ξ゚听)ξバスは走るようです
- 63: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:02:00.55 ID:KcSPyTwy0
(´・ω・`)いつもと違うバス停のようです
- 67: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:04:00.45 ID:KcSPyTwy0
朝は6時に起床。
朝食を作り、それを食べる。
歯を磨いてトイレに入る。
着替えて、自転車にまたがる。
僕のいつも通りの日常。
- 68: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:06:05.18 ID:KcSPyTwy0
7時30分、会社に到着。
掃除やら何やらの雑務を済ませる。
朝礼も終われば本格的に仕事が始まる。
怒られる。
こんなのも僕の日常。
- 70: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:07:54.68 ID:KcSPyTwy0
昼休み。
昼食を持ってきていない僕は外に食べに行く。
近くの喫茶店。
あまり流行っていないが僕は好きだ。
もしかすると流行っていないから好きなのかもしれない。
コーヒーとサンドイッチのセットを頼む。
背の低い女性店員が「かしこまりました」と告げてこの場を去る。
黒い髪に、少しのそばかす。
まだ学生だろう。
だとしても僕といくつ変わるわけではない。
- 72: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:10:01.86 ID:KcSPyTwy0
仕事も終えて帰宅する。
自転車は風を切って進む。
手が冷たい。
家に帰って風呂を沸かす。
簡単な夕食を作って食べる。
風呂に入って、そのあとビール。
(´・ω・`)「よし」
今日も何事もなく終わる。
これがいつも通りだ。
- 76: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:12:06.53 ID:KcSPyTwy0
六時に起床。
外は止みそうにない雨が降っている。
たったそれだけのことなのに家から出るのが億劫になる。
いつも通りはつまらない。
怒られる、そのために自転車をこぐのだ。
いっそ休んでしまおうか。
小心者の僕にはそんなことできるわけがない。
(´・ω・`)「はぁ」
傘を差し、バス停に向かう。
悩んだ結果、会社に行くことにした。
歩くのはやめて、バスで。
- 77: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:14:05.60 ID:KcSPyTwy0
ぐちゃぐちゃと込み合うバスに入る。
もわっとした空気に包まれ、気分が悪くなる。
(´・ω・`)(休めばよかった)
バスは大っ嫌いだ。
知らない人たちと同じ所にぎゅうぎゅうに詰められて。
心の中で文句を言っているとバス停で停まる。
やっとで解放される。
そして次からはまたいつも通りだ。
怒られるに違いない。
自分に非がなかったとしても、だ。
(;´・ω・`)「うぇ」
降りてから鞄が無いのに気づく。
バスの中だ。
こちらの気持ちなんて知りはしない。
バスの扉は音を立てて閉まる。
- 79: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:16:02.19 ID:KcSPyTwy0
(;´・ω・`)(どうしよう)
傘をさした状態で立ち尽くす。
惚けながら眺めてると、バスが止まる。
一人の、小柄な女性が傘をささずに走ってくる。
僕の忘れた鞄を持って。
「はい、忘れ物ですよ」
バスはこの子を置いて走り出す。
黒い髪の、そばかすがある女の子。
(´・ω・`)「ありがとう」
「バス行っちゃいました……」
- 81: (´・ω・`)いつもと違うバス停のようです :2009/02/23(月) 00:18:01.51 ID:KcSPyTwy0
僕は傘のない彼女を送ることになった。
もう少し歩いた場所にある学校まで。
空は晴れていた、けれど僕らは並んで歩いていた。
きっと遅刻で叱られる。
いつも通りの日常は簡単に崩れさた。
でも、そんなことはどうでもいい。
こんな冒険が出来るのなら、バスに乗るのも悪くない。
(´・ω・`)いつもと違うバス停のようです END
戻る/( ・∀・)バス停に咲くようです