出来た。
まだ襲い掛かってくる敵もいたが、五人は頑張った末、退治した。
更に頑張った末、戦艦の外部に出る事に成功。
そこでまた頑張った末、逃げまとうウイリーを一体捕獲した。
色々あったが、全員頑張った末、ハルバードから脱出した。

                        おしまい



53:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:46:35.59 ID:MIwptQPP0
  
从メメ゚∀从「コラ――――!! 手抜きすんな――――!!」

( ^ω^)「合流して外部には出たけど、肝心のウイリーがいないじゃないかお」

( ゚∀゚)「俺はジェットの特権を生かして、余裕で逃げられるけどな」

(*'ω' *)「カービィはメタナイトに勝ったのか、否か。
     それだけが不安だっぷ」

( ^ω^)「まぁカービィのアホは殺したって死なないし、
       ウイリーだって最悪コイツで代用すればなんとかなるお!!」

                        (´・ω・`)
           .       ___/⌒ヽ/\
       -=≡  /⌒ヽ,  /        \\ ヽ/⌒ヽ,
     -=≡   /   |_/__i.ノ ,へ _    _/ \\/   | /ii
    -=≡.  ノ⌒二__ノ__ノ  ̄ ̄     \ヽ  |./ |i
   -=≡   ()二二)― ||二)        ()二 し二) ― ||二)
    -=≡  し|  | \.||             .|   .|\ ||
     -=≡   i  .|  ii               i  |  .ii
     -=≡   ゙、_ ノ               .゙、 _ノ



56:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:48:09.58 ID:MIwptQPP0
  
「……トさま!」

「メタ……トさま!!」

「メタナイト様!!」


(   )y━・~~~「ハッ!!」

(*゚ー゚)「あー、よかった。目を覚ましたんですね」

(   )y━・~~~「ワドルディ……!! せ、戦艦はどうした!!?」

(*゚ー゚)「直に沈みます。それならいっそ私目とあんな事やこんな事を……」

後ろでカービィが倒れているのが分かる。
自分を刺した後、力尽きたのだろうと悟った。

(   )y━・~~~「結局勝者は私だったのか…………」


――――――――( ^^ω)――――――――

違う。
終わっていない。
脳裏に浮かんだ顔、あの男を仕留めてはいない。

(*゚ー゚)(それ人違いじゃね?)

(   )y━・~~~「ワドルディ、引出しから予備のマスクを持ってこい」



57:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:49:06.24 ID:MIwptQPP0
  
(*゚ー゚)「ま、まだ戦う気なのですか!? その傷ではもう……」

(   )y━・~~~「いいから持ってこい!!」

血を吐きながら、
手を震わせながら、
眉間に皺を寄せ、立ち上がる。
死ぬまで戦う戦士の美学。

(*゚ー゚)「えーっと、マスク! マスク! ……あ、これかな」


( ^o^ ) y━・~~~「よっしゃああああ!! 待っていろブーン!!」
バーン



61:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:51:57.98 ID:MIwptQPP0
  

                 ( ^ω^)ヤーウェーイ
                   /   つ.(´・ω・`)
           .      ι\ \ヽ/⌒ヽ/\
       -=≡  /⌒ヽ,  / (__)   \\ ヽ/⌒ヽ,
     -=≡   /   |_/__i.ノ ,へ _    _/ \\/   | /ii
    -=≡.  ノ⌒二__ノ__ノ ∪ ̄ ̄    \ヽ  |./ |i
   -=≡   ()二二)― ||二)        ()二 し二) ― ||二)
    -=≡  し|  | \.||             .|   .|\ ||
     -=≡   i  .|  ii               i  |  .ii
     -=≡   ゙、_ ノ               .゙、 _ノ

( ゚∀゚)「すげぇスピードだ……流石ウイリー!!」



62:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:53:22.52 ID:MIwptQPP0
  

⊂⌒ヽ          (⌒⊃
  \ \  /⌒ヽ  / /
 ⊂二二二( ^o^ )ニニ二⊃  のがさんぞ!
     \ \_∩_/ /
      (  (::)(::)  )
       ヽ_,*、_ノ 
                 (^ω^;)ちょwwwwwwおまwwwwwww
                   /   つ.(*´・ω・`)
           .      ι\ \ヽ/⌒ヽ/\
       -=≡  /⌒ヽ,  / (__)   \\ ヽ/⌒ヽ,
     -=≡   /   |_/__i.ノ ,へ _    _/ \\/   | /ii
    -=≡.  ノ⌒二__ノ__ノ ∪ ̄ ̄    \ヽ  |./ |i
   -=≡   ()二二)― ||二)  ‘     ()二 し二) ― ||二)
    -=≡  し|  | \.||  ‘          .|   .|\ ||
     -=≡   i  .|  ii               i  |  .ii
     -=≡   ゙、_ ノ               .゙、 _ノ



64:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:56:53.47 ID:MIwptQPP0
  
从メメ゚∀从「何か変な人出てきた――――!!!」

( ^o^ ) y━・~~~「どっからどう見たってメタナイトじゃボケェ!!!」

翼も無いのに、どうやって飛んでいるのか。
答えは簡単。メタナイトは三歳の頃からヨガを習っていた。そのためだ。

( ^o^ ) y━・~~~「これでお開きにしようぞ! ブーン覚悟!!」

しがみ付く事だけで精一杯のブーンに反撃の余地は無い。一方的に剣が迫ってくる。

(;^ω^)「チクショー!!」

(*'ω' *)「危ないブーン!!」

狩人と獲物、その間に現れた第三者。
プラズマウィスプは斬撃をもろに受けてしまった。

   スパーン
(*'ω│ │' *)

(;^ω^)「うわああああああああああああ!!!」

( ^o^ ) y━・~~~「おのれ……次は!!」

(*'ω│ │' *)

(*'ω││' *)

(*'ω│' *)



65:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:57:25.37 ID:MIwptQPP0
  
ジャキィィィ(*'ω' *)ィィィィィィン

あ〜ら不思議。
一刀両断されたはずのお方が、再び一つになってるじゃない。

( ^o^ ) y━・~~~「な、なんだってー!!」

(*'ω' *)「プラズマだから平気デース!!」

(;^ω^)「無事で何よりだお! しかし僕は反撃出来ないのがもどかしいお」

このスピードから生まれる強風の所為だ。
少しでも手を緩めれば、ピザ気味の体型でも吹き飛ばされるだろう。

(;^ω^)「出来る事なら……僕の手でメタニートを葬ってやりたいお!!」

(´・ω・`)「おk、ではリベンジといこうか」

大王は器用にも、身体を反転させ、ブーンは腹に乗ってるような状態になった。

(´・ω・`)「我輩のビンビンになったシルフカンパニーがあるだろう?
      それを君のイワヤマトンネルに入れてくれ」

(;゚ω゚)「いやあああああああそれだけはああああああああああ!!!
      オムコにいけなくなっちゃうおおおおおおお!!!」

確かにその方法なら、ブーンの立場は固定され、戦う事が出来る。
                                    わけねー
絶体絶命の今、残された手はそれしかない。



67:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 21:59:53.07 ID:MIwptQPP0
  
(´・ω・`)「ワガママ言うんじゃありません!!」

ズボッ

( ゚ω゚)「アッー」

新世界の扉が開かれた。

(´・ω・`)「そのまま我輩のハンマーを使うんだ!!」

( ^o^ ) y━・~~~「させるか! 真・竜巻旋風剣!!」

身体中に風を集めて巻き起こせ 荒木荒木。
そんな場合じゃない。
周りの空気やら何やらオナホやら、メタナイトを中心に全てを巻き込んだ竜巻。
旋風なんてレベルじゃない。本物のハリケーンだ。

≡≡≡≡≡ビョモゴオオオ
≡≡≡≡≡
≡( ^o^ )≡「死ねブ――――――ン!!」
≡≡≡≡≡
≡≡≡≡≡

暴風が吹き荒れる。たった一人の男を殺すために、荒れ狂う。
一方のブーン。意識はハッキリせず、下半身の震えが尋常じゃない。
手に持ったハンマーも、次の瞬間にはポロリといきそうだ。

(´・ω・`)「プププランドのみんな――――!! ブーンに力を――――――!!!」



70:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 22:00:59.03 ID:MIwptQPP0
  
( ゚∀゚)「ブーン!」
(*'ω' *)「ブーン……」
从メメ゚∀从「ブーンッ!」
( ,,゚Д゚)「ブーン」
<ヽ`∀´>「将軍……」
( ´_ゝ`)「セキスイハウス……」
(´<_` )「ダイワハウス……」
(`・ω・´)「冨樫……」
川 ゚ -゚)「大納言小豆」
ξ゚听)ξ「ベッカム……」
('A`)「長澤まさみ……」
( ><)「パパス……」
(-_-)「ぬわーーーーーー」
(=゚ω゚)「切崎マイ……」
从'ー'从「中村名人……」
/ ,' 3「中国チームのリーダー……」
J( 'ー`)し「おぼっちゃまくん……」
( ^Д^)「ゴー宣……」
( ゚д゚ )「マジカルバナナ」
( ,'3 )「バナナといったら黄色」
( <●>)「黄色といったら小便」
( ゚∋゚)「小便といったら液体」
J( <●> )し「液体といったらスポーツドリンク」
(゜3゜)「スポーツドリンクといったら運動」
,(・)(・),「運動といったらスポーツ」
/ ゚、。 /「スポーツといったら野球」
|  ^o^ |「野球といったら」
( ´∀`)「キャッチだ、とうっ」

(´・ω・`)「おあとがよろしいようで」



72:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 22:04:48.16 ID:MIwptQPP0
  
( ゚ω゚)「みんなの気持ちッ……確かに受け取ったお!!」

≡≡≡≡≡バーミヤン
≡≡≡≡≡
≡( ^o^ )≡「そんな根性論が通用すると思うかね!!?」
≡≡≡≡≡
≡≡≡≡≡

( ゚ω゚)「いっけえええええええええええええええ」

↑+Y――おにごろしかえんハンマー

( ^o^ )「!!!」

魂の一振りは嵐を割り、風を纏い、メタナイトを砕いた。
打たれたというより切り裂かれた感覚に近い。
それはまるで剣だった。

( ^o/^ )ピシッ

空中に舞い、仮面に亀裂が入る。

( ^o/^ )「お……のれ……」

仮面は、持ち主の身体同様に砕け散った。

(;^ω^)「お?」



74:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 22:07:16.93 ID:MIwptQPP0
  
(*・▽・)「見事だ……ブーン……」

(;^ω^)

リアクションに困るほどキュートな顔つきだった。

( ^ω^)「メタナイト――――!!」

海に落ちていく、もう姿も見えない者に、ブーンがかける言葉。

( ^ω^)ノシ「またやるおwwwwwwwwwww」

(*・▽・)

無言で彼は沈んでいった。

(´・ω・`)「……!! よし、一気に飛ぶぞブーン!!」

( ^ω^)「バッチコーイ! ……っていい加減にティンコ抜いてくれませんか?」

(´・ω・`)「我々は二人で一つ。これからも永遠に繋がったままさ!!」

( ^ω^)「ちょwwwwwwwww勘弁してwwwwwwwwww」

夕日に映る馬鹿の影は、やがて真っ赤な海に落下した。
ちなみに一番近い岸まで2キロあったんだとか。
数時間経ち、人気のある場所まで辿り着いたブーン、大王、ついでにメタナイトの三人は、
ドーバー海峡横断部みたいな状態になってた。

               メタナイトの逆襲 完



77:巡査(福島県) :2007/03/31(土) 22:09:40.45 ID:MIwptQPP0
  
            _,..-――-:..、    ⌒⌒
          /.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.\      ^^
         / .::;;;;;;;;;;;;;;;;Ω;;;;;;;;;::.. ヽ
     -―'――ー'''‐'ー'◎'―――''''―――――        
      ,, ''''  `、 `´'、、,   '''  ''   
         ,,,   ''  ,,   ''''' ''''  
――――――――――――――――――――――――――――――――――






    ( ^ω^)ブーンがカービィに代わりスパデラを攻略するようです

                THE END



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