( ^ω^)ブーンが戦い、川 ゚ -゚)クーが護るようです
- 78: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:54:12.41 ID:wd1GrU6H0
- ( ゚∀゚)「テメェに勝ち目はねぇよ。
そもそもウェポンを使わないお前に、何が出来るってんだ?」
川 ゚ -゚)「出来るさ……」
女は身を起こしながら答える。
( ゚∀゚)「一応、聞いておこうか?」
川 ゚ -゚)「貴様に一泡吹かせることだ!」
瞬間、立ち上がり地を蹴る。
鎖に引き寄せられる前に接近すれば、あのように身を投げられることはない。
( ゚∀゚)「テメェにしては考えたな!」
だが、と男は口に笑みを浮かべる。
川 ゚ -゚)「ふっ!」
下から切り上げるように一閃。
が、手ごたえはあったものも、男を切断するまでには至らなかった。
- 79: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:56:37.45 ID:wd1GrU6H0
- ( ゚∀゚)「お前が接近してくれたお陰で、自由に使える鎖の量が増えたぜ?
つまり俺様は、接近戦しか出来ねぇ敵と一番相性がいいってこった」
男は余った鎖で刀を防いでいた。
( ゚∀゚)「そろそろ終わりだ!」
一瞬で鎖を拳に巻きつける。
女がその意味に気付いたときには、その胸元に拳がめり込んでいた。
川;゚ -゚)「がッ……!?」
崩れるように膝を折る。
肺に衝撃を与えられたせいで、まともに呼吸が出来ない。
( ゚∀゚)「近距離でも中距離でも滅法無敵……それが俺様の『9th』の力だ」
変幻自在。
それがこの男の強さの所以だった。
( ゚∀゚)「さぁて……そろそろ死刑の時間だぜ」
鎖を構え、女の息の根を止めようとした時だ。
昇降口の方から、声が響いた。
- 82: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:59:00.08 ID:wd1GrU6H0
- (;^ω^)「ちょ、アンタ何やってんだお!?」
見れば、昇降口から男子生徒――ブーンが走ってきていた。
それを見た男は一つ舌打ちをする。
( ゚∀゚)「ちっ、見られたか……。
ま、こんな昼間から戦り合えば当然っつったら当然か」
鎖を持ち、振るう。
地を這うように、そして蛇のように飛ぶそれは、ブーンの足に絡まりバランスを奪った。
(;^ω^)「あうっ!」
どさりと無様にこけるブーン。
その様子を見ながら
( ゚∀゚)「テメェはそこで転がってな。
この女を始末した後で、ゆっくりと殺してやるぜ」
女の方を向く男。
女は、未だに膝をつき苦しそうに呼吸をしていた。
- 83: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:00:38.43 ID:sjAtoFbT0
- ( ゚∀゚)「さぁ、死刑の時間だ」
川;゚ -゚)「……め」
( ゚∀゚)「あ? 何か言ったか?」
女は、口元に笑みを浮かべて
川;゚ー゚)「馬鹿め、と言ったんだ……!」
(;゚∀゚)「何言って――がっ!?」
瞬間、鈍い音が響いた。
男の脳天に、硬い何かが落下して直撃したのだ。
一瞬フラつく男。
その隙を、女は逃さない。
男の太腿を一閃するように、真横に切り裂く。
鮮血。
(;゚∀゚)「ッ……!?」
斬られた右腿を押さえ、悶える男。
その傷口からは、決して少なくない量の血液が噴き出していた。
- 85: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:02:31.90 ID:sjAtoFbT0
- すぐさま距離をとる女。
その傍らに、男の脳天を直撃した何が転がる。
鞘。
男がブーンに気を取られた隙に、上空へ向かって投げていたのだ。
落ちた鞘を拾いながら
川 ゚ -゚)「これで自由に動けまい……」
対する男は、苦しみを顔に浮かべながら
(;゚∀゚)「テメェ……マジキレたぜ……!」
鎖を引き寄せる。
そして男は口にする。
( ゚∀゚)「『OVER ZENITH』……!!」
川;゚ -゚)「なっ!?」
瞬間、閃光、そして甲高い音。
男の握った鎖が光を纏い、風を吸い始める。
- 86: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:04:56.73 ID:sjAtoFbT0
- 川;゚ -゚)「ここで使うつもりか!?
一般人もいるんだぞ!?」
( ゚∀゚)「俺様を怒らせたテメェが悪いんだぜ!」
男の握る鎖に変化が起こり始める。
光り、更には形状が歪み、みるみる巨大化していく。
( ゚∀゚)「9th−W『ユストーン』……獲物はあの女だ、絡み千切れ!」
男が20mを超えた鎖を投げ捨て、女を指差す。
その瞬間だ。
放り投げられた鎖が、女の元へ高速で地面を抉りながら、勢いよく這う。
動きは大蛇そのもの。
しかしその力強さは、通常のそれとは比べ物にならない。
威力の線が彼女へと一直線に、しかし変則的に向かう。
川;゚ -゚)「ちっ……!」
女が刀を構える。
襲い掛かってきた鎖と刀がぶつかり、耳障りな金属がその場に響いた。
- 88: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:07:09.23 ID:sjAtoFbT0
- 川 ゚ -゚)「くっ……!」
( ゚∀゚)「バァカ! ただの刀でウェポンを押さえきれるかよ!」
言葉通りその力は強大だった。
女は為す術もなく押されるように仰け反る。
同時に、鎖の尾ともいえる部分が、女の背後へ忍び寄った。
川;゚ -゚)「!?」
尾が女の右足を絡めとり、バランスを崩す。
その隙だらけの首に、前方の鎖が巻きついた。
川;゚ -゚)「ぐっ……がぁ……」
生きた鎖ともいえる蛇に、足と首を上下に引っ張られ、宙へ持ち上げられる。
ギシギシと身体が軋み、骨が、筋が悲鳴を上げ、その様子を見ながら男が狂気に近い笑いを発した。
( ゚∀゚)「ヒャハ! ヒャハハハハハ!
いいね、いいねぇ、その表情!」
- 90: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:08:56.12 ID:sjAtoFbT0
- (;^ω^)「や、やめるお! そんなことしたら死んじゃうお!」
( ゚∀゚)「うっせぇよ、バーカ!
悔しかったら止めてみな!」
(;^ω^)「や、やってやろうじゃないかお!」
駆け出すブーン。
しかし走る方向は男の方ではなく、鎖に絡め取られた女の方だ。
(;^ω^)「うあぁぁぁぁぁ!!」
跳躍。
女を締め上げる鎖に抱きつくように飛びつく。
( ゚∀゚)「ヒャハハ! 無駄だっつーの!」
言葉通り、ブーンは生きた鎖によって弾き飛ばされる。
(;^ω^)「あう!」
( ゚∀゚)「そう死に急ぐなよ!
あとでゆっくり絞め殺してやるんだからな!」
ヒャハハ、と男がまた高笑いを発する。
- 91: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:10:42.08 ID:sjAtoFbT0
- うつ伏せに倒れたブーンは、己の非力さに歯を噛んだ。
(;^ω^)(僕は……無力だお……)
悔しかった。
しかし、自分の力ではどうにも出来ない。
川;゚ -゚)「くっ……ぁ……」
女が、とうとう力尽きた。
ダラリと腕を下げ、首も力無くうな垂れている。
仕留めたと判断した生きる鎖は、女を解放し、主人の下へ帰る。
( ゚∀゚)「ヒャハ!!」
ドサリという音と共に砂煙を上げながら、女はうつ伏せで倒れる。
その身はピクリとも動くことは無い。
(;^ω^)「そ、そんな……」
女の元に、痛む身体に鞭打って近付くブーン。
- 94: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:12:48.17 ID:sjAtoFbT0
- と、あることに気付いた。
(;^ω^)(あれは……?)
指輪だ。
女のコートの内ポケットから、一つの指輪が転がり出ていた。
白く輝くそれは、ブーンを呼んでいるようにも感じられる。
ブーンは、更に気付く。
女が口を動かしているのだ。
まるで何かを伝えようとするように。
ブーンは慌てて女の元に寄り、その口元に耳を近づける。
川;- -)「……を、安全……な、……所に……」
(;^ω^)「この指輪を、かお……?」
川;- -)「あの……男に、は……渡すな……」
うわ言のように呟く彼女。
呼吸困難が続いたせいで、まともに意識を保てていないのだろう。
- 96: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:14:44.74 ID:sjAtoFbT0
- ( ゚∀゚)「おい、テメェら……死ぬ準備は出来たか?」
鎖を元の大きさに戻した男が、こちらに向かって歩いてくる。
(;^ω^)「ま、まずいお……」
川;- -)「早く……行け……」
残った力を振り絞り、
女がブーンに指輪を握らせる。
ブーンは迷った。
ここで逃げ出せば、確かに彼女の望みは叶えられる。
だが、それでは彼女の死は確実となってしまう。
だからといって、あの男と戦っても勝てる自信などブーンにはない。
相手はおそらく戦闘経験が非常に豊富だ。
ブーンは一応武道をやってはいるが、実戦を経験している者との差は歴然。
(;^ω^)(ぼ、僕はどうすれば……!)
葛藤。
逃げ出したいが、逃げたくはない。
彼女を見殺しになんか出来ない。
かと言って、あの男と戦って勝てるとは思えない。
- 98: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:16:43.03 ID:sjAtoFbT0
- かつて教えてもらった、少林寺拳法の教えが頭に過ぎる。
『心無き力は、暴力 力無き心は、無力』
まさにあの男と自分のことを表した言葉だった。
ブーンは思う。
力が、戦える力が、護れる力が欲しい、と。
無意識にだが、そう強く願った。
キンッ
(;^ω^)「え……?」
光だ。
白い光がブーンの目に入る。
光の根源は、その手に握る指輪だった。
白く輝く指輪がブーンの顔を照らす。
(;^ω^)「これは……?」
- 100: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:18:14.01 ID:sjAtoFbT0
- その光を見た女が
川;- -)「ま、さか……君が、適合者なの、か……?」
(;^ω^)「て、適合……?」
女は続ける。
川;- -)「君に……戦う意思は……ある、か?」
( ^ω^)「…………」
( ^ω^)「……あるお」
川;- -)「ならば……その指輪を、はめるんだ……それは、きっと君の力に……」
女の言葉が途切れる。
どうやら意識を失ってしまったようだ。
( ゚∀゚)「さぁ、それを俺様に渡せ!
そうすりゃ、病院送りくらいで済ませてやんぜ!?」
男が更に接近してくる。
ブーンに、迷う暇はなかった。
- 101: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:20:13.89 ID:sjAtoFbT0
- ( ^ω^)「……やってやるお!!」
白く輝く指輪を、右手の指にはめる。
不思議とサイズはぴったりだった。
その瞬間。
(;゚∀゚)「うぉ!?」
閃光。
ブーンの右手が、先ほどのものとは比べ物にならぬほどの光を発す。
光はやがてブーンの全身を包み、その姿が消え失せる。
対する男は、顔を腕で覆い
(;゚∀゚)「ま、まさか……こんなガキが『適合者』なのか!?」
光はしばらく続いた。
ふと、
役目を終えたかのように途切れる始める。
(;゚∀゚)「…………」
警戒心を剥き出しにしながら、光の根源を見つめる。
あのガキが『8th』と適合したとなると、これは楽に済む任務ではなくなるかもしれない。
ウェポンは、その存在自体が強力だ。
たとえあのガキが力に振りまわされたとしても、己は無傷ではいられない可能性がある。
- 103: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:22:24.12 ID:sjAtoFbT0
- ( ^ω^)「…………」
そこにはブーンがいた。
先ほどと変わらず、薄汚れてしまった学生服を着て立っている。
が、変化があった。
腕だ。
その両手に、白色の穴開きグローブのようなものを装着しているのだ。
甲には『8th』と彫られている。
( ゚∀゚)「ちぃ……厄介なことになっちまったぜ」
鎖を振るった。
相手が能力を発揮する前に仕留めなければ、後々まずいことになる。
先手必勝。
男は、鎖を振り回しながら
( ゚∀゚)「適合出来たのはおめでてぇが、ここで終わりだ、クソガキが!!」
腕を猛烈な勢いで振る。
そこから発せられのは、10mほどの長さの鎖だ。
先ほどとは違い、一直線にブーンの顔面を狙った軌道。
対するブーンは、ふと右手を顔の前に上げ、左手を腰だめに構える。
その心に思うは少林寺拳法の教えだ。
- 105: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:24:37.36 ID:sjAtoFbT0
- ( ^ω^)(相手の力量が高く、更に一直線の攻撃をしてきた場合は――)
( ^ω^)「正中線を狙うってことだお!!」
鎖が来た。
重心を、右にズラす。
それはつまり、上半身が右に傾くという結果が発生することになる。
頭の天辺から足元にかけて縦に伸びる線から、身を逸らしたのだ。
前に出した右手を握り状態から開き、手のひらを顔に向けた状態で眼前に出す。
ビュッ、という音と共に、鎖はブーンの顔の左耳をかすっていった。
(;゚∀゚)「んだとぉ!?」
男の驚きの声と共に、ブーンは走り出した。
鎖が男の手元に戻る前に、攻撃を仕掛けるつもりだ。
( ゚∀゚)「けっ、甘ぇんだよ!」
男がすかさず鎖を引く。
が、その動きが途中で止められた。
(;゚∀゚)「!?」
見れば、ブーンの右手が鎖を掴んでいた。
先ほど鎖に添えるように出していた手は、男が反応するよりも早く鎖を捉えていたのだ。
- 107: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:27:39.09 ID:sjAtoFbT0
- ( ^ω^)「おぉぉぉぉぉ!!」
右手で鎖を御しつつ、更に接近。
( ゚∀゚)「テメェ……俺様が鎖だけの人間だと思うなよ!?」
左足を振り上げ、走りこんでくるブーン目掛けて蹴りを放つ。
一瞬の判断。
ブーンは鎖を手放し、右脇腹にて放たれた足を挟みこんだ。
そのまま上半身を左に思い切り振る。
(;゚∀゚)「!?」
回転。
男は空中で半回転し、その場にうつ伏せに叩きつけられた。
(;゚∀゚)「がっ……い、いてぇ……」
予想外の展開で、何の準備もしていなかった肺に衝撃が走る。
起き上がろうとする後頭部に、更に衝撃。
身体を思い切り左に振ったブーンの遅れてきた右下段回し蹴りが、横殴り気味に蹴り飛ばしたのだ。
(;゚∀゚)「がぁ……!?
テ、テメェ……ただのガキじゃねぇな……!?」
こちらの攻撃を全て返されることに驚愕を隠せない男。
- 109: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:29:37.20 ID:sjAtoFbT0
- 少林寺拳法とは、基本的に自ら攻撃を仕掛けることは無い武道だ。
相手の出方を見、判断し、適当な反撃方法で返す。
つまりは『後の先』の戦い方が主。
相手の攻撃の勢いが大きければ大きいほど、相手は更に大きなダメージを負う仕組みだ。
自衛などに関しての戦闘は、少林寺拳法の最も得意とする戦いであったのだ。
ブーンはそれの2段(むしろ3段に近い実力)を修めている。
しかも中国拳法(厳密に言うと、少林寺拳法は中国武術ではないのだが)は
対武器格闘においては無類の強さを発揮する。
戦いにおいて道具に頼るような男が互角に戦える相手ではないのだ。
そして更には――
( ^ω^)「すごいお……このグローブから、力が湧いてくるんだお」
両手を握り開きながら、つぶやくブーン。
自分の身体が思い通り以上に動くことに驚愕しているのだ。
(;゚∀゚)「『8th』……身体強化がその能力ってか……」
男は思う。
身体強化をされたのが常人であれば、鎖を上手く用いれば勝てたはずだ。
だが、相手は武道を使いこなせるガキ。
その戦闘力の飛躍さは、常人のそれを遥かに超える。
- 112: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:39:49.95 ID:sjAtoFbT0
- 男は立ち上がり、ブーンを見据える。
( ゚∀゚)「テメェ……名は何て言う?」
( ^ω^)「……内藤ホライゾンだお。 あだ名はブー――」
( ゚∀゚)「しっかり刻ませてもらったぜ。
テメェは俺様の殺すリストに載った」
(;^ω^)「ちょwww それはちょっと勘弁だおwwwってか、最後まで聞けおwww」
( ゚∀゚)「はっ、拒否権はねぇ。
嫌だったらさっさと俺様に殺されな」
(;^ω^)「それも勘弁だお……」
( ゚∀゚)「ちっ、ナヨナヨしたガキだぜ、気に入らねぇ……」
おもむろに、指をブーンに向かって指した。
( ゚∀゚)「俺様の名はジョルジュだ。
お前は失敗作と一緒に俺様が絶対に殺す……憶えておけ」
- 115: ◆BYUt189CYA :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:45:04.46 ID:sjAtoFbT0
- 男は背を向け、跳躍し、一瞬で校門を飛び越え去っていった。
ブーンは、ジョルジュが去った方向を呆然と見ながら
(;^ω^)「い、一体何だったんだお……?」
とりあえずがむしゃらに戦ってはみたものの、現状はさっぱりだ。
ふと、背後に視線を向ける。
黒いコートを着た女は、相変わらずうつ伏せで倒れていた。
駈け寄る。
( ^ω^)「大丈夫かお……?」
川;゚ -゚)「うっ……て、敵は、どうなった……?」
( ^ω^)「何とか逃げていったお。
もう安心しても大丈夫だお」
川;゚ -゚)「……良かっ、た……」
女は目を閉じる。
疲労のためか、安心しきったのか解らないが、意識を失ってしまったようだ。
(;^ω^)「……ってか、これからどうしようお」
一人取り残されるブーン。
とりあえず女を保健室へ連れて行くことにした。
戻る/第二話