(`・ω・´)シャキンは『空』を目指すようです
- 71:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:11:56.78 ID:krtyDMp00
- 上空から来る。
こちらに向かって高速で弾丸を吐き出しながらだ。
(`・ω・´)「ッ!」
左レバーを引きながら右を出す。
体重を後ろに流せば、機体は空中で跳ねることとなる。
鋭く銃弾が掠めていった。
『おい! ラングレル角は幾つに設定してやがる!?』
(`・ω・´)「13だ」
『俺は12! 臆病だなシャキンさんよ!』
(`・ω・´)「……エミリングゲージは?」
『3200! ギリギリまで出してんぞ!』
(`・ω・´)「今、3300まで上げた」
『馬鹿か!?』
エミリングゲージとは、動力であるルイルの出力量を意味する。
この数値が高ければ高いほど瞬発速度が上がるのだが、もちろんルイル内の魔力の枯渇も早くなる。
- 74:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:13:12.55 ID:krtyDMp00
- つまり飛翔時間が短くなるのだが
(`・ω・´)「……エクスト」
『あ!?』
(`・ω・´)「戦闘機から速度を取ったら、何が残るか知ってるか?」
彼は言い切る。
(`・ω・´)「ただの『的』だ――!!」
加速。
今度は真上へ飛び出すような軌道。
そのまま上昇し、機体を真後ろへ転回させる。
視界の先に入るのは、下方を飛ぶエクスト機。
GIF『レイドール』の両翼下部が展開。
内部からミサイルが顔を出し、下降加速度を以って発射された。
白煙が尾を引き、高速でエクスト機を狙う。
- 75:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:14:35.79 ID:krtyDMp00
- 『この――ッ程度で!』
バスン、という音と共に何かが空中に撒かれる。
それはミサイルの軌道を惑わせると同時に、壁となる――
(`・ω・´)「ジャスクか」
『割と高価な装備だ!
だが、テメェ相手には勿体無いとか言ってる場合じゃねぇからな!』
言葉が終わる前に爆音が被さる。
二対のミサイルが、撒かれたジャスクによって強制的に爆発させられたのだ。
『今度は――こっちの、ッ番だ!』
濛々と発生した爆煙から一機の戦闘機が突き出る。
そのまま半円を描くような軌道で上昇し
『喰らえよ!』
機銃を無闇に撃ちまくりながらの突撃。
しかしこれが意外と厄介だ。
(`・ω・´)「っ!」
機首を逃亡先に放り出すように向け、そのまま全速力で加速した。
背後から小さな弾丸が襲い掛かる。
- 77:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:15:57.98 ID:krtyDMp00
- GIFを語る場合に外せない点は、その自由な機動だ。
急な転回や停止、更には急下降・急上昇なども可能という点。
そんな相手に背後を取られた場合、どうしても引き剥がすのが難しくなる。
(`・ω・´)(逆を言えば、腕の見せ所でもある――!)
軌道をランダムに変更。
もはや自分でも何処へ飛ぶか解らぬほど、だ。
しかし奴は追従してくる。
機体の性能は互角。
ここではパイロットの腕がモノを言うわけなのだが
(`・ω・´)(伊達に軍部でエースを名乗っているわけではない、か)
いつの間にか射撃が止んでいる。
どうやら彼も操縦に集中しているらしい。
それは、攻撃よりもプライドを取っている証拠に繋がる。
- 78:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:17:06.90 ID:krtyDMp00
- 『おい!』
(`・ω・´)「今、忙しいのだが」
『この勝負に勝った方が『風鷲』の後継者ってことでどうよ!? 燃えるだろ?』
(`・ω・´)「……何だ、そんなことか」
溜息を吐き
(`・ω・´)「そんな称号ならくれてやる。
俺は風鷲を超えるために、レイドールに乗った」
『なっ――』
エクストが絶句する。
次に聞こえたのは
『は、はは……ははははは!』
(`・ω・´)「何が可笑しい?」
『最高だ! お前最高だよ!』
- 80:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:18:18.14 ID:krtyDMp00
- そして言う。
『だがテメェに超えることは出来ねぇ! 後継者である俺がいるからなぁ!!』
来る。
殺気が、勢いが、風が、弾丸が。
(`・ω・´)(だが、その時こそが隙に繋がる――!)
体重を後ろへ。
そのままスロットルレバーを引き、右ペダルを軽く踏む。
結果、機体はエクスト機の真下に滑り込むように滑空した。
しかし彼がそのまま見失うわけが無い。
だからこそ、シャキンは一つのフェイントを仕掛けた。
- 84:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:20:09.90 ID:krtyDMp00
- <_プー゚)フ「そこか!」
エクストは読んでいた。
あれは『ロイング・エッセ』という『拍子抜け』を意味する機体動作だ。
急停止に加え、僅かに上を向いてのバックを交えた高等技術。
背後の敵機の真下に滑り込むこの技は
<_プー゚)フ(ラミュタスさんが得意としていた――)
だからこそ読めた。
そして、シャキンがこの技を使おうとしたのも理解出来た。
――兄の得意技を使いこなし、自分を撃破することで
<_プー゚)フ(俺には無理だと言いたいわけか――!)
ふざけるな。
勝手に無理だと言われて、はいそうですかと諦める馬鹿はいない。
少なくともエクストはそうだった。
だからこそシャキンの機体動作を見た途端、彼の視野は大幅に狭まる。
<_プー゚)フ(俺はこの技に対抗するための術を練習してきた!
背後下部角度28度! そこにテメェのスカした顔がある!)
- 85:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:21:22.22 ID:krtyDMp00
- その場で逆転回。
ロイング・エッセの強みは、その自由落下と勢いを利用しての瞬間的な回り込みにある。
つまり旋回するよりも圧倒的に早く相手の背後が取れるのだ。
対抗するには
相手機が視界から消えた瞬間に逆転回し、回り込んだ相手の出鼻を挫くこと。
それは予知というレベルでしか出来ない対抗手段。
だからこそ効果的であり、ラミュタスも得意とした。
それを最も知るエクストは、予知レベルまでに相対出来るほどの反応速度で捉えようとする。
が、しかし。
<_;プー゚)フ「なっ――」
絶句。
何故なら
<_;プー゚)フ「いねぇだとぉ!?」
視界が展開した先、そこには鉄の翼さえも見えなかった。
見えなかったというよりも最初から存在していない。
- 87:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:22:38.23 ID:krtyDMp00
- 何処へ。
『昔から、お前は良くも悪くも正直だったよな』
声。
シャキンのそれが聞こえてくるものの、何処にいるのか解らない。
そして、ようやく気付いた。
<_プー゚)フ「……テメェ」
『空間静止モードへ移行しろ。 出来れば撃ちたくはない』
シャキン機は背後にいた。
しかもこちらに機銃の銃口を向けてだ。
つまり、シャキンは回り込まずに元の位置に戻っただけであった……が。
<_;プー゚)フ「一体どういう仕掛けだ……?
元の位置に戻る時には、どうしてもブースターか引力制御を使う必要があるだろう?」
そうなれば必ずESSに反応があるはずだ。
しかし先ほどの一瞬において、反応した様子は無い。
シャキンの声が聞こえる。
『遅れ風って知ってるか?』
<_;プー゚)フ「……まさか」
- 88:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:24:04.93 ID:krtyDMp00
- <_;プー゚)フ「……まさか」
『そう、お前が高速移動して引っ張ってきた風。
お前の真後ろを追うように走ってきた風。
それに乗っただけだ』
簡単な理屈だ。
シャキンとエクスト機は高速で空を駆け回った。
それによって風が乱され、しかし追従するように追って来ていたはず。
真下に潜り込んだ瞬間、シャキン機は機首を上げていた。
つまり遅れてきた風をまともに受ける形だ。
そのまま押し返されるように元の位置に戻り、WSSを利用して機銃を向ける。
こうすれば、まったくルイル魔力を使用せずに――
<_プー゚)フ「くそっ……」
それが理解出来たエクストは舌打ちする。
もはや抵抗の意思は残っていない。
最も尊敬していた人物の技を超えた技術。
偶然や確率などというモノに身を任せずに発せられた、卓越した機体操作。
それを目の当たりにし、エクストは敗北を認める。
- 89:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:25:21.49 ID:krtyDMp00
- <_プー゚)フ「んだよ、チクショーが……結局テメェが上だったか。
これが才能って奴の差かよ」
『違うな』
シャキンの声は、終始抑揚の無いものだった。
『お前は兄を目標としていた。
俺は兄を超えることを目標とした……どちらが上に行けるかなんて、その時に決まってたんだ』
<_プー゚)フ「ちっ、スカしてんねぇ」
『これが俺の――』
声が途切れる。
次にエクストが感じたのは、衝撃と赤光。
真後ろからそれが襲ってきたときに、エクストは何が起こったのかすぐに理解した。
しかし信じられずに叫ぶ。
<_;プー゚)フ「お、おい!?」
- 92:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:26:40.27 ID:krtyDMp00
- 慌てて急反転。
見れば、爆炎を上げながらシャキンの機体が落下している。
コックピットには直撃を受けていないようだが、後部から煙が出ていることを考えると
『――動力がやられたか……後は、任せる』
<_;プー゚)フ「死ぬなよ!」
『死なんさ』
その声を最後に、シャキンからの通信が途切れる。
ノイズを耳に入れながらエクストは周囲を見渡した。
<_プー゚)フ「……アレか」
そして見つける。
西領地側から、数十もの戦闘機が列を成して飛行してくるのを。
その先頭を飛ぶリーダーらしき機から通信が入った。
『こちら西領地空軍……端的に言えば、撃墜しに来た』
<_プー゚)フ「あぁ、解ってる……今しがた友人が撃墜されたんでね」
- 93:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:27:53.99 ID:krtyDMp00
- 『不幸なことだな』
<_プー゚)フ「その台詞、テメェらに丸々返してやんよ」
『威勢の良いことだ。
しかし、こちらには撃墜する正当な理由がある』
<_プー゚)フ「んだと?
確かに領空内に入ったが、東領地から連絡が行ってるはずだろ」
『お前達が入ってから後に、な。
そんな言い訳は我々に通用しない……無断で入ったのは事実だ』
<_プー゚)フ「テメェら……」
『通信を切る。
これから地獄へ逝く奴といつまでも話していたら、私まで引きずり込まれそうだからな』
軽い笑いと共に通信が終わる。
一方的に切られたエクストは、その表情を『怒』に変えた。
<_#プー゚)フ「後悔させてやる……!」
- 94:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:29:16.79 ID:krtyDMp00
- シャキンは落下していた。
いや、墜落する瞬間だった。
引力制御システムは生きていたため、それほどの強い衝撃は襲っては来ない。
ただ、もう戦えるような状態ではなかった。
メイン動力の小型ルイルが破壊されているのだ。
サブブースターとは連結していないので飛翔は可能である。
が、これでは飛ぶことは出来ても敵からしてみれば『ただの的』だ。
(`・ω・´)「試合に勝って、勝負には負けたか……」
空を見上げる。
数十機もの戦闘機がGIF一機を追っているが、あの程度ならばエクストだけでも問題はないだろう。
きっとアッサリと全機撃墜して、さっさと亀裂突入を仕掛けるはずだ。
周囲を見れば、東領地と西領地の境目付近だということが解る。
ここから歩いて帰るにしても、かなりの距離があった。
(`・ω・´)(というか、今更帰れるわけがないな……)
自分は犯罪者だ。
試作型の戦闘機を強奪し、勝手に行動した大馬鹿者。
きっと、兄と同じだと言われている頃だろう。
苦笑する。
結局のところ、自分は兄と同じ地点にまで辿り着こうとし、しかし失敗に終わっている。
超えられもしない。
- 96:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:30:36.10 ID:krtyDMp00
- (`・ω・´)(さて、どうするか……)
ふと上空を見上げる。
未だにエクストが戦っている空であったが
(`・ω・´)「?」
押されている。
数では劣っているが、彼の操縦技術なら勝っているはず。
そんな彼が劣勢に追い詰められているのには理由があった。
(`・ω・´)「あれは……」
数十機の中に、一機だけ色違いを見つける。
それは東領地で一時期有名になっていた敵機だった。
(`・ω・´)「まずいかもしれんな」
少なくともエクストレベルの力量を持っているだろう。
操縦技術で勝っていた彼の優位性は無きに等しくなった。
このままでは危険だ。
出来れば手助けしてやりたいのだが――
- 99:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:32:06.72 ID:krtyDMp00
- 煙を上げる機体を見て、シャキンは諦めたように首を振る。
聞き覚えのある声が聞こえたのはその直後だった。
「諦めが早いのぉ」
(`・ω・´)「え?」
そこにいたのは
(´レヽ`)「もうちっと気張ってみる気はあるか?
あるというのならば、ワシが力を貸そう」
今まで見た中で、最も凛々しいGチャンの姿だった。
- 100:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:33:19.45 ID:krtyDMp00
- 〈 ┼〉「……やるな」
風を切り裂きながら飛翔する中でヘルイトは呟く。
数十もの敵に囲まれながら、しかし撃墜されないエクスト機。
その無茶苦茶な操縦は目に余るものがあるが、未だ逃げ続ける気概は認められる。
〈 ┼〉「思い出すよ、あの男との戦いを」
かつて、東西の領地が激しく争っていた時。
西領地軍で最も有能なパイロットとして崇められた自分を、いとも容易く撃墜したのはラミュタスだった。
彼は敵であるはずのヘルイトへ向けて、少しだけ通信で言葉を掛けたことがある。
『正直過ぎる』
つまり有能過ぎて教科書通りだ、と。
言葉を聞いたヘルイトは、馬鹿にされているのと同時に期待されていることを悟った。
その日から彼は裏をかく奇術を学び、本心を隠すように鉄仮面を装着した。
二度目の再戦は二年半前。
まったくの偶然によって発生した戦闘だったが、ヘルイトは居もしない神に感謝する。
- 102:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:34:33.00 ID:krtyDMp00
- 結果は惨敗。
裏をかき、隙を突き、言葉で惑わそうとしても
ラミュタスの心は一度も揺さぶられることがなかった。
そこにあったのは確固たる自己精神。
二年前、ラミュタスが姿を消したという報告を聞いた時、ヘルイトは半ば納得してしまった。
もうあの頃には既に自分など眼中に無かったのだろうな、と。
今、目の前で飛んでいる機体。
動きこそは荒々しいが、その癖やタイミングはラミュタスに酷似していた。
〈 ┼〉(……劣化版だな)
思い、レバーを握る手に力を籠める。
――嘗められたものだ。
――三年越しの鬱憤、貴様の命で晴らさせてもらおう。
- 103:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:36:03.45 ID:krtyDMp00
- 空中戦が展開される、その真下。
小さな草原に落ちたGIF『レイドール』は、老人の手によって修理が為されようとしていた。
(´レヽ`)「やられたのは動力部だけじゃな」
(`・ω・´)「……それが問題だろう? 代用出来るモノなんて無い」
(´レヽ`)「確かに無いのぅ」
しかし、彼は歯を見せながら笑った。
(´レヽ`)「だから、本物と取り替えることにするぞ」
(`・ω・´)「は?」
ルイルとは基本的に希少だ。
充填出来るとはいえ、劣化もするし壊れもする。
もちろん、領地内という空間内に存在する数にも限りがある。
まさか、この老人が持っているわけが――
(´レヽ`)「ほれ」
ドスン、と重々しい音がする。
それを包んでいた布を丁寧に剥がしていけば
(;`・ω・´)「……おいおい」
綺麗な岩石が顔を出した。
それはまさしく『ルイル』と呼ばれる希少石。
- 104:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:37:18.33 ID:krtyDMp00
- 何だこれは、と言いたげな表情を向けたシャキンの口が止まる。
そこに立つ老人は、もはやタダの老人ではなかった。
シャキンはその目の輝きに覚えがある。
それは『老兵』と呼ばれる、経験豊かな者が発する特有の眼光。
しばらくの間、シャキンは何も言えずに突っ立っていた。
動力の取り替え作業を行いながら、Gチャンは静かに口を開く。
(´レヽ`)「……なぁ、シャキン」
(`・ω・´)「……何だ?」
(´レヽ`)「お前は飛べるか?」
(`・ω・´)「翼が、あれば」
(´レヽ`)「翼があれば、何処を目指して飛ぶつもりだ?」
それは先日に問われたことだった。
シャキンは口を閉ざす。
目を瞑り、何かを吟味するような沈黙を発した後に答えた。
(`・ω・´)「何処へなんて解らない。
自分が望むモノが手に入る場所なら、何処へでも」
(´レヽ`)「そうか」
- 106:VIPからきますた(大分県) :2007/03/23(金) 15:38:34.92 ID:krtyDMp00
- 金属音が鳴る。
それは動力部のハッチをしっかりと閉じた音だ。
Gチャンはスパナを手の中で回転させ、更に満面の笑みで
(´レヽ`)「では行って来い、シャキン……ワシの望みまで背負ってな」
(`・ω・´)「……事情は聞かないし、言わなくて良い。
だから――ありがとう」
声と共に震動。
それはGIF『レイドール』が息を吹き返した証拠。
メインコンソールウインドウに、再起動時の処理情報文字列が流れていく。
それは不意に止まった。
(`・ω・´)「これは……」
【Force Attack】
見慣れない文字を視界に入れ、シャキンは戸惑う。
その背を押す声が聞こえた。
(´レヽ`)「組み込んだルイルに、ちょっとした仕掛けを施しておっての。
飛翔時間は多少短くなるが……面白い攻撃が出来るようになっておるぞ」
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