( ^ω^)ブーンが戦い、川 ゚ -゚)クーが護るようです

101: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 21:43:34.25 ID:nxWBhSLN0
  
波動が白い空気を震わせる中で――

川 ゚ -゚)「のうのうと普通の暮らしをしてきた君にッ!
     私の何が理解出来るというのだ!」

( ゚ω゚)「理解なんて出来るかお! 理解なんてしてたまるかお!」

銀閃と白打が激突する。

( ゚ω゚)「君一人が勝手に出した、そんなネガティヴな結論なんて知るかぁぁぁ!!」

刀を右腕で押さえ、左拳がクーの顔面目掛けて放たれる。

川;゚ -゚)「うぁ!?」

左頬を捉えた。
刹那の沈黙後、弾け飛ぶようにクーの身体が吹き飛ぶ。
しかしバク転をするような姿勢で着地。
血の混ざった唾を吐き捨て、彼女はこちらに疾走を再開する。

川 ゚ -゚)「『かつて』を見ぬ君に――何が理解出来るというのだ!!」

対し、ブーンも吠える。

( ゚ω゚)「『これから』を諦めた君に――何が得られるってんだお!!」

人影が再び激突する。
空気が震え、地の塵が飛び、壁が振動する。



104: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 21:45:55.12 ID:nxWBhSLN0
  
反動の衝撃に、互いの脳と身体が悲鳴を上げる。

( ゚ω゚)「くぅぅぅぅぅ!」

川 ゚ -゚)「うぁぁぁぁ!!」

立ち直りが早かったのはクー。
一旦刀を鞘に納め、抜刀術の構えをとりながら走りこんでくる。

最速の斬撃がブーンに迫った。

ようやく足を踏み留めた彼の視界には、既に攻撃姿勢に入った彼女の姿。

川 ゚ -゚)「ふっ!!」

漏れ出た気迫の声と共に、透明色の刀が鞘から抜かれる。
その後は一瞬だ。
もはや残像さえ見せぬ速度で、裂帛の気合と共に放たれた斬撃がブーンを襲った。

手応え――有り。

次の瞬間には、身を折りながら吹き飛ぶブーンの姿。
しかし見る。
斬撃が当てられた部分に、両拳が重なっているのを。

防御された。
まだ彼に意識がある。

思うと同時、自然と吹き飛んだブーンの元へと走りこむ。



108: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 21:48:01.33 ID:nxWBhSLN0
  
川 ゚ -゚)(このまま追撃し、連撃を叩き込んでやる……!)

視線の先。
ブーンは吹き飛ばされながらも、目を開いていた。
その先には壁。

激突するかと思われた矢先――

( ゚ω゚)「ッ!!」

直撃する直前に姿勢転換。
足を壁に向けた。
顔はクーの方向を、そして視線もクーを射抜くように向けられている。

川;゚ -゚)「しまっ――」

気付き、ブレーキをかけようとするが遅い。
撃音と共にブーンが壁を蹴り飛ばし、こちらへ向かって飛んでくる。

( ゚ω゚)「うぉぉぉぉ!!」

一瞬の接近。
右手、左手をガシリと掴まれ、そして両足も彼の足によって封じられる。
それでも勢いは止まらず、ブーンとクーは組み合ったまま地を滑った。



109: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 21:51:03.25 ID:nxWBhSLN0
  
( ゚ω゚)「おっ!」

声と共にクーの頭蓋骨に衝撃が走り、視界が暗転する。
ブーンの思い切り勢いをつけた頭突きが直撃したのだ。
そのまま後頭部も地面に打ち付ける。

意識が彼方へ飛びそうな感覚。
しかし彼女はギリギリのところで意識の淵に手を引っ掛けた。

次に目を開いた時。
ブーンが己の腹部に両足を乗せていることに気付く。

瞬間、衝撃。
内臓を圧迫される感覚と共に衝撃が全身を走る。

川;゚ -゚)「ぐぅッ!!」

両足でのスタンプ。
地面に強かに打ち付け、しかし終わりを告げない衝撃は彼女の背中部分で爆発した。
ガクン、と腹が持ち上がる。
背骨や肋骨がギリギリと痛むが、その衝撃を利用してクーはすぐさま姿勢を戻す。
だが、立ち上がろうとしようにも膝に力が入らない。

川;゚ -゚)「ハァ……ッ……ハァ……」

座り込んだまま、息が詰まりながらも肺に酸素を供給する。
対するブーンも少し離れた場所で同じ行為をしていた。

(;゚ω゚)「フゥ……フゥ……!」



114: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 21:53:23.08 ID:nxWBhSLN0
  
視線を絡ませ、睨み合う。

川;゚ -゚)「私は……私は『護る』んだ……! 護らねばならないんだ!」

(;゚ω゚)「僕だって『戦う』んだお……真実を知ったからには、もはや退けないんだお!」

川;゚ -゚)「真実など――私には要らない……。
     もう、要らないんだよ……この心に浮かぶ思い出だけで充分なんだ」

(;゚ω゚)「君は……」

川;゚ -゚)「私を愛してくれたクルト博士――いや、父さんの最後の作品を
     失くしてたまるものか……!!」

( ゚ω゚)「何でだお……何でそこまで思い出しておきながら君は真実を知らないんだお?」

疑問。
まさか、クルト博士は――

( ゚ω゚)(彼女に真実を知らせていなかった……?)

日記にはその点に関しての詳細は記載されていない。
いや、それらしき文はあったような気がする。

――偽りの精神を持って接する

( ゚ω゚)(まさか、本当にただ感情を与えるためだけに……?
     彼女の役目は彼女自身に知らされていなかった……?)



118: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 21:55:30.98 ID:nxWBhSLN0
  
ならば、彼女が異常にクルト博士に執着するのも納得出来る。
しかしそれは偽りの愛情故に生まれた、更なる偽りの愛情だ。
そんな偽りの愛情に囚われたからこそ、彼女は『完成品』を護ろうとしているのだ。

( ゚ω゚)(そんな――)

何故、クルト博士はあんな大事なことをクーに教えておかなかったのだろうか。
そこまで思い、そして日記にあった一文を思い出す。

――幸せに

( ゚ω゚)(博士、貴方は――)

様々な憶測が頭に駆け巡るが、答えはきっと彼しか知らないのだろう。
だから彼は、それに関して考えるのをやめた。

そして改めて覚悟を決める。
あの日記の最後の部分。
そこに記された彼の最後の望みを果たすために――

( ゚ω゚)「クー……君はやっぱりこの日記を見るべきだお」

川 ゚ -゚)「まだそんなくだらないことを――」

駄目だ。
彼女は己の妄信にとり憑かれ、もはや耳を貸すことをしない。
やはり物理的に黙らせるしかないようだ。



121: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 21:57:47.82 ID:nxWBhSLN0
  
( ゚ω゚)「クルト博士、見てるお。
     僕が責任を持って、必ず彼女の道を正すんだお……!」

息が整ったところで戦闘が再開される。

川 ゚ -゚)「!」 「!」(゚ω゚ )

もはや二人の手の内は、ほとんどお互いとも理解している。
斬撃の軌道、拳打のパターン、回避運動のタイミング、防御・回避の選択確率。

理解しているからこそ――

川;゚ -゚)「ぐぁぁ!」

(;゚ω゚)「うぐぁ!」

戦いは、先ほどとは逆の意味で互角となった。
もはや回避や防御は通用しない。
多重の攻撃が入り、しかし退かない二人は戦いをやめない。

歯を食いしばり、己の身に降る痛みを無視し、ただただ相手が倒れるまで攻撃を続ける。

( ゚ω゚)「倒れてたまるかお……倒れてたまるかってんだおぉぉぉぉ!!」

川;゚ -゚)「がはっ!?」

彼女の意識が揺れた瞬間、その隙間を縫うような一撃が鳩尾に直撃した。
思わず膝を折りかけるクー。



127: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:00:01.01 ID:nxWBhSLN0
  
しかし、安心したのが間違いだった。
そのまま膝を伸ばし、彼女はブーンの顎に頭突きを繰り出したのだ。

(;゚ω゚)「あぐっ!?」

視界が上下左右、滅茶苦茶に揺れる。
一瞬頭に血が大量に上る錯覚を受けたが、すぐに立ち直ろうと――

重い一撃が胸部を捉えた。

肺に溜まった酸素が一気に漏れ出る。
苦しみの中、下ろした視界に入ったのは刀の柄だった。
刺すのではなく、柄尻を胸部――肋骨の隙間に入れ込むような状態。

(;゚ω゚)「げはっ、げふっ……っぉえ」

肺に空気が入らない。
身体が硬直して動かない。
意識が吹き飛びそうな感覚。

やばい。

視界の中で見る。
クーが立ち上がり、刀を正面に構えたのを。



131: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:02:23.97 ID:nxWBhSLN0
  
(;゚ω゚)「おっ……おっ……!」

やっている事は解る。
やろうとしている事も解る。
それによって自分がどうなるのかも解る。

だが、身体が動かない。
肺が思うとおりに膨らんでくれない。
酸素という行動に必要なエネルギーを空にしてしまった故の結果だ。

クーの顔色が明らかに悪いが、行動に支障はないらしい。
現にゆっくりとだが刀の位置が上昇していく。

あれが自分の脳天へ直撃した瞬間が『死』だ。
このままではやられて――

いや、駄目だ。
やられては駄目だ。

自分の人生が終わるだけじゃない。
彼女の人生も、ある意味終わってしまう。
彼女の道を変えられるのは、今この瞬間のみだ。
やられるわけには――いかない。

( ゚ω゚)(クレティウス……!!)

川 ゚ -゚)「――終わりだ!!」

願いと言葉は同時。
銀光がブーンの脳天目掛けて振り下ろされ――



136: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:04:52.15 ID:nxWBhSLN0
  
(;゚∀゚)「階段UZEEEEEEEEEEEE!!」

(´・ω・`)「とか言ってる間に到着しちゃったけどね」

( ゚∀゚)「おっ、マジじゃねぇか! 危うく階段恐怖症になるトコだったぜ!」

(´・ω・`)「勝手になればいいのに」

( ,,゚Д゚)「お喋りはそこまでだ……行くぞ」

( ´_ゝ`)「扉の先には『白い通路』があって、その奥の部屋に『完成品』があるはずだ」

(´<_`;)「あ、兄者がマジモードになっている……!」

( ´_ゝ`)(流石になるわなぁ……もうここに来るの三度目だし)

( ゚∀゚)「んじゃ、開けるぜー」

開いた瞬間、薄暗い階段に白い光が漏れる。

( ・∀・)「うぉ、まぶしっ!」


(;'A`)「!?」

( ・∀・)「ははは、一度言ってみたかっただけだよ」

いつものように、全員が無視。
シクシクと泣き真似をするモララーを放っておき、それぞれが扉をくぐっていく。



139: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:07:13.58 ID:nxWBhSLN0
  
その先に見た光景は――

(;*゚ー゚)「!?」

(;´・ω・`)「あれは――!!」

その先の光景に、ほぼ全員が絶句した。

川;゚ -゚)「……!」

クリアカラーの刀を振り下ろしているクーと

( ゚ω゚)「…………」

それを片腕で握るように制しているブーン。
その左腕は強固な手甲によって護られているようにも見える。

川;゚ -゚)「そ、れは――」

( ゚ω゚)「力が二分の一の右拳と二分の一の左拳……。
     その二つを一つにして片腕だけ限界突破させてもらったお」

川;゚ -゚)「何だと……!?」



143: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:09:25.14 ID:nxWBhSLN0
  
( ゚ω゚)「これで、とりあえずの戦いは終わりだお。
     ――『強化符・腕部』展開」

声と共に、左腕から符が舞う。
それは空いている右腕に纏うように展開され――

川;゚ -゚)「!」

危険を感じたクーが咄嗟に退こうとする。
が、刀を押さえられているので簡単にはいかない。

武器を手放すか、否か。

この一瞬の迷いが、クーの運命を変えた。

( ゚ω゚)「ッ!!」

轟、という音が唸った直後、右拳がクーの腹部を捉える。
瞬間。
弾けるに彼女の身体が吹き飛んだ。
そのまま滑空し、壁に激突。

川;゚ -゚)「ぐっ……ぁ……」

衝撃と共に肺から空気が抜け、そのまま力無くズルズルと床に尻をつく。
ドサリ、と音を立て――そのまま気を失った。



146: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:12:12.44 ID:nxWBhSLN0
  
それを見届けたギコ達が、慌ててブーンの元へ走ってくる。

(;^ω^)「おっおっ、皆も来たかお」

(;'A`)「おいおい、クーさん死んでるんじゃねぇか?」

(;^ω^)「多分、大丈夫だお……一応それなりの手加減はし――」

言葉が終わらない内にフラリ、とよろめく身体。
それを受け止めたのはギコだ。

( ,,゚Д゚)「……お前にしては頑張ったな」

(;^ω^)「は、はは……ちょっとツラかったけど、何とかなったお」

( ・∀・)「見ていて手に汗握る攻撃だったよ、うむ」

(;^ω^)「ど、どうもです……お……」

疲労か安堵か、そのまま気を失ってしまうブーン。

( ,,゚Д゚)「だが、根性はまだまだ……だな」

( ・∀・)「愛する人と戦うというのは、思いの外ツラいものだよ。
     君だってしぃ君と戦うのは嫌だろう?」

(;,,゚Д゚)「ちっ、的確な例えを持ってきやがって……」

( ・∀・)「ほら、そんなことどうでもいいから、彼を彼女の傍らまで運んであげよう」



154: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:13:51.30 ID:nxWBhSLN0
  
モララーがブーンを持ち上げ、崩れるように倒れた彼女の側まで運んでいく。
眠ったように目を瞑っている彼女の隣に、ブーンの背を壁に預けるようにして座らせた。

( ・∀・)「ふふふ……ほら、お互いが寄り添うように眠ってるよ?
     これはもうイタズラしたくなっちゃうファンタジーだねこれは!!」

(;,,゚Д゚)「お前、酔っ払ってないよな?」

( ´_ゝ`)「さて、と」

先ほどから背後で黙っていた兄者がブーンの元へ歩いていく。
ゴソゴソとブーンの懐を探ったと思えば、そこから赤いハードカバーの書物を取り出す。

(´<_` )「兄者、それは?」

( ´_ゝ`)「クルト博士の日記帳だ。
      クーさんには悪いが、先に読ませてもらう」

ペラペラとページをめくっていく兄者の手が、ある一部分に差し掛かった時に止まった。

( ´_ゝ`)「…………」

しばらくの沈黙が流れる。



158: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:16:25.20 ID:nxWBhSLN0
  
(´・ω・`)「何が書いてあるのかな?」

( ´_ゝ`)「……いや、大したことは書いてない。
      さっさとリトガーの元へ行こう」

本を閉じ、それをブーンとクーの間に置く。
皆がいつもと違う雰囲気の兄者を不思議そうに見る中、彼は興味無さげに歩き始めた。

( ´_ゝ`)「あの扉の奥が『完成品』の保管されている場所だ」

( ・∀・)「……OK、では行こうか。
     内藤君とクー君は後できっと追いつくはずだ。
     それに我々が、彼らが目覚める前に『完成品』破壊という事態も有り得るしね」

ぞろぞろと『白い通路』から出るために扉の方へ向かっていく。
その中で、兄者は一人思った。

( ´_ゝ`)(リトガー……アンタ、まさかとは思うが……)

ある予感が頭を過ぎる。
日記を読んだことにより、失われていた記憶が徐々に蘇っていった結果だ。

灰色の記憶。
未だ『少年』というカテゴリーに入る歳だった頃。
自分は確かにこの研究所に居た。

おぼろげな記憶がはっきりとしていく。

そこにはクルト博士がいて、リトガー助手がいて、そして彼女もいた。



163: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:18:57.46 ID:nxWBhSLN0
  
( ´_ゝ`)(クルト博士、か……)

幼い自分は彼によく迷惑をかけていた。
しかし彼のお陰で今の自分がいて、PCなどの技術や知識も手にしている。

幼かった己を思い出し、つい笑みがこぼれた。

(´<_` )「兄者……どうした?」

( ´_ゝ`)「いいや、何でもないさ」

(´<_` )「そうか? さっきからおかしいぞ?」

( ´_ゝ`)「ははは、俺は常におかしいさ」

(´<_`;)「?」

( ´_ゝ`)(弟者と会えたのも、貴方のおかげだよ……クルト博士)

密かに、届くか解らぬ礼を送る兄者。
一時だけ『元の自分』に戻った彼は、しかし道化へと戻っていく。

真実をこの目で見届けるために。



168: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:20:48.51 ID:nxWBhSLN0
  
( ,,゚Д゚)「……で、完成品はどこだ?」

『白い通路』から扉をくぐった先。
そこは黒の空間だった。

何も無い、虚無の空間ともいえる広大な部屋。

( ・∀・)「ふむ……」

ふと、見上げる。
天井は無かった。
いや、あるのだが――

(*゚ー゚)「……遠いね」

言葉通り。
天井は遥か上に存在した。
見えるか見えないかというギリギリの距離だ。

( ´_ゝ`)「うーむ」

周りを見渡す。
その壁や床の構造から、兄者は一つの結論を出した。

( ´_ゝ`)「巨大床式エレベーターか、これは」

(´<_` )「そのようだな。 ほら、そこのレバーを動かせば上へと行けそうだぞ」



172: ◆BYUt189CYA :2006/11/29(水) 22:22:37.69 ID:nxWBhSLN0
  
ミ,,"Д゚彡「上、ということは――」

(´・ω・`)「屋上かもしれないね。
      この時期は冷えるからあまり行きたくないんだけど」

( ・∀・)「ははは、風邪をひく前に終わらせれば問題ないよ」

言葉と同時にモララーがレバーを動かす。
途端、電気が流れるような音と共にガコン、という重々しい音が響いた。

('A`)「おっ?」

軟質な機械音を奏でながら、巨大な床が上を目指して動き出す。

( ,,゚Д゚)「この上に、おそらくは在るのだろうな」

( ・∀・)「確実に在るだろうね……『矛盾』が」

( ,,゚Д゚)「――行くぞ」

声と共にエレベーターは上を目指す。
先にあるのは――全ての決着がつく場だ。



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