( ^ω^)ブーンが古事記を編纂するようです

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 20:58:37.04 ID:ka1ZbywdP

<二>


「イザナギの命」と「イザナミの命」は、どこかへ消えてしまった別天津神たちの命令を受けました。



  プルルルル


   「もしもし? ふわふわしてる大地をテキトーに固めておいてくれ。んじゃ」


      ガチャッ




(;゚Д゚)  ・・・・・

(;゚ー゚)  ・・・・・



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 20:59:51.20 ID:ka1ZbywdP


(;゚Д゚) 「だそうだ………」


(;゚ー゚) 「………唐突な話ね。でも一体どうすればいいのかな」



  プルルルル


   「そうそう、必要な道具は送っといたから。後は頼んだよ」


     ガチャッ




こうして別天津神たちは、イザナギとイザナミに「天の沼矛」(あめのぬぼこ)を与えて、国を作ることを委任したのでした。



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:01:08.26 ID:ka1ZbywdP

そこで早速、この二人の神様は、天の浮橋の上に立って作業を始めます。



(,,゚Д゚) 「まあ、ここまで来たらやるっきゃねえよな」

(*゚ー゚) 「そうだね、ギコくん!」


(,,゚Д゚) 「ほいさっ」

(*゚ー゚) 「うんしょうんしょ」



二人は沼矛を指し下ろし、漂う大地をかき回しました。
海水はこおろこおろと音を立てています。

そして、二人が沼矛を引き上げたその瞬間。
その先っぽから滴り落ちる潮が積み重なって、一つの島になりました。


これが「おのごろ島」という島です。



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:02:25.16 ID:ka1ZbywdP

イザナギとイザナミは、早速天上界からその島へと降り立ちました。
彼らはすぐに立派な柱を立てて、大きな神殿も造りました。


ここで、イザナギはイザナミに質問をします。



(,,゚Д゚) 「おおい、ちょっといいかゴルァ」


(*゚ー゚) 「なあに? ギコくん」


(,,゚Д゚) 「いや何、少し気になったことがあってな」



(,,゚Д゚) 「しぃの体はどんな風に出来てるんだ?」


(*゚ー゚) 「私の体? んーとね、もうほとんど出来上がってるんだけど………」


(*゚ー゚) 「一ヶ所だけまだ完成していないところがあるみたい。穴があいちゃってるよ」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:03:42.42 ID:ka1ZbywdP


(,,゚Д゚) 「ああ、やっぱりか。俺の体も一ヶ所だけ変なところがあるんだゴルァ」


(*゚ー゚) 「え、ギコくんもだったの? 一体どういった感じになってるのか教えてよ」


(,,゚Д゚) 「えーっと、俺の体もほとんど完成してるんだが………」


(,,゚Д゚) 「一ヶ所だけ作りすぎたところがあるんだゴルァ」


(*゚ー゚) 「へぇ〜、面白いこともあるんだねえ」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:06:12.87 ID:ka1ZbywdP


(,,゚Д゚) 「そこでだ、しぃ。考えてみたんだけどよ」


(*゚ー゚) 「なあに、ギコくん?」


(,,゚Д゚) 「俺の余った部分でしぃの足りないところに蓋をすれば、もっと多くの国が作り出せると思うんだが………」


(,,゚Д゚) 「やってみるかゴルァ」


(*゚ー゚) 「うん、それがいいと思うよ!」



こうして、イザナギとイザナミは国を産むことにしたので―――








( ;^ω^) 「ツン、ちょっとストップ!」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:07:33.09 ID:ka1ZbywdP


ξ# )ξ 「な、なによ、まだ話は終わってないわ!」


( ;^ω^) 「い、いや、でも、だって!」


ξ# )ξ 「さっさと次に行くわよ! 早く筆を取りなさい!」


( ;^ω^) 「この吾が身の成り餘れる處をもちて、汝が身の成り合わざる處にさし塞ぎて………!?」


( ;^ω^) 「それって、もしかしなくてもセクロ―――」





    「うるさい!」




    ボカッ



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:08:49.66 ID:ka1ZbywdP


ξ# )ξ 「いい? アンタの仕事はあたしの言うことを書き写すことなの!」


((.;.;)ω(.;.;)) 「わ、わかってるお………」





全くもう、話が飛んじゃったじゃないの!

ええっと、次はね………



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:10:15.52 ID:ka1ZbywdP


(,,゚Д゚) 「じゃあ、俺とお前でこの天の御柱を回って、出会ったところでやってみるぞゴルァ」


(*゚ー゚) 「それがいいわ。でも私はどっちに回ればいいのかな?」


(,,゚Д゚) 「そうだな………」


(,,゚Д゚) 「しぃは右回りに回ってくれ。俺は左回りに回るから、そこで出会おう」


(*゚ー゚) 「わかった、約束ね」



こうして彼らは約束し、大きな柱の周りを巡り始めたのでした。



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:11:43.02 ID:ka1ZbywdP

そして、彼らは出会います。



(*゚ー゚) 「まあ、なんていい男の人なのかしら!」


(,,゚Д゚) 「ああ、なんて美しい女の人だゴルァ!」



彼らは互いに声をかけ、その後ポツリとイザナギが一言。





(,,゚Д゚) 「女から声をかけるのはよくないぞゴルァ」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:12:59.63 ID:ka1ZbywdP


しかし彼らはそのまま交わり、二つのモノを生みました。



  ハ,,ハ, ハ,,ハ
(;;(,,。q゚ )(゙o;゙*);;)~





(;゚Д゚) 「な、なんじゃこりゃあ!」


(;゚ー゚) 「うええ、気持ち悪い………」




その子の名は「水蛭子」(ひるこ)、次いで「淡島」(あわしま)と言われています。



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:14:25.04 ID:ka1ZbywdP


              /|  ハ,,ハ,  ハ,,ハ   |\
                |(;;(,,。q・) (゙o;゙*);;)~ |
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〜〜〜〜〜〜〜〜〜



これら二つの神様は、葦で作った船に乗せられ、どこか遠くへ流されてしまいました。

そのため「水蛭子」と「淡島」は、イザナギ・イザナミの子供には数えないのです。





( ^ω^)+


ξ ゚听)ξ 「あによ」


( ^ω^) 「ああ、なんて美しい女の人なんだ――」


ξ  )ξ 「殺すわよ」


( ;^ω^)  ・・・・・



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