( ^ω^)ブーンが魔女を狩るようです

259: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 21:56:36.29 ID:UZpa6Eo00
  
第二十一話『無慈悲』
第二十二話『自尊心』


流石兄弟との戦いの翌日、討伐対もようやくとなる休息となった。

クーは兄者に踏み潰された片手が複雑骨折しており、ギプスでがんじ搦め状態となっていた。
耳にも布を宛がっており、痛々しい姿ではあったが特に生涯尾を引くような傷はなかったそうだ。
それでも完治には数ヶ月を要するらしいが。

ショボンも体にかなりの傷や骨折があり、治癒力を強化しても到底回復は追いつかず、ずっと安静にしている。
ほかの3人は特に大きな怪我は無く、体の節々が痛む程度で済んだ。


ξ゚听)ξ『残る魔女は、ギコ一人……私も彼の強さをちゃんとは知らないけど、随一の使い手と聞いているわ』


終わりが来ないとさえ思えた魔女との戦いは、とうとう終局を迎えようとしていた。
しかし、それでもまだ魔女ともう一度戦わなくてはならない。
そう、最後の一人に全滅させられる可能性も大いに残っているのだ。

束の間の休息、それぞれ様々な思いを交錯させた。


また、ジョルジュは朝一で家族の元に運ばれていった。
さよならを最後に言い、クーは再び泣いた。



261: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 21:58:40.74 ID:UZpa6Eo00
  


そして今は、ブーンとドクオの部屋にツンとクーが集まった。
しかしその空気は決して軽いものでなく、しんと静まり返っていた。

('A`)「……それで、話は何ですか?」

ふてぶてしい態度をとるドクオに、クーはまた感情的になりそうになる。
兄者と戦った時にドクオとクーが交わした、戦いが終わったら話しようという約束。

川 ゚ -゚)「お前は、死ぬことをどう考えているんだ?」

('A`)「率直な質問ですね」

相変わらず面倒そうにしか話しようとしない。
ドクオはここでクーと話することに価値を感じていなかった。
興味が湧かなかったのだ。

('A`)「死ぬことは、自分にはどういうことかわかりません」

面倒臭そうにこう言うものだから、いい加減にしろと言いたくもなってくる。

('A`)「次はこっちから質問いいですか?」

川 ゚ -゚)「……ああ」

('A`)「クーさんは、ジョルジュさんが死んだ時にどうして死ななかったんですか?」



262: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:00:45.74 ID:UZpa6Eo00
  
川 ゚ -゚)「……」

どうして死ななかったか。

どうしてと聞かれても困る、死にたいと思わなかったからだ。
そもそも死のうとすら思わなかった。

川 ゚ -゚)「……お前がアバウトに答えるのなら私もそうさせてもらう。
   死のうと思わなかったからだ」

('A`)「どうして死のうと思わなかったんですか?」

川 ゚ -゚)「どうして……」

一体ドクオは何が聞きたいんだと、クーは困惑した。
どうしてと言われても思わなかったから思わなかったんだ。
結果論ではあるが、それ以外に何の理由があるというのだ。



265: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:02:49.74 ID:UZpa6Eo00
  
川 ゚ -゚)「逆に、どうしてそこで死のうと思うんだ?」

('A`)「言いませんでしたっけ? 生きる意味がわからないからです」

川 ゚ -゚)「お前と同じように誰もが考えれると思うな、私は死のうとは思わなかった。
   それでもジョルジュが死んだことは……すごく悲しくて、まだ……」

('A`)「誰も自分が当然だなんて思っていません、だから理由を聞いてるんじゃないですか。
   自分には分からないんです、どうして悲しんでまで生きようとするのかが。
   どうして人が死んで悲しく思うのかが」

一転して真面目に意見をぶつけてくるドクオだったが、その言葉の真意はクーには伝わりきらなかった。
クーにはドクオの考えが、思考が彼女にはまったく理解できなかった。

川 ゚ -゚)「もう……その人に会えないから……だから悲しいんだ」

('A`)「いずれ人は死にます、それが早いか遅いかだけです。
   もしかして人間が生きていることが当然だと思っていませんか?
   人間が生きるという事は、もしかすると可笑しい事かもしれないんですよ?」

クーの頭の整理がつかないうちに、ドクオはどんどんと話を進める。



267: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:05:00.91 ID:UZpa6Eo00
  
('A`)「人間は死んだ形こそが本来の形かもしれないんです。
   死んで解脱するという考えもあるでしょうし、そう思いませんか?
   そもそももう会えなくて悲しいなんて、ずいぶん身勝手な意見だと思いますが」

川 ゚ -゚)「身勝手だと?」

('A`)「自殺した人間の家族が泣いているのを見ても思うんです、どうして悲しむんだって。
   自殺はその人間が望んでした事です、なのにその考えも尊重せずに『何で自殺したんだ』なんて、
   自分の考えの押し付けで泣いているだけじゃないですか」

川 ゚ -゚)「しかしジョルジュは私たちの代わりに……」

('A`)「ジョルジュさんが選んだ方法が正しいと思うなら何を悲しむ必要があるんですか?
   十歩引いて『ありがとう』が正しいんじゃないですか?」

川;゚ -゚)「……」

クーはとうとう言い返せなくなった。
ドクオはそんなクーに向かってまだまだ無慈悲な言葉を繋げる。



270: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:07:09.78 ID:UZpa6Eo00
  
('A`)「あなたたちのために犠牲になったジョルジュさんに向かって、何を尊んで泣くんですか?
   そして質問を返すようですが、『死ぬ』とは何なんですか?
   それも分からないのに何を勝手に悲しんでいるんですかあなたは?」

川  - )「……」

クーは再び涙腺が緩むのを感じた。
どうして、何で悲しんではいけないんだろう。
なぜ愛する人が死んだというのに悲しんではいけないのだろう。

('A`)「ジョルジュさんが死んだのと自殺は何が違うのですか、双方とも望んだ死だったのでは?
   自殺が自分のために望んで死んだのならば、あなた達のために望んで死んだこともほとんど同じではないですか?
   愛する人が死んで悲しみながら行き続ける人間よりも、それなら愛する人に死なれて後を追う様に死ぬ人間の気持ちの方が良く分かる」

川#゚ -゚)「それでも、ジョルジュが死んだのは私たちを守ってだ!
   その私たちが生きて何が悪い、生きなければジョルジュは何を残したことになるんだ!!」

('A`)「人が何かを残して死ぬ……? どうして?」

本気で分からないという顔をするドクオに、クーは再び言葉が詰まった。



274: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:09:14.76 ID:UZpa6Eo00
  
('A`)「何を残す必要があるんだ?」

川 ゚ -゚)「例えばだ、子孫のために財産や土地を残して、子孫が幸せになるように……」

('A`)「子孫が幸せになったらどうなるんだ?」

川 ゚ -゚)「その……嬉しいんだ」

('A`)「嬉しい? 喜んで死ねるって事か?」

川 ゚ -゚)「喜んで死ねるわけじゃない、それでも子孫のために何かできたっていう喜びは少なからずあるだろう!」

('A`)「死んだ人間がか? 死んだら嬉しさも悲しさもないのに何を求めて何を残そうなんて思っているんだ?
   偉人が死んだあと自分の名前が歴史に残って嬉しいと思っているというのか?
   思わない、思えないだろ、それはもう死んでいるから」

再びドクオはクーの意見を聞くことなく、饒舌になる。



276: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:11:18.52 ID:UZpa6Eo00
  
('A`)「名を残して死にたいという人間も同じだ、名を残しても自分が死んでいるのにどういう意味があるというんだ。
   名を残せたから嬉しい? 名を残せなかったから悔しい?
   そんなこと感じれるわけ無いだろう、死んだ人間が思うわけ無いだろう?」

川;゚ -゚)「……」

('A`)「そもそもオレのカーチャンについてでも、家族と他人を同一視しない事が分からない。
   血が繋がってるだけで、自分ではない他の人間だ。
   相手の考えが分かるわけでもない、所詮は他人なんだ」

つらつらと言葉を並べ、ふと気づくとクーは黙ってひたすら俯いていた。
気が削がれたと言わんばかりにドクオは頭を掻くと、最後にこう言った。

('A`)「仮にクーさんの言うとおり死んだ人が何かを残すとして、あなたに涙を残していったんなら相当価値のない死ですよね」

(;^ω^)「ドクオッ!!」

ξ#゚听)ξ「アンタ、言いすぎよ!!」

ツンとブーンの声を気に留めることなく、興醒めしたドクオは部屋を出て行く。
クーは終始俯いたままだった……。



279: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:13:21.77 ID:UZpa6Eo00
  
ξ#゚听)ξ「何なのよ、アイツさ、クーさんの気も知らないで!」

( ^ω^)「……ドクオは本気でああ思っているんだお。
   本気で悲しむことや死なないことを不思議に思っているんだお」

ξ#゚听)ξ「ブーン、どうしてあんなのと友達でいるわけ」

ツンがそう藪から棒に言うと、ブーンは口調を強めて言い返した。

(#^ω^)「あんなのじゃないお、ドクオは僕の敬愛する人間なんだお!!」

ξ;゚听)ξ「……あ、ごめん……」

あまりの剣幕に思わずツンが謝ると、ブーンは慌てて取り繕った。

(;^ω^)「おっおっ、こっちこそゴメンだお、いきなり大きな声を出して……」

ξ゚听)ξ「ううん、私こそ気が立ってて、何も考えずに言い過ぎて……。
   それで、ブーンは……どうしてドクオと一緒にいるの? 尊敬するってどういうこと?」

( ^ω^)「……僕ととドクオが出会ったのは、高校2年の頃だお」

ブーンはドクオと出会った当時を懐古した。
彼と出会った事が良かったか悪かったかは今でも分からない。

ただ……二人が出会った今の状態において、彼はブーンが尊敬する唯一の人間となり得たのだ……。



286: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:15:39.72 ID:UZpa6Eo00
  


ブーンとドクオは同じ地区に住んでいたが、学校は別だった。

さらに年少期、活発で愛嬌あるブーンに比べドクオは無愛想で挨拶すらもしないほどだった。

まったく接点のなかった二人、この二人が出会うのはしばらく後の話になる。


ブーンは小学校から進学校へと進み、周りの環境の甲斐もあってか典型的な秀才として育っていく。
テストでは100点は当然だったし、その上で祝日休日は友達とよく遊んだ。
健康で真面目な子供のステレオタイプだった。



288: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:17:43.66 ID:UZpa6Eo00
  
一方ドクオはつとにその異常性を発揮していた。
小学生らしからぬ探究心と興味の旺盛さで周りから隔離されていく。

小学校1年、「1+1=2」を教えられると同時に、彼はこんな質問をした。

「どうしてブドウとリンゴを足したら2になるんですか? ブドウは1つなんですか?」
「ブドウの房は? どうしてリンゴは1なんですか」
「りんご1つを切ったら2つになりませんか?」
「1ってなんですか? どうしたら1って数えれるんですか?」

漢字を教えられたら、その都度由来を聞いた。

理科を教えられる度に詳しくそれらの反応や生態について聞いた。
小学校のころから彼は原子や分子といった話をされていたのだ。
もっとも理解できていたかどうかは別の話となるが。



291: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:19:40.57 ID:UZpa6Eo00
  
そして学年が上がるにつれ、教師からも疎ましく扱われだす。
質問をしても何も答えてくれない、調べろと言われる。

この時から早くもドクオは他人に頼るという行為を拒否し、他人を嫌うようになる。
人に聞く事はせずに、納得するまで様々な事を調べ尽くすようになった。



ブーンとドクオ、二人とも成績は優秀だった。
違いがあるならばそれは『天才』か『秀才』か、それだけだろう。



293: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:21:44.44 ID:UZpa6Eo00
  
中学、秀才であったブーンは推薦で県内きっての進学校に入学した。

相変わらず授業態度は真面目で、そのくせ家に帰ってからの宿題や予習を欠かさずにおこなった。
そして休みの日はやっぱり友達と活発に遊び、友好関係も上々だった。

周りもブーンに負けず劣らず優秀で、ブーンのグループは学校の中でも常に上位を占めた。
全国模試でも幾度と上位に割り込んだことがある。


決してブーンは勉強を楽しいとは思わなかったが、嫌だと思うこともなかった。

知識を身に付けるのは好きだったし、数学などはパズルのイメージだった。
彼自身の性格が勉学に向いていたのだろう。


滞りなく勉強を積み重ね、高校も県内トップの名門へと入学した。



295: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:23:48.28 ID:UZpa6Eo00
  
一方天才は母子家庭が故、近場の町立中学校へ入学した。
社交性や授業態度は悪かったが成績は良かったのだ、よりレベルが高い私立にも行けたが彼自身にそんな気持ちもなかった。


そして彼はやはり一人となり、いじめの対象となる。


この時からだろう、彼の『興味』が転移していったのは。

『感情』や『生死』について興味が湧いたのは。


まず彼はどうして苛めるのかということを考え出した。
相手より優位に立って自己満足に耽りたいだけか、もしかすると苛めるという行為は生理的なものかもしれない。
動物だって苛めや格付けを行う、これは生き物の無様な本能じゃないのだろうか。

次にどうして苛められて悔しいかを考える。
痛いから、ストレスがたまるから、だったらどうして痛いとストレスが溜まるのか、ストレスが溜まるとどうして悔しいのか。
冷静になると、自分は一体何に悔しがっているのだろうか、苛めは悔しいと勝手に思い込んでいるだけではないか。

前述の『生き物の本能』と併せて考え出すと、苛める側が惨めに見え出した。

本能に従うただの野生動物……なのか。
そう考え出すと、苛められてもまったく悔しくなく、むしろ苛められることで分析調査が進む事に気付いた。



300: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:25:53.15 ID:UZpa6Eo00
  
この時、ちょうど彼の母親方の祖父が亡くなる。
彼が感情を無くしたその時……あまりにタイミングが悪すぎた。

通夜、涙を流す血族に社交辞令をする知り合い、お経を唱えるお坊さん。


『死んだ人間』のために何をやっているのだろうと、一人傍観者でいた。


周りから見ればまだ幼くて感情が豊かでないとしか思えないのだろう。
子供ならではの、一事的な『死』への興味だとしか思えないのだろう。
彼はそれ以上に突飛な存在だった。

無意味な涙、無意味なお経。
祖父の亡骸に最期だからと話し掛ける人間など、本当に何がしたいのかわからない。
どうして『知人の死』でここまで感慨に浸るのに、ニュースでの『死』に無頓着なのかと疑問は増すばかりだった。


彼は周りの人間の勝手さと哀れさに嫌気が差し、高校に進学することはなかった。



301: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:28:00.40 ID:UZpa6Eo00
  

高校、ブーンは周りとの荒波に飲み込まれていく。
レベルの高い周り、常に勉強し、常に競いたがる。

休日も思うように遊べない、なのに学内順位も思うように伸びない。
人生において初めての挫折、しかしそれに打ちひしがれる暇もない。


今まで以上に頑張っているのに落ちていくばかりの成績に辟易としだした。


40人のクラスで、ブーンの成績はいつしか38番となっていた。
そう、誰がどう見ても落ちこぼれだ。


家では叫びながら、泣きながら勉強した。
ご飯を食べながら、トイレで用を足しながら。

病院に運ばれたことは数回ではない。

比喩でなく死にたいとすら思った。



303: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:30:11.86 ID:UZpa6Eo00
  
そんなある時分、彼はパソコンで調べ物をしていて、偶然とあるホームページに辿り着いてしまった。



『自殺願望者の集い』



彼は自殺する気は無かったが、どうしてかそのページを開いてしまった。
そしてのめり込むように書き込みを見出したのだ。


その中、あるハンドルネームの書き込みに興味を持った。



『投稿者:DOKU』



これがドクオとブーンの初めての接触だった。



309: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:32:09.75 ID:UZpa6Eo00
  
ドクオは中学を卒業し、母親の頼みもあって渋々フリーターとなった。
近所のスーパーマーケットに勤めたが、ものの1週間で辞める事となる。

理由は簡単だ。
『お客様第一』と宣うくせに、利益しか考えていない店長に嫌気が差したのだ。

『どうして利益第一と言わないのですか?』

と質問したら、『お客様第一だから』という質問の意図を認知できていない答えが返ってきたので辞めてやったのだ。


それを話すと、母親も半ば諦め、自分はニートとなった。

そしてパソコンと本に囲まれた生活と化していく……。



312: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:34:13.92 ID:UZpa6Eo00
  
そんな中、彼はパソコンで生死の心理についてより詳しい、生の情報を得たいと思った。


必然だったのだろう、自殺願望者のサイトへ彼が足を踏み入れたのは。


自殺する気は無い、それでも彼は話が聞きたい。


その考えを正直に掲示板に書き込んだ。



316: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:36:04.99 ID:UZpa6Eo00
  

ブーンが目をつけた『DOKU』という人物は、話が聞きたいという用件を短く書き込んでいた。

当然場違いだと、沢山の書き込みによる非難の集中砲火を浴びていた。
削除対象となったのだろう、次の日に見ると彼の書き込みは無くなっていた。


どういう風の吹き回しだろうか。

いや、深層ではきっと誰かに話を聞いて欲しいと望んでいたのだろう。


ブーンはメモしておいた『DOKU』のアドレス宛にメールを打った。

これが二人のファーストコンタクトとなる。



318: ◆7at37OTfY6 :2006/11/30(木) 22:38:09.08 ID:UZpa6Eo00
  
そのサイトでは、地域ごとに分かれた掲示板が複数用意されている。
だから自分の該当地域の掲示板でやり取りすれば、必然的に身近な人間とのコミュニティが形成される。

それでもブーンとドクオがまさか同じ市に住んでいるなどとは流石に驚いた。

まるで運命であったかのように。


それから3日後、二人は公園でついに対峙した。


ここからブーンの歯車は大きく狂いだすこととなる。



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