( ^ω^)ブーンが古事記を編纂するようです
- 72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:39:11.62 ID:ka1ZbywdP
<五>
その後イザナギは、イザナミのことを諦めきれなかったため、黄泉の国まで迎えに行くことにしました。
(,,;Д;) 「しぃぃぃぃ!! 待ってろよおおおおおおおお!!!!」
(,,;Д;) 「まだ国作りは終わってないんだ、早く帰るぞゴルァァァァ!!!!
(;;;;;;;;) 「ギコくん………」
彼は黄泉の国へ向かい、扉越しにイザナミに話しかけます。
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:40:31.75 ID:ka1ZbywdP
(;;;;;;;;) 「悔しいなあ。もう少し早く来てくれていたら………」
(;;;;;;;;) 「ここのごはんを食べちゃったせいで、私はもうこの国の住人になっちゃったんだよね」
(,,゚Д゚) 「…………スマン」
(;;;;;;;;) 「でもね! 私のギコくんが来てくれたんだもの、帰らないとマターリできないよね!」
(;;;;;;;;) 「だから今から黄泉の国の神様に直談判してくる! ギコくん、ちょっと待ってて!」
(,,;Д;) 「…………すまん、すまん」
- 75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:41:48.34 ID:ka1ZbywdP
(;;;;;;;;) 「…………そうそう、待ってる間は絶対に私のことを見ちゃいけないよ?」
(,,;Д;) 「???」
(,,;Д;) 「わかったぞゴルァ………」
イザナミは意味深な言葉を残して屋内へと消えていきました。
そうしてイザナギは、長い間待たされることになるのです。
- 76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:43:03.25 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) ・・・・・
(,,゚Д゚) ・・・・・
(,,゚Д゚) o0(いくらなんでも遅すぎるぞゴルァ………)
(,,-Д-) o0(中がどうなってるのか、ちょっとくらいなら見ても――)
(;-Д-) o0(いや! でもしぃとの約束だし………)
(;>Д<) 「ああ、でも! 遅いぞゴルァ!!!」
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:44:17.58 ID:ka1ZbywdP
イザナギはついに耐え切れなくなりました。
そこで、髪の毛をまとめている左側の櫛の一部を折って、火をつけてみたのです。
(,,゚Д゚) 「そーっと見るだけだゴルァ………」
そしてイザナギは、見てはいけないものを見てしまったのでした。
- 82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:45:35.65 ID:ka1ZbywdP
,,, ζ アゥアゥァウァー・・・・・ウジィィ!!!!
(#´;;-゙)
/∪;;つ
/;; ;;;ノ
(/ U
(,,゚Д゚) ・・・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚Д゚) ・・・・・
(;゚Д゚) 「なっ」
- 83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:47:01.78 ID:ka1ZbywdP
(;゚Д゚) 「なんじゃああああああぁぁぁぁああああぁあああ???!!!!1」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「ギコくん………」
(;゚Д゚) 「うわああああああ!! く、来るな!! 来るなあぁぁーーっ!!!」
そこには全身に蛆虫がたかっている、イザナミ(だったもの)の姿があったのです。
さらに8人の雷神がまとわり付いており、なにやらゴロゴロと音を立てていました。
- 86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:48:23.60 ID:ka1ZbywdP
(;゚Д゚) 「ひいい、助けて、たっ、助けてくれえーーーーっ!!!!」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「ああ、ギコくんに恥ずかしい姿を見られてしまった………」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「こうなったら生かして帰すことはできないわ………」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「貴方たち、ギコくんを捕まえなさい………」
(#゚;;-゚) 「リョウカイシマシタ…」
そこに現れたのが、黄泉醜女(よもつしこめ)という追っ手でした。
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:49:49.44 ID:ka1ZbywdP
- ∧_,,,
(#゚;;-゚)
/;; ;;⊃ グルルギュー
〜;; ;; ;;/
((((/ 'J,,, ..
∧_,,, オナカスイタ…
;;´ (#゙;;-゙)
/;; ;;⊃
. 〜;; ;; ;;/ ((
. ((((/ 'J,,,
∧_,,, マッテ…
〜 (#゚;;-゚)
〜 /;; ;;⊃
〜;; ;; ;;/
(/ 'J
(#゚;;-゚) 「ギコサマ……オマチクダサイ………」
(;゚Д゚) 「げっ、追っ手が来たか!」
(;-Д-) 「くそう!」
- 89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:51:06.04 ID:ka1ZbywdP
(#゚;;-゚) 「ユックリツカマッテイッテネ………」
(;゚Д゚) 「そうだ! 」
(;゚Д゚) 「この髪飾りを使えば………」
(#゚Д゚) 「おりゃっ!」
イザナギは追っ手を振り切るために、自分の髪飾りを投げ捨てました。
- 92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:52:27.87 ID:ka1ZbywdP
そうすると不思議なことに、そこからぶどうの実が現れたのです。
(#゚;;-゚) 「アア、ブドウダワ……パクパク………」
(#゙;;-゙) 「ブドウオイシイ………」
(*゚Д゚) 「やったぞゴルァ!」
- 93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:53:50.51 ID:ka1ZbywdP
しかしそれでも、黄泉醜女は追いかけてきます。
(#゚;;-゚) 「マッテ、マッテ……」
(;-Д-) 「ああ、キリがねえなあ! くそう!」
次に、イザナギは髪の毛をまとめている右側の櫛の一部を投げ捨てました。
すると、そこから竹の子が生えてきます。
(#゙;;-゙) 「タケノコオイシイ……」
(#゚Д゚) 「おっしゃ、この調子だゴルァ!」
こうしてイザナギは、黄泉醜女を振り切ることに成功したのです。
- 94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:55:08.34 ID:ka1ZbywdP
しかし、イザナミの方も諦めてはいませんでした。
その身に宿った雷神8人に命じて、さらに追いかけさせたのです。
,,,ζ
(#´;;-゙) 「キィィ!! マッタクナニヲヤッテルノヨ!! コレジャギコクントマターリデキナイジャナイノ!!」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「ツギハアンタタチガイキナサイ!! ナントシテモギコクンヲツカマエルノヨ!!」
(*゚∀゚) 「ウヒャヒャ、マカセトケー!!」
8人の雷神は1500体もの悪霊を引き連れて追いかけ始めます。
- 95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:56:44.84 ID:ka1ZbywdP
(*゚∀゚) 「オラ、マテヨー!! アヒャヒャヒャヒャ!!」
(;゚Д゚) 「ちィィ! どっかに行きやがれ!」
イザナギは帯びている十拳劒を抜き、後ろの方で振り回しながらなおも逃げ続けました。
- 97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:58:04.43 ID:ka1ZbywdP
そしてようやく、この世とあの世を結んでいる黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂下までたどり着いたのです。
(;-Д-) 「はあー、ここまで来ればなんとか………」
( ∵) ・・・・・
(,,゚Д゚) o0(ん? あれは桃の実じゃないか)
(,,゚Д゚) o0(桃の実には悪霊を払う力があるとか…………よし)
- 98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 21:59:22.21 ID:ka1ZbywdP
(*゚∀゚) 「アヒャッヒャー、オイツイタゾー」
(#゚Д゚) 「おおらっしゃあああああ!!!」
アヒャ?
_ = ― ̄ _ 三 ( ∵) (゚∀゚*)
- 99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:00:39.37 ID:ka1ZbywdP
(*゙∀゙) 「アヒャン……」
(,,゚Д゚) 「おっし」
桃の実の力によって、悪霊たちはことごとく逃げ帰って行きました。
- 100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:02:07.49 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) 「ありがとう、桃の実よ………」
( ∵) ・・・・・
(,,゚Д゚) 「そうだな………」
(,,゚Д゚) 「俺を助けてくれたように、この世に生きる人々が苦しんでいる時は、彼らを助けてやってくれないか」
(,,゚Д゚) 「その代わりに、これからはこのように名乗るがいい」
( ∵) ・・・・・
桃の実からは、また一人の神様が産まれました。
- 103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:03:32.39 ID:ka1ZbywdP
< ギコクゥゥゥゥン!!
(;゚Д゚) 「いかん、今度は本人のお出ましだ!」
(;゚Д゚) 「こうなったらあの世の入り口を封鎖しちまうよりねえな」
(#゚Д゚) 「あらよっと」
ズズーン
(,,゚Д゚) 「これでよし………」
- 104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:04:50.65 ID:ka1ZbywdP
< ハニャ?? ギコクーン、ココヲアケテヨー!! ギコクーン!!
(#゚Д゚) 「うるせえ、黙ってろ!」
< ヒドーイ!! ギコクンガソンナコトイウナンテアリエナイワ!!
(#゚Д゚) ・・・・・
< デモ、ミンナノアイドルシィチャンハヤサシイコダカラ、ダッコシテクレタラユルシテアゲルノ!!
(# Д ) ・・・・・
< ダカラギコクン!! ココヲアケテー!!
- 106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:06:09.02 ID:ka1ZbywdP
(# Д ) 「おい、よく聞け」
< ハニャ?? ドウシタノギコクン??
(# Д ) 「離婚するぞゴルァ」
< ガーン!!
< ハハ…… ナニヲイッテルノギコクン………
- 107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:07:37.13 ID:ka1ZbywdP
(#゚Д゚) 「離婚するっつってるんだ! り・こ・ん・!」
< ハ、ハハ、アリエナイワ……
< ハハハ、アヒャ、アハハハハ!!
< アーッハッハッハ!!
(;゚Д゚) ・・・・・
- 109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:09:15.41 ID:ka1ZbywdP
< ワカッタ!! ソッチニハギャクサツチュウガイルンデショウ!!
< ソウヨ!! ソウニキマッテルワ!!
< ダカラワタシガ、ギコクンノセカイニイルヒトビトヲ、イチニチニ1000ニンズツクビリコロシテアゲル!!
< ソウシタラソッチノセカイガサビシクナッテ、ギコクンガコッチニキテクレルハズヨ!!
< ワタシッタラサイキョージャナイ、アハハハハ!!
(#゚Д゚) ・・・・・
- 110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:10:35.02 ID:ka1ZbywdP
< ネ!! ギコクン、ソウデショウ??
(#゚Д゚) 「だったらこっちでは一日に1500人を新しく産んでくれるぞゴルァ」
< オモシローイ!! デモワタシ、マケナイカラ!!
< イツマデモギコクンノコトマッテルモン!!
< アハハハハハハハ!!!
・・・・・・
・・・・
・・
- 111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:11:49.07 ID:ka1ZbywdP
こうして今の世界では、一日に1000人が死に1500人が産まれるようになったのです。
この出来事によって、イザナミは「黄泉津大神」とか、「道敷大神」とかと呼ばれるようになりました。
また、黄泉の国の出口を塞いでいる岩は、同じく神様となったということです。
- 113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/27(火) 22:13:11.69 ID:ka1ZbywdP
( ;^ω^) 「うわあ……イザナミに何があったんだお…………」
ξ ゚听)ξ 「これがこの国最古のヤンデレよ」
( ;^ω^) 「え?」
ξ ゚听)ξ 「嘘よ」
( ;^ω^) 「おっ?」
ξ ゚听)ξ 「さっさと次に行くから準備なさい」
( ;^ω^) 「おーん?」
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